モータースポーツニュース
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2000年8月
- [F1]ウィリアムズ、ベテランエンジニ
アが離脱(2000.8.30)
ウィリアムズ・チームで、パトリック・ヘッド/テクニカル・ディレク
ターに次ぐ現場の重要なポジションにあったベテラン・エンジニアのジェー
ムス・ロビンソンが、このほどチームを離脱することが明らかとなった。
後任はまだ決まっていない。ジョーダンでフレンツェンのレース・エン
ジニアを務めるサム・ミハエルが移籍するとの見方があるが、ジョーダ
ンでは同意していない模様。
ロビンソンは来季ジャガーに移籍するものとみられるが、今シーズン一
杯は休養か。同エンジニアはウィリアムズでは現場の指揮を執るシニア・
オペレーティング・エンジニアを長く務めており、移籍の影響は大きそ
うだ。
- [F1]ディニス、プロストに移籍か
(2000.8.29)
ニック・ハイドフェルドのザウバー移籍が確定したことにより、今度は
入れ替わりにペドロ・ディニスがプロストに移籍するのでは、とみられ
ている。
ディニスは約16億円とも言われるパルマラートからのスポンサー料も
持ち込むことができ、財政的に苦しいプロスト・チームとしてはぜひと
も欲しい選手。プロストはまだ搭載するエンジンも未定のうえ、場合に
よってはチームの運営体制の変化もあり得るが、数日のうちには発表に
なると目されている。現段階ではドライバーはアレジ&ディニスの線が
濃厚だ。
- [F1]ハイドフェルド、ザウバー・チー
ムへ移籍(2000.8.29)
ザウバー・チームは28日(月)、現プロスト・チームのニック・ハイド
フェルト(23歳)の移籍を発表した。契約は2001年から3年間。
ハイドフェルトは1999年の国際F3000選手権のチャンピオン。
マクラーレンのテストドライバーから、今季はプロスト・チームからF
1に出場しているが、ここまで無得点。
- [F1]タイヤ・レギュレーションは変更
なしか(2000.8.24)
来シーズンから復帰参戦するミシュランが、FIAに対して強く求めて
いたタイヤ・レギュレーションの変更だが、結局現行のレギュレーショ
ンのままで続行される見通しとなってきた。
ミシュランでは、現在の溝付きタイヤは磨耗の結果、レース終了時には
スリック同様になるケースがあり、これが逆に有利になるケースや、ま
た失格に繋がることもあり得るとして、1997年以前のスリックタイ
ヤに戻すべきと主張していた。
しかし、これは同時にブリヂストンがこの3年間築いてきたグルーブド
タイヤのデータの蓄積を無にするものでもあり、政治的な意味合いが強
いと見られていた。
- [F1]ザウバー、ミカ・サロの離脱を発
表(2000.8.24)
ザウバー・チームは23日(水)、今シーズン限りでミカ・サロが離脱す
ることを発表した。
サロは2001年までザウバーとの契約があるが、両者の契約には20
00年に、コンストラクターズ・ランキングで6位以内という条項があ
るとされ、チームは離脱を了承した。
サロは今後噂通りに、2002年シーズンからF1に参戦するトヨタの
開発プログラムに参画するものとみられ、早ければ今日24日(木)にも
トヨタから正式発表があるものと期待されている。
- [F1]サロ、トヨタ入りを発表か
(2000.8.23)
かねてトヨタとの契約が噂されるミカ・サロが、今週の木曜日から始ま
るベルギーGPの場で何らかの発表があるのではと期待されている。
サロが所属するザウバー・チーム側は同選手の残留を希望しているとさ
れるが、両者の契約条項にはコンストラクターズで6位以内になければ
契約解除とみられており、現在7位にあるチームにとっては更新は苦し
いものになりそうだ。
- [F1]ハーバート、CARTニューマン・
ハース入りか(2000.8.23)
今シーズン限りでF1引退を表明しているジャガー・チームのジョニー・
ハーバートは、未だにその去就を明らかにしていないが、ここに来てC
ARTのニューマン・ハース・チーム入りの可能性が噂されてきた。
CARTではチップ・ガナッシ・チームのファン・モントーヤのF1転
向が確実視されており、ここにマイケル・アンドレッティがニューマン・
ハースから移籍、その後釜にハーバートが起用されるというものだ。
関係者によれば、ハーバートはかつてのナイジェル・マンセル氏同様、
CARTへの転向に自信を持っているということだ。
- [F1]ミナルディ、ルノー・エンジン搭
載か(2000.8.22)
未だに来シーズンの搭載エンジンが決まっていないミナルディ・チーム
だが、ベネトンにワークス体制で復帰するルノーが、カスタマー・エン
ジンを供給する可能性が出てきた。
前ルノーのスーパーテック・エンジンを搭載するアロウズでは、すでに
来季はAMTエンジンにスイッチすることが決まっている。
- [F1]バトン、記者会見遅刻で罰金
(2000.8.22)
ウィリアムズ・チームのジェンソン・バトンが、FIAから高額の罰金
を課せられたことがわかった。
バトンは先のハンガリーGPで、木曜日に行われる定例記者会見のメン
バーに指定されていたが、会見場への到着が20分ほど遅刻してしまっ
た。
バトンは彼のマネージャーと共に、サーキットへの『道を誤った』と弁
解していたが、その後、空港へは予定よりも40分も速い到着が目撃さ
れていたことが判明、FIAは前例のない2500$(約27万円)とい
う罰金を課したもの。
- [F1]ミナルディ、新スポーティング・
ディレクター発表(2000.8.22)
ミナルディ・チームは21日(月)、先に辞任を明らかにしたチェザーレ・
フィオリオ/スポーティング・ディレクターの後任に、フレデリック・
ダイノート氏が就いたことを発表した。
ダイノート氏は今週末のベルギーGPから早速チームに合流し、シーズ
ン末まで務めることになっている。
- [F1]BAR、パニスとの契約を正式発
表(2000.8.18)
17日(木)、BARチームのクレイグ・ポロック/マネージング・ディ
レクターは、前日パニス自身が明らかにした通り同選手との2001年
から2年間の契約を正式発表した。
同氏は「オリビエは現在テストドライバーをしているが、F1で優勝し
たこともある経験豊富で有能なドライバーだ。生育途上の若いチームと
して、総合的な面から彼の起用を決断した。彼の能力は必ずやわがチー
ムに素晴らしい効果をもたらすだろう」と語った。
- [F1]バトン、ベネトンへの移籍決定
(2000.8.18)
17日(木)、ベネトン・チームは噂通り現ウィリアムズのジェンソン・
バトンの移籍を正式発表した。
契約期間は、先にウィリアムズからアナウンスがあった通り2年間。同
選手のマネージャーであるデビッド・ロバートソン氏によれば、契約交
渉は他にもBAR、ジョーダン、ジャガーとの間で行われたという。な
お2003年シーズンには再びウィリアムズに復帰することが前提となっ
ている。
- [F1]AMT、テストスケジュールを発
表(2000.8.17)
来期からプジョーに代わってF1エンジン供給を始めるATM(アジア・
モーター・テクノロジー)が、来期へ向けてのテスト開始日程を発表し
た。
これによると、アロウズ搭載のAMTエンジンは10月10日〜12日
にかけてバルセロナでシェークダウンテストが実施される。AMTエン
ジンを搭載するため、アロウズは現在のA21シャシーを改造し、当日
までに用意することになる。
今年のテスト走行はいったん11月以降全面禁止となるため、その前に
駆け込み的にテスト走行が実施される見込みだ。
- [F1]虎之介、テストドライバーか
(2000.8.17)
ハンガリーGPのパドックに『ホンダのゲストパス』を付けて姿を現し
た高木虎之助だったが、どうやらBARとのテストドライバー契約の交
渉を行っていたらしいことがわかってきた。
すでにBARのレギュラーシートはジャック・ビルニューブとオリビエ・
パニスに奪われてしまっているため、このチームから参戦することはで
きないが、ジョーダンなどで正式参戦が決まらない場合は、来期ホンダ
BARのF1テストドライバーとしてF1プログラムに参加し、200
2年からの正式参戦へと望みをつなぐことになりそうだ。
- [F1]オーストラリアGP、2010年
まで契約延長(2000.8.17)
16日(水)、オーストラリアのビクトリア州知事は、オーストラリアG
Pの開催が2010年まで契約延長されたことを明らかにした。
F1GPは同州に、約81億円とも言われる経済効果を果たしていると
の調査結果が報告されており、同州は契約の延長にかねて強い意欲を示
していた。
- [F1]ウィリアムズ、バトンを2年間解
放(2000.8.17)
ウィリアムズ・チームでは、ジェンソン・バトンを来年から2年間、契
約を解放することを決め、今日17日(木)にも発表する見込みだ。
バトンはウィリアムズと5年間の契約を結んでいるが、この2年間は他
チームへレンタルという形になる。バトンにはすでにベネトンのフラビ
オ・ブリアトーレ氏が関心を示している。
なお、ウィリアムズの新しいドライバーにはCARTのファン・パブロ・
モントーヤが確実視されているが、正式発表は9月末のアメリカGPに
なる見通しだ。
- [F1]プロスト、フェラーリエンジン獲
得か(2000.8.16)
先月プジョーがF1撤退を表明して以来、来期エンジンを探し求めてい
たプロストGPだが、噂となっていたルノーではなく、フェラーリエン
ジンを獲得した模様だ。エンジンの仕様は現在のザウバーと同じく、年
式落ちのフェラーリエンジンをペトロナスがチューニングした物を使用
することになりそうだ。
正式な発表はまだだが、一方ではチームの売却に熱心であると言われて
いるプロストの今後の去就に注目が集まっている。
- [F1]フェルナンド・アロンソ、ミナル
ディ入りか(2000.8.13)
先日フィオラノで行われたミナルディのテスト走行でテストドライブを
担当したフェルナンド・アロンソ(現国際F3000ドライバー)だが、
ミナルディ側が来期のドライバーとして確保に動き出している模様だ。
彼はF1を初めて走らせたにもかかわらず、レギュラードライバーであ
るガストン・マッツァカーンから僅かに0.2秒落ちという驚異的なタイ
ムでテストを終了している。
- [F1]フィジケラ、ベネトンとの契約を
1年延長(2000.8.12)
11日、ハンガリーGPのパドックにおいて、マイルドセブン・ベネト
ン・プレイライフ・チームは、同チームに所属しているジャンカルロ・
フィジケーラの2001年シーズンのオプション(優先権)を行使したこ
とを発表した。
この結果、フィジケーラは2001年度も、ベネトンからF1グランプ
リに出走することになる。フィジケーラのベネトンからの出走は、連続
4年となる。
- [F1]アレジ、来季ジャガーに移籍か
(2000.8.11)
チーム・オーナーであり、また親友でもあるアラン・プロストに忠誠を
誓い、現役最後までプロスト・チームにと語っていたジャン・アレジだ
が、来季ジャガー・チームへ移籍する可能性が出てきた。
「今でもアランとの友情に変わりはないが、チームが消滅すれるとなれ
ば話は別だ。チームが売却されるならば、僕自身もマーケットに出され
ることになる」
噂では、既にジョニー・ハーバートの離脱が決まっているジャガー・チー
ムへの移籍がささやかれている。
- [F1]チェザーレ・フィオリオ氏、ミナ
ルディを離脱(2000.8.10)
ミナルディ・チームは9日(水)、スポーティング・ディレクターである
チェザーレ・フィオリオ氏がチームを離脱することを明らかにした。
チームでは「この決定は両者の合意のもとで行われた」としているが、
理由は明らかでない。フィオリオ氏は元フェラーリに在籍したこともあ
り、ミナルディには1999年1月に移籍していた。
- [F1]G.ブルナー、ミナルディ残留
(2000.8.9)
現ミナルディのテクニカル・ディレクターであるグスタフ・ブルナーが、
数チームからの移籍の勧誘を全て断って、3年間在籍したミナルディに
来年以降も留まることを明らかにした。
「ミナルディにいることは、私にとって幸せなんだよ。毎年夏になると
エンジニアを求めてみんなが捜し始めるんだ。そこで僕らにもお声がか
かったと言うことは、そこそこいい仕事をしてきたと認めてもらえたみ
たいだね。でも、僕らはミナルディで若いエンジニア達のチームを引っ
張っていっているんだ。彼らのポテンシャルを引き上げるためにね。チー
ムは上り調子だし、来年も行けそうだよね。だから僕はここに留まった
んだよ」と彼は余裕たっぷりで語っている。
ミナルディは彼の指揮の元、来年に向けた新しいシャシーの設計を開始
するが、使用するエンジンがいまだに決まっていない。しかし、ミナル
ディが希望するとおりルノーエンジンが手に入れば、今期並かそれ以上
の成績が残せるのではないかと彼らは期待している。
- [WRC]C.マクレー、フォード残留が
確定(2000.8.5)
フォード・ラリー・チームのコリン・マクレーが、2001年からさら
に2年間の契約を結び、残留することが決まった。
マクレーにはプジョーから巨額のオファーが提示されていたとされるが、
最終的にフォード残留を決断したもの。
「いろいろな選択の可能性はあったが、もう一度チャンピオンシップを
獲得するという点から総合的に考え、フォードでもう2年間走ることを
決断した」とマクレーは語った。
- [F1]アロウズ&AMTが活動開始
(2000.8.5)
来季、パートナーシップを組むことが決まっているアロウズ・チームと
AMTが、さっそく共同作業を開始したことを明らかにした。
両者はエンリケ・スカラブローニ氏(元フェラーリ)の指揮のもと、アロ
ウズA21シャシーにプジョーA20エンジンを搭載し、まずシステム
関係の確認からスタートするということだ。実際に走行を開始するのは
10月になる見込み。
- [F1]テレグローブ、BARのスポンサー
を終える(2000.8.4)
BARチームのスポンサーである『テレグローブ社』が噂通り、今季限
りで契約を終えることが確定した。
同社のCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)であるリサ・ドナ
ン氏は「BARチームと共にあった2年間で、われわれは大きく社会に
認知されたと考えている。なお撤退は巡回にわれわれのビジネス戦略上
の決断である」
またBARチームのクレイグ・ポロック/マネージング・ディレクター
は「スポンサーが離れるというのはいつだってたいへん悲しいものだが、
とりわけテレグローブはチームの創世から苦楽を共にした、むしろパー
トナーと言うべき存在だったからね。しかし、これは彼らの決断であり、
尊重したいと思う」と語っている。
- [F1]ベネトン、ミシュランにスイッチ
することが確定(2000.8.1)
すでに噂に上がっていたように、来季からベネトン・チームはミシュラ
ン・タイヤを使用することが確定、31日(月)チームからアナウンスさ
れた。
これでミシュラン・ユーザーはここまででウィリアムズ、ジャガー、ト
ヨタ、そしてベネトンとなった。
一方、BS陣営が確定しているのはマクラーレン、フェラーリ、ジョー
ダン、アロウズ、そしてBARとなる。
- [F1]ドイツGPの侵入者、釈放される
(2000.8.1)
ドイツGPの決勝でコースに侵入して捕らえられていた47歳のフラン
ス人は、31日(月)保釈されたことがわかった。
これは当地マイハイム検察当局のオスカー・ガトネル広報官が明らかに
したもので、身元も確認されており逃亡の恐れもないことから、200
0マルク(約10万円)の保釈金により解放されたということだ。
男は元メルセデスの従業員で、健康上の理由から解雇されていたがこれ
を不満に行動に及んだと自供している。
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