海外モータースポーツニュース
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1999年6月
- [F1]伊紙、バリチェロが来季フェラーリに移籍と報じる(1999.6.30)
29日(火)、イタリアの新聞ガセッタ紙は、現スチュワート・チームの
ルーベンス・バリチェロが来季フェラーリに移籍することで既にサイン
をしたと報じた。
バリチェロはエディ・アーバインと入れ替わってミハエル・シューマッ
ハのチームメイトになり、アーバインがスチュワート・チームに移籍す
るという。
- [F1]ジョーダン・チーム、フェルスタッペンのテスト参加を発表(1999.6.29)
今週、シルバーストーン・サーキットで行なわれる合同テストに、ジョー
ダン・チームのテストドライバーとしてヨス・フェルスタッペンが参加す
ることが正式に発表された。
それによれば、最初の2日間はヨス・フェルスタッペンと中野信治、後半
の2日間は2人の『レース・ドライバー』がテストを行なうという。
具体的な名前ではなく、『レースドライバー』という曖昧な表現を使って
いる点から、まだヒルとの契約処理か、スポンサー関係の問題がクリアさ
れていないと推測される。
- [F1]ヒルの後任はフェルスタッペンか(1999.6.28)
まだ未確認ではあるものの、ジョーダン・チームのオーナー、エディ・
ジョーダン氏は、デイモン・ヒルの後任としてホンダのテストドライバー
であったヨス・フェルスタッペンと仮契約を交わしたとの噂が流れている。
- [F1]高木虎之介、タイヤ違反でフランスGP失格に(1999.6.28)
昨日開催されたフランスGPの決勝レースにおいて、11位でフィニッシュ
したアロウズ・チームの高木虎之介だが、チームメイトのペドロ・デ・ラ・
ロサのタイヤを使用したことが判明し、失格処分となった。
- [F1-Circuit]ザンドフールト・サーキット、再びF1公認サーキットとなる(1999.6.23)
全長2.9kmの旧コースから、現在のF1規格ともいえる4.25km
のサーキットに生まれ変わったオランダのザンドフールト・サーキットが、
いよいよFIAからF1格式のサーキットとして公認される見込みだ。
今月始めにはFIAのマックス・モズレー会長も視察を行なっている。ま
だグラベルなど一部の工事を残しているものの、既にF1テストは開催OK
となった。
ザンドフールトは、現在マスターズF3の開催コースとして有名だが、F1
レースが開催されれば1985年以来ということになる。
- [F1]アラン・ジェンキンス氏、プロスト・チームへ移籍(1999.6.22)
スチュワート・チームでマシン・デザインを担当していたアラン・ジェン
キンス氏が、このほどプロスト・チームへ移籍することが明らかとなった。
プロスト・チームでは、ベルナール・デュド氏の元でテクニカル・ディレ
クターを務めるものと見られている。
- [F1]デイモン・ヒル、今季途中にも引退か(1999.6.21)
先に今季限りでのF1からの引退を表明したデイモン・ヒルだが、20日
(日)、ジョーダン・チームのエディ・ジョーダン・オーナーがイギリスB
BC放送のインタビューに答えたところによれば、今季途中にも引退する
可能性があるという。
それによれば、ヒルは地元イギリスGP終了後、ないしはドイツGP終了
後にも引退するかも知れないということだ。現在両者の関係は必ずしもう
まくいっているとは見られておらず、これがジョーダン一流の牽制である
との見方もある。
- [F1]ヨス・フェルスタッペン、来季BARとテストドライバー契約か(1999.6.20)
これまでホンダF1チームの開発ドライバーを務めてきたヨス・フェルス
タッペンが、来季はBARチームのテストドライバーとして契約を結んだ
ようだ。
これが事実とすれば、フェルスタッペンは引続きホンダエンジンの開発に
携わることになる。
- [F1]ホンダ、来季BARにエンジン供給か(1999.6.20)
19日(土)、イギリス国内で報じられたことによれば、BARにホンダが供
給するエンジンは独占供給になるようだ。以前から噂に上っていたBARチー
ムとジョーダンチームに同じエンジンを供給する可能性は低くなった。
一部ではホンダがBARチームに供給するエンジンは新開発のV12エンジ
ンになるのではないかと言われている。ホンダはマクラーレンとのパートナー
シップ時代にV12エンジンを開発しているが、今回のものは可変バルブ・
タイミングなど相当な革新技術が盛り込まれることになると見られている。
- [Rally Raid]ダカールラリー、エジプトのゴールはピラミッド前(1999.6.18)
来年22回目を迎える『パリ・ダカ』(ダカールラリー)は、セネガルの首都
ダカールをスタートし、エジプトのカイロをゴールとするアフリカ大陸横断
のコースで行なわれることがすでに主催者のTSOから発表されているが、
ゴール地点がギザのピラミッド前となることが分かった。
これは、17日(木)に都内で行なわれた記者会見で明らかにされた。なお、
表彰式はスフィンクス前の広場で行なわれる。
- [F1]バーニー・エクレストン氏の手術、成功する(1999.6.17)
心臓・冠動脈のバイパス手術を受けていたFIAの副会長であるバーニー・
エクレストン氏であるが、手術が無事成功したことが心臓外科の専門医であ
る担当のジョン・ラト博士から発表された。
同博士によれば、手術は通常のもので、エクレストン氏は1〜2週間で通常
の生活に戻れるだろうということだ。
- [F1]デイモン・ヒル、今季限りで引退を表明(1999.6.17)
16日(水)、ジョーダン・無限ホンダのデイモン・ヒルが会見し、今季限り
で現役を引退することを表明した。
ヒルは「F1へのデビューは32歳と遅かったが、通算22勝を上げ、世界
チャンピオンになれたことを誇りに思っている。また、たくさんの素晴らし
い思い出も得ることができた。ずっと大切にしていきたい」と語った。
ヒルは92年にブラバムからデビュー。93年にウィリアムズに移籍し、96
年には8勝を上げて世界チャンピオンになった。昨シーズンは優勝1回で総
合6位だったが、今季はカナダGP終了時点でランキング9位。
- [F1]カナダGP、史上最高の観客動員数を記録(1999.6.16)
13日(日)に行なわれたカナダGPでは、3日間トータルで26万2千人も
の観客が動員されたことが発表された。これはこれまでで最高の数字となる。
なお、決勝レースだけでは10万4千人の観客数であったという。
- [F1]ザナルディのシート、オーナーが安泰を明言(1999.6.16)
CARTシリーズでの素晴らしい活躍にも関わらず、F1では苦戦が続いて
いるウィリアムズ・チームのアレッサンドロ・ザナルディだが、シーズン中
にウィリアムズのシートを失うのではないかという噂に対して、オーナーが
ザナルディのシートが安泰であることを明言した。
15日(土)、オーナーであるフランク・ウィリアムズは、「アレッサンドロ
が今季まだ期待に応えるだけの結果を残していないことは事実だが、その原
因はチームの側にもあり、彼のパフォーマンス自体には満足している。彼と
チームの間には3年の契約があり、そのことに何の変化もない。」と語った。
- [F1]プロストのヤルノ・トゥルーリ、来季は移籍か(1999.6.15)
プロスト・チームのヤルノ・トゥルーリが来シーズンは他のチームに移籍す
ることになりそうだ。
ミナルディから電撃的にプロストGPに移籍を果たしたトゥルーリには、
フェラーリなどのトップチームがその才能を見込んでオファーを出している
という。本人は何も語っていないものの、移籍先としてはフェラーリの他ベ
ネトン、ザウバー、BARの可能性が指摘されている。
- [F1]フレンツェン、フランスGP出場OK(1999.6.15)
カナダGP決勝レースで終盤2位を好走しながら、ラスト4ラップでクラッ
シュしてしまったジョーダン・無限ホンダのHH.フレンツェンは、一時意
識を失うなどその容体が心配されていたが、その語の診断でも特に異常は見
られず、フランスGPへの出場は問題ないとされている。
グランプリ・ドクターのシド・ワトキンス博士によれば、フレンツェンは左
足と右肩を強打しているものの、ドライビングを禁止するほどのものではな
いということだ。
- [F1]マックス・モズレー会長、F1レギュレーションの変更を否定(1999.6.11)
オーバーテイクの難しさから、日に日に高まる現行のF1レギュレーション
に対するドライバーからの非難に対して、マックス・モズレーFIA会長が
初めて公式にコメントした。
それによれば、「現在のF1は確かにオーバーテイクが難しいかも知れない。
しかしそれは単純に今言われているようなタイヤだけの問題ではないと思う。
何が原因なのか各チームの代表者や技術者の間で検討しているところだ。い
ずれにせよ、今すぐにレギュレーションを変更する考えはない。2001年
まではこのままでいくと理解して貰って結構だ」と語った。
しかし、現実には前戦スペインGPでは、上位7位までの間でたったの一度
しかオーバーテイクが見られなかった。
- [F1]フォード、スチュワート・チームを買収(1999.6.11)
10日(木)、フォード社はF1に参戦中のスチュワート・チームを買収した
ことを明らかにした。
同チームはこれまでもフォードのワークス・エンジンを搭載するなど緊密な
関係にあったが、これによりフォードは完全に自前のF1チームを持つこと
になる。これはメルセデスやホンダ、トヨタに大きな影響を与えることにな
ると思われる。
なお、ミルトンキーンズに本拠を置くファクトリーやチーム代表のジャッ
キー・スチュワート氏らスタッフはこれまで通りとされている。
- [F1]アロウズ、カナダGPに新ウィング投入(1999.6.6)
今週、シルバーストーン・サーキットで集中テストを行なったアロウズ・
チームでは、次戦カナダGPに向けて新設計のリア・ウィングを投入するこ
とになるようだ。
これは、より高速となるジル・ビルニューブ・サーキットに備え準備された
ダウンフォースをさらに低減した新開発のもの。
- [F1]ザンドフールト・サーキット、再びF1ライセンス取得へ(1999.6.6)
今週、FIAのマックス・モズレー会長はオランダのザンドフールト・サー
キットを訪れ、F1ライセンスの取得に備えて新装なったトラックや各設備
の視察を行なった。
同氏は、「このような歴史のあるサーキットを近代化していくのはなかなか
困難なことだが、ここはとてもよくやっていると思う」と好意的な感想を述
べた。
FIAによる公式のコース査察日程はまだ明らかでないが、これにより再び
ザンドフールトにF1サウンドが響く日は近いようだ。同サーキットは
1952年以来通算30回、最近では1985年までオランダGPとして
F1が開催されていた由緒あるコースである。
- [F1]ベネトン・チーム、カナダGPにFTTを投入せず(1999.6.6)
ベネトン・チームのテクニカル・ディレクターであるパット・シモンズ氏は、
来るカナダGPにFTT(フロント・トルク・トランスファー)は投入しない
ことを明らかにした。
このFTTは、ブレーキング時にフロントホイールのロックを防ぐものだが、
システムに多少のトラブルがあると伝えられている。先のシルバーストン合
同テストにおいても、ブルツ・レドンのいずれのマシンにもこのシステムが
搭載されていなかったとされている。
- [F1]無限ホンダ、イギリスGPから新スペックエンジンを投入へ(1999.6.5)
ジョーダン・チームにエンジンを供給している無限ホンダでは、来月行なわ
れるイギリスGPに新スペックのエンジンを投入することを明らかにした。
無限ホンダの坂井典次テクニカル・ディレクターによれば、新エンジンは現
行のものよりもさらにフリクションを減らし、パワーを増大させた新世代の
ものになるという。
- [F1]BMW、F1エンジン開発者を変更(1999.6.4)
来シーズンからウィリアムズに搭載されることが決定しているBMWのF1
エンジンだが、開発の遅れや目標性能に届いていないなどさまざまな噂が飛
び交っている中、とうとう開発責任者が変更されたことが明らかとなった。
新しい責任者はヴェルナー・ローレンス博士で、これまでのポール・ロッシュ
氏に代わってBMWモータースポーツ開発部のヘッドとなった。同氏は以前
アウディにおいてF1エンジンのデザインを行なった経験を持っている。
- [F1]マックス・モズレーFIA会長、ドライバーの不平を非難(1999.6.4)
FIAのマックス・モズレー会長はタイムス紙のインタビューに答えた中で、
最近F1ドライバーの多くがマシン・レギュレーションに対して不満を述べ
ていることを非難した。
「彼らの多くは路面グリップが減少してドライビングが難しく、オーバーテ
イクができないとか言っているようだが、そもそもF1というのは究極の
レーシングカー。そんなドライビングが簡単なものであるというのが間違っ
ている。だいたい彼らはそのドライビングに対してどれだけ高額のサラリー
を貰っているんだ」と語った。
しかしながら、モズレー氏は各チームのオーナーと会い、すでに設計がス
タートしているとみられる来シーズンのマシン・レギュレーションについ
て緊急ミーティングを始めたことも明らかにした。
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