海外モータースポーツニュース
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1999年2月
- [F1]ザウバー・チーム、無事オーストラリアへ(1999.2.28)
ヨーロッパの異常寒波によりオーストラリアへの出発が遅れていた
ザウバー・チームだが、27日(土)、無事新たなフライトスケジュー
ルによりメルボルンへと出発することができた。
この便には、同様にフライトできなかったフェラーリやミナルディ
の機材も積載されている。
- [F1]ザウバー・チーム、オーストラリアへの出発が遅れる(1999.2.26)
現在、ヨーロッパ各地を異常寒波が襲っているが、そのあおりを受け
てザウバー・チームのオーストラリアへの出発が遅れている。
ザウバーはイタリアのフェラーリやミナルディと共に木曜日午後に
ミラノからメルボルンに向けて出発する便を利用する予定だったが、
事故でミラノに通じる道路のトンネルが閉鎖され、予定していたフ
ライトに間に合わなくなってしまった。
チームは現在大慌てで次の手立てを考えている。
- [F1]エディ・アーバイン、今季もシートに悩む(1999.2.26)
フェラーリのエディ・アーバインは、今季のニューマシンF399で
もシートが身体にフィットしないという問題を抱えている。
アーバインは昨シーズンのF300でもシートが身体にフィットせず、
痛みを訴えており、マシン・セッティング以前にドライビング・ポジ
ションの設定作業に時間を費されていた。
今後、シートを作成しているリア社に対して改善を求めていくことに
なるようだ。
- [F1]ミハエル・シューマッハ、DEKRAを失う(1999.2.25)
ミハエル・シューマッハのパーソナルスポンサーであるDEKRAが
今季の契約を更新しないことが明らかとなった。
これは、年間11億円にも及ぶスポンサー料に対し、それだけの効果
が得られないとして同社が決断したもの。
- [F1]高木虎之介、アロウズ入りが確定か(1999.2.25)
これまで高木虎之介を支援してきた『PIAA』が、今季からアロウ
ズ・チームとスポンサー契約を結ぶことが明らかとなった。
これにより、今シーズンのF1の最後のシートとなっているアロウズ
・チームに高木虎之介が加入する可能性が高まった。
なお、高木虎之介は24日(水)に行なわれたシルバーストンでの合同
テストにアロウズで参加している。
- [WRC]ユハ・カンクネン、WRC最多出場記録を更新(1999.2.23)
スバルチームのユハ・カンクネンが今年のサファリラリーでWRC最
多出場記録を更新することになる。カンクネンが打ち立てる新記録は
130回。
従来までの記録は同じフィンランド出身のマルク・アレンの129回。
カンクネンのWRC初優勝は1985年のサファリラリー。以降、4
回のドライバーチャンピオンに輝いている。
- [F1]ロシア政府、モスクワ近郊のサーキット建設にGOサイン(1999.2.21)
かねてよりF1開催に意欲を見せているロシアで、いよいよサーキッ
ト建設に政府がGOサインを出した。
建設場所はモスクワ郊外のトゥーラ市で、同市の計画によれば工場跡
地を利用してサーキットやホテルを建設するだけでなく、小規模な飛
行場も併設することになっている。計画通りに進めば2002年まで
に完成する予定になっている。
ロシア政府自体も深刻な財政難にあえいでおり、建設資金調達が懸念
されているが、同市のカザコフ市長は『海外からの投資家も見つかっ
ている』と自信を見せている。
- [F1]ペドロ・ディニス、ザウバー入りが認められる(1999.2.20)
19日(金)、ジュネーブにあるFIAの契約審査委員会は、ペドロ・
ディニスと彼が98年に在籍したアロウズ・チームとの間の移籍問題
について、ディニスの言い分を認めた。これにより、ディニスは公式
にザウバー・チーム入りが認められたことになる。
- [F1]ルカ・バドエル、ミナルディのシートを獲得(1999.2.19)
ミナルディ・チームは、18日(木)、1つ空いていた同チームのドラ
イバーとして、フェラーリのテスト・ドライバーを務めるルカ・バド
エルが就くことになったことを正式に発表した。バドエルにとっては
1995年以来のミナルディ復帰となる。
これにより、ミナルディのドライバー・ラインナップは、マルク・ヘ
ネとルカ・バドエルとなったが、バドエルは引続きフェラーリのテス
トドライバーも担当することになっている。ミナルディはテストドラ
イバーとしてガストン・マッツァカーンと契約しているが、彼がバド
エルの代わりのドライバーになる可能性は低いと見られており、誰か
別のドライバーと契約する可能性がありそうだ。
- [F1]マレーシアGP、予定通り10月開催へ(1999.2.18)
17日(水)、FIAのマックス・モズレー会長はクアラルンプールで
のマレーシアGPが予定通り10月に開催される見通しであると語っ
た。
マレーシアGPは10月17日に第16戦としてカレンダーに組み込
まれていたものの、折りからの財政難からその開催が危ぶまれていた。
マレーシアGPが予定通りに開催されれば、今年のF1は全17戦で
争われることになる。
- [CART]高木真一、CARTへ参戦か(1999.2.17)
すでにプロジェクト・インディとテストドライバー契約を交わしてい
る高木真一だが、ここにきてレースにも出場するのではないかと囁や
かれ始めている。
プロジェクト・インディのドライバーには元F1ドライバーのミモ・
スキアッタレラが決定しているが、どうやらスキアッタレタと高木が
シートを共有する形で数戦のレースに出場することが検討されている
とのこと。
もしこれが実現すれば、CART5人目の日本人ドライバーとなる。
- [FIA-IPC]FIA−IPCシリーズ、成立せず(1999.2.15)
15日(月)、ジュネーブで行なわれたFIAの会議において、今年開
催が予定されていたFIA−IPC(International Prototype Cup)が
開催されないことが決定された。
これは、主要メーカーが参戦に消極的で、十分なエントリ台数を集め
られなかったためである。
なお、FIA−GTシリーズについては、予定通り開催されることに
なった。
- [F1]高木虎之介、アロウズのシート喪失でもホンダF1の可能性(1999.2.16)
ペドロ・デ・ラ・ロサがアロウズ・チームとの契約を発表したことで
アロウズのシート獲得が困難になったとの見方が出てきた一方で、わ
ずか一日のバルセロナでのテストで好タイムをマークした高木虎之介
への評価は高い。
特に、前ティレルのハーベイ・ポスレスウェイト氏は、「もしも虎之
介が今季F1に乗れないのなら、フェルスタッペンと共にホンダF1
のテストを依頼したい」と熱いエールを送った。
もしこれが実現すれば、当然2000年シーズンのホンダF1復帰の
際のレギュラードライバーにも継る可能性が出てくる。
- [F1]エディ・アーバイン、一般道路で事故に(1999.2.16)
フェラーリのエディ・アーバインが一般道路上で事故に遭ったことが
明らかとなった。
フェラーリの広報によれば、アーバインの同乗したガールフレンドの
運転するアルファロメオ156がミラノ市街で交通事故に遭い、車は
大破。しかし幸いにもアーバインとガールフレンドに怪我はなかった
ようだ。
- [F1]ニキ・ラウダ、マクラーレンMP4−98Tをドライブ(1999.2.16)
元F1世界チャンピオンのニキ・ラウダ氏が、14日(日)午後、マク
ラーレンF1の2シーターカー、MP4−98Tをドライブするチャ
ンスを得た。
これは1週間早い誕生日プレゼントとして、ロン・デニス監督の招待
により実現したものだが、マクラーレンで世界タイトルを獲得したラ
ウダは、リアシートではなく、ドライバーズシートに座った。リア
シートには彼の2人の息子が座ってバルセロナサーキットを駆け抜け
た。
- [F1]ホンダのテスト方法にクレーム(1999.2.13)
先月、スペインのヘレスで行なわれた合同テストでホンダのテスト・
チームが常にトップタイムをマークしたことは記憶に新しい。しかし、
今回のバルセロナ合同テストでは強烈な印象は残していない。
これは、ヘレスでのテストの後、各チーム・オーナーとバーニー・エ
クレストンとの間で会談が持たれ、その席上、ホンダが意図的に車重
を軽くしていた可能性があり、今後は1999年のレギュレーション
に合わせてテストをさせて欲しい旨の要望が出された模様。これを受
けたFIAが、ホンダに対して何らかの指示を出したと言われている。
また、FIAは今後、合同テストのやり方に関して何らかの基準を設
けることを検討しているようだ。
- [F1]ベネトン、注目のFTTシステムを導入(1999.2.11)
ベネトン・チームでは、先月発表した99年新型車に採用された新シス
テム『フロント・トルク・トランスファ(FTT)』をいよいよサーキッ
トで披露した。
このFTTは、ブレーキング時にフロントホイールのロックを防ぐもの
で、実質的なABSとしてFIAが禁止しているドライバー補助装置と
言えなくもないようだ。
同チームのシステムは、すでにFIAの車検委員であるチャーリー・ホ
ワイティング氏らから合法であるとの承認を受けているとされているが、
ほぼ同様のものが一方ではレギュレーション違反と指摘されており、現
場での混乱は避けられなくなりそうだ。
- [F1]マクラーレン、99年用新型車「MP4/14」を発表(1999.2.9)
マクラーレン・チームは、8日(月)、スペインのカタロニアサーキット
で1999年シーズンを戦う新型車「MP4/14」をミカ・ハッキネン、
デビッド・クルサードの両ドライバー同席の上で発表した。
搭載されるエンジンはメルセデス・ベンツ社による72度V10で、現
在フェラーリと並びF1界最強の約800馬力を発揮するとみられてい
る。
マクラーレンMP4/14は発表後直ちに同サーキットでクルサードに
よりシェイクダウンテストに入ったが、電気系と思われるトラブルで不
調に終った。
- [F1]ミナルディ、99年用新型車「M01」を発表(1999.2.8)
ミナルディ・チームは、7日(日)、スペインのカタロニア・サーキット
において1999年シーズンを戦う新型車「M01」を発表した。
搭載されるエンジンはフォードのセミ・ワークス仕様で、昨年スチュ
ワート・チームに供給されていたものの発展型。車自体は既にイタリア
のムジェロでシェイクダウンが行なわれている。
同席したドライバーは、先に発表されたマルク・ヘネ(スペイン)とガス
トン・マッツァカーン(アルゼンチン)で、中野信治の姿はなかった。
しかし、マッツァカーンについては未だに正ドライバーであるか、テス
トドライバーであるかがはっきりされていない。
- [F1]ルノー、2001年からF1完全復帰か(1999.2.6)
5日(金)、フランス国内で報じられたところによれば、ルノー社もまた、
2001年からシャシー、エンジンの全てを自社開発するチーム体制で
F1に復帰する計画を進めているということだ。
すでにこのためのエンジン開発も進んでいると伝えられているが、同社
のスポークスマンはこれを公式には否定している。
- [F1]BARチーム、FIA世界モータースポーツ評議会に出頭を命ぜられる(1999.2.5)
BARチームは、3月12日からスイスのジュネーブで開かれる世界
モータースポーツ評議会に出頭するよう命ぜられたことを明らかにした。
この席上、「1チーム、1カラーリング」というFIAの規定に反して
2台のマシンに個別のカラーリングを施したいというBARチームの申
し立てが協議される模様である。
ただ、この件に関しては既に3日、国際商業会議所がFIA側の主張を
認め、BAR側の申し立てを却下する裁定を下しており、世界モーター
スポーツ評議会でもBAR側の主張が一転して通る可能性は殆どないと
予想されている。
- [F1]ミナルディのドライバーにマルク・ヘネが決定(1999.2.5)
ミナルディ・チームは、4日(木)、スペインのマルク・ヘネ(24歳)が
今シーズンのドライバーになったことを発表した。
また、チームのメイン・スポンサーとして、ヘネが持ち込んだスペイン
の電話会社である『マルチナショナル・コーポレーション・テレフォニ
カ社』が就いたことも併せて明らかになっている。今回のスポンサー契
約でミナルディが得たスポンサーフィーは約8億円。
チームは8日から10日まで、バルセロナサーキットでの合同テストに
参加する予定で、前日の7日には同地でプレゼンテーションを行なうこ
とになっている。
- [F1]ホンダと並び、フェラーリもV12エンジンを開発中(1999.2.5)
2000年シーズンからF1復帰を予定し、現在テストを繰り返してい
るホンダでは、V10エンジンとV12エンジンの2つのエンジンが並
行して開発されていると伝えられているが、かつての12気筒ライバル、
フェラーリでも同じくV12エンジンを開発していることが関係者の証
言から明らかになった。
もしコンパクトなV12エンジンの開発が進めば、再び両者の素晴らし
いホンダ・ミュージック、フェラーリ・サウンドの競演が見られるかも
しれない。
- [F1]BARの秘策(1999.2.5)
『1チーム1カラーリング』というFIAの規制と、2カラーリング使
用というスポンサー契約の狭間で腐心するBARチームは、1台の片側
をラッキーストライクに、反対側を555カラーにペイントするのでは
ないかという見方が広がっている。
注目されるそのカラーリングは、早ければ2月12日から行なわれる予
定のキャラミ合同テストで見られることになりそうだ。
- [F1]モナコ・グランプリのスタート時刻が変更(1999.2.4)
伝統を誇るモナコ・グランプリは、例年決勝レースのスタート時刻が午
後2時半からとなっていた。しかし、今年は他のグランプリと同様に午
後2時のスタートに変更されることになりそうだ。
この結果、今シーズンは全てのグランプリのスタート時刻が統一される
ことになる。
- [F1]アルゼンチンGP、代替サーキットで開催打診(1999.2.4)
財政難からブエノス・アイレスで開催予定だった今シーズンのアルゼン
チン・グランプリは中止となったが、アルゼンチン・グランプリのレー
ス・オーガナイザーは、このほどバーニー・エクレストンに書簡を送り、
ブエノス・アイレスの代替地としてアルゼンチン中部に位置するコルド
バのオスカー・カバレン・サーキットを用意し、アルゼンチン・グラン
プリを開催できるようにエクレストンに打診した模様である。
これに対する正式な回答はまだ出されていないようだ。
- [F1]年間のタイヤテスト開催日数は25日(1999.2.4)
F1に参戦している各チームは、FIAの承認の下で1年間に行なわれ
る公式タイヤテストの開催日数を25日とすることで概ね合意に達した
模様である。
また、今シーズン全てのチームにタイヤを供給することになったブリヂ
ストンは、チーム間の不公平さを無くすために、マクラーレンとフェラーリ
に開発テストを依頼して出来上がったタイヤは、どのチームに対しても
1ヶ月半ほどチェック期間を設けてから実際のレースに投入される見通
しとなった。
- [F1]BARチームが主張する2カラーリングはNGに(1999.2.4)
国際商業会議所(International Chamber of Commerce)は、3日(水)、
FIAとBARチームから提出された調停について、FIAが主張して
いた『1チーム、1カラーリング』を認め、BARチーム側の2カラー
リング案は実質敗訴という結果になった。
BARチームのクレイグ・ポロック代表は「このような裁決が出た以上、
これを受け入れざるを得ない。しかし、3月の開幕戦では我々チームと
スポンサーのために、F1がスポーツのトップであるというものに相応
しい革新的なデザインでお目見えできるであろう」と語った。
- [CART]服部茂章、CART参戦が決定(1999.2.3)
CARTスプリングテストが始まった2日(火)、ベッテンハウゼン・モー
タースポーツから服部茂章との契約が正式に終了したことが発表された。
スポンサーは従来通りエプソン。マシンは98年仕様のレイナードにメル
セデス・エンジンを搭載し、タイヤはグッドイヤーとなる見込み。
服部茂章は「いよいよチャンプシリーズにデビューできることになって
興奮している。何ヶ月もかけて交渉を行なってきたが、それがやっと今
日結実した。いま、マシンに乗り込めるんだ」と喜びを爆発させていた。
- [F1]ジョーダン無限ホンダ199、シルバーストンでシェイクダウン(1999.2.3)
ジョーダン・チームは、2日(火)、シルバーストン・サーキットで新車
199のシェイクダウンテストを行なった。
あいにくこの日のシルバーストンは気温が低く、デイモン・ヒルのドラ
イブする199は数ラップしたのみだった。
テストは4日まで行なわれる予定で、ヒルが新車199を、またハイン
ツ・ハラルド・フレンツェンは昨年型の198でテストを行なうことに
なっている。その後、チームは9日から11日までバルセロナで行なわ
れる合同テストに参加する予定になっている。
- [IceRace]ジャン・アレジ、シャモニー・アイスレースで大活躍(1999.2.3)
先週末に開催された恒例のシャモニー24時間アイスレースで、ザウバー
のドライバーであるジャン・アレジが、フランスF3ドライバーである
フィリップ・ガシェと組んで見事総合2位でフィニッシュした。
アレジ・ガシェ組のマシンはメガで543ポイントを獲得。優勝したの
はオペルを駆ったヨルグ・ミュラー、ダニー・スノーベック組で563
ポイントだった。
- [F1]ジョーダン・チーム、新型マシン「199」が発表される(1999.2.2)
1日(月)、ジョーダン・チームの1999年用新型車「199」がロンド
ン市内で発表された。
黄色のベースカラーは変わらないが、エアロダイナミクス面ではかなりの
改善を行なったと同チームのデザイナー、マイク・ガスコイン氏は説明し
た。
199に搭載される無限ホンダ・エンジンも800馬力近くのパワーを発
揮しているとも言われ、今年も優勝戦線をかき乱す存在となるはずだ。
チームはこの後、デイモン・ヒルとハインツ・ハラルド・フレンツェンの
手によりテスト走行に入る予定になっている。
- [F1]プロスト・チーム、「AP02」をシェイクダウン(1999.2.1)
1月25日(月)にパリで発表されたプロスト・チームの新型マシン「AP
02」が、このほど地元マニクールサーキットでシェイクダウンテストを
行なった。
ステアリングを握ったのはオリビエ・パニスで、マシンを降りた後、「初
めて走り出したのに、全く何のトラブルもなかった。車はパーフェクト!」
と、笑顔で語った。
チームは、この後マニクールサーキットで行なわれる合同テストに参加する
予定。
- [F1]ジョーダンの新車発表会はテレビで生中継(1999.2.1)
ジョーダン・チームの1999年シーズン用の新型車「199」が、1日(月)、
ロンドンで発表されることになっているが、この発表会はデイモン・ヒル、
ハインツ・ハラルド・フレンツェン両ドライバーを含め、18時からBBC
などのテレビで生中継されることになっている。
公式には明らかにされていないが、この放映権料は10万ドル(約1100
万円)とも見られている。
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