モータースポーツニュース
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2000年6月
- [F1]ホンダ、ジョーダンにもエンジン
供給(2000.6.29)
本田技研工業(株)は、現在のブリティッシュアメリカンレーシングとの
F1ジョイントプロジェクトに加え、2001年シーズンより、ジョー
ダングランプリにホンダF1エンジンを供給することを決定した。
今回の決定は、ジョーダンの申し入れにより検討を進めてきたものであ
り、ホンダは2001年シーズンからBARとジョーダンの2チームに
同一スペックのホンダワークスエンジンを供給することとなる。
一方、第三期ホンダF1活動の目的の一つである車体領域における技術
開発は、引き続きBARとのジョイントプロジェクトとして強力に推進
する。
- [Accident]グッドウッド・フェスティ
バルで死亡事故(2000.6.29)
このほどイギリスのグッドウッドで行われた伝統のフェスティバルで、
死亡事故が起きていたことがわかった。
一つはFIAのオーストラリア代表委員によるロータス634WDカー
のアクシデントで、コースサイドにいたマーシャルが死亡した。
もう一つはジョーダンのマイク・ガスコイン/テクニカル・ディレクター
によるジョーダン・無限ホンダ199のアクシデントで、こちらは怪我
はなかったものの、木立に激突したマシンは大破しているということだ。
- [F1]トヨタの違約金、13億円に
(2000.6.29)
トヨタ自動車は、28日(水)行われた株主総会で、当初予定していた2
001年のF1参戦が2002年からへと延びたことにより、FIAに
対して約13億円もの支払い義務が生じたことを明らかにし、謝罪した。
同社の加藤伸一副社長によれば、トヨタはF1用にV12気筒エンジン
の開発を進めてきたが、FIAの規則改正で来年のレースはV10気筒
までしか認められなくなり、テストなどの熟成期間を考慮するとマシン
の開発は来年のレースには間に合わないことが確定し、FIAにも伝え
たということだ。
F1の出場枠は12チームに限られており、昨年は12番目の枠が「空
席」となっていた。トヨタ以外でも参戦を検討しているチームは複数あ
り、今後いつ枠が空くか分からないためトヨタは2001年に間に合わ
なくても権利だけは確保しておきたいとして、参戦が認められた昨年末
に約50億円を供託し、2001年から参戦できる権利を得ていた。
供託金は正式に参戦すれば返却されるが、予定通りに参戦できないため
違約金約13億円が差し引かれ、2002年の参戦時に約37億円しか
戻ってこないことになったものだ。
- [F1]パニス、トヨタF1か
(2000.6.26)
昨年プロスト・チームからF1に参戦し、現在マクラーレンのテストド
ライバーを勤めているオリビエ・パニスだが、ミカ・サロと共にトヨタ
のF1プロジェクトに参加するのではないかと噂されている。
テストドライバーである彼は、来年こそレギュラーシートを確保したい
ところであるが、噂にも上がったザウバーへの参加という話も、ペーター・
ザウバーはテストドライバーであるエンリケ・ベルナルディを起用の方
向か、または現在のドライバーラインナップのままであるとされ、残念
ながらこのままでは来年もシートがないままとなりそうだ気配だ。
- [F1]クルサード、2001年もマクラー
レンで(2000.6.26)
マクラーレンのデビッド・クルサードが、2001年もマクラーレンか
ら参戦することになりそうだと語った。
- [F1]ミシュラン、精力的にテストを重
ねる(2000.6.23)
2001年シーズンに13年ぶりにF1に復帰するフランスのミシュラ
ンタイヤが精力的にテストを続けている。
テストはこれまでの旧型ウィリアムズによるヨルグ・ミュラーに加え、
同じくミシュラン使用を明らかにしたジャガーからスチュワートカーを
提供されて、こちらはマックス・ウィルソンがテストに当たっている。
伝わるところによれば、ミシュランのタイヤはかなりソフト目で、今後
はよりハードな仕様の物の開発が要求されているということだ。
- [F1]マクラーレン・グループに新ディ
レクター(2000.6.23)
TAGマクラーレン・グループは22日(木)、同グループの新しいマネー
ジング・ディレクターとしてナイジェル・カーリントン氏が着任するこ
とを明らかにした。
同氏は44歳。これまで法律関係などを経験し、今後はCEOであるロ
ン・デニスと共に同グループに所属する諸企業の様々な活動をコントロー
ルすることになる。
デニス氏は今回の起用について「カーリントンは国際的な視野を持った
経験豊富なビジネスマンで、今後われわれの会社がイギリスでも有数の
ハイテク会社のリーダーとして活躍するために大きく寄与することにな
るだろう」とコメントしている。
- [F1]FIA、2001年イギリスGP
開催に条件(2000.6.22)
このほど発表になった2001年F1カレンダーのうち、5月13日に
予定されているイギリスGP(シルバーストーン)には条件がつけられた。
それによれば、イギリスGPの主催者は10月4日に予定されるモーター
スポーツ評議会に『コースの安全性強化』と『観客への適切な対応』を
課せられた。
今年、例年の6月開催から4月へと変更されたイギリスGPは降り続く
雨のために駐車場などが水没、多くの観客に混乱が起きていた。
- [F1]プロスト、無限ホンダ・エンジン
に触手か(2000.6.22)
今季の大不振で、プジョーとの訣別が決定的とみられるプロスト・チー
ムでは、来季搭載するエンジンについて、無限ホンダと水面下で接触し
ているようだ。
今季、無限ホンダはジョーダン・チームに供給しているが、来年はBA
Rと並んでホンダ・ワークス・エンジンの搭載が噂されており、その場
合、無限と契約する可能性は十分に高いとみられる。
なお、プロストは1997年にも無限ホンダ・エンジンを搭載していた
ことがある。
- [F1]2001年の新レギュレーション
が明らかに(2000.6.22)
21日(水)、FIAの世界モータースポーツ評議会は、2001年に適
用される新しいテクニカル・レギュレーションを発表した。
その概要は以下の通り。なお、これはすでに各チームも満場一致で了解
済みである。
- フロントウィングを50mm高くする
- 転倒した際のロールバーの基準を強化する
- 車輪脱落を予防するケーブルを1本から2本に増加する
- 大きなドライバーのためコクピット開口部を拡大する
- 同様にシートバック・ヘッドレストも改善
- ドライバーの足を防護するパッドを装着する
- シャシーの最低幅を拡大する
- シートの可動部分を標準化して共通のものにする
- [F1]ハーバート、グッドウッド・フェ
スティバルに参加(2000.6.21)
ジャガー・チームのジョニー・ハーバートは、今週末、イギリスで行わ
れる『グッドウッド・フェスティバル』にジャガーの代表として出席す
ることになった。
ハーバートはこの約1.87kmの会場で、F1のR1カーをドライブ
する予定だが、著名なスポツーカー・メーカーのジャガーはこの他にも
Cタイプ、Dタイプ、XJR6やLMなど名車を大挙参加させる予定。
このイベントにはすでにジャン・アレジの参加が明らかになっているが、
その他にもマーティン・ブランドルやジョニー・ダンフリーズ、ヤン・
ラマース、デビッド・ブラバムやエディ・チーバーなど懐かしい名前が
勢揃いしそうだ。
- [F1]マーク・ウェバー、アロウズ初テストへ(2000.6.20)
アロウズ・チームのテストドライバーであるマーク・ウェバー(オース
トラリア)が、7月4日(火)、シルバーストーンでいよいよ本格テスト
を始めることになった。
ウェバーは昨年バルセロナなどでわずかにドライブしたことはあるが、
正式にテストドライバーとなってからは初めてのテストになる。また7
月末にはイタリアでのテストも予定されている。
- [F1]ロン・デニス、英国国民最高栄誉賞を受賞(2000.6.17)
マクラーレンの監督であるロン・デニス氏が、非常に名誉ある英国民最高栄
誉賞(Commander of the British Empire)を受賞することがわかった。この栄
誉賞はエリザベス女王の誕生日に毎年贈られるものだ。
ロン・デニス氏は、1980年に『プロジェクト4』からチーム・マクラーレ
ンに参加し、それ以降チームを率いてきた。ちょうどカナダGPがマクラーレ
ンチームにとって500戦目となる。
- [F1]カナダGP、ピットガレージ荒される(2000.6.17)
16日(金)フリー走行から始まったカナダGPだが、その前夜、F1チームの
ピットガレージが荒らされる事件が起きた。
被害に遭ったのはミナルディ・チームのガレージで、ラップトップ・コンピュー
タ2台とマシンのステアリングも紛失しているということだ。
もしこのまま戻らなかった場合、チームではテレメトリーの管理が行えず、決
勝レースに差し支えてしまうと頭を抱えている。
- [F1]ジャガー、ファクトリーを移転(2000.6.16)
ジャガー・フォード・チームが、現在ベースとしているミルトン・ケインズ
からファクトリーを移転することが明らかとなった。
ジャガーは現在シャシーメンテナンスだけをミルトン・ケインズで行ってい
るが、移転後はエンジンのメンテナンスも同工場内で行うことを計画してい
るという。このため、十分な大きさの風洞実験室を作り上げることが可能な
スペースのある場所を探す必要があるが、第一候補として上がっているのが
シルバーストン付近となりそうだ。
- [F1]ミカ・サロ、2001年にもトヨタ入りか(2000.6.16)
先に2002年からのトヨタ入りを噂されたミカ・サロだが、さらに参戦前
の2001年にも開発ドライバーとして名前が上げられているようだ。
- [F1]シドワトキンス博士、モナコGPで骨にヒビ(2000.6.10)
F1メディカル・ドクターとして知られるシド・ワトキンス博士が、先のモナ
コGPの際に骨にヒビが入る負傷を負っていたことが明らかとなった。
アクシデントが起きたのは日曜日朝のウォームアップセッションで、オフィ
シャル・ペースカー・ドライバーのアレックス・リベイロ氏がドライブする
メルセデスE55に同乗中、名物の『タバコ屋コーナー』でバリヤにクラッ
シュしたもの。
リベイロ氏の方に怪我はなかったが、ワトキンス博士はこれ以来胸にプロテク
ターを着用。関係者の話では骨にヒビが入っているということらしい。
- [F1]ジェンキンス氏、結局プロストチーム離脱(2000.6.9)
かねて離脱の噂があったプロスト・チームのチーフ・デザイナー、アラン・
ジェンキンス氏が、このほど正式にチームを離脱したことがわかった。
同チームのアラン・プロスト/オーナーは、ジェンキンス氏の後任のデザイ
ン・オフィス責任者にジャン・ポール・グーセ氏を暫定的に指名した。
プロスト氏は「現在のスタッフが、今後チームを正しい方向に導いてくれる
ことを確信している。近い将来、われわれのパートナーやサポーターが期待
しているような結果を得られることを望んでいる」と語った。
- [F1]ピッツォニア、ベネトンと短期契約を結ぶ(2000.6.9)
バトンに続いて注目されているF3の新人、アントニオ・ピッツォニアが、こ
のほどベネトン・チームと契約を結んだことが明らかとなった。
しかし、契約は今シーズン待つまでのわずか5か月という短期のもので、ベネ
トンのフラビオ・ブリアトーレ氏が望んだ長期のものをピッツォニアが拒んだ
形。
ブリアトーレ氏は「バレンシアでのテストには満足している。アントニオはと
てもいい仕事をした。ただし、F1に行くまでにはまだ時間が掛かるだろう」
と語り、早くも熱が冷めた感じか。
- [F1]ホンダ、ワークスエンジンをジョーダンへ供給か(2000.6.9)
ホンダは、来期ワークスエンジン提供を現在のBARからジョーダンに変更する
のではないかというまことしやかな噂がF1のパドックで駆け回っている。今年
からF1に復帰したホンダだが、搭載されているBARの明らかな戦闘力不足の
ために苦戦を続けている。一方、無限ホンダエンジンを搭載しているジョーダン
は、モナコGPでは予選2番手をゲットするという快挙を見せている。
ホンダとBARの間に交わされている契約には、パフォーマンスに関する事項が
あり、もし今年も遅れをとり続けるようであれば、契約を解除できる条項がある
と噂では語られている。もしこれが本当ならば、来期のジョーダンには「無限」
抜きのエンジンが搭載される可能性はかなり高いと思われる。
- [F1]サロ、トヨタと契約か?(2000.6.9)
現ザウバー・チームのミカ・サロについて、地元スイスの新聞がすでにトヨタ
とドライバー契約を結んだと報じた。
それによれば、サロはトヨタがF1に参戦する2002年から4年間の契約で
サインを行なったというもの。しかしトヨタのドライバーについては、テスト
に当たるアラン・マクニッシュ以外は、ファン・パブロ・モントーヤやジャッ
ク・ビルニューブ、またデイモン・ヒルなどいずれも推測の域を出ていない、
単なる噂話に終わっている。
- [F1]ラルフ・シューマッハ、カナダGPは欠場か(2000.6.6)
先のモナコGP決勝レース中のアクシデントでふくらはぎを負傷したウィリア
ムズ・BMWのラルフ・シューマッハだが、次戦カナダGPは欠場になるので
はないかと危惧されている。
彼はレース中に1コーナーで曲がりきれずにまっすぐコース脇のタイヤバリア
にクラッシュ。車を自力で這い出したまでが、ふくらはぎを深く切ってしまっ
た。彼はストレッチに乗せられてグレース女王病院に運ばれ治療を受けたが、
7センチに渡ってふくらはぎを切ってしまっており、3針縫うことになった。
一時は皮膚に縫い目が増えただけだと見られていたが、その後の検査で筋肉ま
で障害が及んでいることが判明した。このため、次戦カナダGPは欠場となる
可能性が高いという。
- [F1]アラン・ジェンキンス氏、プロスト・チーム離脱へ(2000.6.1)
苦戦が続くプロスト・チームのテクニカル・ディレクターでチーフ・デザ
イナーも兼ねるアラン・ジェンキンス氏が、チームを離れることが明らか
となった。
同氏は今日開幕のモナコGPでチームに帯同しておらず、今日にもチーム
から正式に発表があるとみられる。
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