モータースポーツニュース
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2000年7月
- [F1]BAR、来季もブリヂストンを使
用することが決定(2000.7.30)
BARチームは29日(金)、ドイツGPの会場で、来シーズンもブリヂ
ストンタイヤを使用することを明らかにした。
同チームのクレイグ・ポロック/マネージング・ディレクターは「ミシュ
ランという選択もあったが、熟慮の結果われわれは、ブリヂストンタイ
ヤを引き続き使用することを決断した」と語った。
これまでのところ、BS陣営が確定しているのはマクラーレン、フェラー
リ、ジョーダン、アロウズ、そして今回のBARということになる。
- [F1]フィジケラ、5千ドルの罰金を課
せられる(2000.7.30)
ベネトン・チームのジャンカルロ・フィジケーラは、昨日行われたドイ
ツGPの公式予選セッション中、オフィシャルから指示された重量測定
に従わなかったため、スチュワードから5千ドルの罰金を課せられた。
フィジケーラは最初のラップでスピンし、ピットに戻ってスペアカーに
乗り換えたが、その際に義務づけられている再計量を怠ったようだ。
- [F1]ブルツ、今シーズン末までシート
確定(2000.7.30)
ハンガリーGPにもシートを失うか、と噂の高かったベネトンのアレク
サンドル・ブルツだが、29日(金)、地元のテレビ『ORF』へのイン
タビューに答え、今シーズン末までドライブすることを明らかにした。
「今シーズンの終了まで僕がベネトンをドライブするよ。もう様々な噂
はうんざりだ。そのせいで僕がどれだけ迷惑を被ったか、わかって欲し
いよ」とブルツは語った。
- [F1]ホッケンハイム、水没
(2000.7.29)
金曜日に行われたフリー走行2回目は、激しい雨にたたられる結果となっ
た。セッション終了後、空は一転して晴れわたったが、降り注いだ雨は
ホッケンハイムサーキットを水没させてしまった。
このため、国際F3000の予選は4時間も遅れ、マーシャル達はコー
ス上やピット内に流れ込んだ水を掻き出す作業に負われることになった。
恒例の金曜日F1プレスコンファレンスも、メディアセンターの屋根に
激しい降雨が降り注いだだめ、PAシステムがダメになってしまってキャ
ンセルされることになった。さらにインフィールドに取り残された千人
ほどは、スタジアムスタンドに通じるトンネルが水没してしまったため、
立ち往生することに。
このような激しい雨は、土曜日・日曜日にも降ると予報されており、レー
スが無事終えられるのか、今から心配する声が上がっている。
- [CART]メルセデス、今季限りでCAR
Tから撤退か(2000.7.27)
今季5台のマシンに供給されているメルセデス・エンジンだが、これま
で4マニュファクチャラーズ中最下位と今季は大不振にあえいでいる。
さらにパックウェストの2台には来季ホンダにスイッチの噂もあり、こ
こにきてメルセデスは今季限りでCARTを引退するのでは、という見
方が強まってきた。
メルセデスのスポークスマンは「決定は毎シーズン終了後に下される。
その可能性はないとは言わない」と微妙な言い廻しをしているのだが。
- [F1]アロウズ、AMTプジョーと2年
契約を発表(2000.7.27)
すでに明らかとなっているように、プジョーのF1部門はAMTにより
買収され、来季からアロウズ・チームに供給されることになったが、2
6日(水)、チームから正式にアナウンスされた。
「実質的なワークス・エンジンとも言えるAMTプジョーを手に入れる
ことができてたいへん満足している。これで来季は上位グループで戦う
ことができるだろう」とトム・ウォーキンショー代表は語った。契約は
2年間で独占供給となる。
- [F1]ハーバート、今季限りでF1引退
(2000.7.27)
26日(水)、かねて噂になっていた通りジャガー・チームのジョニー・
ハーバートはF1を今季限りで引退することを明らかにした。
これはフランクフルトでの記者会見で語ったもので「来年はアメリカに
渡ってCARTにチャレンジしたいと思っている。すでに数チームと話
しているけれど、1か月以内には発表できると思うよ」とハーバートは
語っている。
- [F1]フレンツェン、ジョーダン残留が
正式発表(2000.7.27)
ジョーダン・チームのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、26日
(水)、2002年まで同チームに残留することを明らかにした。
- [F1]プジョー、今季限りでF1撤退へ
(2000.7.26)
今季、プロスト・チームにエンジンを供給するも大不振にあえいでいた
プジョーは、2000年12月31日をもってF1フィールドから撤退
することを決めた。
今後、F1部門はAMT(アジアン・モーター・テクニクス)に売却され、
2001年から2年契約でアロウズ・チームに供給される見込み。
AMTはアジア各国の投資家グループが出資した組織で、代表の盛田英
粮氏(ソニーの盛田昭夫氏の子息)は「われわれはエンジン供給するのみ
で、他の分野に進出する意志はない」と語っている。
なおこれによりプロスト・チームは、現在のところ2001年に搭載す
るエンジンがなくなったことになる。
- [F1]FIA、マクラーレンにペナルティ
を課す(2000.7.26)
先のオーストリアGPで優勝したミカ・ハッキネンのマシンの電子回路
ボックスにFIAの封印がなかった件で、FIAは25日(火)、マクラー
レン・チームにペナルティを課す処分発表をした。
それによれば、噂通りマクラーレン・チームのコンストラクターズ・ポ
イント10点は剥奪、しかし、ハッキネンのドライバーズ・ポイントは
有効とされた。また、これとは別にチームに対して5万ドル(約530
万円)の罰金も課せられた。
マクラーレンのマーティン・ホワイトマーシュ/国際マネージング・ディ
レクターは、この処分について「コンストラクターズ・ポイントを失う
ことは非常に残念だが、シーズン終了までにまた取り戻せるよう頑張る」
と語った。
またハッキネンは「オーストリアでの勝利が晴れて確定してとてもうれ
しい。今はもうドイツGPに向けて集中している。失ったコンストラク
ターズ・ポイントはもちろん残念だが、デビッド(クルサード)と力を
合わせてタイトルを奪還するよう頑張っていく」と語った。
- [F1]ビルニューブ、BAR残留が決定
(2000.7.25)
残留か、移籍か、思案が続けられていたBARチームのジャック・ビル
ニューブが、最終的に残留を決断したことがわかった。
まだチームから公式のリリースは出されていないものの、同チームのク
レイグ・ポロック/マネージング・ディレクターは「ジャックがこうし
た決断をしてくれてほんとうに喜んでいる。チームにとってこれは実に
力強い結論だ」と語っている。
推定によれば新たな契約は3年で、契約金は総額62億円にもおよぶ巨
額なものとみられている。
- [F1]TMGの会長に富田氏就任
(2000.7.24)
トヨタのF1プログラムを推進するTMG(トヨタ・モータースポーツ・
GmbH)は新たに会長職を新設、トヨタ自動車(株)のモータースポー
ツ担当取締役である冨田務氏の就任を発表した。オベ・アンダーソン氏
の社長職はこれまで通り。
冨田会長は「2002年のF1参戦まで1年半となり、TMGの中に生
まれている緊張感と責任感をひしひしと感じている。23か国にも及ぶ
インターナショナルな集まりであるTMGのメンバーをまとめ、アイデ
アを引き出していくことが自分の務めの一つ」と語る。
同氏はこれまでトヨタ・モータースポーツ部でレース・エンジンの開発
を担当、ルマン24時間レース用のV8、V12エンジンやWRC用の
3S−GTエンジンなどを手掛けてきた。
- [F1]ベネトン、ミシュランにスイッチ
か(2000.7.23)
現在ブリジストンタイヤを使用しているベネトンだが、来年はミシュラ
ンタイヤにスイッチすることになりそうだ。
ミシュランはすでに2001年からのユーザーとしてトヨタとウィリア
ムズ、ジャガーと契約を交わしている。来期フランスの自動車メーカー
であるルノーとなるベネトンが、ミシュランと結びつくのは、至極当然
と言えるだろう。
- [F1]ホンダ、『アテーナ』に満足
(2000.7.23)
BARホンダ・チームは、先週のシルバーストーン合同テストでテスト
ドライバーのパトリック・ラマリエが走らせたテストシャシー『アテー
ナ』に満足の意を示した。
アテーナはホンダ側の製作によるテストシャシーで、独自のサスペンショ
ンのみならず、エンジンやミッション、デフやサスペンションにまで及
ぶ総合的なコントロール・システムの開発が主眼とされている。
今回はあくまでもテストのためで、今シーズン中に実戦に投入される予
定はないということだが、ホンダサイドでは来季のマシンへの替えがた
いフィードバックが得られたと評価しているようだ。
- [F1]パニス、来季BARからオファー
(2000.7.20)
現在マクラーレン・チームのテストドライバーを務めているオリビエ・
パニスだが、合同テストでも再三トップタイムをマークするなどその実
力への評価は高い。すでにジャガー・チームからもオファーを受けてい
るとされるが、今度はBARチームからも誘われていることがわかった。
BARチームのクレイグ・ポロック代表はパニスの持つ豊富な経験と高
い開発能力を高く評価しており、ジャック・ビルニューブの残留・移籍
の如何に関わらずパニスの招聘実現に期待しているという。
当のパニスはロン・デニス代表の強い慰留にも関わらず「もう長いこと
レースをしていないからね、やはり実戦に参加したいよ」とレース現場
への復帰を常々語っている。
- [F1]アーバイン、木曜日に復帰
(2000.7.19)
オーストリアGPで腹痛のため急遽入院し、盲腸炎を診断されたエディー・
アーバインだが、すでに病院は退院している。しかし、火曜日の夜には
また病院に逆戻りし、完全な診察を受ける予定だ。
チームによると、この診断の結果次第ではある物の、木曜日にはシルバー
ストンでのテスト走行に参加し、完全復帰する予定だという。
- [F1]プジョー、アロウズにエンジン供
給(2000.7.19)
アロウズとプジョーは2001年度のエンジン供給について合意した模
様だ。ただし、プジョーのメーカー名での参戦は今期限りで終わり、F
1エンジン開発部門を買収したアジアン・モーター・テクニクス(AM
T)からの参戦となる見込みである。しかしながら、参戦時にどの様な
名前を名乗るかについては、これからまだまだ曲折がありそうだ。
アロウズはスーパーテックとの契約を解除することになるが、現在来期
エンジンを模索中のプロストにとっては大きな朗報になりそうだ。
- [Rally]JRCアソシエイション発足
(2000.7.18)
5日、都内のホテルにおいて、国内ラリーの健全な発展を目指すことを
目的とした団体、JRCアソシエイション(Japan Rally Championship
Assosiation)の発足発表会が行われた。
元全日本ラリーチャンピオン桜井幸彦氏を会長とするJRCAには、評
議員に西尾雄次郎、奴田原文雄などの現役ドライバーの他、スバルテク
ニカインターナショナル株式会社、株式会社ラリーア−トなどの企業も
名を連ねている。
当面は、第一次活動目標として、全日本ラリー選手権四輪駆動部門にお
けるシリーズ戦の統一された運営やラリー振興のためのプラン作り、ま
た、ウェブサイトを通じての情報公開などを行っていくこととしている。
- [F1]ジャガー、フランキッティをテス
ト(2000.7.18)
かねて噂になっては延期されていたジャガー・チームによるダリオ・フ
ランキッティ(CART:イギリス出身)のテストが、ついに今週シルバー
ストーン・サーキットで行われることになった。
フランキッティは「(前身のスチュワート・チーム)のジャッキー&ポー
ル・スチュワートとは、PSR(ポール・スチュワート・レーシング)で
フォーミュラ・ボクゾールチャンピオンを取った頃からのつきあいが続
いているんだ。現在のジャガーもそれを尊重してテストの機会を与えて
くれてうれしいよ」と素気ないが、周囲ではジョニー・ハーバートに代
わる2001年ジャガー・ドライバーの有力な候補としてみられている。
- [F1]FIA、19日にもハッキネン問
題を決着へ(2000.7.18)
FIAは、当初30日のドイツGPまでには、としていたオーストリア
GPでのミカ・ハッキネンの電子回路ボックス問題について、予定を早
めて19日(水)にも結論を出すと発表した。
疑惑について、マクラーレン・サイドでは「シールは剥がれただけで、
データを確認してもらえばすぐに解決する」とスポークスマンが語り、
この問題の行方に楽観視している。
- [F1]ハッキネンのオーストリアGP優
勝にまったがかかる(2000.7.17)
FIAは16日、マクラーレンのミカ・ハッキネンのマシンのデータ処
理ソフトを押収し、週明けにもロンドンで内容を検査する予定であると
した。レース後の車検で、マシンの電子回路ボックスにFIAの証印が
なかったことが判明したため。
マクラーレンはオーストリアGPで1−2フィニッシュを飾り、昨年チャ
ンピオンのハッキネンが優勝したが、検査結果が判明するまでレース結
果は「暫定」ということになった。
万一、ハッキネンが違反失格ということになれば、デビッド・クルサー
ドが繰り上げ優勝で10ポイントを獲得し、ミハエル・シューマッハと
の差をさらに4ポイント縮める。ただし、コンストラクターズ競争では
マクラーレンとフェラーリが並ぶことになる。
- [F1]ウェーバー、アロウズを解雇
(2000.7.15)
現在、国際F3000ドライバーであり、アローズF1のテストドライ
バーだったマーク・ウェーバーだが、そのアローズからテストドライバー
を解雇されてしまった。
彼は先週シルバーストンで行われたテスト走行に参加する予定だったが、
テストドライバーを常にキープしたいアローズ側の長期契約の要求を拒
否したため、口論となってしまった。彼としては、他のF1チームから
参戦する可能性をつぶしてしまうことはできなかったのであろう。
- [F1]ジョーダンのテクニカル・ディレ
クターの後任、決まる(2000.7.14)
ジョーダン・チームからの離脱が決まっているマイク・ガスコイン/テ
クニカル・ディレクターの後任に、どうやら内部からティム・ホロウェ
イ氏が昇格することになるようだ。
ホロウェイ氏は、ジョーダン・チームでレース・エンジニアからチーフ・
エンジニアに昇格して活躍するメンバー。チームからは正式なアナウン
スはないものの、ガスコイン氏は実質的な仕事をしておらず、すでに事
実上交代は明らか。来季、ホンダ・ワークス・エンジンを搭載するEJ
−11はホロウェィ氏がデザインすることになる見込みとなっている。
- [CART]ヨーロッパ戦はドイツでも開催
(2000.7.13)
12日、2001年のヨーロッパ戦だが、イギリスに続きドイツのラウ
ジット・リンクでも9月15日決勝レースとして開催されることが決定
した。契約年は5年間で、2005年までこのトラックでCARTレー
スが開催されることになる。
このトラックは2マイルのスパースピードウェイ形式のオーバルコース
であり、ヨーロッパ唯一の高速コースだ。予想される平均速度は380
km/hまで上がると推定されており、スリリングなレースが展開され
ることになりそうだ。
- [CART]ヨーロッパ戦はイギリスで開催
(2000.7.13)
12日、2001年のヨーロッパ戦は、イギリスのロッキンガム・スピー
ドウェイで9月22日決勝で開催されることが発表された。開催年は2
年以上でオプションとしてもう1年延長できることになっているという。
このトラックはイギリス初の本格的オーバルコースで、政府関係の援助
なしに投資家の資金だけで建設されたサーキットだ。観客席には5万席
が予定されている。
- [F1]エストリル、F1復帰へ
(2000.7.13)
1996年を最後に安全性の問題点からF1開催権を失ってしまったポ
ルトガルGPのエストリルサーキットだが、先週ようやくウィリアムズ
とBARがテスト走行を復活させた。
再舗装された路面だが、バンプのまだ残っており、ドライバーの評判は
芳しくなかったようだが、噂ではこのポルトガルGPが2002年にも
復活しそうだという。ポルトガルの首都であるリスボンからも非常に近
く、アクセスも非常に良いこのサーキットは、過去沢山のドライバーが
「最高にチャレンジングなの場所」として称賛されてきただけに、復活
が望まれる所だ。
- [F1]クルサード、F1レース100戦
目に(2000.7.13)
マクラーレンのデビッド・クルサードは、今週末のオーストリアGPで
F1参戦100レース目を記録する。
参戦6年目でこの記念すべき数字となるクルサードは、「ここA−1リ
ンクはこれまでも相性のいい好きなサーキットなんだ。ただ、たしか最
高は2位だと思うから、今年のこの記念すべき100戦目としてはぜひ
とも優勝で飾りたいね。幸い、前戦の優勝で心身共に充実しているから、
きっと願いは叶うんじゃないかな」と語っている。
- [F1]ジャッキー・スチュワート氏、B
RDCの代表に(2000.7.12)
元F1世界チャンピオンのジャッキー・スチュワート氏が、このほど行
われたBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)
の投票で、圧倒的多数の支持を得て新しい代表に選出されたことがわかっ
た。
スチュワート氏は1964年以来のメンバーで、同クラブが選出した6
人の『ゴールドスターズ』の一員でもある。
F1イギリスGPが開催されるシルバーストーン・サーキットなどを傘
下に持つ、伝統の同クラブのこれまでの代表は、元ティレル・チームの
オーナー、ケン・ティレル氏だった。
- [F1]BMW、ALMS撤退へ
(2000.7.12)
BMWモータースポーツのマリオ・ゼイッセン/テクニカル・ディレク
ターが、スポーツカーの新車開発をしないことを明らかにした。(BM
Wは1999年のルマン24時間レースで総合優勝している)
同氏によれば、これは同時に現在参戦しているALMS(アメリカン・
ルマン・シリーズ)からの撤退を意味しており、いよいよBMWはF1
に総力を挙げて集中することになりそうだ。
- [F1]プロスト、株式の一部を売却
(2000.7.12)BR>
フランスの新聞『ラ・ジャーナル・ド・ディマンシェ』紙が報じたとこ
ろによれば、プロスト・グランプリが株式の10%を『UFA−スポー
ツ』社に売却したことが明らかとなった。UFA−スポーツ社の持ち株
比率はルイ・ヴィトン・グループと同率となる。
UFA−スポーツ社はドイツ・ルクセンブルグの情報通信産業『CLT
−UFA』グループの会社で、ドイツのベルテルスマン・グループの傘
下にある。
- [F1]テスト禁止と予選システム変更、
同意得られず(2000.7.10)
FIAが提唱している、事前テストの禁止と予選システムの変更だが、
まだ一部チームの同意が得られず進展していない模様だ。
FIAの副会長、バーニー・エクレストン氏によれば、レース前のテス
トを禁止する代わりに金曜日のフリー走行時間を6時間に拡大、また雨
に見舞われるリスクも考慮して、再び金曜日にも公式予選を行うという
改革だが、ウィリアムズなど一部チームは同意していないということだ。
フランク・ウィリアムズ氏は「どんなシステムにしても、プラスの面も
あればマイナスの面も出てくるもの。われわれはそれに賭ける勇気を持っ
ている」と語っている。
- [F1]開催日程を変更か
(2000.7.7)
フランスGPの週末、各F1チームに対してFIAから今後のF1レー
ス運営に対する提案がなされた。この提案では、各GPレースが行われ
るまでそのコースでのテスト走行を全面禁止とし、その代わり金曜日の
フリー走行を合計6時間も一挙に取るというものだった。
このフランスGPではその前の週に同じコースでテストが3日間行われ
ており、金曜日のフリー走行は無駄だと言うことで、僅か数周しかしな
いドライバーさえいたという。このような事態を抑え、テスト走行にか
かる経費も抑えようというのがその主眼である。またこれに伴い、以前
のように金曜日にも予選走行が行われることになるかもしれない。
バーニー・エクレストン氏もこの案には賛成のようで、早ければ200
1年からこのルールを採用したい意向だが、チーム側からはいくつかの
反対意見がついている。予算が潤沢なチームは、テスト走行ができなく
なる分の費用をコンピューターシュミレーションに割り当てるため、低
予算チームとの格差がさらに開いてしまうというのがその理由だ。また、
テストセッション中のアクシデントがF1開催サーキットの安全性を向
上させている事実も無視できない。事実今年シルバーストンでリカルド・
ゾンタが起こしたアクシデントの結果として、同サーキットで安全フェ
ンスが導入されることになった。
この案、プラスの面もあればマイナスの面もあり、チーム間の意思統一
を見るのは非常に難しそうだが、今後も真剣に検討されることになりそ
うだ。
- [F1]プジョーの新エンジン、不発
(2000.7.7)
先の地元フランスGPに際し、プロスト・チームとプジョーでは満を持
して新開発のエボ3と呼ばれる新エンジンを予選に投入した。これまで
のものよりも10%はパワーアップしたというこのエンジンは、プジョー
の説明では792馬力以上という触れ込みだった。しかし、ジャン・ア
レジの予選結果はまさかの18番手に。
「そうか、もしもこのエンジンがほんとうに792馬力を発生している
というのなら、きっと他のチームのエンジンは、850馬力はあるんだ
ろう」とアレジは語る始末。
今回の不振で、いよいよプロスト・チームとプジョーとの関係は最悪の
ものになったとみられているが、わずかな救いはアレジがプロストに対
し信奉を貫く姿勢を見せたことだ。
現役引退までプロストと共に、と語るアレジに対し、この偉大な元世界
チャンピオンは、来季強力なエンジンを手当できるのだろうか。
- [F1]フェラーリ、プロスト・チームの
救済か(2000.7.6)
無限ホンダの線が消え、いよいよ来季搭載のエンジンについて選択肢が
限られてきたプロスト・チームに対し、フェラーリのジャン・トッド監
督がエールを送った。
「われわれが現在やらなくてはならない仕事は、もちろん自身のチャン
ピオンシップ獲得とザウバーに対する援助であるが、人的、また技術的
に余裕がない訳ではない。万一プロスト・チームが、搭載するエンジン
がなくて困難を極めるというのであれば、われわれが彼らに手を差し伸
べる可能性はある」
プロストのメイン・スポンサーであるゴロワーズが、フェラーリ・エン
ジンの支払いに耐え得るならば、来季プロストがいきなり最強エンジン
搭載という可能性も出てきた。
- [F1]ハッキネン、チームから休養命令
(2000.7.5)
2年連続でチャンピオンとなったミカ・ハッキネンだが、今年はチーム
メイトのデビッド・クルサードに先を越された形となっている。マクラー
レンのボスであるロン・デニスは、ハッキネンが心理的疲労のため好成
績を上げられなくなっているとして、フランスGP終了後長期の休暇に
はいるよう指示した。
指示を行ったロン・デニス氏は、「ミカはちょっとした心理的披露に襲
われているんだよね。本当にたいしたことではないんだが、時々休暇と
いうのは必要になるものだからね。ドライバーのテストの仕事というも
のは、シーズンこの部分ではすごくハードなんだけれど、休養を取らせ
ないミスを私は犯していたんだ。彼らは心理的な休養を必要としている
んだ。だから今ミカは長期の休暇を取っているんだし、デビッドについ
ても次のレース後に休暇を取らせる予定だよ」と語った。
- [F1]フレンツェン、ジョーダンと契約
へ(2000.7.5)
火曜日にシルバーストンで開始されたテスト走行は、朝からたれ込めた
霧のせいでドライバー達はピットの中で座り込んで過ごすだけになって
しまった。そんな中、ハインツ・ハラルド・フレンツェンが来季ジョー
ダンとの契約へ進んでいることを語った。
「すでにジョーダンがサイン済みの契約書を3種類読んだよ。一つは1
30億ドイツマルク、一つは160億ドイツマルク、もう一つは200
億ドイツマルクと書かれていたんだ。もちろん僕は3番目のヤツが気に
入っているんだ。エディーと交渉に入るときには、それを持っていくよ。
来期の最終決断をするまでは、少なくともあと10日くらい考えて見る
つもりだけどね」
- [CART]ザナルディ、復帰に向け始動
(2000.7.4)
昨年F1でさんざんな結果を味わったアレックス・ザナルディだが、よ
うやく復帰に向け始動を開始するようだ。
関係者の話によると、ザナルディは来週セブリングで予定されているモー
ナンレーシングのクローズドテスト走行で#55車をドライブすること
になりそうだ。チームオーナーであるモーナン氏は、1997〜199
8年の時にザナルディのエンジニアを勤め、CARTタイトルをゲット
している。彼は、できれば今年中、それがダメなら来年からザナルディ
の復帰を望んでいるという。
- [WRC]T.ラウカネン、フォーカスで
WRCデビューへ(2000.7.4)
フィンランドの新鋭、タピオ・ラウカネンが来月のフィンランドラリー
から、フォード・フォーカスWRカーでWRCにデビューすることにな
りそうだ。
ラウカネンはイギリス・ラリー・チャンピオンで、今回はワークスの3
台(マクレー、サインツ、ソルバーグ)に続いて4台目のマシンでMスポー
ツからのエントリーになる。
- [F1]無限ホンダ、今季限りでF1撤退
か(2000.7.4)
来季からジョーダン・チームへのホンダ・ワークス・エンジンが供給さ
れることが決定したことにより、無限ホンダが今季限りでF1から撤退
することになるようだ。
一時は、ジョーダンへのエンジンは無限がメインテナンスとも伝えられ
たが、無限はこれを断念、F1用の人員はホンダが引き取ることになる
模様。
まだ、プロスト(スーパーテックの噂も)への供給という可能性もあるが、
関係者の間では今後フォーミュラ・ニッポンに専念することになるとみ
られている。
- [F1]トヨタ、2002年よりF1参戦
を正式発表(2000.7.1)
6月30日、トヨタは2002年よりフォーミュラワンに参戦するだろ
うと正式に発表した。このため、来年のレースを開始するに当たり、1
3億円(1240万ドル)を失うことになった。
トヨタのアンダースン氏は、「我々独自のエンジニアリング・プログラ
ムで、2002年からレースを開始することになった。初期の進歩とし
て、これには大変満足している」と語った。
日本の巨大カー・メーカーであるトヨタは、F1グランプリで働くチー
ムとしてドイツをベースとする子会社トヨタ・モータースポーツGmb
H(TMG)を設立し、エンジンの開発ばかりでなく、シャシーも独自に
開発している。彼ら自身のF1マシンのテストは、2001年早々に開
始される予定だ。使用されるタイヤは、2001年からF1に参戦して
くるミシュランだ。
- [F1]フレンツェン、ジョーダンホンダ
実現で残留か(2000.7.1)
来期ジョーダンチームから他のチームへの移籍を考えているとされてい
たハインツ・ハラルド・フレンツェンだった。しかし、木曜日に突然来
期からジョーダンがホンダワークスエンジンを得ることが発表となった。
これで風向きが完全に変わってしまったフレンツェンは、急遽チーム残
留に傾き始めたという。
チームボスのエディー・ジョーダンは、「ホンダとの契約がハインツ・
ハラルドが残留のキーになるかどうか、よくわからないね。ハインツ・
ハラルドとは、一緒にとても良い成功した時間を過ごせたよ。しかし、
我々がワールドチャンピオンシップを勝ち取るには、彼がそのキーの要
素となりそうだね。マクラーレンやフェラーリと戦うために必要なんだ
よね」
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