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1998年8月
- プジョー、プロストグランプリのあまりの不振に撤退も示唆(1998.8.20)
プジョー・スポールのコラード・プロベーラ氏は、今季F1エンジンを供給
しているプロストグランプリチームのあまりの不振に、契約期間満了の2000
年を待たずして供給を打ち切るころもあり得ると語った。
同氏は、同チームへの独占供給には「我々が望んでいるレベルの成績を上げ
る」というのが必須条件だとしている。現在まで、チャンピオンシップ・ポ
イントを1点もゲットできていないのはF1エンジンの中でプジョーだけで
あり、「これまで偉大なマニファクチャラーであるプジョーが勝てなかった
カテゴリーはF1だけ」と切り捨てている。
- ハンガリーGPのオーガナイザー、観客の混乱でFIAからペナルティも(1998.8.18)
16日に行なわれたハンガリーGPの決勝レースで、チェッカー直後に観客
がコースに乱入した混乱で、FIAは事実関係の調査に乗り出した。
フィニッシュ後のクールダウン・ラップで、観客に突っ込みそうになって停
止したティレルの高木虎之介は「ゾッとする体験だった」とレース後にその
驚きを語っている。
同様の事件は1996年のサンマリノGPでも発生しており、この例からす
ると、ハンガリーGPのオーガナイザーはFIAから相当額の罰金を課せら
れる可能性がありそうだ。
- 体調不良のフレンツェン、レース後入院へ(1998.8.18)
ハンガリーGPを最悪の体調で戦ったウィリアムズのフレンツェンは、レー
ス後も体調が戻らず、結局ヴィエンナの病院に入院することとなった。原因
は食中毒と見られているが、深刻な状態ではないとのこと。
- ラルフ・シューマッハ、ザナルディ、来季ウィリアムズ入りか(1998.8.18)
イギリスのサンデー・タイムズ紙が報じたところによれば、現ジョーダンの
ラルフ・シューマッハと、現CARTシリーズでポイント・ランキング首位
を走るアレッサンドロ・ザナルディが、それぞれ来季はウィリアムズ・チー
ム入りすることでほぼ合意に達していると報じた。
ザナルディについては、かなり以前からウィリアムズ入りの噂がささやかれ
ていたが、来季使用するエンジンが明確でないこともあって未だに最終段階
には至っていないようだ。
- パニス、トゥルーリ、共にプロストに残留(1998.8.16)
今季深刻な不振にあえいでいるプロスト・チームだが、ハンガリーGPの会
場でオリビエ・パニス、ヤルノ・トゥルーリの2人のドライバー共に来シー
ズンも同チームに残留することが明らかになった
- ラルフ・シューマッハ、来季BARへ移籍か(1998.8.7)
ドイツのビルト紙は、7日(金)、現ジョーダンのラルフ・シューマッハが来
季から新生BARチームに移籍する見込みであると報じた。
同紙によれば、契約は2年間で1年のオプション。次戦ハンガリーGP時に
も正式に発表される見通しであるとのことだ。
BARにはすでにジャック・ビルニューブが加入。テストドライバーには
ジャン・クリストフ・ブリオンが決定している。
- スチュワート、新型シートを開発(1998.8.3)
スチュワートでは、同チームのテクニカル・スポンサーである「リア」と共
に新型の安全シートを開発したことを明らかにした。
このシートはケプラーとカーボン素材で作成されており、数々の工夫が盛り
込まれている。特に、深刻なアクシデントが起きた場合、4ヶ所のフックを
使ってマーシャルがシートごとドライバーを救出できるシステムなど安全面
に配慮がなされている。
このシートの開発にはFIAの安全コミッションも携わっており、将来的に
全てのチームのマシンに採用される可能性もあるようだ。
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Copyright (c) Masatsune Wake (1998), wake@yk.rim.or.jp