モータースポーツニュース
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2000年10月
- [F1]ポール・スチュワート氏、ジャガー・
チームを離脱(2000.10.31)
ジャガー・チームは30日(月)、4月から癌の治療のため、現場を離れ
ていたエクゼクティブ・ディレクターのポール・スチュワート氏が、こ
のほどチームを離脱することを発表した。
「医師は自分の経過がいいことを喜んでいてくれるが、今後も治療のた
めに2年間はミネソタの病院に通わなくてはならないことを考えると、
チームの仕事は続けられないと判断した」とスチュワート氏。
またチームの責任者であるニール・レスラー氏は「彼の身体が全快する
ために、彼自身の結論を尊重した。今後も彼とわがチームの友情は変わ
らない」と語っている。
- [F1]デラロサ、アロウズに残留
(2000.10.29)
来期プロストGPへの移籍がささやかれていたペドロ・デ・ラ・ロサだ
が、一転してそのままアロウズに残留することになりそうだ。
「ペドロは来年もアロウズに留まることになりそうだよ」とデラロサの
マネージャーを務めるレイモン・デュラン氏は語る。「彼は来年も(ア
ロウズに)留まるだろうが、彼らがそれを公式に発表するかどうかにつ
いては彼ら次第だね。トム・ウォーキンショーは夏にペドロにチームに
留まってくれるように話をしてきたよ。そして我々は移籍が可能な他の
チームと話をするのをやめたんだ。プロストの噂はまったくゴミだね。
我々は6ヶ月前にプロストと話をしたけど、アロウズに残留することが
決まってからは、話をするのを止めてしまったんだ」
アロウズのトム・ウォーキンショー氏が、アメリカGPで来期のドライ
バーの発表の準備をしていたにもかかわらず、なぜそれを行わなかった
かは謎である。しかし、関係者の話によると、ヨス・フェルスタッペン
もこのままチームに残留することが濃厚とのことだ。
- [F1]トヨタ、富士スピードウェイ買収
を発表(2000.10.27)
水曜日、トヨタは主に2002年より参入予定のF1プロジェクトの準
備の一環として、富士スピードウェイを買収すると発表した。
トヨタは買収後、自身で開発したF1マシンンを富士でテスト走行させ、
開発を続ける。そして、最終的にはこの富士スピードウェイにおいてF
1レース開催をも目指すと語った。
さらに詳細な発表は11月1日に行われる予定となっているが、現在ス
ピードウェイを所有する三菱地所等から買収するための資金として60
億円程度拠出することになると言う。
- [F1]ペトロナス、ザウバーへの支援を
継続(2000.10.26)
1995年に始まったペトロナス(マレーシア国営石油会社)によるザウ
バー・チームへのスポンサーシップは、今シーズン末を以って終了する
ことになるが、両者はさらに2年ないし3年、これを継続することで基
本的に合意している。
ペトロナスのザイナル・アビディン最高経営責任者は「われわれはすで
にこのパートナーシップをさらに2年か3年延長することで合意してい
る。正式な契約の締結はまだだが、これも近いうちに交わされるだろう」
と語っている。
ペトロナスはザウバー・チームのメイン・スポンサーとしてマシンのカ
ラーリングやドライバー・スーツへ広告スペースを確保して資金援助す
るだけでなく、搭載するフェラーリ・エンジンの高額な費用をすべて負
担していて、チームにとってはかけがえのない存在となっている。
- [F1]ザウバー、ライコネンと契約か
(2000.10.26)
ザウバーの代表であるペーター・ザウバー氏は2001年のドライバー
シートに一番近いのは、かねてから噂となっていたキミ・ライコネンで
あることを明らかにしたが、来期のドライバー契約発表が秒読みになっ
てきている模様だ。
関係者の話によると、ザウバーとライコネンは今後数週間の内にドライ
バー契約を交わし、12月に解禁されるテスト走行ではニック・ハイド
フェルドと共に精力的に2001年シャシーの開発に携わることになる
と言うことだ。
- [F1]マルク・ヘネ、ウィリアムズのテ
ストドライバーに?(2000.10.25)
ミナルディのマルク・ヘネが、来季ウィリアムズ・BMWチームのテス
トドライバーに急浮上していることが明らかとなった。
スペイン出身のヘネは、地元企業テレフォニカのバックアップも受けて
いたが、同社は今季限りでF1への支援を打ち切ることを決定している。
一方ウィリアムズ側ではBMWモータースポーツのゲルハルト・ベルガー
/ディレクターが「来年はわれわれにとってたいへん重要な年になる。
そのためにはレース・ドライバーと同じペースでのテストが必要だ」と
語っている。
しかし当のヘネは「ウィリアムズのような一流のチームで働くのはグレー
トなことだけど、やっぱりレースをしたい」とも語っているのだが。
- [F1]無限、来季の決定を遅らせる
(2000.10.25)
マレーシアGP予選日に決勝日には何らかの発表を行うとしていた無限
だったが、結局何の発表も行なわれなかった。
憶測では、無限ホンダパワーをミナルディに提供するために水面下で動
いているとか、さらに踏み込んでAMTエンジンを無限がメンテナンス
してミナルディにも提供するというような話までわき上がってきていた。
しかし当日になってみると、無限は「まだ正式な発表ができる段階では
ない」と言う、謎だらけの発表が行われただけであった。
現在F1チームの中でエンジンが決定していないのはミナルディだけで
あり、だからこそ無限がエンジンを提供できるのもミナルディだけであ
るというのが現実である。
- [CART]高木虎之介、トヨタの支援でC
ARTへ(2000.10.23)
今季フォーミュラニッポンのチャンピオンを獲得し、来季はF1への復
帰が期待されていた高木虎之介だが、トヨタの全面的なバックアップに
より来期はCARTシリーズに挑戦することになった模様だ。
現時点では高木が所属することになるチーム名は判明していないが、ト
ヨタエンジン搭載チームでトヨタから支援要員を送り込む形で全面的に
サポートされることになりそうだ。
もちろんこれは2002年に開始される予定のトヨタのF1プロジェク
トともリンクしている模様で、高木がCARTで高成績を上げることが
できれば、ミカ・サロと並んでF1レギュラードライバーへの昇格の道
が準備されることになる。
- [F1]ディニス、プロストとの交渉を認
める(2000.10.21)
ザウバー・チームのペドロ・ディニスは、フリー走行が行われた金曜日、
かねて噂になっているプロスト・チームとの交渉を認めた。
しかし同時に話題になっていた、父アビリオ氏のプロスト・チームへの
資本参加については否定している。
「うん、確かに来シーズンに向けて、アランとはジャン(アレジ)とのコ
ンビ、またフェラーリ・エンジン搭載ということで話をしているのは事
実だ。今シーズンよりも少しでも体制が良くなればと思ってね。でも僕
の父親が、チームに対して資金面で関わっていくというのは事実ではな
いね。そういうことはないよ」
- [F1]ライコネン、ザウバーと契約へ
(2000.10.21)
ザウバーのボスであるペーター・ザウバー氏は、フィンランド人である
キミ・ライコネンと契約する意向であることを認める発言をした。
「我々はムジェロで2回キミ・ライコネンとテストを行ったんだが、そ
れが非常に良かったんだ。彼は我々に強い印象を残し、我々は彼と一緒
に働くことを考えているんだ」
ザウバーはすでに現プロストのニック・ハイドフェルドと2001年の
契約を交わしているが、ペドロ・ディニスについてはプロストに移籍し
てゆくのではないかと考えられている。そうなれば、ライコネンがいき
なりF1デビューとなる可能性も高いと言えるだろう。
- [F1]ブリヂストン、F1撤退を否定
(2000.10.21)
F1から2002年に撤退すると噂となっていたブリヂストンだったが、
安川ディレクターはこの噂を完全に否定した。
「レースでのブリヂストンの将来について、悪意あるいくつかの憶測が
ある」と安川氏は語る。「私は、最近社長の海崎洋一郎により強調され
たF1やCARTシリーズへの長期間に渡る関係について指摘する。ブ
リヂストンのF1オペレーションは、ロンドンのヒースロー空港のそば
にまもなく転送され、現在の工場の3倍の規模となるとそこでは述べら
ているんだ」
- [F1]ジョーダン、ヒューレット・パッ
カードと契約(2000.10.20)
ジョーダン・チームは20日(金)、新しいスポンサー&パートナーとし
てコンピュータ大手のヒューレット・パッカード社と、3年契約を結ん
だことを発表した。
同チームのマーケティング部門の責任者であるマーク・ギャラハー氏は
「ヒューレット・パッカードとは、これまで14年に渡って関係を持っ
ていたし、ここ8年間はオフィシャル・パートナーとしておつきあいを
続けてきた。わがチームにとっても一番長い関係である同社がこうして
新たな契約を結んでくれたことを、たいへんうれしく思う」と語った。
- [F1]ブルツ、来季マクラーレンの第3
ドライバーに(2000.10.20)
マクラーレン・チームは20日(金)、チームの第3ドライバー兼テスト
ドライバーとして、現ベネトンのアレクサンドル・ブルツと契約したこ
とを発表した。
マクラーレンでは、今年同じ地位にあったオリビエ・パニスがBARに
移り、予定していたリカルド・ツォンタがジョーダン・チームと契約し
たため、発表が遅れていたもの。ブルツの技術的な見識については関係
者の間でも評価が高い。
「マクラーレン・メルセデスという強力なチームで働けることになって
とても昂揚している。この最も成功したチームで、テストだけでなく、
第3ドライバーを務めるということにはとても意義深いものを感じてい
る。僕もチームの成功に少しでも寄与したい」とブルツは語った。
- [F1]ハッキネンのパイロットが事故死
(2000.10.20)
ミカ・ハッキネンの専用機のパイロットであるロバート・アルコーン氏
が、イギリス国内で起きた鉄道事故により死亡したことが明らかとなっ
た。
ハトフィールド近くで起きたこの事故では、他に3人が死亡、また30
人が負傷したと伝えられる。
ハッキネンのパーソナル・パイロットは最近替わったばかりということ
で、また今週のレースはマレーシアで行われていることもあり、チーム
と帯同していなかった。
- [F1]ミシュラン、ブリヂストン残留を
希望(2000.10.18)
先のニュースで2001年をもってF1からブリヂストンが撤退するの
ではないかと報道されたが、来期よりF1に参入するミシュランはブリ
ヂストンに留まる事を希望しているという。
2001年を最後にブリヂストンが撤退してしまうと、今年のブリヂス
トンのように(実際にはトヨタが参入してくるため1チーム増えて全部
で12チームとなる)全チームにF1タイヤを提供しなければならなく
なる。もちろんミシュランが全チームに供給することは可能であるとさ
れているが、できればそうはしたく無いというのが本音のようだ。
- [F1]テレフォニカ、ミナルディから撤
退(2000.10.18)
ミナルディのスポンサーを今期勤めていたテレフォニカだが、今シーズ
ンの終了をもってF1から撤退し、他のスポーツへと活動の場を移すこ
とを17日に発表した。
「テレフォニカSAのスポンサーシップ委員会は、彼らの異なったオプ
ションを考慮の末、来シーズンのフォーミュラワンスポンサーシップを
更新しないと本日発表しました。テレフォニカは、成功裏に関係するプ
ロジェクトの多くを続けることによって、モータースポーツの世界を後
援します。特に、ワールド・ラリー・チャンピオンシップで」とステー
トメントを出している。
これまでテレフォニカはマルク・ヘネを通してミナルディを応援してき
たが、憶測ではプロストGPへスポンサーごと移籍すると見られていた。
しかし今回の発表でプロストGPのもくろみは全て覆ってしまい、フェ
ラーリエンジンの費用を捻出することが非常に困難になったと見られる。
- [F1]ディニス、来季の予定、発表せず
(2000.10.18)
現ザウバードライバーであるペドロ・ディニスだが、来季の予定を今週
末にも発表するのではないかとされてきた。しかし、残念ながらまだま
だ心は決まっていないようだ。
ディニスは、インディアナポリスでのレース後に「このチームには進歩
がない」とザウバーを批判しチームを移籍することをほのめかしたが、
その後なんの発表もないまま憶測だけが一人歩きしてきた。
噂によると、来季彼はジャン・アレジと共にプロストのドライバーとな
るとされている。しかし今回彼が、「僕はまたザウバーで走ることにな
るかもしれない。でも、まだ心を決めていないんだ。当たらしシーズン
が始まる直前には決めるつもりだよ」と語ったことで、まだシートが決
まっていないチームやドライバー達に大きな影を落とすことになりそう
だ。
- [CART]ロッキンガム・スピードウェイ、
トラックが完成(2000.10.17)
来シーズン、ヨーロッパで初めてのCART戦が開催されるが、その第
18戦(全22戦)に当たるイギリスのロッキンガム・モーター・スピー
ドウェイのトラックの舗装が終了、姿を現した。
作業は約15週間に渡って行われ、全長4.184km、総量12万6
千平米にもなる大工事となった。トラックの外側にはまた高さ9メート
ルにもなるバリヤが築かれ、これまでのイギリスのサーキットには見ら
れない光景だ。
近く、ピットなどの関連施設も完成し、9月22日のCART戦に備え
て準備は着々と進んでいるようだ。
- [F1]エンケイ、マクラーレンとの提携
を延長へ(2000.10.13)
マクラーレン・チームには、1995年以来日本のホイール・メーカー
『エンケイ』のホイールが供給されているが、このほど両者はさらに提
携関係の延長に合意、発表された。
それによれば新しい契約は10年間に及ぶ長期のもの。エンケイは引き
続きマクラーレンのF1マシンに、同社のイタリア工場で製作される高
張力マグネシウム合金ホイールを供給する。
- [F1]アロウズ・AMT、初走行を果た
す(2000.10.13)
アロウズ・チームは12日(木)、早くも来シーズンに向けて新搭載のA
MT(プジョー)・エンジンにより、初テストを行なった。
ステアリングを握ったのはペドロ・デ・ラ・ロサで、場所はスペインの
バレンシア・サーキット。トータルで62ラップを周回した同選手は、
その初感想を次のように語った。
「とてもいいスタートだったよ。初テストだから、何かトラブルが起き
ることも覚悟していたんだけど、そんなこともなかったしね。ただ、ま
だ初日だから、パフォーマンスその他のコメントを言う段階じゃないよ」
- [F1]佐藤琢磨、ジョーダンをテストド
ライブ(2000.10.13)
すでにリカルド・ゾンタと共にジョーダンとテストドライバー契約を交
わしたとされる現イギリスF3選手権のトップドライバーである佐藤琢
磨選手だが、ようやく最初のF1テストドライブの日取りが12月のヘ
レスと決定した。
今後彼はジョーダンのためにテストドライバーとして経験を積んでゆく
ことになるが、テストの結果次第では2002年よりF1のレギュラー
ドライバーに昇格する可能性も秘めているだけに、力が入るところだろ
う。
- [F1]ゾンタ、ジョーダンのテストドラ
イバー決定(2000.10.8)
リカルド・ゾンタが、ジョーダン・ホンダとテストドライバー契約を交
わしたとの発表が日本GPであった。
ゾンタは、CART行きという選択肢もあったにもかかわらず、あえて
テストドライバーという形でF1シーンに留まることを決めたという。
「どのチームにもドライバーとなれる場所がなかったんだ。だから、リ
カルドはテストドライバーとしてジョーダンに行くことにしたんだよ」
とゾンタのマネージャーであるジェラルド・ロドリゲス氏は語っていた。
ゾンタは1997年にジョーダン・プジョーのテストドライバーとして
このチームに関わっており、今回の決定もこの時のコネを十分に生かし
て決定された物と考えられるだろう。
- [F1]マイク・ガスコイン氏、フリーと
なる(2000.10.6)
今年7月にジョーダン・チームを離脱しながら、契約上の問題から新し
い就職先のベネトンで働くことができなかったデザイナーのマイク・ガ
スコイン氏が、このほど3か月振りに晴れてフリーの身となったことが
わかった。
これにより、早速ベネトンで仕事がスタートすることになった同氏は
「庭いじりもこれでやっと終わりだな」と、3か月間の無沙汰を自嘲し
ていた。
- [Circuit]トヨタ自動車、富士スピー
ドウェイ買収へ(2000.10.6)
トヨタ自動車は、5日(木)、かねて噂に上がっていた富士スピードウェ
イを買収する計画を明らかにした。年内にも同レース場の管理・運営を
行っている会社の株式の過半数を取得する方向で、大株主の三菱地所な
どと交渉を進めている。
2002年からF1に参戦するトヨタが、すでに鈴鹿サーキットやツィ
ンリンクもてぎ等を持つホンダに、ハード面でも並ぶ形になろうとして
いる。買収後、トヨタは設備を拡充し将来F1の誘致も考えているよう
だ。
- [F1]無限ホンダ・エンジン、来季も残
留か(2000.10.5)
先に、来季はBARとジョーダンへの2チーム供給と発表されたことに
より、無限ホンダ・エンジンは今季限りとみられていたが、本田博俊代
表は、記者会見での中で来季のホンダ・エンジン供給体制について含み
のある発言をして注目された。
それによれば、来季の体制について無限ホンダ側としてはまだ一度も言
及したことはなく、ジョーダンがホンダ・ワークスのエンジンを供給さ
れるということについてはまだ確定したものではないということのよう
だ。
詳細について、同氏は今季最終戦のマレーシアGP時に正式発表される
ものとし、今なおホンダとは細部について詰めの段階であるとしている。
なお、ホンダの保坂武文/マネージング・ディレクターは来季はさらに
BARに対してシャシー面について、ホンダの技術とリーダーシップを
強めていくことを明言している。
- [Motorsports]自動車レースでのタバ
コ広告が全面禁止へ(2000.10.5)
4日、スペインで開催されていたFIAワールド・モーター・スポーツ・
カウンシルにて、2007年以降全ての自動車レースでタバコの広告及
びスポンサー活動が禁止されることになった。
これにより、タバコメーカーのロゴ入りでマシンを走らせることだけで
はなく、広告を一切しないスポンサーフィーだけの参加も禁止となり、
タバコメーカーはモータースポーツの場から完全にシャットアウトされ
ることになった。
すでにEU内ではさらに早い時期よりタバコ広告の全面禁止が提案され
ようとしており、またWHOからもタバコ広告の全面禁止が提案されよ
うとしているため、やむなくこのような決定に至った物と考えられる。
- [F1]来季の改定レギュレーション、発
表(2000.10.5)
4日(水)、FIAはさらに改定される来季のF1レギュレーションを発
表した。改定点は以下の通り。
- タイヤ:最大10セット(現行8セット)
この内3セット、異なるスペックの1セットは金曜以降は使用する
ことがではない。ウェットタイヤは現行より5%接地面を減らす。
- プラクティス:
レース時に気象条件がそれまでと異なった場合には、15分間の特
別走行時間を設ける。
- テクニカル・レギュレーション
- リヤ・ロール・ストラクチャー:課せられる重量を増大
- サイド・モノコックのテストを導入
- リヤ・ウィングの規制を強化
- ヘビーレイン時のウェットタイヤの直径を10mm増加
また2002年シーズンには、さらにサイド部の強度テストを強化する
と共に衝撃吸収物を設置、また後部からの衝撃に対しても対応を導入す
る予定。
- [F1]ホンダ、鈴鹿スペシャルエンジン
を投入(2000.10.4)
ホンダは表彰台フィニッシュを目指して鈴鹿スペシャルエンジンをBA
Rに対して投入することが明らかとなった。
「我々が鈴鹿でレースするときには、常にファンからの大きな期待にさ
らされることになります。ですから、我々は今週末特別な物を用意しま
す。」とホンダ・レーシング・デベロップメントのテクニカル・ディレ
クターである西澤 一俊氏は語る。「鈴鹿仕様エンジンは、モンツァの
予選で走ったユニットに基づいています。鈴鹿という場所でのスピード
は、エンジンのパフォーマンスが大きく強調されます。我々はサーキッ
トの要求に合わせてエンジンを進化させました。今月始めにシルバース
トンでのテストで新しいエンジンはレースディスタンスを走りきってい
ます。ですから、ホームレースでの準備はうまく行ったと思っています
よ」
- [F1]フェルスタッペン、傷害罪で起訴
(2000.10.3)
日本GPに向けて準備に忙しいアロウズのドライバーヨス・フェルスタッ
ペンがベルギーの検察当局に起訴されたことが明らかとなった。
1998年5月19日、彼と彼の父親はベルギー北部のラナケンにおい
て行われていたカート選手権を戦っていた。目撃者によれば、彼は当初
そのサーキットを他の5人のドライバーと共に占有走行するはずだった
が、走行中に後方から迫ってきた見知らぬ若きカートドライバーにオー
バーテイクされ、完全に切れてしまった。彼はカートから降りるとそこ
にいた45歳の男性に殴りかかり、男性に頭蓋骨骨折で全治数ヶ月の重
傷を負わせたという。
フェルスタッペン自身は日本GPの準備に追われているため、裁判には
弁護士が出廷し、「犠牲者に殴りかかったのがフェルスタッペンである
と言うことが証明できない」として無罪を訴えた。ただし、フェルスタッ
ペンは被害者に慰謝料を払って和解しており、被害者自身も法廷には姿
を現さなかった。
しかし、検察側はフェルスタッペンに対し厳しい処罰を与えるよう要請
する模様で、10月30日の判決次第では、彼のドライバー人生が終了
してしまう危機に立たされるかもしれない。
- [F1]ゾンタとブルツ、ザウバー入りを
狙う(2000.10.3)
ディニスがプロスト入りをほぼ決めた状況となって、ザウバーにぽっか
り空いた一つのシートを求めてドライバー達がしのぎを削っている。
マクラーレンのテストドライバーとして候補に上げられていたリカルド・
ゾンタとアレクサンダー・ブルツの二人がこのシートを巡って激烈な競
争を行っているようだ。
噂では、すでにブルツはマクラーレンとテストドライバー契約を交わし
てしまっているが、ゾンタはいまだに態度を保留したままだという。こ
の競争、最後まで我慢したゾンタの粘り勝ちになる可能性が高いかもし
れない。
- [F1]ブリヂストン、日本GPにはミディ
アムタイヤ供給(2000.10.2)
ブリヂストンタイヤの市川良彦テクニカル・ディレクターは、今週迎え
る鈴鹿サーキットの日本GPには新仕様のミディアムタイヤを供給する
方針を示した。
「今週のレースは、われわれブリヂストンタイヤにとっての地元レース
というだけでなく、場合によってはミハエル・シューマッハ選手のチャ
ンピオンシップ・タイトルが決定するという、とても重要なものとなり
ました。
今回われわれは、これまでのものとは異なった新開発のコンパウンドを
使用した新しい仕様のミディアムタイヤを供給する予定です。
これまででしたらソフトとミディアム2種類から選択してもらう形でし
たが、今回のものは十分なグリップがありこのタイヤでまったく支障な
いものと確信します。これまで十分なテストも重ねており信頼性もある
ものです」
- [F1]プロスト、フェラーリエンジンの
モックアップを受領(2000.10.1)
プロストGPは、先週末のインディアナポリスでのフェラーリエンジン
獲得の発表後、デザイン部門のスタッフをフィオラノに送り込んでいた。
そして今週、ようやくフェラーリエンジンのモックアップを受領した。
公式には確認されていないが、このモックアップにはフェラーリ製ギア
ボックスも付いた状態だということで、やはりプロスト独自のギアボッ
クスは廃棄され、フェラーリが使用しているギアボックスに変更される
模様だ。
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