海外モータースポーツニュース
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1998年7月
- フェラーリ、ドイツGPではロング・ホイールベース車を実戦投入か(1998.7.31)
フェラーリの発表によれば、ミハエル・シューマッハは29日、フィオラノの
テストコースでロング・ホイールベース仕様のクルマ(シャシーナンバー#187)
のシェイクダウンを行なった。シューマッハはこのクルマをドイツGPで使用
する予定のようで、何度もスタート練習を行なっていたとのことである。
- フェラーリ、アーバインの残留を発表(1998.7.30)
フェラーリでは、29日(木)、先のミハエル・シューマッハに続いてエディ・
アーバインもチームに残留することを発表した。
契約は取りあえず1999年の1年のみと見られているが、これでアーバイン
のフェラーリとの契約はシューマッハと共に4年目となる。そのシューマッハ
は、アーバインのことを「パーフェクト・ナンバー2」と讃えている。
- イギリスGPで混乱を招いたオフィシャル3名がライセンス返上へ(1998.7.30)
先のイギリスGP決勝で、ミハエル・シューマッハに対するペナルティ裁定
から混乱を招いたとしてFIAから事情を聞かれていた3人のオフィシャル
は、このほど自発的にオフィシャル・ライセンスを返上することを明らかに
した。
なお、この件でマクラーレンから出されていた抗議は、すでに却下され、
シューマッハの優勝が正式に確定している。
- ジョン・バーナード、今シーズン中にもアロウズを離脱か(1998.7.29)
イギリス国内の報道によれば、アロウズのテクニカル・ディレクターである
ジョン・バーナードが、今シーズン中にも同チームを離脱する見通しである
ことを伝えた。
これは、A19の開発に関してかねてよりチーム・オーナーのトム・ウォー
キンショーとの間で考え方の違いが表面化していたためのようだ。バーナード
自身には、以前からアラン・プロストが接触しており、早ければシーズン終
了を待たずにプロスト・チームへの移籍があるかも知れない。
- 国際F3000選手権、来季はF1ジュニア選手権に衣更えへ(1998.7.26)
FIAの関係者が明らかにしたところによれば、現在の国際F3000選手
権が、来季からF1ジュニア選手権として衣更えを果たすことになりそうだ。
現在もマクラーレンなどはすでにジュニア・チームを擁して国際F3000
に参戦しているが、FIAはこれをさらに進めて、このシリーズを確固たる
ものにしたい意向と受け止められている。
- ジャン・アレジ、ザウバーに残留(1998.7.26)
ザウバー・チームのオーナー、ペーター・ザウバー氏が語ったところによれ
ば、噂通りジョニー・ハーバートは来季チームを離脱、また一方のジャン・
アレジの方は残留ということになりそうだ。
ハーバートの後には、ウィリアムズのハインツ・ハラルド・フレンツェンが
カムバックするという噂も流れている。
- エスティバン・トゥエロ、来季もミナルディに残留(1998.7.26)
チームからの正式発表はないが、ミナルディのテクニカル・ディレクターで
あるグスタフ・ブルナーがオーストリアで語ったところによれば、同チーム
のエスティバン・トゥエロが来季もミナルディに残留することがほぼ確定し
た模様である。
- BAR、ビルニューブの加入を発表(1998.7.23)
BARは、23日(木)、噂されていた通り、来シーズンからのジャック・ビ
ルニューブの加入を正式に発表した。
- ビルニューブ、新生BARへの移籍を発表か(1998.7.23)
今週オーストリアGPが開催されるためにF1関係者の多くが現地に集結し
ているが、その場でジャック・ビルニューブの移籍が発表される見通しが高
まっている。
移籍先はビルニューブの個人マネージャーでもあったグレイグ・ポロック氏
が来シーズンから開設するBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)
で、早ければ今日、23日に発表があるものと見られている。
- フェラーリ、ザウバーへのエンジン供給をさらに延長(1998.7.23)
ザウバーチームでは、22日(水)、現在受けているフェラーリからのV10
エンジン供給が来シーズンについても更新されたことを明らかにした。
このエンジンは047と呼ばれる型式で、今シーズンフェラーリが使用して
いるタイプのものである。供給後は再びザウバーチームのスポンサーである
ペトロナスのネーミングがなされることになる。
- ミハエル・シューマッハ、2002年までフェラーリに残留(1998.7.18)
フェラーリは、17日、ミハエル・シューマッハと2002年のシーズン終了
までの契約延長に合意したと発表した。
契約延長に伴うサラリーなどについては一切明らかにされていない。
- モンツァ合同テストで大クラッシュが相次ぐ(1998.7.17)
イタリアのモンツァ・サーキットで行なわれているF1合同テストで、16日、
大クラッシュが相次いで発生した。
午前中のセッションではウィリアムズのテストドライバーJ−P.モントーヤ
がパラボリカで時速 230km/h 以上のスピードで大クラッシュ。さらに、ベネ
トンのフィジケラもアスカリコーナーでコースアウトすると、午後のセッショ
ンでは、トップタイムをマークしたマクラーレンのクルサードまでもが同じ
パラボリカでタイヤバリアにクラッシュした。
- アロウズ、オリビエ・パニス獲得交渉中(1998.7.17)
今季、自身のエンジンを使いながらも不振にあえいでいるアロウズのトム・
ウォーキンショー監督は、同様にプロストで極度に不振のシーズンを送って
いるオリビエ・パニスに対して熱烈なラブコールを送っているようだ。
アロウズではフランス人ドライバーのパニスを獲得することでエルフの巨大
なスポンサーマネーを獲得し、これにより高額なプロテックエンジンを入手
しようとしていると見られている。
- FIA、イギリスGPのオフィシャルを召喚(1998.7.17)
イギリスGPでの混乱のゴールに対し、マクラーレンではシューマッハの優勝
は無効として抗議を出していたが、それが今月末の世界モータースポーツ評議
会に持ち込まれることになったことを受け、FIAではこれに関与したシルバー
ストーン・サーキットの3人のオフィシャルを召喚して評議会に先立ち事情を
聞くことにした模様である。
イギリスGPでは、黄旗中の追い越し違反でペナルティを受けた1位のミハエ
ル・シューマッハが、ピットレーンでゴールするという異例の結末を演じてい
たもの。
- BAR、まずJ.C.ブリオンとドライバー契約(1998.7.17)
いよいよ来シーズンからF1に正式参戦するBAR(ブリティッシュ・アメリ
カン・レーシング)チームは、そのドライバーとしてまずジャン・クリストフ・
ブリオン(フランス)と契約したことをグレイグ・ポロック代表が明らかにし
た。
「ジャン・クリストフは、これまでテストドライバーとして素晴らしい実績を
残してきたが、実際、そのエンジン・パッケージの理解力は優れたものを持っ
ており、我々のマシンのセットアップに大きくするものと期待している。」と
ポロックは語った。
ブリオンは国際F3000選手権でチャンピオンとなり、その後ザウバーから
F1に参戦、ウィリアムズではテストドライバーとして活躍した。
- コリン・マクレー、来季はフォードに移籍か(1998.7.16)
イギリスの専門誌が伝えたところによれば、現在WRCドライバーズ選手権で
首位を走るコリン・マクレー(イギリス)は、今季で契約の切れるスバルを離れ、
来季はコ・ドライバーのニッキー・グリストと共にフォード・チームに移籍す
る見通しであるということだ。
- アレッサンドロ・ザナルディ、来季F1ウィリアムズ入りか(1998.7.13)
CARTチャンピオンシップシリーズに参戦中のアレッサンドロ・ザナルディ
が、来季はウィリアムズに加入するという噂が駆けめぐっている。
それによれば、ザナルディはウィリアムズに加入し、逆に同チームのハインツ
・ハラルド・フレンツェンがCARTに転向するというものである。フレンツェ
ンの所属するチームは、レイホールになると見られている。
- フォード・モーター、コスワース・レーシングを買い戻す(1998.7.15)
フォード・モーターが発表したところによれば、先にコスワース・エンジニア
リングを買収したアウディから、そのレーシング部門であるコスワース・レー
シングを買い戻すことで合意したという。
契約の詳細は明らかにされていないが、これによりフォードのF1やインディ
カーなどのエンジンは継続して活動できることになる。
- アロウズ、新エンジン投入へ(1998.7.10)
アロウズ・チームからの発表によると、同チームは先週のシルバーストーン
でのテストで最新スペックのCスペック・エンジンのテストを実施。その際、
好感触を得たことから、明日のイギリスGPの予選と日曜日の決勝レースで
は、このCスペックエンジンを投入する見込みである。
- マックス・モズレーFIA会長、マクラーレン2人乗りカー試乗へ(1998.7.10)
イギリスGPが開催されているシルバーストーン・サーキットで、10日、
FIAのマックス・モズレー会長がマクラーレンの2人乗りカーのシート合
わせを行なった。明日(11日)には、俳優のシルベスター・スタローンと共
にF1カー初体験を堪能することになっている。
なお、ステアリングを握るのは前回に引続きマーティン・ブランドルとなる。
- ベネトン、スーパーテック・スポーツ・エンジンを2000年まで使用(1998.7.10)
マイルドセブン・ベネトン・チームは、本日、スーパーテック・スポーツ社と
の間で交わされていた西暦2000年までのエンジン供給契約に関する交渉が
完了し、契約を結んだことを発表した。
ベネトン・フォーミュラ・チームは、1995年以来12勝しているエンジン
の使用を継続できることに満足していると述べている。
- 99年グラナダラリーのスタート地は再びグラナダに(1998.7.10)
9日(木)、1999年のダカールラリーの日程が主催者から発表された。これ
によれば、スタート地点はパリから再びスペインのグラナダに変更されている。
そのため、スタート後直ちにアフリカ大陸へと渡り、モロッコ、モーリタニア、
マリ、セネガルの各国を通過してダカールへとゴールすることになる。総走行
距離は今年よりも約2000キロ短くなる予定。
なお、スタートは1月1日の予定。
- 韓国のF1開催、経済問題で大幅に遅れる見通し(1998.7.9)
韓国でF1開催に向けて準備中のセポン・サーキットのヨン・キム氏は、アジ
ア経済の混乱による経済難からF1開催への見通しが大幅に遅れていることを
認めた。
今年中に完成予定だったサーキットの建設は、まだ20%程度しか進んでいな
いという。
- フィアット会長、シューマッハの来季残留を明言(1998.7.9)
ミハエル・シューマッハとフェラーリとの契約は1999年シーズンまである
ものとされているが、8日、フィアット社のジャンニ・アニエッリ会長が来季
のシューマッハ残留を明言したことにより、それが改めて確認された形となっ
た。
同時に、「最強のセカンド・ドライバー」とされるエディ・アーバインについ
ても契約が延長される見通しだ。
- ベルガー、BMWのスタッフに就任(1998.7.7)
BMWモータースポーツは、6日、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガー
をモータースポーツ・ディレクターに起用したことを明らかにした。契約期間
は5年。
BMWは2000年にF1復帰を目指しており、来年にはウィリアムズのシャ
シーを使って初めてのシェイクダウンを計画しており、そのドライバーをベル
ガーが務めることになりそうだ。
- マイク・ガスコイン氏、ジョーダンへ移籍(1998.7.1)
これまでティレルでサブ・テクニカル・ディレクターを務めてきたマイク・ガ
スコインが、ジョーダンへ移籍することが正式に発表された。
ジョーダンは30日、ガスコインをチーフ・デザイナーとして迎えることになっ
た旨のリリースを発表。この中でガスコインは、「この新しいチャレンジをと
ても楽しみにしているし、チームの勝利に貢献したいと願っている。」という
コメントを残している。
なお、彼は今週シルバーストーンで行なわれる予定のテストからチームに合流
することになっている。
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