モータースポーツニュース
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2000年5月
- [F1]鈴鹿サーキット、2006年までのF1開催が決定(2000.5.30)
日本GPを主催する鈴鹿サーキットランドは、30日(火)、F1を運営する
FOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)と、2006年まで
鈴鹿サーキットでF1GPを開催することで合意したと発表した。
鈴鹿では1987年からF1が行われており、今回の契約で20年連続でF1
が開催されることになる。
- [F1]ジェンソン・バトン、コース外で猛スピードを披露(2000.5.29)
快進撃を続ける驚異の新人ジェンソン・バトンが、今度はサーキットの外で
その非凡なスピードを見せた。
バトンは27日(土)、フランス国内の高速道路でBMW330ディーゼル車
を駆り、なんと時速230キロもの猛スピードで警察に捕まったということ
だ。(ヨーロッパでは21歳未満はディーゼル車に限定されている)
バトンはこれによりおよそ7万円の罰金が課せられる見込みだが、チームで
は「個人的な問題でF1レースに差し支えることはない」としている。
- [F1]ブリヂストン、ルール変更にF1撤退も辞さず(2000.5.27)
来季、ミシュランの挑戦を迎え撃つ形のブリヂストンタイヤでは、今になっ
て再びタイヤレギュレーションが揺れ動いていることに対し、当事者を疎外
してのルール改変が行われるならば、F1からの撤退も辞さずと態度を硬化
している。
というのも、ここに来て再びドライバーらからオーバーテイクを容易にする
ためにスリックタイヤの復活と小型のウィングに戻すべきだとの動きがあり、
一方でFIAはさらにグルービングを増してタイヤの性能を落とそうとして
いるなど混乱しているからだ。
ブリヂストンタイヤの安川ディレクターは「タイヤの性能はエンジンやシャ
シーにも増してトラックスピードそのものに影響するものだ。そのレギュレー
ションが、われわれの同意を得ずして安易に変更されるようでは、とても安
定したタイヤ供給は行えない」として、場合によっては今季でのF1撤退も
あり得ることをほのめかしている。
万一、スリックに戻されるようなことがあれば、同社にとってこの3年間の
F1グルーブドタイヤが、却ってミシュランに後れを取るマイナス要因にも
なりかねない。
- [F1]プジョー、不振のF1部門を売却か(2000.5.25)
不振が続くプジョー・スポールでは、F1部門を切り離し、2001年初頭
からAMT(アジアン・モーター・テクニクス)に売却するという話がフラン
スの雑誌に掲載された。
それによれば、元フェラーリのデザイナー、エンリケ・スカラブローニをハ
ントして設計部門を強化した上で、部門ごと売却するというものだ。すでに
先のヨーロッパGP会場でFIAのバーニー・エクレストン氏と今後の策に
ついて話し合いが持たれたということだ。
- [F1]フィジケラ、バレンシアテストでクラッシュ(2000.5.25)
バレンシア合同テストに参加しているベネトンのジャンカルロ・フィジケラは、
フライングラップ中に、スロー走行でコースに入ってきたジョーダンのヤルノ・
トゥルーリを避けきれず、マシン後部に接触した。リヤタイヤに乗り上げたフィ
ジケラのマシンは空中を飛び、グラベルにクラッシュ・大破した。幸いに、マ
シンは通常の姿勢で着地したためドライバーは多少の打撲程度で大きな怪我は
なかった。
マシンはかなりのダメージを受けているようだ。修復は可能だが、サーキット
ではどうしようもないため、予定されていたブルツのテストはキャンセルする
ことになりそうだ。
- [Circuit]シシリア島に新サーキット建設の計画(2000.5.24)
イタリア南部に浮かぶ地中海最大の島シシリア島にF1ライセンスを意識した
新サーキット建設の計画が公けとなった。
これはスイスの『モータースポーツ・アクテュアル(時事)』誌が明らかにした
もので、それによれば同島南東部のシラクーザ市近郊に建設される予定となっ
ている。
しかし、イタリアGPの開催地がモンツァから移る可能性は小さく、現実には
気候が温暖なところからF1はテスト・サーキットということになるだろう。
それでもイタリアではかなりの集客力が見込めるという。
- [F1]ミナルディ、アロンソとサイン(2000.5.23)
ミナルディ・チームは、スペインの若手ドライバー、フェルナンド・アロンソ
とテストドライバー契約を結んだことを明らかにした。
アロンソはまだ18歳の新人で、1999年のニッサン・ユーロ・オープンの
ウィナーで、昨年のうちにすでにヘレスでミナルディM01のテストを行って
いる。
- [F1]FIA、コンピュータにお手上げ(2000.5.23)
今シーズン始めに、1999年にレギュレーション違反を犯していたチームが
あると指摘してきたFIAであるが、どうやらこのまま問題がうやむやになっ
たままになりそうだ。
マックス・モズレー氏は一時、すでに十分な証拠がそろっているので違反を犯
したチームに対して何らかの処分が下るだろうと語っていた。その後イギリス
GPよりエンジンマネージメントの規則が変更になったが、チームへの処分に
ついては音沙汰なしとなってしまっていた。
FIAのスポークスマンが語ったところによると、調査を進めて行くうちに問
題が非常に複雑で、本当に規則違反を犯していたかどうかを証明することは、
ほとんど不可能であることが判明したという。
- [F1]FIA、2001年タイヤ規格を大幅変更か(2000.5.23)
雨に見舞われたヨーロッパGPの会場で、FIAの関係者が来季のF1タイヤ
のレギュレーションを大幅に変更する可能性を示唆した。
それによれば、現行のようなドライタイヤ、レインタイヤでなく、一部カート
のようにトレッドパターンを深くしたオールウェザー・タイヤを導入するとい
うものだ。
しかし、来季参戦のミシュラン、そしてブリヂストンもすでに来季用タイヤの
開発に入っており、時間的にも実現は困難と関係者は冷ややかな反応をしてい
る。
- [F1]BAR、スポンサーを失う?(2000.5.21)
BARチームのスポンサーをつとめているカナダの電話会社テレグローブ社が、
F1からの撤退を考えているという。
テレグローブ社のCEOであるテレンス・ジャーマン氏は今週、データ転送分
野での優位を維持するためにインターネットエンジニアの雇用に集中するため、
F1チームのスポンサーなどにかまっている場合ではないと語った。
BARはテレグローブ社と5年間のスポンサー契約を交わしているが、噂では
契約上代わりのスポンサーをBARのために紹介でき、かつ契約を2年以上終
了していれば、スポンサーを途中で降りることが可能であるという。2000年
11月にはこの2年間の契約期間が過ぎるため、テレグローブ社はなんとか代
わりとなる企業を見つけてスポンサーを降りようと必死だと言うことだ。
- [F1]ホンダ、ジョーダンへの直接供給を否定(2000.5.20)
ホンダの保坂武文/マネージング・ディレクターは、ヨーロッパGPが行われ
ているニュルブルクリンクの会場で、来季、ジョーダンが希望するワークスの
直接供給を否定した。
現在、無限ホンダ・エンジンを搭載しているジョーダン・チームでは、来季は
BAR同様、ホンダ・ワークス・エンジンの供給を希望していたが、保坂氏は
「われわれは現在のシチュエーションを変更する予定はない。したがって、
ジョーダン・チームに対しては、今季と同じく無限ホンダ・エンジンの供給
ということになる」と語った。
- [F1]BMWウィリアムズ、新スポンサー獲得(2000.5.18)
提携初年度にも関わらず、予想以上の活躍をみせるBMWウィリアムズ・チーム
に、新スポンサーがつく見込みだ。
それによれば、新しくスポンサーとして契約するのはミュンヘンに本拠を置く大
手保険会社の『アリアンツ』社で、契約は3年間、総額で約70億円に達すると
みられる。
正式発表はこの週末のヨーロッパGP会場で行われる予定となっている。
- [F1]ルノー、スーパーテック・エンジンの供給継続(2000.5.17)
すでにベネトン・チームを買収してF1に完全復帰することが決まっている
ルノーでは、現在スーパーテックとしてエンジンを供給しているアロウズと
の契約も継続する見込みだ。
それによれば、エンジンはほぼワークスと同仕様のものとなり、こちらの名
称はスーパーテック、契約は3年以上の長期になるものと伝えられる。
- [WRC]コリン・マクレー、今季でフォード離脱も(2000.5.16)
先のアルゼンチンラリーで、2位走行中にエンジントラブルでリタイヤを喫
したフォード・チームのコリン・マクレーが、今季限りでのフォード離脱を
ほのめかした。
「現在のところまだ結論が出た訳じゃない。しかし今日の結果でこのままで
はチャンピオンシップを獲得できないということがわかった。目下のところ
スバルの速さには叶わないよ。来年はスバル、プジョー、あるいはフォード
残留も含めてタイトル獲得のために方針を考え直さなくてはならないだろう」
と語った。
- [F1]クルサード、骨に3ヶ所ヒビが入っていた(2000.5.11)
GPに悲惨な航空機事故に遭いながらも、先のスペインGPを2位でフィ
ニッシュしたマクラーレンのデビッド・クルサードが、その後病院でさら
なる精密検査を受けた。
これは、レース後の9日(火)にロンドンのプリンセス・グレース病院で受
けたもので、その結果クルサードは右胸の第8、9、10番目の肋骨にヒ
ビが入っていたことが明らかとなったという。
それでも次週のヨーロッパGPは参戦する見通しである。
- [F1]スペインGP、2006年までバルセロナで開催(2000.5.8)
FIAのバーニー・エクレストン副会長が、7日(火)、スペインGPの会場
で会見し、同GPが2006年まで、同じバルセロナ(カタロニア・サーキッ
ト)で開催されることを明らかにした。
「最終決定はEC(ヨーロピアン・ユニオン)の結論を待つことになるが、最
低2006年までの開催が延長されることは確実だ」と同氏は語っている。
- [F1]ベネトン、マイク・ガスコイン氏との契約を発表(2000.5.7)
すでに周知の事実であるが、ベネトン・チームは前ジョーダンのマイク・ガ
スコイン氏と契約したことがこのほど発表された。契約は5年の長期。結局、
噂されていた2001年の6月よりも丸1年早い、今年6月からの契約となっ
た。
ベネトン・チームのフラビオ・ブリアトーレ/マネージングディレクターは
「ルノーはF1で勝てるチームを作るために私に全権を委任。ここはいいチー
ムではあるが、その目的のためにこの決断をした」と語る。
また去就が注目される同チームのパット・シモンズ/テクニカル・ディレク
ターは「以前からマイクには尊敬の念を抱いていた。彼がわがテクニカルチー
ムに加わってくれることにより、強力な布陣になる筈だ。彼と一体になって勝
利できるチームを作り上げていく」と語っている。
- [F1]ジャガー、首脳陣の体制を変更(2000.5.5)
ジャガー・チームは4日(木)、これまで現場の責任者だったポール・スチュ
ワート氏が癌のため入院したことを受け、チーム責任者でフォード社の首脳
でもあるニール・レスラー氏がCEO(最高経営責任者)として、すべてを兼
務する新しい人事を発表した。
レスラー代表は「スペインGPを控え、早急にチーム体制を明確にしてGP
に集中することが肝要」としているが、これでさらにスチュワート色が消え、
フォードF1というイメージが強くなった。
また同時にレスラー氏は、最新風洞設備を含む新工場の建設にゴーサインを
出したことも明らかにした。
- [F1]ミナルディ、期待の新型ギアボックスを披露(2000.5.5)
ミナルディ・チームでは、今日開幕するスペインGPから、いよいよ期待
の新型ギヤボックスを実戦に登場させる予定だ。
このギヤボックスは、テクニカル・パートナーシップを結ぶCRPテクノ
ロジー社の設計で、ケーシングには高価なチタンが使われているという自
慢の逸品。
このギアボックスは、先にフィオラノでテストを行っているが、すでにイ
ギリスGPから供給された高出力・新型エンジンと合わせ、スポンサー・
テレフォニカの母国GPに挑む。
同チームのガブリエル・ルミ代表は「われわれは弱小チームだが、しばし
ばF1界のシンデレラになり得る。この最先端のテクノロジーの結晶は、
必ずやトップチームもコピーに走り出すことだろう」と自慢げだ。
- [F1]クルサード、スペインGPには出場(2000.5.3)
マクラーレン・チームのアンナ・ゲリエ広報は、2日(火)、航空機事故に
遭った同チームのデビッド・クルサードが、予定通り今週のスペインGP
には出場する見通しであることを発表した。
同女史によれば、クルサードは現在病院に収容されているものの、念のた
めに検査を受けているもので、憂慮すべき怪我などはないという。また他
の同乗者2人も無事ということだ。
また空港関係者によれば、3人は自力で事故機から脱出しており、身体的
には問題ないとみられるが、死者を出した大事故に大きな衝撃を受けてい
るようだとのこと。
- [F1]クルサード、飛行機事故に遭う(2000.5.3)
フランス中央部のリヨン・サトラス空港のスポークスマンによれば、2日
(火)、マクラーレンのデビッド・クルサードが搭乗したプライベート・
ジェット機がクラッシュ。原因はエンジントラブルとみられるが、着陸に
失敗、機体は真っ二つに割れ、パイロット及び副パイロットの2人が死亡
したと伝えられる。
乗客はクルサード、彼の婚約者、及びボディガードの3人で、いずれもレ
スキュー隊により救出され、病院に収容された。クルサードの状態は心配
すべきものではないとされる。
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