海外モータースポーツニュース
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1999年11月
- [F1]オリビエ・パニス、マクラーレンの第3ドライバーに(1999.11.30)
マクラーレン・チームは29日(月)、オリビエ・パニスを第3ドライ
バーとして契約したことを発表した。
同チームのマネージング・ディレクター、マーティン・ホワイトマー
シュ氏は、テストプログラムを有効に達成していくためには経験豊か
な第3のドライバーの存在が不可欠であるとしている。
パニスは同チームのテストドライバーとして、すでに10月からマク
ラーレン・メルセデスをドライブしていた。
- [F1]ハンガリーGP、2006年まで契約延長へ(1999.11.30)
29日(月)、ハンガリーGPの開催契約延長がFIAのバーニー・エ
クレストン氏との間で合意に達したことが明らかとなった。
しかし、開催サーキットであるハンガロリンクについては、3〜4年
以内の一部施設改修が義務づけられている。
- [F1]ロッコ・ベネトン氏、チーム売却の噂を否定(1999.11.27)
ベネトン・チームのロッコ・ベネトン・マネージャーは、噂になって
いるプロドライブ社によるチーム買収を否定した。
それによれば、チームは依然としてベネトン・ファミリーが所有して
おり、これをマーケットに出したという事実はないというもの。また、
テクニカル・ディレクターのパット・シモンズも、チームの所有権が
変わるとすれば、テクニカル・パートナーとして大メーカーがエンジ
ン供給の形で関わることしかあり得ないとしている。
- [F1]フォード、Piグループを傘下に(1999.11.26)
フォード社が、NASCARやCARTなどレーシングカーの電装関
係を手掛けているPiグループを買収、傘下に収めたことが明らかと
なった。
フォード社は今回の買収により、モータースポーツはもちろんのこと、
市販車へのフィードバックも期待できるようになる。
- [F1]ルチアーノ・ブルティ、ジャガーのテストドライバーに(1999.11.25)
24日(水)、ジャガーF1チームはルチアーノ・ブルティとテストド
ライバー契約を結んだ。
ブルティは、今季イギリスF3選手権に参戦すると共にスチュワート・
チームのテストドライバーを務め、その実績が新生ジャガー・チーム
にも認められた形となった。
ブルティは早速12月から予定されているスペインのへレスサーキッ
トでのテストに参加する見込みだ。
- [F1]ルカ・バドエル、フェラーリのテストドライバー契約継続へ(1999.11.25)
今季、フェラーリのテストドライバーとミナルディのレギュラードラ
イバーという2足のワラジを履いた形のシーズンを送ったルカ・バド
エルが、このほど来季もフェラーリのテストドライバー契約を更新し
た見込み。
バドエルは、ミハエル・シューマッハが負傷で戦線離脱した際に、ミ
カ・サロが起用されたことで一時反発を強めていたが、今回の契約で
はその辺りがクリアされた模様だ。
また、ミナルディのシートについては、チームが資金力のあるドライ
バーを必要としていることから、バドエル残留の線はないと見られて
いる。
- [F1]アロウズ・チーム、自社エンジンの開発も継続(1999.11.24)
すでに来季はスーパーテック・エンジンを搭載することが決まってい
るアロウズ・チームだが、トム・ウォーキンショー代表はこれまでの
自社製エンジンの開発も引続き継続しておこなうことを明らかにした。
ブライアン・ハート氏のチューンによるこのV10エンジンは、ここ
2年間で7ポイントを上げているが、現代のワークスエンジンに比べ
劣っていることは否めなかった。
- [F1]ザウバー、さらに新メンバーを獲得(1999.11.24)
先に新デザイナーを獲得したザウバー・チームでは、さらに新しいメ
ンバーを迎え入れることを明らかにした。
まずオペレーティング・マネージャーとしてハインツ・ヘイラー氏、
マーケティング・ディレクターとしてマルコ・フェザー氏、レース・
エンジニアとしてウィリー・ランプ氏。
ドライバーにもミカ・サロを獲得しており、新たな体制で2000年
シーズンと戦うことになる。
- [LeMans]ポルシェもルマンからの撤退を発表(1999.11.23)
22日(月)、ポルシェ社も来年のルマン24時間レースに参戦しない
ことを発表した。ポルシェはこれまでルマンで16回の優勝を誇る耐
久レース最強のレーシングカー。
同社では、市販車の開発を優先させるとしているが、これで日産、メ
ルセデスに続くルマンからの撤退となる。
- [F1]BMW、カストロール・オイルと提携へ(1999.11.22)
来月8日からラルフ・シューマッハの手により本格的なテストに入る
予定のBMWエンジンだが、そのルブリケーションとしてカストロー
ルとの契約が発表されるようだ。カストロールはこれまでもウィリア
ムズ・チームにオイル・燃料類を供給しており、それが継続されると
見られる。
同社のマイク・ディアデン代表は「現代のF1エンジン・デザインは
オイルメーカーとの提携がなければ成立しない」とBMWとの関係を
事実上認める発言をしている。
- [F1]ニック・ワース氏、トヨタ入りか(1999.11.22)
ベネトン・チームを離脱することが明らかとなったニック・ワース氏
だが、2001年シーズンからF1に参戦すると噂されているトヨタ
と契約するとの見方が広がっている。
トヨタからはまだ何のコメントも発表されていないが、スポークスマ
ンは「ワース氏の経験には大きな関心を持っている」と語ったようだ。
- [F1]アラン・プロスト氏、世紀の表彰を受ける(1999.11.22)
オーストリアのウィーンで行なわれた『20世紀世界スポーツ顕彰』
で、F1プロスト・チームのアラン・プロスト氏が今世紀でもっとも
偉大なモーターレーシング・ドライバーとして選出された。
他の授賞者として、ボクシングのモハメッド・アリ氏、サッカーのペ
レ氏、テニスのステファン・グラフさん、バスケットのマイケル・
ジョーダン氏などいずれも今世紀を代表するそうそうたる顔ぶれが並
んでいる。
- [LeMans]メルセデス・チーム、ルマンからの撤退を発表(1999.11.22)
メルセデスは、来年のルマン24時間レースに参戦しないことを発表
した。
同チームは、今年総額約28億円を書けて必勝体制で参戦したが、予
選、そして本番中にもマシンが中に舞い上がるというマシンの欠陥を
さらけだしてしまい、レース途中で撤退していた。
- [F1]ニック・ワース氏、ベネトンを離脱(1999.11.20)
ベネトン・チームのチーフ・デザイナーであったニック・ワース氏が、
このほど4年間在籍したチームを離脱していたことが明らかになった。
同氏によれば、チームの方針、また代表者であるロッコ・ベネトン氏
の考え方と一致せず、熟慮の結果チームを離脱することを決断したと
いう。
後任には、ホンダ開発チームから移籍したティム・デンシャム氏が就
任すると見られている。
- [F1]セルジオ・リンランド氏、ザウバー・チームへ(1999.11.19)
チームの大幅な機構改革を進めているザウバー・チームでは、18日(木)、
新たなデザイナーとしてセルジオ・リンランド氏を迎え入れることを明
らかにした。
リンランド氏はこれまでフェラーリを始めとしてベネトンやダラーラな
どで活躍した経験豊富なベテランデザイナーである。ザウバーではレオ・
レス・テクニカルディレクターの元でチーフデザイナーとして新マシン
の開発に当たる予定。
- [F1]ビルニューブ、来季もBAR残留か(1999.11.19)
今季の不振から続いているチームのゴタゴタで、かねてからクレイグ・
ポロック代表がチームを去るならば自身も離脱する意向を示していた
ジャック・ビルニューブだが、ここに来て来シーズン末までは残留する
意志を見せている。
これには、チームとの契約を解除するのが困難であることと、ビルニュー
ブの移籍先として挙げられていたウィリアムズ・チームでもザナルディ
の残留の可能性が高くなっていることが関係しているようだ。
- [F1]マルク・へね、地元スペインで表彰を受ける(1999.11.18)
スペイン出身のマルク・ヘネ(ミナルディ)が、このほど地元誌『カー&
ドライバー』が選定した1999年の『スペイン・ドライバー・オブ・
ザ・イヤー』に選出された。
戦闘力の劣るミナルディで貴重なポイントを獲得。新人として評価され
る活躍を示したヘネは、同じく1ポイントを獲得したアロウズのデ・ラ・
ロサやWRCのカルロス・サインツらを抑えての授賞となった。
- [F1]ザウバー・チーム、来季大幅な機構改革へ(1999.11.17)
ザウバー・チームでは、来季大幅な機構改革に臨むことになった。
それによれば、ペーター・ザウバー氏はこれまで通り『レッドブル・ザ
ウバー・ペトロナス・F1チーム』の代表として現場の指揮に当たるが、
新たにスイス・ヒンウィルに開発部門『レッドブル・ザウバーAG』を
設け、こちらの最高責任者にはこれまでラウ・ケミカル社で働いていた
ハインツ・ヘイナー氏が就任することになる。
さらにマーケティング部門にも、ポルシェ関連の自動車会社にいたマル
コ・フェゼル氏を招聘するなど、ザウバー全体の見直しが図られること
になるようだ。
- [F1]高木虎之介、来季のシートが危うい(1999.11.17)
情報筋によれば、高木虎之介の来季のシートが危うくなっているようだ。
先のフォーミュラニッポン最終戦でタイトルを決めたトム・コロネルが
来季のアロウズのシートを狙っており、残留がほぼ確実視されているペ
ドロ・デ・ラ・ロサについで2番目のシート、もしくはテストドライバー
の位置を狙っているとされている。
一方、F1経験も豊富なヨス・フェルスタッペンもアロウズ加入に動い
ていると言われており、高木は苦しい立場に置かれている。
- [F1]ヨルグ・ミュラー、BMW−F1エンジンに自信を見せる(1999.11.16)
BMW−F1プロジェクトのテストドライバであるヨルグ・ミュラーは、
開発中のF1エンジンについて、そのポテンシャルに自信を見せている。
それによれば、エンジンは最初からドライバビリティに優れていてとて
も初物とは思えないほどだという。
- [F1]スーパーテック、今週にもエンジン供給に最終結論(1999.11.15)
スーパーテックでは、すでに来季のエンジン供給をベネトンとアロウズの
2チームに決定しているが、現在なお搭載エンジンが決まっていないミナ
ルディ・チームが交渉を続けている。
スーパーテック側では2チームが限度としているものの、代表のフラビオ・
ブリアトーレ氏の最終決断によっては供給が受けられる可能性も残されて
いるようだ。その結論は今週にも下される見込みであるという。
- [WRC]ディディエ・オリオール、来季セアト・チームへ移籍(1999.11.14)
今季でWRCでの活動を停止するトヨタ・チームのディディエ・オリオー
ルが、来季はスペインのセアト・チームに移籍することが発表された。
チームメイトは残留するトニ・ガルデマイスターとなる。
- [F1]フェラーリ、チーム主要メンバーとの契約更新(1999.11.13)
フェラーリは、このほどチームの主要メンバーとの契約を2002年末ま
で更新したことが明らかになった。
今回、契約を更新したメンバーにはチーム監督のジャン・トッド、テクニ
カル・ディレクターのロス・ブラウン、チーム・デザイナーのロリー・バー
ンらが含まれるとされている。
- [F1]フェラーリ、マセラティを完全支配下に(1999.11.12)
フェラーリは、このほど同じイタリアの名門マセラティを完全支配下に置
いたことを明らかにした。これまでは50%のオーナーだったが、これに
よりフェラーリがマセラティの唯一のオーナーということになった。
マセラティは、1920年代にマセラティ兄弟によって設立されたレーシ
ングメーカーで、その後1950・60年代にはF1で11回のポールポ
ジション、同じく11回の優勝を勝ちとっている。
- [LeMans]日産自動車、ルマン24時間レースからの撤退を発表(1999.11.12)
11日(木)、日産自動車は2000年のルマン24時間レースへの参戦を
休止すると発表した。
日産は97年にR391GT1を開発。90年以来同レースに本格参戦。
98年には星野一義、鈴木亜久理、影山正彦組が3位入賞を果たしてい
る。
- [LeMans]シボレー、2000年参戦を発表(1999.11.11)
シボレーは、2000年のルマン24時間レースにコルベットC5−Rで
参戦することを発表した。
このC5−Rは、今年1月のデイトナでデビューし、そこで表彰台を獲得
している。また、シアーズ・ポイントやラグナセカのALMSレースにも
参戦している。
- [F1]不振のザナルディ、シート喪失か(1999.11.4)
今季、ノーポイントに終ったウィリアムズ・チームのアレッサンドロ・ザ
ナルディだが、再びシート喪失の噂が持ち上がっている。
ウィリアムズは来季BMWエンジンの搭載が決まっているが、そうしたプ
レッシャーもあるようだ。
- [CART]グレッグ・ムーア、死亡(1999.11.1)
10月31日、カリフォルニア州で行なわれたCARTフォンタナのレー
ス中にグレッグ・ムーア選手が単独でスピン。バックストレッチの内側に
あるリテイニングウォールにロールバー部分からクラッシュした。
同選手は直ちにレスキュー隊の手によりユーバリンダ・メモリアル病院に
運ばれ手当を受けたが、残念ながら午後1時過ぎに頭部の損傷により死亡
が確認された。
ムーア選手はカナダ出身。享年24歳。
- [F1]ブリヂストン、来季に向けて準備を開始(1999.11.1)
今季全16戦が終了したばかりだが、F1唯一のタイヤサプライヤーで
あるブリヂストンでは、早くも来季に向けてのシーズン前テストの準備
が行なわれている。
予定では、来月にスペインのヘレスとバルセロナでテストが実施される
ことになっている。
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