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2000年4月
- [F1]ジョーダン、ブリヂストンとの契約を延長(2000.4.28)
ジョーダン・チームは27日(木)、ブリヂストンとの間のタイヤ供給契約を
延長したことを明らかにした。
同チームのエディ・ジョーダン代表は「F1チャンピオンシップを戦う上で
タイヤ・マニュファクチャーとの強固な提携は欠かせないものとなっている。
われわれは、ブリヂストンのエンジニアと今後も深く関わって開発を進めて
いくことにした」と語った。
これによりマクラーレン、フェラーリ、アロウズに続き、ジョーダンもブリ
ヂストン陣営となることが確実となった。
- [F1]ブリヂストン、来季用タイヤを先行テスト(2000.4.26)
ブリヂストンは、現在合同テストが行われているバルセロナに、来季用の
タイヤを持ち込んだ。これは来季からミシュランが参戦してくるための開
発テストだが、今回はマクラーレンのパニスがまず先行テストを行なった。
同社によれば構造について10種類、コンパウンドについては5種類、ま
たグルービングについては来季のレギュレーションに合わせ5本となって
いる。
テストできるのはマクラーレンに加えフェラーリとアロウズとなっている。
契約次第でジョーダンも加わるとみられるが、すでにミシュラン装着を決
めているウィリアムズとジャガーは最初から除外されている。
- [F1]ルノー、マイク・ガスコイン氏とコンタクト(2000.4.26)
2002年から完全に自前チームとしてF1参戦することになっている
ルノーが、現ジョーダンのマイク・ガスコイン氏にコンタクトを取って
いることが明らかとなった。
同氏とジョーダンとの契約は2001年までであり、契約上の問題はな
いが、現ベネトンでテクニカル・ディレクターの位置にあるパット・シ
モンズ氏の去就がどうなるのかは定かでない。
- [F1]アロウズ、新スポンサー獲得(2000.4.21)
アロウズ・チームは、20日(木)、新スポンサーとして世界的にゲーム
などで親しまれている『カートゥーン・ネットワーク』と契約したこと
を明らかにした。
これにより、同社のロゴがアロウズのマシンの側面とリヤフィンに、また
ドライバーのスーツにはキャラクターが表示される予定だ。
- [F1]シェル、フェラーリへのスポンサーを延長へ(2000.4.21)
ロイヤル・ダッチ・シェル・グループは、20日(木)、現在フェラーリ・
チームとの間で結ばれているスポンサー契約を、2005年まで延長する
ことを明らかにした。
同社は燃料&潤滑系の供給と技術支援を行い、同時にTVコマーシャルを
展開すること、またマシンのノーズ部分にはロゴが表示される。
- [F1]プジョー、イギリスGPに新エンジンを投入(2000.4.21)
プロスト・チームにエンジンを供給しているプジョーのジャン・ピエール・
ボウディ/テクニカル・ディレクターは、今週のイギリスGPに新エンジンを
投入することを明らかにした。
同氏によれば、新エンジンには最新の可変吸気システムが導入され、これま
での物よりもさらに軽量コンパクトになっているということだ。このエンジ
ンは土曜日の公式予選そして日曜日の決勝レースに投入される予定になって
いる。
- [F1]ブランズハッチ、F1ライセンス取得へ(2000.4.20)
現在F1が開催されているシルバーストーンに替わり、イギリスGP開催を
目しているブランズハッチ・サーキットが、F1ライセンス取得の見通しが
ついたようだ。
同サーキットがFIAの安全審査をパスするには、ランオフエリア拡大のた
めに森林の伐採が必要とされるが、これまで環境保護の観点からケント州の
許可が下りなかった。
しかし、これに見通しがついたとされ、早ければ2002年からにもイギリ
スGPがブランズハッチで開催されることが考えられる。なお、イギリスで
はドニントンパークでもF1開催を狙っているとされる。
- [F1]ハッキネン、2シーターカーを初ドライブ(2000.4.20)
天候不良が予想されるイギリスGPを控え、ミカ・ハッキネンが母国フィン
ランドで雪の中でF1テストを行なった。
これは、スポンサー活動の一環としてウェストがマクラーレンの2シーター
F1カーを持ち込んだもので、ハッキネンは初めてこのマシンをドライブ。
パッセンジャー・シートに座ったのは愛妻のエリア夫人。
エリアさんは夫の腕を信頼して、氷結した路面で発揮される800馬力のマ
シンを堪能したようだ。
- [F1]ミナルディにもイギリスGPから新エンジン供給へ(2000.4.18)
シーズン開幕直前になって、やっと昨年型のフォードエンジンを手に入れた
ミナルディ・チームだが、これまでのところ他に遅れを取っているという事
実は否めなかった。
しかし、コスワースでは今週末のイギリスGPから新エンジンを供給するこ
とを明らかにした。これは従来のものに比べると30馬力ものパワーアップ
が図られているという。
チームでは取り敢えず新エンジンをヘネのマシンに搭載する方針である。
- [F1]2001年から新安全システムを導入へ(2000.4.18)
FIAの安全委員会では、これまで実験を重ねてきた新安全システムの結果
が確認されたことから、2001年シーズンから全車に搭載を義務づける方
針である。
これは『HANS(ヘッド&ネック・サポート・システム)』と呼ばれ、ドラ
イバーの上身及びヘルメット部に装着することにより、これまで弱かったと
されている頚椎部分を保護しようとするものである。
- [F1]トヨタ、マクニッシュと契約(2000.4.15)
TMG(トヨタ・モータースポーGmbH)は、14日(金)、開発ドライバー
として、アラン・マクニッシュと契約を結んだことを正式に発表した。
また、同時に昨年のルマン24時間レースを走ったトヨタGT−oneをベー
スに、F1レース用の油圧系の初期テストを行うことも併せて明らかにされ
た。
- [F1]ピットレーンスピードリミッター、一転復活へ(2000.4.14)
FIAが、次戦イギリスGPからピットレーンスピードリミッターを禁止する
変更を示したのに対し、ドライバーらから一斉に反発を受けた結果、一転して
これが元に戻される見通しとなった。
これは、ドライバー側からピットストップの際にメーターを凝視することによ
り安全性が損なわれると指摘されたためだ。
これを受け、FIAではこれまで後輪についていたスピードセンサーを前輪に
移すこと(トラクション・コントロールに流用するのを防止)、またリミッター
を作動させるとマシン後部に点灯させるシステムを装着することにした。
FIAでは、これをすべてのマシンに徹底させ、テクニカル・レギュレーショ
ンを逸脱することにないよう監視する、としている。
- [F1]ポール・スチュワート氏、癌で現場離脱へ(2000.4.14)
ジャガー・チームのジャッキー・スチュワート氏は13日(木)、子息で同チー
ムの現場責任者でもあるポール・スチュワート氏が、癌であることを明らかに
した。
ポール氏は手術も含め、治療に専念することとなり現場からは長期間の離脱を
余儀なくされることとなった。
- [F1]アロウズ2シーターカー、ドニントンでお披露目(2000.4.13)
先に発表されたアロウズの2シーターF1カーが、11日(火)、イギリスの
ドニントン・サーキットでプレス関係の招待者を乗せてお披露目された。
生憎、この日はウェットコンディションだったが、チームのテストドライバー
であるマーク・ウェーバーがステアリングを握り、イタリアAUTOSPRINT
誌の記者など5人の招待者がその乗り心地を楽しんだという。
- [F1]メルセデス、イギリスGPに新エンジンを投入(2000.4.13)
メルセデスのマリオ・イリエン/エンジニアによれば、来週のイギリスGPには
新スペックのエンジンを投入する予定だという。
それによれば、新エンジンは現行の物よりさらに軽量化が図られ、またパワー
アップも実現されているとのこと。また、信頼性の点でも自信があるというこ
とだ。
- [F1]ジャガー、『シルバーストーン』を発表(2000.4.13)
フォードはジャガーF1として初めてのイギリスGP(シルバーストーン)を
迎えるが、これに合わせその名も『シルバーストーン』という名のロードカー
を今日デビューさせる予定だ。
このジャガーXKRシルバーストーンは、20インチのBBSホイールに超
ロープロフィールのピレリを履いて、ブレンボのブレーキ等を装着、ジャガー
の最新電子制御サスペンションを装備する。
しかし生産台数はわずか100台に限定されるため、プラチナカーとなるの
は必至の状況。同社のスポークスマンは、「今年はジャガーにとってエポッ
クメーキングな年になる」と語っている。
- [WRC]D.リチャーズ氏、ラリー放映TV会社を買収(2000.4.12)
WRCに参戦しているプロドライブ・チームの代表であるデビッド・リチャーズ
氏が、このほどラリー放映TV会社である『インターナショナル・スポーツワー
ルド・コミュニケーションズ』を買収したことが明らかとなった。
その買収総額は約51億円にも達すると伝えられる。
- [F1]ピットレーンスピードリミッター、次戦から禁止(2000.4.12)
FIAが、次戦イギリスGPからピットレーン制限速度を守るためのリミッ
ター・ソフトウェアを禁止する方向を示したことについて、F1各チームは
今週協議を行なった結果、正式にこれを禁止する方向となった。
ピットレーンの制限速度はサーキットによって異なるが、これをコントロー
ルするリミッター・ソフトウェアがレースのスタート時にも不正に使用され
ていると指摘されていた。
- [CART]ブライアン・ハータ、中野信治の代役に(2000.4.11)
レース中のクラッシュにより欠場となっている中野信治の代役としてブライ
アン・ハータを起用することが所属するウォーカー・レーシングのデリック・
ウォーカー/オーナーから明らかにされた。
ハータは当初フォーサイス・チームからスウィフトで出場を予定していたが、
チームは最終的に参戦を断念していた。今回は同チームからの『レンタル』と
いうことになる。
- [WRC]モンテカルロラリー、2001年は開催へ(2000.4.11)
観客の整理など、安全面の管理に問題があるとして、来年はWRCカレン
ダーから外される可能性が指摘されていたモンテカルロラリーが、2001
年シーズンは無事、残留する見通しであることが明らかとなった。
FIAの安全管理の責任者であるジャック・バルトス氏は「伝統のイベント
でもあり、安全管理について大幅に見直しをすることを条件にとりあえず来
年はカレンダーに残留することになるだろう」と語った。
正式には6月の世界モータースポーツ評議会で確認される。
- [WRC]リチャード・バーンズ、レースデビューへ(2000.4.7)
現在WRCドライバーズ・チャンピオンシップをリードしているスバルの
リチャード・バーンズが、いよいよ国際レースデビューを果たすことにな
りそうだ。
これは今月末のイギリスGPのサポートイベントで、日本の高木虎之介も
参戦したことで馴染み深いポルシェカップに出場するというもの。バーン
ズは主催者招待のドライバーとして出場することになる。
- [F1]FIA、ヨーロッパ・ラウンドの削減を示唆(2000.4.7)
FIAのモータースポーツ評議会は、6日(木)、EC(ヨーロピアン・コミッ
ション)がFIAの放映権について制限を加えようとしていることに対し、F1
ヨーロッパ・ラウンドの削減を示唆した。
FIAによれば、EU(ヨーロピアン・ユニオン)の法律はFIAの世界的ス
テイタスとは両立し難く、今後、ヨーロッパ全体を合衆国として捉えること
になれば、F1GPの削減は止むを得ないとしている。
現在、韓国や南アフリカ、そして中東など、新たなGP開催候補地は目白押
しであることもFIAの強気の発言につながっていると思われる。
- [F1]ブラジルGP、罰金が課せられる(2000.4.7)
FIAのモータースポーツ評議会は、6日(木)、先のブラジルGPでの不
手際について、主催者に対して10万ドル(約1050万円)の罰金を課す
ことを決定した。
先に開催されたブラジルGP公式予選では、広告看板が落ちるなどして3
回に渡って赤旗中断、プロスト・チームのジャン・アレジやBARのジャッ
ク・ビルニューブなどが被害に遭っていた。
- [CART]中野真治、3レース出場不可(2000.4.6)
先にテストでクラッシュ・負傷した中野信治に対し、CARTのスティー
ブ・オルベイ/メディカル・ドクターは今週のナザレスのみならず、16日
のロングビーチ、30日のリオデジャネイロの3レースの出場を禁止する
決定をした。
場合によっては代替ドライバーの起用も考えられるが、昨年の服部尚貴の
クラッシュ欠場に続くこの決定に所属するウォーカー・レーシングでは困
惑を隠せないでいる。
- [CART]CART、セーフティカーに最新のメルセデスを投入(2000.4.5)
CARTでは各セッション開始前にチーフ・スチュワードがセーフティカー
で路面コンディションなどを確認することになっているが、このほどそのマ
シンのパワーがさらに強化されることになった。
これまでのウォリー・ダレンバッハ氏から交代したカーク・ラッセル/チー
フ・スチュワードは「今度のマシンは『メルセデス・ベンツE55AMG』
でこのエンジンは349馬力も発揮するんだ。もしもセッション中に何かあっ
たら、レスキューと同時に直ちに駆けつけなければならないのだから、この
位のパワーは必要なんだよ」と自慢している。
- [F1]バトン、晴れて史上最年少ポイントゲッターとなる(2000.4.5)
既報通り、デビッド・クルサードのブラジルGPでの失格裁定が確定した
ことにより、ジェンソン・バトン(BMWウィリアムズ)が晴れて史上最年
少のポイントゲッターとして歴史に名を残すこととなった。
バトンはブラジルGP決勝レース時点で弱冠20歳と68日。これまでの
記録だった故リカルド・ロドリゲスの20歳と123日を2か月ほど短縮
するものとなった。
今後、バトンには故ブルース・マクラーレン(マクラーレン・チームの創
始者)が持つ史上最年少優勝記録である22歳と104日の更新に期待が
掛かることとなった。
- [F1]テレフォニカによるミナルディ買収は暗礁に乗り上げたか(2000.4.5)
かねてより噂に上がっていたテレフォニカによるミナルディ・チームの買収
話は、テレフォニカ自身のBT(ブリティッシュ・テレコム)との合併交渉が
持ち上がったことによりストップを余儀なくされているようだ。
噂では、テレフォニカにはチームを買収後、スペインにファクトリーを用意
して本拠地をイタリアから移すとされていた。このため、すでにジョアン・
ヴィラデルプラト氏を代表にジャンカルロ・ミナルディ氏と交渉させていた
とされるが、現在は進展していないようだ。
- [F1]マクラーレンの失格が決定(2000.4.4)
4日(火)、マクラーレン・チームのデビッド・クルサードとエンジニアから、
前日、ブラジルGPにおけるマクラーレン・メルセデスの失格裁定に関する
事情聴取を行ったFIAの5人の委員は、ブラジルGPの結果をそのまま採
用し、クルサードの失格(レース除外)を正式に決定した。
この結果、6位に繰り上がったジェンソン・バトン(ウイリアムズ・BMW)
が、公式に、史上最年少のポイントゲッターと認定されることが決定した。
- [F1]マクラーレンの失格問題、裁定は4月3日に(2000.4.2)
2日(月)、パリのFIA本部で、先週のブラジルGPで2位に入りながら、
失格となり、抗議を提出していたマクラーレン・メルセデス・チームのエン
ジニアとドライバーのデビッド・クルサードの聴取がおこなわれたが、この
日は関係者の聴取のみで、裁定の結果は、3日に発表される模様。
ブラジルGPのレース終了後、再車検でフロントウイングの取り付け位置が
不正だったとして失格となったクルサードは、この日、スーツ姿でFIA本
部に出頭。5人の委員に対し、フロントウイングの位置が規定位置が下がっ
たのは、インゲルラゴスのバンピーなコースによるもので、不可抗力である
と訴えたとのこと。
- [CART]中野信治、テスト走行中にクラッシュ(2000.4.1)
3月31日、ミルウォーキ・マイルにあるウィスコンシン州フェアパークでの
テスト走行中に、日本からCARTに参戦中の中野信治選手がクラッシュして
しまった。
中野選手は1マイルオーバルでテスト走行を行っていたが、マシンのコント
ロールを失ってスピン。そのままコンクリートウォールの餌食となってしまっ
た。彼は衝撃により意識不明となったが、病院に移送される前に意識を回復
した。首の痛みを訴えていたが、CTスキャンとX線撮影による検査で、問
題なしと診断され、午後には病院を退院している。
- [F1]アロウズ・チーム、2シーターF1カーを開発(2000.4.1)
マクラーレン・チームに続き、アロウズ・チームでも2シーターF1カー
を開発したことが明らかとなった。
同チームのトム・ウォーキンショー代表は「基本的にはF1カーそのもの
だが、ロングホイールベース化したことにより、大幅に設計をし直すこと
になった。リヤシートの安全性には自信がある。かなりお金が掛かったよ」
と自慢げだ。
同チームでは今後、スポンサー関係など多数の招待者をこのマシンで『接
待』する予定だ。
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