海外モータースポーツニュース
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1998年9月
- インディアナポリスでF1開催か(1998.9.25)
欧米のメディアが伝えたところでは、アメリカ・インディアナ州の地元新聞
が、24日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイが2000年
9月にF1 USグランプリ開催に向けて動きだし、近々正式発表される運
びだと報じた。
情報を総合すると、インディアナポリス・モーター・スピードウェイはまだ
正式に書面での契約を済ませたわけではなく、あくまでも口約束的な合意で
しかないようだ。しかし、地元のテレビ局なども、近いうちにインディアナ
ポリス・モーター・スピードウェイのトニー・ジョージと、フォーミュラ・
ワン・アドミニストレーションのバーニー・エクレストンとの間で正式調印
が交わされるはずだと報じている。
なお、これによりインディアナポリス・モーター・スピードウェイは現在あ
るオーバルコースの内側とコースに沿った場所にロードコースを新設するこ
とになりそうで、その工事費用は1500万米ドルにも及ぶという。また、現在
のコースもスタンドの一部を取り壊して改修することになりそうだ。
この話が実現すると、アメリカでのF1グランプリ開催は1991年以来と
なる。
- ウィリアムズ、来季はザナルディとラルフ・シューマッハ(1998.9.22)
ウィリアムズは、22日(火)、かねてから噂されていたアレッサンドロ・ザ
ナルディと、ラルフ・シューマッハの2人との間で来季のドライバー契約を
結んだことを正式に発表した。
なお、ザナルディのF1復帰は1994年以来となる。
- ピエロ・リアッティ、来季はSEATへ(1998.9.19)
今季限りでスバルチームを離れることになっていたイタリアのピエロ・リアッ
ティは、来季SEATに加入することで合意、発表された。
「SEATは、まだWRCに参戦して間もないチームだが、そのプロ
フェッショナルなアプローチは高い水準にあると確信している。こうした
若いチームで自分の力が活かせるのはとても幸せなことだ」とリアッティ
は語っている。
- マルクス・グロンホルム、来季はプジョーへ(1998.9.16)
現在トヨタ・カローラWRカーでWRCに参戦しているフィンランドのベテ
ラン、マルクス・グロンホルムは、来季プジョーへ加入し、新型のプジョー
206WRCを駆ってシリーズ6戦に参戦することになった。
なお、現在プジョーに在籍しているジル・パニッツィとフランソワ・デル
クールはそのまま残留する見込み。
- ユハ・カンクネン、ブルーノ・ティリー、共にスバルへ移籍(1998.9.15)
WRCスバルチームは、14日(月)、来季のドライバーとして現フォードチー
ムのユハ・カンクネンとブルーノ・ティリーとの契約を済ませたことを明らか
にした。
カンクネンの突然の移籍発表は、先に発表されたコリン・マクレーのフォード
への移籍により、自分がナンバー2に甘んじることをよしとしなかったことに
よるようだ。なお、カンクネンの契約年数は2年となっている。
これにより、来季のスバルチームはリチャード・バーンズに加えて3人体制と
なった。現在の時点で、ティリーが全てのイベントでのミネートドライバーに
なるのかは明らかになっていない。また、スバルのメインスポンサーである
555は今季限りと噂されており、この部分もまだ不明確な状況と見られてい
る。
- チェザーレ・フィオリオ氏、来季ミナルディに加入(1998.9.12)
ミナルディは、11日(金)、来季のチームのスポーティング・ディレクター
として元フェラーリのチェザーレ・フィオリオ氏の招聘が決まったことを明
らかにした。
ガブリエル・ルミ代表によれば、同氏とはこれまで数ヶ月に渡って交渉を繰
り返し、本日合意に達したものだという。これにより、フィオリオ氏は1999
年1月からチームに合流することになる。
- ミナルディ、来季は格上のフォードエンジン搭載へ(1998.9.12)
ミナルディは、11日(金)、来シーズンのエンジン供給について、フォード
社と合意に達したことを発表した。
それによれば、フォードは来季より改良されたVJエンジンとワークス体制
のスチュワートに開発投入するが、これを有償ではあるもののミナルディに
も供給することになる。
チームの説明によれば、この新型エンジンはクランクセンターを下げて、よ
り低重心化し、さらに計量化が図られており、マネッティ・マレリによる制
御システムも一新される全く新しいものだという。
- ミナルディ、来季に向け自慢の新パーツを開発(1998.9.11)
ミナルディでは、1999年シーズンに向けモデナにあるCRPテクノロジー
社で最新の科学技術を駆使した新パーツを開発していることを明らかにした。
これは、大変高価で貴重な金属チタニウムを使用して鋳造されたアップライ
トで、一体構造でできている。チームでは、これによりさらに強度を増すと
共に、大幅に重量を軽減することができるとしている。
- ディディエ・オリオール、トヨタチームに残留(1998.9.11)
10日(木)、ディディエ・オリオールは、現在のトヨタチームに残留するこ
とを決意、来季から2年間の新しい契約にサインしたことを明らかにした。
一方、チームメイトのカルロス・サインツの方も来季トヨタで走ることが決
定しており、これで再びサインツ&オリオールというドライバーラインナッ
プが継続されることになった。
1994年のWRC世界チャンピオンであるオリオールは、「他のチームで
走る可能性も検討したけれど、やっぱりこのトヨタとカストロールに落ち着
くことにした。ここは居心地もいいし、一番ポテンシャルを持っているから
ね」と語った。
また、TTEのオベ・アンダーソン代表は、「みんなも見ての通り、彼の最
近のパフォーマンスには素晴らしいものがある。カルロスと並んで、トヨタ
がマニファクチャラーズタイトルを獲得するためには欠かせない存在という
ことだ」とコメントしている。
- ミハエル・シューマッハとデビッド・クルサード、和解宣言(1998.9.11)
先に開催されたベルギーGPで渦中の人となったミハエル・シューマッハと
デビッド・クルサードの2人は、イタリアGPを前に、10日(木)、和解を
済ませたことを明らかにした。
2人はモンツァで約1時間に渡ってプライベートの会談を行ない、お互いに
今回の事故がレーシングアクシデントであったことを確認したという。その
後クルサードは、恒例の木曜会見で「この週末、再びミハエルとフェアなホ
イールtoホイールの戦いができるのは嬉しい」と語っている。
- ジョーダン、来季はヒル&フレンツェン体制に(1998.9.10)
ジョーダンは、10日(木)、ラルフ・シューマッハに替わり、現ウィリアム
ズのハインツ・ハラルド・フレンツェンの加入を発表した。一方、先のベル
ギーGPでチーム初優勝をもたらしたデイモン・ヒルは残留を決めているた
め、来季のドライバーラインナップはヒル&フレンツェンという強力な顔ぶ
れとなる。
- ゲイリー・アンダーソン氏、ジョーダンを離脱(1998.9.10)
ジョーダンのチーフ・デザイナー、ゲイリー・アンダーソン氏が今シーズン
限りでチームから離脱することが、9日、発表された。
アンダーソン氏はこれまで9年間に渡ってチームのマシン開発を支えてきた
が、今季は当初からの成績不振でチームから離れることが噂されていた。
来シーズンからはプロストチームに移籍するという話もあるが、その去就に
ついてはまだ明らかにされていない。
- ラルフ・シューマッハ、ジョーダンを離脱(1998.9.9)
契約上の問題から、今シーズン末のチーム離脱についてその去就が不明とな
っていたラルフ・シューマッハだが、バーニー・エクレストン氏らの関与に
より、晴れてチーム離脱が可能となったことを明らかにした。
これにより、以前から噂となっていたラルフ・シューマッハのウィリアムズ
入りが現実となり、替わってハインツ・ハラルド・フレンツェンのジョーダ
ン入りも現実味を帯びてきた。
- ジョニー・ハーバート、来季はスチュワートへ(1998.9.8)
スチュワートチームは、7日(月)、現ザウバーのジョニー・ハーバートと
来シーズンのサインを済ませたことを発表した。契約は2年となる。
同チームでは、ルーベンス・バリチェロが残留する予定となっており、こ
の2人がチームメイトとなる。
- WRCスバルチーム、リチャード・バーンズの加入を発表(1998.9.5)
先にコリン・マクレーのフォードチームへの移籍を発表したスバル・チーム
では、4日(金)、マクレーに替わり、現・三菱チームのリチャード・バーン
ズ(イギリス)が加入することを明らかにした。
今回の発表についてスバル・チームの D.ラップワース、テクニカル・ディレ
クターは、「バーンズはここ数年で大きく成長している。彼はこれまでセカ
ンドドライバーに甘んじてきたが、我々は彼に初の世界タイトルをもたらす
ため、努力を惜しまないつもりだ」と語った。
なお、バーンズは以前、プロドライブ社のスバル・レガシーでイギリスラリー
選手権を獲得した経緯がある。
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