海外モータースポーツニュース
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1999年10月
- [F1]アロウズ、新デザイナーと契約(1999.10.29)
アロウズ・チームに新デザイナーが加入することが明らかとなった。
新加入するのは、これまでジョーダン・チームで開発部門のヘッドだっ
たジョン・デイビス博士で、過去にリジェやロータスで働いた経験を持
つ。
- [F1]BMW、2001年シーズンの勝利に自信をみせる(1999.10.29)
来季からウィリアムズに搭載されてF1に復帰する予定のBMWは、今
週行なわれたテストセッションを終え、2001年シーズンでの勝利に
自信を見せた。
BMWモータースポーツのゲルハルト・ベルガー・ディレクターは、今
回のテストで十分な手応えがあったとし、2年以内には初勝利があげら
れるであろうと語った。
- [F1]フェラーリ、問題の『バージボード』は使用せず(1999.10.29)
フェラーリのジャン・トッド監督は、28日(木)、先のマレーシアGP
で世界中を揺るがす原因となったバージボードについて、今週の日本GP
では使用しない予定であると語った。
- [F1]メルセデス、FOA運営に関与か(1999.10.29)
ドイツ紙『ウェルト』は、28日(木)、F1のTV放映権を持つFOA
(フォーミュラワン・アドミニストレーション)の会長に元メルセデス・
ベンツ社社長のウェルナー氏が就任する見込みだと報じた。ウェルナー
氏はメルセデスがダイムラー社に吸収合併される1997年4月まで社
長を務めた。
- [F1]バーニー・エクレストン氏、FOAの株式を半分売却(1999.10.28)
FIAのバーにー・エクレストン副会長は、自身が保有するFOA(フォー
ミュラワン・アドミニストレーション)の株式を半分売却したことを明ら
かにした。
株式を購入したのはイギリスの投資家モーガン・グループで、購入額は約
340億円ともいわれている。同グループはさらに株式を取得し、最終的
にFOAの支配を狙っていると見られている。
- [TIRE]グッドイヤー、CART&IRLからも撤退(1999.10.27)
26日(火)、グッドイヤーは現在参加しているCARTとIRLシリーズ
から今季限りで撤退することを明らかにした。
グッドイヤーやすでに1998年にF1からも撤退している。なお、
NASCAR及びその他のアメリカン・シリーズへのタイヤ供給は今後
も継続するとしている。
- [NASCAR]コスワース、NASCARエンジン供給へ(1999.10.26)
F1、CARTと数多くの優勝履歴を誇るコスワース・レーシングだが、
2000年よりNASCARブッシュ・グランド・ナショナルのマシン
向けにエンジンのリースを開始することを発表した。
昨年コスワースはフォードに買収されたが、来年からはフォード・トー
ラス用のエンジンパーツを開発・販売していくことになる。この恩恵は、
全てのフォードユーザチームが受けることが可能になるということだ。
- [F1]FIAの審理、フェラーリの完全勝利に(1999.10.23)
23日(土)発表となったFIAの審理結果は、フェラーリの言い分が認
められ完全勝利の結果となった。
これにより、ドライバーズポイント、コンストラクターズポイントとも
復活することになるようだ。
- [F1]ミナルディ、来季の体制発表するもエンジンは依然として未定(1999.10.22)
深刻な財政難が続いているミナルディ・チームでは、来シーズンも『テ
レフォニカ』のスポンサー契約が延長されたとして来季の体制発表を行
なったが、依然として使用するエンジンについては未定のままとなって
いる。ドライバーについては、マルク・ヘネは残留が決定し、ルカ・バ
ドエルは保留となっている。
一時有力視されていたスーパーテック・エンジンは、供給力や価格の点
で折り合いがついていない状況だ。
- [F1]GPDA、アクシデントに備えてより強固なロールバーを要望(1999.10.22)
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)では、FIA
に対し、万一のアクシデントに備え、より強固なロールオーバーバーの
設置を要望していくことになった。
これは、先のヨーロッパGPで起きたペドロ・ディニスのアクシデント
でFIAの車両規定に合致したザウバーのロールバーが切損したことを
受けてのもの。
- [F1]FIA、フェラーリ失格裁定の審理結果は23日に発表(1999.10.22)
FIAは21日(水)、22日に行なわれるフェラーリに対する失格裁
定の審理結果を翌23日(土)の午前11時(日本時間同日午後6時)に
パリで公表することを発表した。
なお、聴聞会には異なる国の独立した5名の判事が当たることがすで
に明らかにされている。
- [F1-StoveLeague]マルク・ヘネ、ミナルディ残留(1999.10.21)
ミナルディ・チームのマルク・ヘネは、来季も残留することでチーム
と合意に達した。
契約期間は2000年の1年だけの模様。
- [CART]ハワイでのスーパーGP、キャンセルに(1999.10.21)
20日、ハワイで11月13日に予定されていたCARTイベント、
ハワイ・スーパーグランプリがキャンセルされたことが発表された。
原因は資金不足のためで、賞金となるはずだった500万ドルを集
めることができなかったためだという。
- [LeMans]ワーゲン、ルマン出場?(1999.10.20)
噂によれば、フォルクス・ワーゲンはW16エンジンをローラ・シャ
シーに載せてルマンに出場しようとしているらしい。
このW16エンジンと言うのは、V8エンジンを2つ組み合わせたも
ので、16このシリンダーを持つ特異なエンジンブロックになるとい
う。
- [F1]BAR、現金作戦に突入か(1999.10.20)
今季は不振が続き、唯一のノーポイント・チームとなっているBAR
では、鈴鹿の最終戦を前にいよいよ『現金作戦』に出たようだ。
噂によると、もしBARチームが日本GPで6位以内に入賞し、ミナ
ルディやアロウズ・チームを追い越してトップ10入りを果たした場
合には、チームメンバーの全員に約20万円のボーナス支給が約束さ
れたとのこと。
チームがトップ10入りすれば、来シーズンの各GPへの輸送費が
FIA持ちとなり巨額の経費が浮くためだが、果たしてその効果はい
かに。
- [F1]アロウズ・チーム、新スポンサー『Baan』と契約(1999.10.20)
アロウズ・チームは19日(火)、『Baan』社とスポンサー契約
で合意したことを明らかにした。
Baan社はグローバルなビジネス・プロバイダー関連会社で、契
約は来季から複数年となっているようだが、早ければ来週末の最終
戦鈴鹿からでもサイドポッドにそのロゴが現れるかも知れない。
- [F1]ジャン・トッド監督(フェラーリ)、辞意を表明(1999.10.19)
フェラーリ・チームのジャン・トッド監督は、先のマレーシアGP
決勝レースでチームの2台ともが車両規定違反で失格処分となった
責任を取り、18日(月)、フェラーリのモンテツェモロ会長に辞意
を表明した。
同会長は辞任を認めておらず、またトッド監督は車両規定違反を認
めた上で「何のアドバンテージにもならなかった」と語っている。
- [Driver]ダリオ・フランキッティ、F1参戦を視野に(1999.10.19)
CART第19戦ゴールドコーストで見事優勝し、シリーズランキ
ングでもモントーヤを抜いて首位に立ったダリオ・フランキッティ
が、2001年にもF1に参戦する意志があることを明らかにした。
フランキッティはイギリスF3やフォーミュラ・ボクゾール時代に
スチュワート・レーシングに所属したことがあり、その経緯からF
1ではジャガー・チーム(現スチュワート)を視野に入れているもの
と思われる。
- [F1]FIA、フェラーリ失格事件の裁定を22日に審理(1999.10.19)
FIAは、マレーシアGP決勝レースで失格となったフェラーリ・
チームから出された提訴について、22日(金)にパリのFIA本部
で行なうと発表した。
フェラーリの抗議はイタリアのACN(国内機関)であるACI(イタ
リア自動車クラブ)を通じてFIAに提出されている。
この提訴が棄却されれば、ミカ・ハッキネンの1999年度世界チャ
ンピオンが正式に決定することになる。
- [F1]ロス・ブラウン氏、故意のレギュレーション違反を否定(1999.10.18)
マレーシアGP決勝レース後の車両検査で、フェラーリの2台が失
格の裁定を受けたことに対し、同チームのロス・ブラウン・テクニ
カル・ディレクターはその有益性を否定した。
それによれば、違反を問われているディフレクターによってフェラー
リがアドバンテージを得るようなことはないとのこと。同じパーツ
は前戦のニュルブルクリンクでも使用されており、GP期間前の車
検でも何の指摘も受けていないことを明らかにした。
- [F1]オリビエ・パニス、F1残留を断念(1999.10.14)
プロスト・チームのシートを失うことになったオリビエ・パニスは、
13日(水)会見し、来季はF1への残留を断念し、メルセデスから
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することを明らかに
した。
また、かねてからの噂通り、マクラーレン・チームのテストドライ
バーからプロスト入りしたニック・ハイドフェルドの後を継ぎ、同
チームのテストドライバーも担当することになると見られているが、
これについては公式発表は行なわれていない。
- [F1]TTE、2002年からのトヨタF1参戦を認める(1999.10.13)
TTEのギン・ドルフィン・マネージャーが会見し、今季限りでトヨタ
がWRCから撤退すると同時に、2002年からトヨタのベースとして
F1に参戦することを事実上認めた。
ただし、依然としてトヨタが独自のチームを編成し12番目のチームと
して参戦するのか、あるいはどこかのチームを買収、または提携して参
戦するのかは明らかでない。
- [F1]ルノー、再びF1参戦か(1999.10.8)
イギリスの専門誌が報じたところによれば、ルノーR&Dが開発したブ
ランニューのV10エンジンが期待通りの高出力を発揮したことにより、
予算面さえクリアできれば、2年以内に再びF1に参戦する期待が出て
きた。
搭載されるチームとしてはベネトン、プロストなどの名前が挙げられて
いるが、場合によっては資本提携関係にある『ニッサン』の名前をつけ
て登場する可能性もあるようだ。
- [F1]BARホンダ、初テストを実施(1999.10.6)
来季BARとのジョイントでF1に本格復帰を果たす予定となっている
ホンダは、イギリス・ペンブレイのウェルシュ・サーキットで初テスト
を行なった。
テストは非公開で行なわれたため、ドライバーがニコラス・ミナシァン
であること以外、エンジンの仕様など詳しいことは分かっていない。
- [F1]BMW−F1、ついに公式デビューを果たす(1999.10.6)
5日(火)、オーストリアのA1リンクにおいて、来季ウィリアムズに搭
載されてF1参戦することになっているBMWのF1エンジンがついに
公式デビューを果たした。
搭載されたのは98年仕様のFW20シャシーで、ステアリングを握っ
たのはテストドライバーのヨルグ・ミュラーであった。報道陣の熱い視
線を集めるなかスタートしたが、僅か1ラップでオイル洩れが発生した
ためストップしてしまった。
- [F1]BMW−F1、いよいよ公式テスト開始へ(1999.10.01)
これまで予定よりもかなり遅れていると言われていたBMWのF1エン
ジンだが、いよいよ来週から初の公式テストが実施されるようだ。
新開発のV10エンジンはウィリアムズの特別シャシーに搭載され、オー
ストリアのA1リンクでテストが実施されることになっている。テスト
にあたるのはヨルグ・ミュラーの予定。
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