モータースポーツニュース
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2000年12月
- [F1]ピッツォニア、国際F3000選
手権へ転身か(2000.12.29)
今シーズン、ベネトン・チームのテストドライバーを務め、終盤にはア
ロウズ・チームでもテストを行なったアントニオ・ピッツォニア(イギ
リスF3チャンピオン)だが、どうやら来季も専属契約は結ばずに国際
F3000選手権に参戦してチャンスを窺う方針のようだ。
ピッツォニアは今シーズン、ベネトンからの長期契約も断ったと伝えら
れている。国際F3000でのチームはペトロブラスが有力とみられ、
チームメイトにはイタリアF3000のチャンピオン、リカルド・スペ
ラフィコの名前が上がっている。
- [F1]ジャガー・チーム、新車発表は1
月9日に(2000.12.28)
ジャガー・チームでは27日(水)、2001年シーズンを戦う期待の新
型車『R2』の発表を1月9日に行なうとアナウンスした。
期待外れに終わった2000年シーズンの結果を踏まえ、同チームでは
根本からマシンを見直したとしている。他チームに先駆けての早期発表
は、開幕までに十分なテストを行なう意志の現れとみられる。
なお、発表場所はまだ未定とされているが、クリケット場で華々しく行
われた昨年のような派手なセレモニーは行われない見込みだ。
- [F1]スティーブ・ニコルス氏、ジャガー・
チームで仕事始め(2000.12.28)
マクラーレン・チームからジャガーへと移籍したベテラン・デザイナー
のスティーブ・ニコルス氏が、27日(水)、シルバーストーン・サーキッ
トでいよいよ本格的に仕事を開始した。
今回はジャガーのテクニカル・ディレクターを解雇されたゲイリー・ア
ンダーソン氏の後任ということになるが、最高責任者であるニール・レ
スラー代表は「豊富な経験を持つスティーブの手により、マシンの大幅
なレベルアップがもたらされるだろう」と期待している。
今回走るマシンは『R1B』と呼ばれる暫定型だが、2001年を走る
新型車『R2』はチーフ・デザイナーであるジョン・ラッセル氏と、こ
れまたローラ・カーズから移籍した空力の専門家であるマーク・ハンド
フォード氏らと共に開発が進められる予定だ。
- [WRC]オーストラリアラリー、200
0年ラリー・オブ・ジ・イヤーに輝く(2000.12.27)
2000年のラリー・オブ・ジ・イヤーに『テルストラ・オーストラリ
ア・ラリー』が選出された。
これはWRCに参戦する各ワークス・チーム(プジョー、フォード、ス
バル、三菱、セアト、スコダ、ヒュンダイ)の投票により選定されるも
ので、イベントの運営や安全面の確保など、全10項目によってチェッ
クされるもの。
今年のオーストラリア・ラリーではヘリコプターに自動カメラを搭載し、
常にラリー全体の動きをモニターできるシステムが導入され、これが各
方面から高い評価を受けたようだ。
- [F1]コスワースDFVの創設者、死去
(2000.12.27)
1960年代から1970年代にかけて、F1エンジンを席巻したフォー
ド・コスワースDFVエンジンを創り出したウォルター・ヘイズ氏が、
26日(火)、かねて病気療養中のところ死去したことがわかった。享年
76歳。
同氏が開発した3リッターDFVエンジンは、1967年以来通算15
4GPに優勝。F1で最も成功したF1エンジンとなった。また同氏は
その後、これまた電設のフォードGT40の製作にも携わるなど、モー
ター・レーシング界に輝かしい足跡を持つ。
- [F1]ザウバー・チーム、新車発表は1
月24日に(2000.12.26)
ザウバー・チームが2001年シーズンを戦う期待の新型車『C20』
の発表が来年1月24日に行なわれることが明らかとなった。
場所は自社工場のあるスイス・ヒンウィルの予定で、チームのドライバー、
ニック・ハイドフェルド(23歳:ドイツ)とキミ・ライコネン(21歳:
フィンランド)も同席することになっている。
- [F1]ジョン・クーパー氏、死去
(2000.12.25)
レーシングカーにミドシップエンジン・システムを導入、画期的な発展
の礎を造ったジョン・クーパー氏が、24日(日)、癌のため死去したこ
とがわかった。享年77歳。
第2次大戦後、父親のチャールズ氏とレーシングカー・コンストラクター
を起こしたクーパー氏は、1950年代末にそれまでフロントにあった
エンジンをリヤに搭載するシステムを確立、クーパー・クライマックス
としてF1レースに圧勝し、ミドシップ・レーシングカーはその後現在
までフォーミュラカーの主力となっている。また現代ではイギリスの小
型車ミニクーパーにも名前を残している。
- [WRC]新井敏弘、2001年スバル・
ワークスカーで参戦(2000.12.22)
今シーズン、99年仕様のスバル・インプレッサWRカーでスポット参
戦した日本の新井敏弘が、2001年シーズンはいよいよ最新型のスバ
ル・ワークスカーで出場することが明らかとなった。
参戦が予定されているのは3月のポルトガルを始めとした10戦で、チー
ムとしてはバーンズ、ソルバーグ、マーティンに続く4人目のドライバー、
マシンは当然最新の2001年仕様となる。
- [F1]バーニー・エクレストン氏、モン
ツァの改修を要求(2000.12.22)
FIAにおいて事実上F1レースをコントロールするバーニー・エクレ
ストン副会長が、イタリアGPの開催地であるモンツァ・サーキットに
対し、コースの改修を要求していることが明らかとなった。
これは、今年のイタリアGP決勝レースの際、第2シケインで起きた大
クラッシュと、これによるコースマーシャルの死亡事故を憂慮したもの。
改修が受け入れられなければ、2002年の開催に影響を及ぼすと警告
されたようだ。
- [F1]メルセデス、2001年必勝宣言
(2000.12.22)
マクラーレン・チームにエンジンを供給するダイムラー・メルセデス社
のモータースポーツ委員会のメンバーであるユルゲン・ヒューベルト氏
が、2001年再びF1でメルセデスがタイトルを奪還することを公式
に誓った。
「メルセデスは常に自動車の発展と共にあり、新世紀を迎える2001
年、われわれもおよそ100歳の年令を迎える。しかしメルセデスは常
に若いエネルギーを維持しており、モータースポーツにおいてもそれは
留まる所がない。
2001年、われわれはマクラーレンと共に、再びF1のタイトルを奪
還することを確信する。そのためには援助を惜しまないつもりだ」とヒュー
ベルト氏は語っている。
- [F1]プロスト・チーム、PSN獲得を
発表(2000.12.22)
プロスト・チームは21日(木)、南米などで放送事業を展開しているP
SN(パンアメリカン・スポーツ・ネットワーク)社と2001年から複
数年、パートナーシップを組むことで合意したことを発表した。
PSNはこれまでミナルディ・チームに対して資本面でも参画、今年は
アルゼンチンのドライバーであるガストン・マッツァカーンの後ろ盾と
なって支援を行なっていた。
一般的には、これでマッツァカーンのプロスト・チーム入りが有力になっ
たと思われるが、チームではジャン・アレジに並ぶセカンド・ドライバー
については1月10日までにアナウンスするとしている。
- [WRC]ガルデマイスター、来季はプラ
イベート参加へ(2000.12.19)
今シーズン、セアトからWRCに参戦していたトニ・ガルデマイスター
だが、セアトがワークス参戦を断念したことからフォードに焦点を絞っ
て交渉を進めてきた。
ガルデマイスターのマネージャーによれば、とりあえず開幕のモンテカ
ルロラリーにはプジョー206WRCで参戦。マネージメントはグリフォー
ネ・チームになる予定だという。
- [WRC]フランソワ・デルクール、来季
はフォードへ(2000.12.17)
チーム・ボス、コラード・プロベラとの衝突によりプジョーからの放出
が決まったフランソワ・デレクール(フランス)だが、来季フォードから
WRC参戦をすることが明らかとなった。
それによれば、レギュラードライバーであるコリン・マクレーとカルロ
ス・サインツのサポートとして、10戦ほどに出場する予定。コ・ドラ
イバーのダニエル・グラタループと共に移籍となる。
「フォードで走れることになってとても興奮している。今は一刻も早く
フォーカスWRカーのシートに座りたいね」とデレクールは語っている。
- [F1]アントニオ・ピッツォニア、アロ
ウズをテストへ(2000.12.17)
アントニオ・ピッツォニア(ブラジル)が、来週バルセロナでアロウズ・
チームのテストを受けることが明らかとなった。
ピッツォニアは今季イギリスF3選手権で5勝を上げてシリーズ・チャ
ンピオンに輝き、すでにベネトン・チームでテストドライバーを務めて
いる。
同チームではペドロ・デ・ラ・ロサ&ヨス・ベルスタッペンの残留が濃
厚とみられているものの、まだチームから正式なラインナップの発表は
行われていない。
- [F1]BARホンダ、佐藤琢磨をテスト
へ(2000.12.16)
BARホンダ・チームは15日(金)、来週バルセロナで予定される合同
テストに日本の佐藤琢磨とイギリスのマーク・ハインズを参加させると
発表した。
これは先にチーム側が発表していた若手育成プログラムに基づくもの。
ハインズは1999年のイギリスF3チャンピオンで、今年は国際F3
000選手権に参戦していた。
- [F1]ジョーダン、新スポンサー獲得
(2000.12.16)
ジョーダン・チームに新スポンサー『WoI社』(ワールド・オブ・イ
ンターネット・カンパニー)がついたことが明らかにされた。
同社はジョーダン・チームのインターネット上のビジネス展開のパート
ナーとして重要な位置づけになる見込みだ。契約金は約5200万円と
みられている。
エディ・ジョーダン/オーナーは「WoI社はわれわれのビジネスを展
開する上で、今後強力なパートナーとして活躍してくれることだろう」
と語った。
- [F1]ハンガリー、タバコ広告を禁止へ
(2000.12.14)
ハンガリーの国会は、2年後の2002年からタバコの広告を全面禁止
する法律を成立させた。
この法律が適用されると、ハンガリーGPもドイツやイギリスのように
一切のタバコ広告が禁止されることになるが、経済大臣によると、特定
のスポーツイベントに限って法律の適用を免除することが可能だという。
FIAはすでに2007年よりタバコ関連のスポンサー活動を全面的に
禁止することを決定している。
- [F1]ミナルディ、来季用シャシーを開
発中か(2000.12.14)
破産宣告目前と噂されているミナルディ・チームだが、2001年仕様
のシャシー開発作業を継続中であるもようだ。また、搭載エンジンにつ
いてはいまだにスーパーテックを使用することを前提としている模様で、
交渉も続行されているようだ。
しかし、来期のスポンサー・エンジン・ドライバーなどについての情報
はなく、もうしばらく正式発表には時間がかかることになりそうだ。
- [F1]プロスト・チーム、ミシュランと
正式契約を結ぶ(2000.12.12)
フェラーリ(ブリヂストン)供給のエンジンを搭載することからその使用
タイヤが注目されていたプロスト・チームだが、結局予定通りにミシュ
ランタイヤを使用することが11日(月)、正式にチームからアナウンス
された。
同チームのアラン・プロスト代表は「われわれはミシュランとのタイヤ
供給について3年契約を結んだ。これにより、来シーズンは非常にコン
ペティティブな体制でスタートすることができる」と語った。
プロスト・チームについては、ミシュラン側からフェラーリのエンジニ
アを通じて情報が漏れる、と反発を受けていた。
- [F1]ハッキネン、めでたくパパになる
(2000.12.12)
ミカ・ハッキネンの夫人エリヤさんが、無事に男の子を出産したことが
11日(月)、地元フィンランドで一斉に報じられた。
「クリスマス頃に生まれたら世界中から祝福を受けて最高だね」と語っ
ていたハッキネンだが、予定よりは少々早かったようだ。赤ちゃんは健
康で、何の問題もないと伝えられる。
先週、FIAの年間表彰式がモナコで行われたが、愛妻家のハッキネン
はこれを欠席して夫人に付き添っていた。
- [F1]マレー・ウォーカー氏、2001
年限りで引退を表明(2000.12.12)
イギリスのテレビで、F1放送の名コメンテーターとした鳴らしたマレー・
ウォーカー氏が、11日(月)、2001年シーズン限りで引退すること
を表明した。
ウォーカー氏は今年77歳、その生涯のほとんどをF1のために費やし
てきたと言っても過言ではなく、その独特な絶叫は視聴者からの強い支
持を受けてきた。これまでも引退を匂わせるたびにファンからの声で続
けてきたのが実情だ。
「私はこのスポーツを心から愛しているし、そのために働き続けて来ら
れたことを誇りに思う。また視聴者のサポートには感謝している。
いつまでも続けていきたいとも思うが、いつか辞めなければならない時
が来るのも現実だ。いま、その風が吹いて来たんだと思っているよ」と
ウォーカー氏は説明した。
また同氏と共にF1解説を行なっている元F1ドライバーのマーティン・
ブランドル氏は「マレーは明らかに素晴らしいプロフェッショナルで、
特別な放送人だと言える。彼に代われる人間なんていないと思うよ。彼
と働いて来られたことを誇りに思うし、感謝すると共にこの最後の1年
間で少しでも学びたいと思う」と語っている。
- [F1]TCSシステム、フェラーリの反
対で禁止に(2000.12.9)
ほぼ解禁とみられていた来シーズンのTCS(トラクション・コントロー
ル・システム)が、モナコで行われたF1コミッションで禁止という結
果になったことが8日(金)、明らかとなった。
テクニカル・レギュレーションの変更には全チームの合意が必要だが、
今回11チーム中、4チームの反対があったとされる。
しかし、フェラーリはエンジンを供給するザウバー、プロスト、さらに
ミナルディの各チームをコントロールしており、実質的にフェラーリ1
チームの反対でTCS導入が拒否された結果となった。
- [F1]BBSホイール、ザウバーにも供
給(2000.12.8)
ザウバー・チームは、2001年からホイールのトップメーカーである
ドイツのBBS社のホイールを使用することで合意したと発表した。
ザウバー・チームのペーター・ザウバー代表は「われわれはBBSの高
度なマグネシューム・ホイール技術を高く評価している。今回の提携は、
またわれわれの新しいステツプとなることだろう」と語った。
- [F1]ライコネン、スーパーライセンス
を取得(2000.12.8)
まだFIAから公式発表はないものの、ザウバー・チームのキミ・ライ
コネンは、7日(木)モナコで行われたFIAのF1コミッションで来シー
ズンのF1参戦に必要なスーパーライセンスを確保した模様だ。
同チームのペーター・ザウバー代表は「キミの類希な能力がFIAに認
められて感謝している。われわれは彼のフォーミュラ・ルノーでの走り
に注目した。その後、9月にC19でテストをして彼の能力に確信を持っ
たんだ。今回のテストでも十分な適応を見せたしマナーも心得ている。
彼にとってF1は決して過大な仕事ではないものだ」と語っている。
- [F1]佐藤琢磨、ジョーダンF1をテス
ト(2000.12.8)
今季イギリスF3で活躍した佐藤琢磨が、ヘレステスト最終日の7日
(木)、ジョーダンF1をテストした。
当初、BARでのテストとみられていたが、ホンダとエディ・ジョーダ
ン/オーナーの計らいで実現。前日の突然のシート合わせに現場のテス
トチームは驚いていたという。
日本人過去最年少のF1テストとなった佐藤は、雨で途中打ち切りとなっ
たテストをトータル40ラップ周回「これは僕にとって実にファンタス
ティックな体験。大きなステップになるものだと思う。F3とF1とで
は全く違う乗り物だ。とりわけ、ビッグパワーと大きなダウンフォース、
それに強力なブレーキに驚いた」と感想を語っていた。
- [CART]アレックス・ザナルディ、モー
ナン入り決定(2000.12.7)
噂されていたように、元2回のCARTチャンピオン、アレックス・ザ
ナルディ(34歳:イタリア)のモーナン・チーム入りが正式に決定し、
6日(水)、チームから発表された。
それによれば、ザナルディのマシンのスポンサーは『パイオニア』、ま
たチームメイトであるトニー・カナーン(25歳:ブラジル)の方のスポ
ンサーは『ハリウッド』。共にマシンは、レイナードでホンダ・エンジ
ンが搭載される。
- [F1]BARもTCSをテスト
(2000.12.7)
来シーズンの電子制御システム解禁をにらみ、BARチームもTCS
(トラクション・コントロール・システム)の開発を急いでいる。
ヘレス・テストでは新ドライバーとなったオリビエ・パニスと共に、テ
ストドライバーのダレン・マニングがドライブを行なっているが、ブリ
ヂストンのタイヤテストと同時にTCSのチェックに余念がない。
パニスは「ほんとうはドライタイヤのテストを行なうつもりだったんだ
けれど、この雨ではね。逆にウェットタイヤのテストをする羽目になっ
たよ。2001年仕様のダウンフォースで、どんなコンパウンドのもの
が良いか、選択が必要なんだ。TCSについてはまだこれからだね」と
の感想。
またマニングの方は「こういう路面状況ではTCSは有効だね。クルマ
はどんどん速くなっているよ。明日はオリビエとマシンをチェンジする
ことになっているんだ。どんなふうに違うのか、今から楽しみさ」と語っ
ている。
- [F1]フィジケラ、新エンジンに好感触
(2000.12.7)
ベネトン・チームは今回のヘレス・テストで、新加入のジェンソン・バ
トンがマシンに慣れるため旧型のB200で走る一方、ジャンカルロ・
フィジケーラの方は暫定型のB200Bで走行している。
このB200Bには、ルノーが開発した新機軸が組み込まれていると思
われる新エンジンと、これに伴って新しいギヤボックス、そしてリヤ・
サスペンションが装着されたものだ。
ここまで1日目はノータイム、この日もタイムは全然なもののフィジケー
ラは新エンジンの感触についてこう感想を述べている。
「走り出してすぐに感じが違うと思ったよ。エンジンがとてもパワフル
なんだ。以前のものよりさらにコンパクトになっているから全体のバラ
ンスも良くなったようだ。新設計のギヤボックスもしっかりしているし、
われわれの新しいプログラムの出だしとしてはバッチリなんじゃないか
な」
テクニカル・ディレクターのマイク・ガスコイン氏は「まだトラブルを
洗い出している段階なので、とにかく走り込むことだけだ」と冷静に語っ
ている。
- [F1]ライコネン、運命は金曜日に決着
か(2000.12.7)
ヘレス合同テストで堂々たる走りを見せているフィンランドの新人キミ・
ライコネン(21歳)だが、その来季の運命は金曜日に決着がつく見込み
だ。
FIAのF1コミッションは7日(木)にモナコで会議を開催する。ここ
ではすでに話題となっているマシンの電子制御についての最終結論と共
に、ライコネンのスーパーライセンス問題についても議題に上げられる
予定。
スポークスマンは、結論が出れば翌・金曜日に公式発表すると語ってい
る。
OKが出ればライコネンは晴れて2001年ザウバー・チームからF1
に参戦することになるが、その場合のチームメイトもまだ23歳のニッ
ク・ハイドフェルド。際だって若いチームの誕生ということになるのだ
が。
- [F1]キルヒ・グループ、EM.TVか
らF1株式取得(2000.12.7)
ドイツのメディア・グループ『キルヒ』が、かねて資金難に陥っていた
とされるF1の株主EM.TVから16.74%の株式を購入し たこ
とがわかった。
これにより、キルヒはSLECホールディングスの49%の株主という
ことになった。しかし、依然として過半数の株式はバーニー・エクレス
トンFIA副会長が保有している。
- [FIA-GT]チャンバレン、来季「童夢」
でFIA−GT参戦か(2000.12.6)
去年、今年と、バイパーでFIA−GTに参戦していたチャンバレンが、
来シーズンの参戦について日本の童夢と交渉中であると海外で報じられ
た。
同チームを率いるヒム・チャンバレン氏はしかし、「残念ながら今の段
階ではまだ何も言えない」と状況を明らかにしなかった。
- [F1]ミナルディ、結局フォードエンジ
ンを使用か(2000.12.4)
今シーズン前にもエンジン喪失の危機から、バーニー・エクレストン副
会長のアレンジでフォードの型落ちエンジンを搭載することになったミ
ナルディ・チームだが、存続するならば結局今回も同じ轍を踏むことに
なりそうだ。
「ミナルディは弱小チームだが、若いドライバーにF1デビューのチャ
ンスを与えるなど、F1には必要な存在だ。私にできる限りのことはす
る」と語るエクレストン氏だが、極度の財政難からスーパーテック・エ
ンジン等の可能性はほとんどないとみられている。
スチュワート・チームを買収したフォードはその経緯からバーニー・エ
クレストン氏がある意味指導力を持っているともみられ、今後あり得る
ケースとしては再びフォード・エンジンの供給かも知れない。
またミナルディ唯一の財産はその若いドライバーの保有権であり、場合
によっては評価の高いフェルナンド・アロンソとの契約を売却すること
もありそうだ。
- [F1]シルバーストーン、F1開催安泰
に(2000.12.3)
現在イギリスGPの舞台となっているシルバーストーン・サーキットの、
今後15年間の開催が安泰となった。
これは、2002年から2017年までの開催権を保有しているブラン
ズハッチ・サーキットのフランク・ローブ代表と、BRDC(シルバー
ストーンのオーナー、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・ク
ラブ)のジャッキー・スチュワート代表の会談で決まったもの。
両者は「これはイギリスのモータースポーツにとって歴史的な日だ」と
口を揃えて歓迎した。正式には12月18日に予定されているBRDCの全
体会議で決定される。
シルバーストーンにおいては今後も施設改修など多額の経費が必要とさ
れるが、スチュワート代表は「メルボルンはオーストラリア政府が援助、
フランス政府はマニクールを造った。バルセロナも五輪の時にスペイン
政府が多額の投資をしている。今後、世界的なイベントには政府のバッ
クアップが求められるだろう」と語っている。
- [F1]ツォンタ、ジョーダンを初ドライ
ブ(2000.12.2)
テスト解禁となった1日(金)、ジョーダン・チームは新たにテストドラ
イバー契約を結んだ前BARのリカルド・ツォンタがその初ドライブを
行なった。
舞台となったシルバーストーン・サーキットは残念ながらウェットコン
ディションに見舞われたが、ツォンタは2000年仕様のマシンを走ら
せた。搭載エンジンはまだ無限ホンダだが、エンジン・マネージメント・
システムにはホンダが開発したものを使用しているということだ。
「今日は新しいエンジン・マネージメント・システムのチェックと、そ
れから来週ヘレスで行う本格テストの準備をしたよ。こんなコンディショ
ンだから、マシンの感想を聞かれてもまだね」とツォンタは語っていた。
- [F1]ディニス、ドライバーは引退
(2000.12.2)
プロスト・チームに資本参加を決めたペドロ・ディニスは、ドライバー
として走ることはせず、アラン・プロスト氏との共同経営に専念する意
向を示した。
その場合、セカンドドライバーとして、現テストドライバーのステファ
ン・サラザンか、ジョルジョ・パンターノらの名前が上がっているよう
だ。
- [F1]ペドロ・ディニス、プロスト・チー
ム入りが決定(2000.12.1)
プロスト・チームのアラン・プロスト代表は、かねて噂になっていた通
り、前ザウバーのペドロ・ディニスが、チームへの資本参加と共に来季
のドライバーとして契約したことを明らかにした。
「ペドロがわれわれのチームの一員として加わるだけでなく、ビジネス・
パートナーとしてわれわれと手を組むことになったことを歓迎したい。
彼と彼の父親であるアビリオは、わがプロストGPの将来への大望につ
いて、それを共に分かち合うこととなる」とプロスト氏は語った。
またディニスは「これで来季プロスト・チームで走るオプションを得た
ことになる訳だけれど、この決断をするのは難しいことだった。なぜな
ら、自分はドライバーであり、そしてレーシングを愛している。プロス
トが新しいエンジンを得、そして強力なテクニカル・パッケージでもっ
て来年はコンペティティブになることを願っているよ」と語った。
これで、アラン・プロスト氏は引き続きチームの代表者として運営を続
けていくことになる。
- [F1]ミナルディ・チーム、さらに窮地
に(2000.12.1)
アロウズ・チームが、1日(金)から始められるテストにガストン・マッ
ツァカーンの起用を発表したことにより、ミナルディ・チームはさらに
窮地に追い込まれることとなった。
メイン・スポンサーだったテレフォニカの離脱により財政難に陥った同
チームは、来季搭載するエンジンも決まらない状態だが、マッツァカー
ンも離脱したことは、同時に彼をバックアップしていたアルゼンチンの
ケーブルテレビネットワーク企業であるPSN(パンアメリカン・スポー
ツ・ネットワーク)の支援も完全に打ち切られることが明確となったか
らだ。
あるチーム関係者は「もう、打つ手立てがない。後はチームを売却する
しかないんじゃないか」と絶望的な表情だ。
- [F1]アロウズ、マッツァカーンを獲得
(2000.12.1)
アロウズ・チームは30日(木)、12月1日(金)から始められるオフテ
ストに、前ミナルディのガストン・マッツァカーンを走らせることを発
表した。
これにより、マッツァカーンは同チームのA21のシェイクダウンをシ
ルバーストーン・サーキットで行うことになるが、正式な契約内容につ
いてはまだ明らかにされていない。
同チームの2001年のドライバーについては、ヨス・フェルスタッペ
ン、ペドロ・デ・ラ・ロサのいずれもまだ正式な発表はない。
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