モータースポーツニュース
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2000年2月
- [F1]バレンシア・サーキット、来季は合同テストを誘致へ(2000.2.27)
FIAからF1ライセンスを取得したばかりのスペイン・バレンシア・サー
キット(正式名称:リカルド・トルモ)では、今オフ、ミナルディ・チームの
プライベート・テストが行なわれたが、来季はさらに大規模なオフシーズン
合同テストを誘致しようとしている。
これにより、冬のヨーロッパでは比較的温暖な気候であるスペインで、バル
セロナ、ヘレスに続く第3のテスト候補地が名乗りを上げたことになる。
- [F1]GPDA、レース中の周回遅れ車規制を提案(2000.2.27)
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、レース中の周
回遅れ車がトップランナーを邪魔した場合の規制を強化するよう、申し入れ
る方針だ。
これまでも、ブルーフラッグを降られた周回遅れ車がこれに従わない場合に
は、10秒ピットストップなどのペナルティが課せられることになっている
が、現実にはしばしばレースの行方を左右する状況が起きていた。
- [F1]FIA会長、トラクション・コントロール復活を否定(2000.2.26)
FIAのマックス・モズレー会長は、一部のチームから要望が出ていると
される『トラクション・コントロール』の復活について、これを明確に否
定した。
それによれば、アンチストールのような安全に寄与するデバイスであるな
らばともかく、トラクション・コントロールなどを復活させるつもりはな
いというもの。
トラクション・コントロールは1993年以来、レギュレーションによっ
て禁止されている。
- [F1]ベネトン、HPCを開設(2000.2.22)
ベネトン・チームでは、このほどHPC(ヒューマン・パフォーマンス・セ
ンター)と呼ばれるトレーニングセンターを開設した。
これは、約7億円を投じて完成させた施設で、ドライバーのフィットネスな
どフィジカル面でのパフォーマンスを向上させるためのものだ。
- [F1]エクレストン氏、F1運営会社の株式を売却(2000.2.20)
20日(日)、英『サンデー・タイムス』紙が報じたところによれば、FIA
副会長であるバーニー・エクレストン氏が自身の持つF1運営会社の株式の
37.5%を売却したことが分かった。
それによれば、株式を購入したのはサンフランシスコに本拠を置く投資家の
ヘルマン&フリードマン・グループで、総額は約1100億円にも上るとい
うことだ。
- [F1]メルボルンのストライキ解決へ、オーストラリアGP無事開催(2000.2.20)
今シーズンの開幕戦オーストラリアGPの開催地であるビクトリア州メルボ
ルンで行なわれていた労働ストライキは、同州のスティーブン・ブラックス
知事が労組側と経営側との間に立って仲裁に当たり、解決する見通しとなっ
た。
これにより、一時心配されていたオーストラリアGPは無事スケジュール通
り開催される予定となった。
- [F1]ミシュランタイヤ、来月にもテスト開始へ(2000.2.19)
ウィリアムズ・チームのパトリック・ヘッド/テクニカル・ディレクターが
明らかにしたところによれば、2001年シーズンから同チームのパート
ナーとしてF1参戦することが確定しているミシュランが、来月にも実車
テストを開始するということだ。
それによれば、ウィリアムズ・チームはそのために別働隊を編成し、マシ
ンは昨年型のFW21Bが使用される。同氏は「FIAの公式テストに参
加できるかはわからないが、今シーズンGPが開催されたサーキットでテ
ストを行う予定である」という。
- [F1]スーパーテックエンジン、評価を上げる(2000.2.18)
現状でのノン・ワークスの中では最も戦闘力があるといわれるスーパー
テック・エンジンは、今シーズン、ベネトンとアロウズの2チームに搭
載されることになっているが、これまでのテストでは昨年型に比較して
かなり高い評価を受けている。
先の合同テストではアロウズがトップタイムを叩き出すシーンが再三見
られ、またベネトンのドライバーにもパワーだけでなく、昨年悩みだっ
た振動も抑えられているという評価を得ている。
同エンジンにはルノーの技術陣が関与しているとみられ、近い将来のル
ノーによるF1復帰も見据えて開発が進捗しているようだ。
- [F1]ジェンソン・バトン、無事スーパーライセンス獲得(2000.2.18)
様々な関係者から経験不足を指摘されていたジェンソン・バトンが、無事
スーパーラインセンスの発給を受けたことが明らかとなった。
これは、26人で構成されるFIAのF1委員会が、キャラミ等でのバト
ンの走りに対し18人の委員の賛同を得て、無事スーパーライセンスの発
給を許可されたというもの。これにより、バトンは晴れて20歳と53日
の記録で3月12日の開幕戦オーストラリアGPのグリッドに並ぶことに
なりそうだ。
- [WRC]モンテカルロ、2001年カレンダーから外れる?(2000.2.17)
FIAのマックス・モズレー会長は、WRC伝統の一戦であるモンテカルロ
ラリーを来年のカレンダーから外す可能性を示唆した。
それによれば、モンテカルロは安全面の管理に問題があり、それらを解決し
なければたとえ伝統のラリーといえども、WRC戦のみならず、インターナ
ショナル戦からも除外すると明言している。
- [CART]ナイキ、CARTとスポンサー契約を結ぶ(2000.2.17)
スポーツ用品の大手である『ナイキ』社が、CARTと2年間に渡るスポン
サー契約を結んだことが明らかとなった。
CARTの後方担当によれば、これにより同社はCARTのロゴがついたT
シャツ他のウェアを販売することができるが、独占ではないという。
- [F1]ミナルディ、『M02』を発表(2000.2.17)
ミナルディ・チームは16日(水)、メイン・スポンサーである『テレフォニ
カ』の本拠地である、スペイン北部の港湾都市、ビルバオのガゼンハイム美
術館で2000年シーズンを戦う新型車『M02』の発表を行なった。
ドライバーであるマルク・ヘネと、前日に発表されたばかりのガストン・
マッツァカーンが同席して発表された『M02』は、テレフォニカのコーポ
レーテッドカラーである明るいイエローにカラーリングされて、そのイメー
ジを一新した。
搭載されるエンジンは、先に明らかにされたようにフォードの前年仕様で
フォンドメタル・ブランド。これには最新式の上方排気システムが採用され
ている。
- [F1]エクレストン氏、南アフリカ、サウジアラビアでのF1開催を示唆(2000.2.16)
英『タイム』紙が報じたところによれば、FIAのバーニー・エクレストン
副会長が南アフリカとサウジアラビア両GPの開催を現実的に考えているこ
とを示唆したようだ。
たばこ広告問題などでF1グランプリの開催がヨーロッパから他の地域に映
りつつある現在、F1のテレビ放映で大きな権力を持つ同氏にとって、ヨー
ロッパとの間に大きな時差のない両国は魅力的なようだ。
- [F1]ジェンソン・バトン、F1デビューに赤信号(2000.2.15)
ウィリアムズ・チームから弱冠20歳の若さでレギュラードライバーに抜擢
されたジェンソン・バトンだが、そのデビューに赤信号が灯っている。
F1レースに出場するにはスーパーライセンスが必要だが、その獲得資格と
して、メジャーなF3選手権でチャンピオンになるか、国際F3000選手
権で6位以内でフィニッシュすることが求められている。しかしバトンはイ
ギリスF3選手権で3位になっただけで、この資格を有していないことにな
る。
このような場合、特例としてオフィシャルなF1テストにおいてレーシング
スピードで300km以上走り切る実績を示して認めてもらう場合があるが、
現在までこれも満たしていない。
FIAのマックス・モズレー会長は「バトンはまだ実質2年しかレース経験
がないんだろう。どのチームもドライバーと契約すれば自動的にスーパーラ
イセンスが降りるというものじゃない」と、否定的だ。
最悪の場合、ジェンソン・バトンはオーストラリアGPのグリッドに並べな
くなる可能性もある。
- [F1]ミナルディ、2人目のドライバー決定(2000.2.15)
14日(月)、ミナルディ・チームはマルク・ヘネに続く2人目のドライバー
にアルゼンチンのガストン・マッツァカーンを起用することを発表した。
同チームではこれまでメインスポンサーであるテレフォニカの意向から、同
じアルゼンチンのノルベルト・フォンタナ、またブラジルのマックス・ウィ
ルソンらいずれも南米のドライバーに絞って選定を行なっていた。
- [F1]モンツァ・サーキット、シケインなどコース改修を実施(2000.2.14)
イタリアGPの開催地であるモンツァ・サーキットでは、今年のGPに向
けて一部コースの改修に入ることを明らかにした。
それによれば、メインストレート後の名物だったダブルシケインが1つの
シケインに改修されるというもの。これまでしばしばシケインをオーバー
するシーンが見られたが、この改修によってより安全なものに生まれ変わ
ることになる。
- [F1]フェラーリ、新型車『F1−2000』を発表(2000.2.7)
フェラーリ・チームは7日(月)、本拠地マラネロにおいてロス・ブラウ
ン/テクニカル・ディレクターのデザインによる2000年シーズンを戦う
新型車『F1−2000』を発表した。
新型車はコンストラクターズ・チャンピオンを獲得した99年仕様からさ
らに熟成を進め、重心の低下、またエンジンを含むマシン全体のバランス
の向上、そしてエアロダイナミックス面のさらなら熟成を図るなど、全般
に改良されたものだという。
- [F1]プロスト・チーム、サスペンションの再設計へ(2000.2.7)
先週のテストでサスペンションの破損という深刻なトラブルに見舞われた
プロスト・チームでは、今週行われるバルセロナでの合同テストに向けて、
現在サスペンションの再設計・製作に追われている。
サスペンションの破損はそれを取り付けるギヤボックスに起因するとも言
われており、その場合、対策はかなり大がかりなものが強いられることに
なりそうだ。
- [F1]ダイムラー・クライスラー社、マクラーレンの筆頭株主に(2000.2.4)
3日(木)に行なわれたマクラーレン・チームの発表会で、ダイムラー・
クライスラー社が同チームの40%の株を取得したことが明らかとなっ
た。これにより、同社が筆頭株主となる。
なお、残りの60%はロン・デニス氏とTAGグループがそれぞれ30%
ずつを保有している。
- [F1]マクラーレン、新型車『MP4−15』を発表(2000.2.3)
マクラーレン・チームは3日(木)、スペインのヘレス・サーキットで
2000年シーズンを戦う新型車『MP4−15』を発表した。
基本的には前年のチャンピオン・マシンMP4−14を発展させたも
ので、メルセデスによってさらに軽量コンパクト、そしてパワーアッ
プが図られた新開発エンジン『FO110J』が搭載される。
- [F1]ザウバー、新型車『C19』を発表(2000.2.3)
ザウバー・チームは3日(水)、チューリッヒ市内で2000年シーズン
を戦う新型車『C19』を発表した。
同チームのセルジオ・リンランド/テクニカル・ディレクターのデザイン
による同車には、フェラーリから供給される1年落ちのV10エンジン
が搭載される。
ドライバーとして、ペドロ・ディニスとミカ・サロの2人で、テストド
ライバーとして国際F3000選手権にジュニアチームのマルコ−RSM
チームから参戦するエンリケ・ベルノルディが正式に発表された。
- [F1]プロスト、新型車『AP03』を発表(2000.2.2)
プロスト・チームは2日(火)、バルセロナで2000年シーズンを戦う
新型車『AP03』を発表した。
同チームのアラン・ジェンキンス/テクニカル・ディレクターのデザイ
ンによる同車には、プジョーが開発する小型・軽量の新エンジン『A20』
が搭載される。
ドライバーはすでに発表されている通り、ベテランのジャン・アレジと
新人のニック・ハイドフェルドという組合せになる。
また、新しいメイン・スポンサーとして、アメリカのインターネット検
索会社の大手『ヤフー』が付くことも発表された。契約は3年で、契約
金額は約26億円とも噂されている。同社のロゴはサイドポンツーン部
に大きく表示されることになる。
- [CART]グージェルミン、CARTドライバー代表に(2000.2.1)
CARTドライバーの団体であるCDA(CARTドライバーズ・アソシ
エーション)の新しい議長に、マウリシオ・グージェルミンが就任するこ
とになった。
これまでスコット・プルーエットが務めていたものに替わるもので、任
期は2年。
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