海外モータースポーツニュース
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1999年1月
- [F1]フェラーリの新車「F399」が発表(1999.1.30)
フェラーリとしては第45番目となる、1999年シーズン用の新型車
「F399」が、30日(土)、本拠地マラネロで発表された。
1999年のテクニカル・レギュレーションに合わせて開発された同車
は、新設計のサスペンション・システム、また重力センターの低下、新
風洞トンネルによるエアロダイナミクス面の見直しがなされている。
同時に、1998年仕様をさらに改良した048エンジンは、より軽量
化が施され、さらにパワフルに改良されている。ギアボックスはシーケ
ンシャルの7速縦型となる。
- [F1]BMW、F1エンジン開発の遅れを認める(1999.1.30)
BMWモータースポーツ部門の責任者であり、元F1ドライバーのゲルハ
ルト・ベルガー氏が、このほど明らかにしたところによれば、噂通り、
BMWのF1エンジン開発スケジュールが予定よりも遅れていることを認
めた。
当初の計画では、ウィリアムズ・チームは2000年シーズンにはBMW
のF1エンジンを搭載して参戦する予定だったが、現在もエンジンは完成
しておらず、実戦参加まで最低でもあと2年は必要になるとのこと。
現在の予定では、4月にもウィリアムズのFW20に試作エンジンを搭載
し、テストドライバーであるヨルグ・ミュラーの手によってテスト走行を
始めたいとしている。
- [CART]R・ボイセル、チーム・グリーンからCART参戦へ(1999.1.30)
29日(金)、チーム・グリーンは3月19日〜21日にホームステッドで
予定されているマルボロ・グランプリ・オブ・マイアミでカーナンバー26
のホンダ・レイナードにラウル・ボイセルが乗ることになったと発表した。
これは、ポール・トレーシーが去年の最終戦で犯した違反のために開幕戦
にに出場できず、同チームのシートが空いていたため。
ボイセルは2月1日にホームステッドでのテスト走行に参加し、そのまま
2月2日〜4日までのCARTスプリングトレーニングに参加することに
なっている。
- [F1]ブランズハッチ・グループ、シルバーストーン買収に前進(1999.1.29)
かねてより噂になっていたブランズハッチ・グループによるシルバース
トーン・サーキットの買収がさらに前進した。
イギリス国内で報道されたところによれば、同グループのニコラ・ファー
ルストン代表はシルバーストーンに対して具体的な買収額の提示を行なっ
たという。
この買収が実現すれば、将来イギリスGPはシルバーストーンからブラン
ズハッチに変更されることも考えられる。
- [F1]ミナルディ、99年用新型マシン「M01」をシェイクダウン(1999.1.29)
28日(木)、ミナルディ・チームはイタリアのムジェロ・サーキットにお
いて1999年用ニューマシン「M01」のシェイクダウンを行なった。
未だにチームのドライバーが正式に発表されない中、シェイクダウンテス
トを行なったのはフェラーリのテストドライバー、ルカ・バドエルだった。
マシンはまだカーボンファイバー地のブラックのままで、慎重にコースを
周回した。
- [F1]BAR、ルミエとテストドライバー契約を結ぶ(1999.1.28)
BARチームは、25日(月)、チームのオフィシャル・テスト・ドライバー
としてパトリック・ルミエ(フランス)と契約を交わしたことを発表した。
チームとルミエとのテストドライバー契約は複数年となっている模様。
ルミエは現在30歳で、これまでF3やフォーミュラ・アトランティック、
F3000などを経験しており、昨年7月にBARがシルバーストーンで
行なったテストにも参加していた。
- [F1]アロウズのテクニカル・ディレクターにコーフランが就任(1999.1.27)
アロウズ・チームは、ジョン・バーナードの後任のテクニカル・ディレク
ターとして、同チームのテクニカル部門の責任者であったマイク・コーフ
ランを起用することを発表した。
- [F1]ブラザー工業、ウィリアムズとスポンサー契約を締結(1999.1.27)
ブラザー工業は、26日(火)、同社のイギリス現地法人がウィリアムズ・
チームとスポンサー契約を結んだことを発表した。
契約期間は1年で、同社のロゴはフロントウィングの側面とレーシング
スーツの胸部にも付けられることになっている。
- [F1]ウィリアムズ、99年用新型マシン「FW21」を発表(1999.1.26)
25日(月)、ウィリアムズ・チームはスペインのバルセロナで1999年
シーズンを戦うニューマシン「FW21」を発表した。
マシンは改定されたテクニカル・レギュレーション部分の他は基本的に昨
年型を踏襲していると見られ、チーム・オーナーのサー・フランク・ウィ
リアムズの関心は、既に来年のBMWエンジン搭載の将来型に移っている
のではないかといううがった見方もあるようだ。
なお、昨シーズンでマクラーレンに移籍したエイドリアン・ニューウィー
の後任のエアロダイナミクス担当はジェフ・ウィリスとなっている。
- [F1]プロスト・グランプリ、99年用新型マシン「AP02」を発表(1999.1.26)
25日(月)、プロスト・グランプリ・チームは、パリ・ベルサイユにて、
1999年シーズンを戦うニューマシン「AP02」を発表した。
新基軸の投入で苦戦した昨シーズンの反省を踏まえ、今年のマシンはよ
りトラディショナルな信頼性のあるマシンに仕上がっているという。
チームは、この後バルセロナに移動しテストを行なう予定になっている。
- [F1]アルゼンチングランプリ、中止へ(1999.1.25)
情報筋によると、アルゼンチングランプリが開催が事実上消滅した模様。
アルゼンチングランプリは、先月11日にFIAから今シーズンのF1暫
定カレンダーから第2戦の中国GP(珠海)が中止になったと発表され、そ
の代替開催として3月28日に同グランプリを開催することになっていた。
しかし、オーガナイザーとバーニー・エクレストンとの間でグランプリ開
催の合意が得られず、カレンダーから除外されることになりそうだ。
現段階では、アルゼンチングランプリの代替として再び珠海でグランプリ
が開催されるのか、それとも珠海、ブエノスアイレス以外のサーキットで
グランプリが開催されるのかははっきりしていない。
今回のいきさつについて、去年までミナルディのドライバーだったエスティ
バン・トゥエロがF1のシートを失ったことが原因ではないかと言う憶測
も流れているが、真相は明らかになっていない。
- [F1]エスティバン・トゥエロ、F1からの撤退を表明(1999.1.22)
昨シーズン、中野信治と共にミナルディ・チームで戦ったF1から撤退す
ることを表明した。
これはミナルディ・チームが21日(木)、明らかにしたもので、それによ
ればトゥエロはチームに対して「個人的な事情からF1ドライブを断念す
る」と伝えられてきたという。
ミナルディの今シーズンのシートにはマルク・ヘネ(スペイン)や中野信治
などの名前が上がっているが、まだ明らかになっていない。
- [LeMans]トヨタ、今年もルマン参戦へ(1999.1.21)
トヨタ自動車は、21日(木)に行なわれたモータースポーツ活動計画の発
表の中で、今年のルマン24時間レースへの参戦体制を発表した。
参戦マシンは3台となり、ルマンGTP規定のGTマシン、TS020で
の参戦となる。ドライバーラインナップには、昨年同様日本人3人も名を
連ねている。
参戦するドライバーは以下の通り。
片山右京、鈴木利男、土屋圭一、ティエリー・ブーツェン、マーティン・
ブランドル、エマニュエル・コラール、ラルフ・ケレナース、ヴィンセ
ント・ソスピリ、アラン・マクニッシュ
- [F1]トヨタ、2003年シーズンまでにF1参戦(1999.1.21)
トヨタ自動車は、21日(木)、本社で記者会見を行ない、2002年シー
ズンにも参戦と報じられているF1について、2003年シーズンまでに
参戦すると公式に発表を行なった。
その他の内容は既報通りで、エンジン、シャシーともに自社開発によるフ
ル参戦となる。活動の拠点はTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)となる。
- [F1]トヨタ、2002年シーズンからF1参戦か(1999.1.20)
ドイツ「ケルニッヒ・ルントシャウ』紙が、19日(火)、報じたところに
よれば、トヨタ自動車は2002年シーズンからのF1参戦を決定。21
日(木)の記者会見で発表するという。
同紙によれば、トヨタの参戦形態はエンジン、シャシーともに自社開発の
フル参戦となる模様。ドイツ・ケルンのトヨタ現地法人内に本拠地を構え、
実際の活動拠点は現在WRCに参戦中のTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッ
パ)になるようだ。
- [F1]ホンダF1、今週の合同テストに登場(1999.1.20)
注目されているホンダF1のテストマシンが先週イタリアのムジェロサー
キットでテストされたとされているが、その詳細は明らかにされなかった。
しかし、今週末の23日(土)から3日間の予定で行なわれるヘレスの合同
テストに参加する見込みで、いよいよその全貌が周知のところとなるよう
だ。
これまでのテストでは、いずれもテストドライバーのヨス・フェルスタッ
ペンがステアリングを握ってきたが、今回のテストでは昨シーズンのフォー
ミュラ・ニッポンのチャンピオン、本山哲がセカンド・ドライバーとして
登場するものと期待されている。
- [F1]ザウバーチーム、1999年用ニューマシン「C18」を発表(1999.1.20)
ザウバーチームでは、19日(火)、1999年シーズンを戦うニューマシン
「C18」を発表した。
同チーム代表のペーター・ザウバー氏は「今回搭載されるエンジンは、昨年
フェラーリが6勝を上げ、コンストラクターズ・ランキング第2位に輝いた、
世界最強のエンジンの一つです。これにより、わがザウバーもこれまでで最
も戦闘力のあるマシンでシーズンを戦えると信じています。」とコメントし
た。
マシンはペトロナスのグリーンをベースに、レッドブルの赤を配したカラー
リングとなっている。マシンは特にエアロダイナミクス面で改良が施された
と言う。フェラーリ供給のV10エンジンには縦置き7速ミッションが装着
されている。
- [F1]ジョーダンチーム、またビッグスポンサーを獲得(1999.1.19)
エディ・ジョーダン率いるジョーダンチームが、またしてもビッグスポン
サーを獲得した。
今回スポンサー契約が成立したのは保険や年金を扱うイギリス最大の保険
会社『パール』出、18日(月)にその詳細が明らかにされた。
今回のスポンサー規模は、ジョーダンのメインスポンサー、ベンソン&ヘッ
ジスに次ぐもので、当然そのロゴはマシンばかりでなくデイモン・ヒル、
H.H.フレンツェン両ドライバーのスーツにも付けられることになって
いる。
- [F1]ベネトンチーム、99年用新型車「B199」を発表(1999.1.17)
ベネトンチームは16日(土)、エンストンの工場で1999年シーズンを
戦うニューマシン「B199」を発表した。発表はイタリアからのジャー
ナリストたちの到着が遅れたため、予定より時間を遅らせて行なわれた。
マシンは、去年と同じメインスポンサーのマイルドセブン・カラーに塗ら
れており、一見するとほぼ同じに見えるが、チーフ・デザイナーのニック
・ワースによれば「テクニカル・レギュレーションが変わっているのでマ
シンは全くのブランニュー。去年と同じものはステアリングホイールとホ
イールナットだけ。」と語った。
- [J-F3]ダレン・マニング、トムスF3チーム入り(1999.1.14)
イギリスF3選手権出身で、昨年は三菱HKSパワーで全日本F3選手権
に参戦していたダレン・マニングが、今シーズンはトムス・チーム入りす
ることが英専門誌により報じられた。
マニングは「昨年日本のF3に参戦してみて、そのレベルの高さに驚いた。
中でも、トムスはこれまで3人ものヨーロッパ人をチャンピオンに送り出
した名門であり、背後に大きなバックアップがあると言う意味ではまるで
イギリスF3でPSR(ポール・スチュワート・レーシング)に乗るような
もの。これを大きな転機にしたい」と語った。
トムスでは、過去ペドロ・デ・ラ・ロサ、トム・コロネル、そして去年の
ピーター・ダンブレックと立て続けにチャンピオンを輩出している。また、
マニングにはトムス・スープラでGTレースに参戦する可能性もあるよう
だ。
- [F1]プロストチーム、ニューマシン発表は25日に(1999.1.15)
昨シーズンの思わぬ低迷から今季に期待をかけるプロストGPチームは、
1999年を戦うニューマシンの発表を25日(月)に行なうことを明らか
にした。
同チームではアロウズを離脱したデザイナー、ジョン・バーナードを擁し
ており、そのマシンの出来栄えに注目が集まっている。
- [F1]マクドナルド社、F1スポンサー参入を前向きに検討(1999.1.15)
ファーストフーズの最大手、マクドナルド社のマーケティング・ディレクター、
ハンス・マニックハウゼン氏が、このほど発行されたドイツの「ウェルベン
&フェルカウフェン」誌の中で、F1へのスポンサーとして参入を検討して
いることを明らかにした。
これが実現すれば、タバコ会社が世界的に困難な状況にある中、F1への新
たなビッグスポンサーとして大いに注目される存在となる。
- [F1]マックス・ビアッジ、念願のフェラーリドライブが実現へ(1999.1.14)
2輪WGPライダーであるマックス・ビアッジが、念願であったフェラーリ
F1のドライブを実現させることとなった。
これはかねてからフェラーリの首脳が約束していたもので、場所はフィオラノ
のテストコースで、期日は来週の月曜日18日に決定した。
- [F-Nippon]1999年フォーミュラニッポン公式走行会日程(1999.1.13)
13日(水)、今季のフォーミュラ・ニッポンの公式走行会の日程が発表さ
れた。今季はニューマシン導入に伴ってシーズン前に3回の走行会が予定
されている。
なお、シーズン終了後の特別走行会については、日程が決まり次第発表さ
れることになっている。
No. |
Place |
Day |
Time |
第1回 |
鈴鹿サーキット |
3月8日(月) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
3月9日(火) |
第2回 |
ツインリンクもてぎ |
3月25日(木) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
3月26日(金) |
第3回 |
富士スピードウェイ |
4月6日(火) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
4月7日(水) |
9:00〜11:00/13:00〜15:00 |
第4回 |
スポーツランドSUGO |
6月23日(水) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
6月24日(木) |
第5回 |
CP MINEサーキット |
8月13日(金) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
8月14日(土) |
第6回 |
鈴鹿サーキット |
10月13日(水) |
10:00〜12:00/14:00〜16:00 |
10月14日(木) |
- [GB-F3]シェクター・ジュニア、父と同様にイギリスF3参戦へ(1999.1.13)
昨シーズン、フォーミュラ・オペル・ユーロシリーズで勝利を収めた南ア
フリカのトビー・シェクターが、今季はいよいよイギリスF3選手権へと
ステップアップすることが明らかになった。
トビーはまだ弱冠20歳。1979年にF1世界チャンピオンに輝いた偉
大な父が28歳の時にチャレンジしたのと同じ道へ挑むことになった。所
属チームはスピードスポーツ・チームとなる。
チームのマイク・オブライエン代表は「彼はまだ若いが、素晴らしい可能
性を秘めた逸材だ」と語った。
- [F1]アロウズ、ペドロ・ディニスを契約違反で提訴(1998.1.14)
アロウズ・チームは今季ザウバー・チームに移籍したペドロ・ディニスに
対して、アロウズとの契約に違反したとして約7億7千万円もの支払いを
求めてロンドン高裁に提訴した。
同チームのトム・ウォーキンショー代表によれば、ディニスとは99年末
までの2年契約を結んでおり、これを一方的に破棄したためにペナルティ
を払う義務があるとしている。
これに対しディニスサイドのマネージャー、ダニエル・モレッリ氏は「ま
だ訴状を見ていないので正式なコメントはできないが、アロウズは要求さ
れたパフォーマンス・レベルを発揮することができなかったのでディニス
にペナルティを要求される義務はないはずだ」と語っている。
- [F1]アロウズ、売却で3分割に(1999.1.13)
アロウズのトム・ウォーキンショー代表は、13日(水)、会見を行ない、
同チームの株式がナイジェリアのマリク・アド王子と銀行家のモーガン・
グレンフェル氏への売却され、ウォーキンショー自身との3者に分割され
たことを明らかにした。
今回の株式売却の総額は約85億円に達する。しかしながら、ウォーキン
ショー自身の保有株式は全株式の約25%とされている。その他の詳細は
不明である。
- [F1]フォードの新エンジン「CR1」は超軽量(1999.1.13)
先に発表されたスチュワートSF3に搭載されるフォードワークスのエン
ジン「CR1」は、新設計されたエンジンであるだけでなく、エンジン本
体だけで一気に30kgもの大幅な軽量化を実現しているようだ。
これは、スチュワートチームのテクニカル・ディレクターであるゲイリー・
アンダーソンが明らかにしたもので、これによりマシンバランスが大幅に
向上するという。また、このエンジンの最高出力は約775馬力で、昨
シーズン最強を誇ったフェラーリやメルセデスの最終バージョンと比較し
てもわずかに20馬力ほどの差でしかないという。
- [F1]アロウズ、1999年用ニューマシンを発表(1999.1.12)
アロウズチームの1999年用ニューマシン「A−20」の発表が今週の
木曜日にも行なわれる予定となっている。
搭載されるエンジンは昨年と同じアロウズV10だが、大幅に改良が加え
られ、パワーアップが図られたという。
ドライバーラインナップの方は未だに確定していない。ミカ・サロはすで
に決定しているが、2人目については今週行なわれるテストで決定する方
針と伝えられており、ペドロ・デ・ラ・ロサと高木虎之介がそのシートを
争っている。
- [F1]ロスマンズとBARの両タバコ会社、大型合併の波紋(1999.1.12)
大手タバコ会社のロスマンズ・インターナショナルとBAT(ブリティシュ・
アメリカン・タバコ)の両社の合併が発表された。新会社の名称はBAT
となる。
このうち、ロスマンズはウィリアムズのメインスポンサーとなっており、
BATはBARのメインスポンサーとなっている。しかし、FIAでは
1社1ブランドでのスポンサードという規制を行なっているため、この
規制に従うと、どちらかのチームはメインスポンサーを失うことになっ
てしまう。
来年以降のF1スポンサー体制に大きな影響が現れることが予想される。
- [F1]ミナルディ、1999年用マシンが完成(1999.1.12)
ミナルディチームの1999年用ニューマシン「M−01」が、先週行
なわれた静止テストに合格し、いよいよ今月末に予定されているデビュー
に向けて準備が整ったことが分かった。
今回のテストの対象はロールバーなど転倒した場合の構築物、またクラッ
シュした場合のノーズコーン、さらにドライバーの身体を守るサバイバル
セルなど。なお、いわゆる衝突テストについては、既に昨年末に実施され
ており、M−01は1回で合格している。
M−01は昨シーズンのM198よりも軽量化されたにも関わらず、強度
は増しているとのことだ。
- [F1]ザウバー、フェラーリからより高出力エンジンの供給を受ける(1999.1.11)
ペトロナスからの資金供給を受けフェラーリからエンジンを提供されて
いるザウバーチームは、今シーズンからさらにステップアップした高出
力なエンジンを搭載することになった。
これは、1998年シーズンのモンツァからフェラーリに投入された最
新鋭のエンジンで、過去最強の出力を誇っているとされている。
ザウバーのエース、ジャン・アレジは「ザウバーの活躍には高出力のエ
ンジン確保が不可欠。これで今年のザウバーは大いに期待できる」とコ
メントしている。
- [F1]ラルト社、新型F3マシンを発表(1999.1.10)
イギリス・オートスポーツショーの会場で、ラルト社は1999年シー
ズンを戦う新型F3マシンを発表した。
F3シャシーは、現在ダラーラ社が大きなシェアを占めているが、ラル
ト社ではこのニューマシンによりシェア拡大を狙っている。
マシンはコクピット部分でダラーラよりも50mmも狭められたナロー
タイプとなっている。エクゾーストはエンジンカバーの外側に配され、
コンパクトなギアボックスの温度上昇を抑えている。また、ダンパーも
エンジンの熱から遮られた配置がなされるなどマシン全体のクーリング
に配慮され、信頼性の確保に重点が置かれている。
- [F1]ナイジェル・マンセル、公式に引退を発表(1999.1.9)
元F1チャンピオンで、昨年はシャモニーのアイスレースとBTCCに
スポット参戦していたナイジェル・マンセルは、8日(金)、公式にモー
タースポーツから引退することを発表した。
- [F1]ベネトン、ローレン・レドンとテストドライバー契約(1999.1.8)
ベネトンチームは、7日(木)、1999年シーズンのテストドライバーと
してフランスの新鋭ローレン・レドンと契約したことを発表した。
レドンはフランス生まれの25歳。1995年フランスF3チャンピオン
を獲得後、1996年と1997年はF1ミナルディチームのテストドラ
イバーを務めると同時に国際F3000選手権にも参戦。シリーズ8位と
9位の成績を納めた。
レドンの初仕事は来週にもB199で行なわれる予定になっている。
- [F1]スチュワート、新車「SF−3」を発表(1999.1.8)
7日(木)、スチュワートチームは1999年シーズンを戦う新型車「SF−3」
を発表した。
ジャッキー・スチュワート代表は「昨年は期待した結果が残せなかったが、
今回のマシンはよりコンパクトに仕上がっており、搭載するフォードエン
ジンも全くの新開発で自信がある。ターゲットはウィリアムズ」と自信あ
り気に語った。
基本的にはアラン・ジェンキンスのデザインによるこのマシンは、すでに
12月にシェイクダウンを済ませている。ジェンキンスはすでにチームを
離脱しているため、今後は後任のゲイリー・アンダーソンが熟成作業を進
めていくことになる。
- [F1]ウィリアムズ、新スポンサーを獲得(1999.1.8)
7日(木)に開催されたオートスポーツショーの会場でウィリアムズチームが
新たなスポンサーを獲得したことが明らかになった。
新スポンサーはカナダの情報通信会社「ノーテル・ネットワークス社」で、
先に発表されたBARのスポンサー「テレグローブ社」と並ぶ企業である。
契約金額や契約年数などは明らかになっていないが、マシンに同社のロゴが
ペイントされる予定である。
- [F1]BAR、1999年マシンを正式発表(1999.1.7)
6日(水)、1999年からF1に正式参戦するBARチームのニューマシン
が、イギリス・ノーサンプトンシャー州ブラックレー近くの芸術センターで
発表された。
注目されていたマシンのカラーリングは、やはり2台別々で、1台は白地に
赤のアクセントが入った「ラッキーストライク」、もう1台はWRCでお馴
染みブルーの「555」カラーであった。
ドライバーラインナップはすでに発表されている通り1987年のワールド
チャンピオン、ジャック・ビルニューブ(カナダ)とリカルド・ツォンタ(ブラ
ジル)の2人。マシンは今月中に本格的なテストが行なわれる予定。
- [F1]ニキ・ラウダ氏、フェラーリチームを批判(1999.1.6)
5日(火)発売されたドイツ「Bunte誌」に掲載された元F1チャンピオ
ンのニキ・ラウダ氏のインタビュー記事の中で、同氏がフェラーリチームを
厳しく批判していることが明らかとなった。
それによれば、現在間違いなくナンバーワンドライバーであるミハエル・
シューマッハを擁しながら、今季世界タイトルを逃したのは、ジャン・トッ
ド監督の独善的な采配に失敗があったというもの。同氏はまた99年シーズ
ンも同様のことが繰り返されるならば、シューマッハはチームを離脱、ない
しは、F1フィールドから引退することになるだろうとも述べている。
- [F1]BAR、新スポンサーを獲得(1999.1.5)
4日(月)、世界240ヶ国を結ぶカナダの長距離通信会社、テレグローブ社
が同国のジャック・ビルニューブが所属するBARチームのスポンサーと
なったことが明らかにされた。
契約期間は5年に渡る長期のもので、スポンサーフィーは総額120億円に
も達すると見られている。
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