モータースポーツニュース
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2001年1月
- [F1]アロウズ、ドライバー・ラインナッ
プを発表(2001.1.31)
参戦未確認のミナルディを除けば唯一、そのドライバー・ラインナップ
が不確定だったアロウズ・チームは、31日(水)衝撃的な発表を行なっ
た。
それによけば、残留確実と思われたペドロ・デ・ラ・ロサがチームを去
り、逆に先のバルセロナテストで新鋭エンリケ・ベルノルディと突然の
交替でシートが危ぶまれていたヨス・ベルスタッペンの残留が決まった。
したがって、アロウズ・チームの2001年のドライバーはベルスタッ
ペンとベルノルディの2人ということになった。
ベルノルディは21歳のブラジル人、昨年は国際F3000選手権にレッ
ドブル・ジュニア・チームから参戦、またザウバー・チームのテストド
ライバーを務めていた。
今回の逆転劇からシートを失ったデラ・ロサは、一転してミナルディ・
チームへの加入も噂されているようだ。
- [F1]ミナルディ、公式に買収を発表
(2001.1.31)
ミナルディ・チームは30日、公式にヨーロピアン・アヴェイション・
グループを率いるポール・ストゥダート氏に買収されたことを発表した。
当初ミナルディの本拠地はイタリアに留められ、イギリスの工場と共同
で作業を行うとしている。チームがイギリスに移動することはない。
5年間にわたってミナルディを支えてきたガブリエレ・ルミ氏はチーム
から去り、変わってポール・ストゥダート氏が総指揮を執ることになっ
た。1979年にチームを創設して以来監督を務めてきたジャンカルロ・
ミナルディ氏はそのままチーム監督として留任し、チームの若いドライ
バーの開発プログラムなどに携わってゆく。
ミナルディチームは2001年仕様のPS01シャシーを投入。このシャ
シーは昨年使用していたシャシーの発展型となる。使用エンジンは昨年
使用していたフォードエンジン(フォンドメタルがメンテナンスを行っ
ていた)をそのまま今年も使用し、エンジン名はヨーロピアンV10と変更
される。
なお、この席ではドライバーについての発表は行われなかった。
- [F1]フェラーリ、F.ジョバナルディ
をテストに起用(2001.1.31)
現在テストドライバーのルカ・バドエルを先のクラッシュにより欠いて
いるフェラーリ・チームでは、その替わりとしてファブリツィオ・ジョ
バナルディを暫定起用することを明らかにした。
ジョバナルディはイタリア人でアルファロメオと契約してFIAのヨー
ロッパ選手権ツーリングカーレースを戦っていた。昨年始め、フィオラ
ノでフェラーリF1のテストをした経験は持つが意表を突いた抜擢だ。
「フェラーリのテストなんていうのはイタリア人なら誰だって夢見るも
のだけどマネージャーから電話があっ時にはとても信じられなかったね。
『マラネロに来てレーシングスーツを着ろ』なんて言われたら、かつが
れているとしか思えないだろ」とジョバナルディは興奮を隠しきれない
様子だ。
- [F1]ミナルディ、事実上ヨーロピアン
に吸収合併か(2001.1.30)
ポール・ストゥダート氏が率いるヨーロピアン・アヴィエーションに買
収されることになったミナルディだが、これまでチームの68%の株式
を所有していたカブリエル・ルミ氏が全ての株を放棄することで決着し
た模様だ。1979年にミナルディを創設したジャンカルロ・ミナルディ
氏はチーム監督として留任することになる。
しかし、ヨーロピアン・アヴィエーションはすでにイギリス・ヘレフォー
ドシャーに国際F3000チームを運営するための工場を所有しており、
またここには元ティレルF1チームがが使用していた機材が大量に所有
されているという。
ストゥダート氏は二カ国で同じ種類の工場を機能させる非効率を是正す
るため、早々にイギリス工場にミナルディを移動させるつもりだ。
「ヨーロピアンは、多くの経験を積んだF1要員が何人も控えているん
だ」とストゥダート氏は語る。「ミナルディがオーストラリアGPのグ
リッドに2台を送り込む事を保証できるのも、この能力を持った我々の
人間がすでにイタリア側に加わっていたから可能だったんだよ」
ミナルディの2001年型車は、PS01という型番で呼ばれることに
なり、搭載される3年落ちのフォード・コスワースV10エンジン(チー
ムが昨年使用していたエンジンそのもの)は、『ヨーロピアンV10』
と名称を変えて使用されることになる。
- [F1]トラクションコントロール、正式
にGo(2001.1.30)
先週行われたFIAによるテクニカル・ワーキング・グループの会合で、
禁止されていたドライバー補助装置を含む安全性勧告のパッケージが承
認された。これによって、トラクション・コントロール・システム(T
CS)承認に大きな障害となっていた大きな壁が崩されることになった。
このパッケージは、31日に開かれる予定の別のテクニカル・ワーキン
グ・グループの会合で微調整され、その後に2月14日に開催されるF
IAワールド・モータースポーツ・カウンシルに提出され、正式に承認
される予定になっている。この結果、TCSは4月に開催されるスペイ
ンGPから正式に解禁となる。
今回の議案の中には、現在使用が許可されているセミ・オートマチック・
トランスミッションをさらに進め、フル・オートマチック・ギアブック
スの使用許可も含まれている。
しかし、電子コントロール・トルクステア・デファレンシャルや電子コ
ントロール・ブレーキング・システムについては、依然禁止されたまま
となる。
- [F1]フェラーリ、2001年新型車
『F2001』を発表(2001.1.30)
フェラーリ・チームは29日(月)、本拠地マラネロにおいて2001年
シーズンを戦う新型車『F2001』を発表した。
1500人を越す人々の前でベールを脱いだ新型車は、みごとWタイト
ルを獲得した前年のものとは根本的に異なるということで、FIAの新
テクニカル・レギュレーションに合致させただけでなく、安全性を大幅
に重視して製作された。
また搭載される自社製エンジンも新設計の『050』と呼ばれるもので
さらに軽量、出力アップが図られたもの。また電子油圧制御されたギヤ
ボックスには7速のギヤが組み込まれ、その鋳造には高価なチタニウム
が使用されているということだ。
チームのデザイナー、ロリー・バーン氏はエアロダイナミックス面でも
とりわけフロントウィングを中心に目立った改善が施されていると説明
した。またジャン・トッド監督は「すべての面で新しいマシンだ」と胸
を張った。
- [F1]ウィリアムズ、2001年新型車
『FW23』を発表(2001.1.28)
BMWウィリアムズ・チームは27日(土)、2001年シーズンを戦う
新型車『FW23』をイギリス・シルバーストーン・サーキットで発表
した。
2001年レギュレーションに合わせて開発されたマシンには、同じく
BMWが2001年シーズン用に開発した新型V10エンジンが搭載さ
れる。タイヤは今季からミシュランが装着される。
チームのフランク・ウィリアムズ代表は「2000年シーズンの成績
(コンストラクターズ・ランキング3位)を踏まえ、今年はさらにパート
ナーシップの強化が重要であることをチームの全員が意識している。
偉大なピットワークと正しいレース戦術を以って、われわれは毎レース
優勝か、若しくは2位をかち取るつもりだ。もっともそれには赤か銀の
クルマにちょっと失敗をしてもらう予定だが..」と語った。
またBMWモータースポーツのマリオ・ゼイセン/ディレクターは「新
型エンジンは昨年のものよりさらに小型・軽量化されると同時に出力アッ
プが図られている。これは必ずやシャシーのパフォーマンスアッチプに
貢献する筈だ」と語っている。
- [IF3000]デレック・ヒル、DAMSと
契約(2001.1.27)
フランスベースの国際F3000チームであるDAMSは26日、アメ
リカ人であるデレック・ヒルとドライバー契約を結び、2001年シー
ズンの国際F3000選手権を共に戦うと発表した。
24歳になるヒルは、1961年にF1ワールド・チャンピオンとなっ
たフィル・ヒルの息子だ。1997年にはバーバー・ダッチ・プロ・シ
リーズに出場。1998年にはフォーミュラ・アトランティックにステッ
プアップ。1999年にはヨーロッパに渡りフォーミュラ・パーマー・
アウディとイタリアF3000選手権に出場。F1を目指して確実に階
段を上がってきているアメリカ人ドライバーだ。
- [B-F3]星野一樹、カーリンから参戦
(2001.1.27)
昨年までイギリスのフォーミュラ・フォードに参戦していた星野一樹選
手が今年はイギリスF3のスカラーシップクラスにステップアップする
ことがわかった。チームはカーリン・モータースポーツからだ。
星野一樹選手は、『日本一早い男』と異名を取る星野一義選手の一人息
子。今年大学卒業予定だが、やはり血は争えず1999年からカートレー
スを開始。2000年からはイギリスに活躍の場を移して、本格的なプ
ロレーサーを目指しているという。
- [F1]アロウズ、ベルノルディと契約か
(2001.1.27)
バルセロナテストでアロウズA21プロトタイプのテストドライブを担
当したエンリケ・ベルノルディだが、パドックでは彼がアロウズとテス
トドライバー契約を交わしたのではないかと噂になっている。
アロウズはすでに正ドライバーとしてヨス・フェルスタッペンとペドロ・
デ・ラ・ロサを採用しているが、テストドライバー役を務めるはずだっ
たマーク・ウェーバーがベネトンに去ってしまったため、テスト役がこ
れまでいない状況であった。
チームは12月にはガストン・マッツァカーネをドライバーとしてテス
ト走行を行ってきたが、彼もまたプロストに去ってしまった。
- [F1]BARホンダ、2001年新型車
『003』を発表(2001.1.27)
BAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)・ホンダ・チームは
26日(金)、2001年シーズンを戦う新型車『BAR003』をイギ
リス・ロンドン市内で発表した。
新型車は車体色も一新、白地に赤でホンダやスポンサーのロゴをあしらっ
たすっきりしたデザインとなり、日の丸をイメージさせると同時にスト
ライプによって1960年代のホンダF1をも彷彿とさせるものになっ
た。
またシャシーは全体で30kg以上の軽量化が図られ、エンジンパワー
の高性能化と相まっていよいよ初勝利を狙う。
ホンダR&Dの保坂武文F1プロジェクト・リーダーは「エンジン出力
は参加チームの中でトップクラスになった」と自信をみせた。
- [IF3000]ヨーロピアン、チーム消滅か
(2001.1.26)
今年も国際F3000選手権に参戦が決定していたヨーロピアン・フォー
ミュラが、一転してチーム消滅の危機に瀕している。
チームのオーナーであるポール・ストゥダート氏が、ミナルディをほぼ
手中に収めたことで、彼は100%F1に集中することになる。これに
より、チームを率いる者がいなくなってしまうことが予想され、チーム
は消滅してしまう可能性があるという。
- [D-F3]松浦孝亮、プラマ・パワーチー
ムから参戦(2001.1.26)
23日、プレマ・パワーチームのマネージャーであるアングレロ・ロジ
ン氏が語った所によると、今年のチームのドライバーには日本人の松浦
孝亮選手と、スエーデン人のBjorn Wirdheimと決まっているとのことだ。
松浦孝亮選手は昨年フォーミュラ・ドリームのチャンピオンとなり、年
末にはフォーミュラニッポンのテスト走行も任されていたが、心機一転
ドイツF3への参戦となった。
参戦マシンはダラーラ3/01オペル-スパイスとなる。
- [IF3000]スパーノヴァ、ルノー傘下に
なるか(2001.1.26)
国際F3000チーム中最強といっても過言ではないスーパーノヴァだ
が、今期または来期よりルノーの傘下に入ることになりそうだ。
昨年ベネトンを買収してF1チームを傘下におさめたばかりのルノーだ
が、若いドライバーを育成するために国際F3000選手権のチームに
も触手を伸ばしてきた。今年スーパーノヴァにベネトン配下のドライバー
であるフェルナンド・アロンソとマーク・ウェーバーが加入することに
なれば、チーム名もルノーに変更されてしまう可能性もあるという。
- [F1]ミナルディ、ストゥダート氏に買
収決定(2001.1.26)
ミナルディ側からの公式な発表はない物の、ミナルディはオーストラリ
ア人の実業家であるポール・ストゥダート氏に3千5百万ポンド(約5
9億5千万円)で買収契約を結んだ模様だ。これにより、ミナルディの
存続が決定的となった。
また、使用するエンジンはどうやら98年仕様のフォードエンジンとな
る模様だ。ただし、エンジン名は『フォード』ではなく、『ヨーロピア
ン』と銘打たれることになりそうだ。
ドライバーについては、ベネトンとの協力関係がうまくいけば、一人は
フェルナンド・アロンソになる可能性が高いという。もう一人のドライ
バーについては、2〜3人の中から選ばれることになるという。
これまでのオーナーであったジャンカルロ・ミナルディ氏は、引き続き
チームに残る見込みだ。
公式な発表については、今週中に行われる見通しである。
- [F1]ザウバー、2001年新車『C2
0』を発表(2001.1.25)
ザウバー・チームは24日(水)、2001年シーズンを戦う新型車『C
20』をチーム本拠地のスイス・ヒンウィルにおいて発表した。
今季、ジャガー、ジョーダンに次いで3チーム目のお披露目となるが、
ザウバーの場合はすでにニック・ハイドフェルド、キミ・ライコネン両
選手がフィオラノやヘレステストで新車を走らせている。
チームによれば、C20は前年のC19に比べモノコックの強化や全体
の重量低減が図られ、とりわけエアロダイナミックス面では35週にも
及ぶ風洞実験の結果、目覚ましく改善されているということだ。
- [F1]ポール・ストゥダート氏、ミナル
ディ買収へ(2001.1.21)
オーストラリアの実業家で、ヨーロピアン・アビエイション(航空会社)
のオーナーとしてアロウズ・チームのスポンサーも務めたことのあるポー
ル・ストゥダート氏が、F1ミナルディ・チームの買収を試みているこ
とを明らかにした。
「私がミナルディ・チームを買収してF1に参戦しようとしていること
は否定しない。その実現に自信はあるが、今の段階ではまだその結論に
ついて言うのは不適当だろう」
前に噂となっていたスーパーテック・エンジンの搭載は、エンジンに現
在禁止されているベリリウムが使われているため暗礁に乗り上げている
ようだ。
なお、同氏は以前ティレル・チームが使っていた施設を買収し、国際F
3000選手権に参戦した経緯も持つ。
- [DTM]ウベ・アルツェン、メルセデス
に移籍(2001.1.20)
昨年オペルからDTMに参戦していたウエ・アルツェンだったが、今年
はメルセデスに移籍してDTMに参戦することがわかった。
彼はAMGチームにマルセル・フェスラーのチームメイトとなる。
- [F1]ミナルディ、ユーロビームが買収
か(2001.1.20)
全く将来が見えなくなってしまったミナルディだが、ここに来て国際F
3000チームのユーロビームのオーナーであるポール・ストッダード
氏が買収工作をしているという噂が流れてきた。
現在ミナルディはルノーとスーパーテックエンジンの使用交渉を続けて
いると言われているが、別の筋の噂によるとフェラーリが援助の手を差
しのばそうとしているとの見方もある。
- [Circuit]セパン・サーキット、施設
改修へ(2001.1.20)
マレーシアGPの開催地であるクアラルムプールのセパン・サーキット
では、今季のF1GPを前に安全性確保のため施設の一部改修を行なう
こととなった。
これは同サーキットのハジ・バシール/ゼネラル・マネージャーが明ら
かにしたもので、それによれば第7ターンや第15ターンなどのランオ
フ・エリア拡大のため、ガードレールを2メートルから5メートル下げ、
これに伴い一部コースも修正されるという。
今年のマレーシアGPは昨年(最終戦)と異なり第2戦に予定されている。
3月16日のフリー走行スタートまで時間は余りない。
- [F1]BAR、トラブルの原因はリアサ
ス(2001.1.20)
先のヘレステストで新車の003をジャック・ビルニューブがクラッシュ
させた原因は、リヤ・サスペンションが折損したためとみられいるが、
どうやら設計段階からの見直しを迫られる状況のようだ。
このため来週に予定されていたバルセロナ・テストには間に合わない模
様。さらに2月には恒例の南アフリカ・キャラミ・サーキットへの遠征
テストが予定されており、大変な状況に追い込まれそうだ。
- [CART]モントリオール、2002年C
ARTレース開催へ(2001.1.19)
現在F1カナダGPの開催地であるモントリオールが、同じジル・ビル
ニューブ・サーキット舞台に今度はCARTレースを開催することにな
るようだ。
それによれば契約は2002年から2006年までの5年間で、開催時
期は8月が有力とみられる。
- [F1]BMW、新エンジンに欠陥か
(2001.1.19)
先にスペインのバレンシアで3日間のテストを行なったBMWウィリア
ムズ・チームだが、今回投入された新型のBMWエンジンに欠陥がある
のでは、と疑問が持ち上がっているようだ。
それによれば、今回昨年のものよりもさらに軽量コンパクトになったエ
ンジンは数々のトラブルによってテストの中断を余儀なくさせている。
テストチームのティム・ニュートン/マネージャーは「ラルフも第一印
象は良いと言っていた」としているが、トラブルについてはあまり触れ
たがらないようだ。シーズンを間近に控え、場合によってはミュンヘン
の工場は大忙しになるかも知れない。
- [CART]パックウェスト、エンジンをト
ヨタにスイッチ(2001.1.18)
パックウェスト・レーシング・グループは、昨年までのメルセデスエン
ジンに代えて、今年からトヨタエンジンを搭載することを発表した。
パックウェストは、1995年にCARTに参戦。この時はフォードエ
ンジンを使用していたが、1997年よりメルセデスにスイッチ。しか
し、昨年末にメルセデスがCARTからの撤退を決定。それを受けてエ
ンジンの供給先を模索していた。
- [F1]ザウバー・チーム、新スポンサー
を獲得(2001.1.18)
ザウバー・チームのスポークスマンは17日(水)、新たにスイス銀行系
列の信販会社『クレディ・スイス』との間でスポンサー契約がまとまっ
たことを明らかにした。
契約期間は3年。契約金額は明らかにされていないが、同スポークスマ
ンによれば、チームにとってレッドブル、ペトロナスに並ぶ3番目のメ
イン・スポンサーということで、相当巨額のものと推定される。
正式には24日に予定される同チームの2001年新車発表会の席上で
お披露目される予定だ。
- [F1]ルカ・バドエル、フェラーリと正
式に契約更新(2001.1.17)
フェラーリ・チームは16日(火)、テストドライバーを務めるルカ・バ
ドエルと2001年も正式に契約を更新したことを発表した。
バドエルは先に「他チームからのオファーもあったがフェラーリで働く」
と意志を明らかにしており、すでにヘレスで今シーズンのテストも開始、
契約更新は周知の事実だった。
- [CART]ニューマンハースとテキサコ、
和解(2001.1.16)
1月15日、契約上のトラブルから訴訟になっていたニューマン/ハー
スとテキサコ/ハボリンが和解し、2002年までスポンサーを継続す
ることが発表された。
昨年を最後にマイケル・アンドレッティがチームを離れてしまったが、
この件でスポンサーのテキサコ/ハボリンが契約違反だとしてスポンサー
の撤回などを求めていたが、このほどテキサコ側が折れた形で新ドライ
バーであるクリスチアーノ・ダマッタとクリスチャン・フィッティパル
ディを正式に認め、フィッティパルディのマシンをスポンサードする事
で合意したという。
- [ELMS]ELMSのレース詳細が判明
(2001.1.16)
ALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)のヨーロッパ版であるELM
S(ヨーロッパ・ルマン・シリーズ)のレース詳細が明らかになった。
これによると、スペイン・エストリルで開催される1000kmレースを
除く全てのレースが2時間45分レースであり、ALMSと同時開催と
なるセブリングとプチルマンもELMSの一部となる。
この結果上位となったチームが12月にアデレードで開催される予定の
レースに招待されることになると言う。
スターティングマネーは、プロトタイプクラス(LMP900とLMP
675)が4,000ユーロ、GTクラスが3,000ユーロとなって
いる。賞金の10%はプライベーターのための基金として貯金され、5
レース以上出場したチームに対して支払われることになる。
また、遠方への遠征となるセブリングとプチルマンへの出場については、
トラベルパッケージが設定されることになる。
チャンピオンシップへのスポンサーは現在の所発表されていないが、1
月中には公表されることになりそうだ。
- [F1]ジョーダン、2001年型新車
『EJ11』を発表(2001.1.16)
ジョーダン・チームは16日(火)、ホンダRA001E V10エンジ
ンを搭載した2001年シーズン用新型車『EJ11』をシルバーストー
ンの本拠地で発表した。この発表はホンダR&Dのマネージング・ディ
レクターでありF1プロジェクトリーダーでもある保坂武文氏も同席し、
ホンダとの繋がりの深さを印象づける物となった。
また、ドライバーであるハインツ・ハラルド・フレンツェンとヤルノ・
トゥルーリ、テストドライバーのリカルド・ゾンタも顔を見せていた。
チームのエディ・ジョーダン代表は「昨シーズン、われわれはいくつも
のミスをしたしさまざまなことを学習した。その結果を受け、今回われ
われはこれまでにない多大な資金と人的資源を投じて必勝を期している。
この期待の新型車がさっそくテストトラックでそれを証明してくれる筈
だ。エンジンも念願のワークスホンダを搭載しており、もうわれわれに
言い訳は許されない」と、強い決意を明らかにしている。
マシンにはこれまでのシンボルだった『蜂』に変え、新たに『鮫』が描
かれている。
- [F1]ミナルディ、依然発表なし
(2000.1.15)
ミナルディからは何の発表もないが、噂話は依然流れ続けている。
一つはメカクローム社がミナルディを買収するという物。しかし、メカ
クローム社のエンジンは、今まで使用していたベリリウムの部品を交換
する作業(今年よりF1エンジンに人体に有害なベリリウムを使用する
ことができなくなった)に悩んでいる最中であり、それだけでもかなり
の負担になっているというのがおおかたの見方だ。
もう一つはF1界のボスであるバーニー・エクレストン氏が数百万ドル
の巨額な投資をして、フォードエンジンをミナルディに提供するという
物だ。
どの案が現実になるかわからないが、残り時間は迫ってきており、少な
くとも1月中にはミナルディからの公式の発表がなされると考えられて
いる。
- [F1]ジャン・トッド監督、来季以降も
フェラーリ残留へ(2000.1.15)
今シーズン末で契約が満了することから、他チームへの移籍、あるいは
WRCへの復帰なども取り沙汰されたフェラーリ・チームのジャン・トッ
ド監督だが、結局来年以降も残留することが確定した模様だ。
「大事なことは、昨シーズン21年ぶりに記録したチームのWタイトル
獲得という大成功を、今年以降も続けることだ。そしてそれは決して容
易なことではない。
しかし、もし私がこのままフェラーリに残留するとすれば、それはこの
チームでの居心地、そしてイタリアでの生活も快適ということだね」と、
同氏は語っている。
- [CART]M.クルム、伊達公子と結婚へ
(2001.1.13)
昨年のフォーミュラ・ニッポンから心機一転CARTへの天候が決まっ
ているミハエル・クルムが、テニス・プレーヤーの伊達公子さんと婚約
したことがわかった。
二人は今年12月にクルムの故郷であるドイツで結婚式を挙げる予定だ
という。
- [F1]フェラーリ、新車発表は1月25
日(2001.1.12)
予定が明らかにされていなかったフェラーリ・チームの2001年新車
発表が、1月25日(木)に行われることがアナウンスされた。
チームのスポークスマンであるクラウディオ・ベッロ氏によれば場所は
マラネロのフェラーリ本社になるということだが、その他の詳細はまだ
明らかでない。
- [F1]アロウズ、今度は3シーター
(2001.1.11)
F1走行の体験を一般人でも味わえるように、アロウズは以前から2シー
ターのF1マシンを制作し走らせてきたが、このほど3シーターバージョ
ンであるAX3が完成した。
ドライバーは今まで通り最前席に座り、パッセンジャーは横並びに座る
形態だが、F1テクニカル・レギュレーションをベースに開発されただ
けに安全性は折り紙付きだという。
実際に『乗客』を乗せての走行は5月より始められる予定で、要請があ
ればイギリス以外の国でも走行が可能とのことだ。
- [F1]ザウバー、フィオラノでC20を
走らせる(2001.1.11)
ザウバー・チームは10日(水)、すでに予想されていたようにフェラー
リの本拠地フィオラノで2001年新型車『C20』のシェイクダウン・
テストを行なった模様だ。
しかしテストは非公開で行われ、その内容は一切明らかとなっていない。
- [F1]ジョーダン、新スポンサー『プー
マ』獲得(2001.1.11)
ジョーダン・チームは10日(水)、ドイツのシューズメーカー大手の
『プーマ社』が新たに同チームのスポンサーとしてついたことを明らか
にした。契約金・期間等は明らかでない。
- [F1]ベネトン、マーク・スミス氏の加
入を正式発表(2001.1.11)
ベネトン・チームは10日(水)、先にジョダン・チームからの離脱が明
らかとなっていたチーフ・デザイナー、マーク・スミス氏の加入を正式
に発表した。
契約は2001年5月1日からの5年間と伝えられ、同氏は同じくジョー
ダンから移籍したマイク・ガスコイン氏と共に仕事をすることになる。
- [F1]ガストン・マッツァカーン、プロ
ストに正式加入(2001.1.10)
プロスト・グランプリは、アルゼンチン人ガストン・マッツァカーンが
2001年シーズンの正式ドライバーとして迎えられたことを発表した。
マッツァカーンはこれにより、今年はジャン・アレジとコンビを組んで
グランプリを戦うことになる。
昨年ミナルディのドライバーと勤めていたマッツァカーンだが、ミナル
ディの資金不足によりチームを離れ、昨年末にはアロウズのテストドラ
イブを担当していたが、結局プロストへの道を選んだことになる。
- [F1]ジャガー、2001年新型車『R
2』を発表(2001.1.10)
ジャガー・チームは9日(火)、F1チームの先陣を切って2001年新
型車の発表をイギリス・コベントリー近くの同社R&Dセンターで行なっ
た。
発表された新型車『R2』は昨年のR1に比べ、とりわけリヤ・サスペ
ンションやギヤボックスなどマシン後部が大きく変更されたとテクニカ
ル・ディレクターであるスティーブ・ニコルス氏は説明している。
発表には最高経営責任者のニール・レスラー氏らフォード関係者を始め、
チームのボビー・レイホールCEO、エディ・アーバイン、ルチアーノ・
ブルティ両ドライバーも出席、また同時に新しいメジャー・パートナー
として通信大手『AT&T社』と提携したことも明らかにされた。
- [F1]BARチーム、テストドライバー
を発表(2000.1.10)
BARホンダ・チームは9日(火)、同チームの2001年シーズンテス
トドライバーを発表した。
それによれば、正規のテストドライバーはダレン・マニング(イギリス)
とパトリック・ラマリエ(フランス)の2人でこれまでと変更はなかった。
またこれとは別に、将来のF1ドライバー育成を目的としたプログラム
に則り、先にアナウンスされた通りアンソニー・ダビッドソン(イギリ
ス)と佐藤琢磨(日本)の2人が起用されている。
チームのクレイグ・ポロック/マネージング・ディレクターは「これか
らのF1チームはリサーチ&デベロップメントが重要な鍵になる。われ
われはそのために十分才能あるドライバーを起用し、体勢を整えたつも
りだ」と語っている。
- [WRC]トーマス・ラドストローム、第
2戦は三菱から(2001.1.9)
昨シーズンはプライベート・トヨタで、また今年はシトロエンと契約を
結んでいるトーマス・ラドストロムだが、2月8日から行われる第2戦
のスウェディッシュラリーには三菱チームからランサーで参戦すること
が明らかとなった。
シトロエンとの契約は全戦を拘束するものではなく、他車での出場も可
能ということだ。
「雪のスウェディッシュは僕のホームラリー。三菱チームのトミ・マキ
ネンとフレディ・ロイクスをチームメイトに迎えてワークス三菱ランサー
で走れるのはうれしいね。
トミはこのスウェディッシュで優勝したこともあるけれど、僕もここは
得意だから、なんとかチームの選手権ポイント獲得に貢献できればいい
ね」とラドストロムは語っている。
- [F1]アロウズ・チームに新レース・マ
ネージャー(2001.1.9)
アロウズ・チームは8日(月)、新しいレースチーム・マネージャーが就
任したことをアナウンスした。
新しく就任したのはマイケル・エインズリー・コウリショー氏で、過去
ベネトン・チームでネルソン・ピケやミハエル・シューマッハらのチー
フ・メカニックなどを務めたベテラン。
同氏は「現在大きく成長しつつあるアロウズ・チームのために働けるこ
とは実にやり甲斐がある。チームの勝利、そしてポイント獲得のために
貢献したい」と意欲を語った。
- [CART]チームPRGにミハエル・クル
ムが加入(2001.1.8)
昨年ルイス・ガルシアJrの1台体制でCARTを戦っていたチーム
PRGが、2001年シーズンはミハエル・クルムを新たに加え、2台
体制でCARTに参戦することが発表された。
クルムは昨年までフォーミュラ・ニッポンにも参戦していたが、高木虎
之介に続きCART入りすることになった。
チームの最初のテスト走行は1月末にセブリングで行われる模様だ。
- [F1]BAR、2001年型シャシー完
成(2001.1.8)
BARチームは、今期型のシャシーをすでに完成させ、レースショップ
でテスト走行待ちとなっているという。また、今期使用予定の新型トラ
ンスミッションの組立を完了し、現在テストベッドでテスト中だ。
すべてはBARのスケジュール通りの進行状況であり、1月14日〜1
6日までスペインのヘレスでテストがジャック・ビルニューブとオリビ
エ・パニスのドライバー陣で予定されているという。
- [F1]ジャガー・チーム、新車発表
(2001.1.8)
昨季、思わぬ不振に泣いたジャガー・チームが、先陣を切って2001
年新車発表を行なう見込みだ。
同チームでは9日(火)、イギリス・コベントリー近くの同社R&Dセン
ターで、復活を期して今シーズンを戦う新型車『R2』の発表会を行な
う。
このセレモニーには最高経営責任者のニール・レスラー氏らフォード関
係者を始め、チームのボビー・レイホールCEO、テクニカル・ディレ
クターのスティーブ・ニコルス氏やエディ・アーバイン、ルチアーノ・
ブルティ両ドライバーも顔を揃えることになる。
- [WRC]タピオ・ラウカネン、トヨタ・
チームへ(2000.1.7)
フォード・チームのエースとしてイギリス・ラリー選手権に優勝したタ
ピオ・ラウカネンが、このほどトヨタ・チーム・スウェーデンと契約し
たことが明らかとなった。
ラウカネンはこれにより、早速WRC第2戦のスウェディッシュラリー
からトヨタ・カローラWRカーで参戦する見込みだ。
現段階で、同チームとの契約はこの1戦のみとなっているが、さらにポ
ルトガルラリー等への出場も検討されているということだ。
「カローラに乗れることになったのはうれしいね。ワークスとしての参
戦はなくなったけれど、みんながカローラは素晴らしいクルマだって言っ
てるから、テストが今から楽しみでならないよ。
チームのマネージメントも強力だし、きっといい成績が挙げられると期
待しているんだ」とラウカネンは語っている。
- [WRC]コリン・マクレー、ジュニアチー
ム発足の計画(2000.1.6)
元WRC世界チャンピオンであるフォードのコリン・マクレー(31歳:
イギリス)が、若手ドライバー育成のため、自身でジュニアチームを結
成スタートさせる計画を明らかにした。
「これはかねて考えていたことなんだ。今はイギリスでも若いドライバー
が大きな支援を得ることはなかなか難しくなっている。もしも自分の名
前がその役に立つのなら、計画の中心になって彼らをバックアップして
上げたいと思っているんだ。
カルロスもスペインで同様のプログラムを行っていて、うまく成功して
いると聞いている。
僕らが才能あるドライバーを引っ張ってあげて、そしてそれがマニュファ
クチャラーからサポートを受けるきっかけになってくれればいいね。そ
うしてなんとか恩返しをしたいと思っている」
- [F1]ベネトン、新人育成プログラムを
スタート(2000.1.3)
ベネトン・チームでは新たなF1ドライバー育成のための手段として、
独自の新人育成プログラムをスタートさせることを明らかにした。
それによればチームを所有するルノーの全面的なバックアップにより、
フォーミュラ・ルノーから若手を発掘。才能あるドライバーを、F3や
F3000を通り越していきなりF1ドライバーにまで育て上げるとい
うものだ。
今回ザウバー・チームの新人ドライバー、キミ・ライコネンがフォーミュ
ラ・ルノーからいきなりF1スーパーライセンスを獲得したことにより、
新たな展開が生まれたと言えるだろう。
ルノー・スポールのパトリック・フォール代表は「われわれはドライバー
だけではない、エンジニアやメカニックについてもこのシステムで同様
に若手をどんどん育て上げるつもりだ」と語っている。
- [F1]ベネトン、新車発表は古都ベニス
で(2001.1.3)
ベネトン・チームによる2001年新車発表は、イタリアの古都、『水
の都ベニス』で行われることが明らかとなった。
まだ期日は1月ということ以外決定されていないが、昨年はシシリア島
のギリシャ・ステージで派手な演出を行なった同チーム、今回はさらに
ルノーの全面的なバックアップを得て再び大掛かりな発表会が期待され
る。
- [F1]ミナルディ、それでもスタートラ
インに立つ(2001.1.3)
年内には何らかの発表を、と語っていたものの、結局何も明らかにでき
ないまま新年を迎えてしまったミナルディ・チームだが、創始者でもあ
るジャンカルロ・ミナルディ氏は、それでもまだ「スタートラインにつ
く」と強気に語っている。
「たしかに厳しい状況が続いていて、まだ何も発表することはできない
ままだ。しかし、われわれは2001年のスタートラインには必ず着く。
そのために今も懸命な努力を続けているところなんだ。
ただ、問題を解決するにはあまりに時間がないにも関わらず、GPレー
スのスタート時刻は動かすことができないということだ」
残念ながら、ミナルディ・チームでは搭載するエンジンを始めドライバー・
ラインナップについても全く不明の状態だ。
- [F1]ジャッキー・スチュワート氏、ナ
イトの称号を逸す(2001.1.2)
新年にあたり、イギリスでは名誉ある『ナイト称号』の選定が行われた
が、残念ながらモーターレーシング界からの受賞が期待された元トリプ
ル世界チャンピオンであるジャッキー・スチュワート氏は戦から漏れた
ことがわかった。
今回はシドニー五輪の後ということもあり、ボート競技のメダリストが
選考された模様。
なお、ウィリアムズ・チームのオーナーであるフランク・ウィリアムズ
氏がすでにこの称号を受けている。
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