モータースポーツニュース
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2001年2月
- [F1]ヨーロピアン・ミナルディ、新車
PS01を発表(2001.2.28)
ヨーロピアン・ミナルディF1は、28日(水)、今年戦う新車PS01
を披露した。
新シャシーはグスタフ・ブルなーの手により6ヶ月間かかってデザイン
され、オーストラリアGP寸前になんとか完成を見たばかりだ。
チームは新マシンの発表会をメルボルンにあるビクトリア州議会議事堂
前で行った。「新車はなんとか完成させられたよ」とポール・ストゥダー
ト氏は語る。「でも、この地に降りたって一番最初にピットに支度でき
たときにはハッピーだったよ。2001年の予算のために大きなスポン
サーが現れることを期待しているんだ。誰かと完璧な契約はできるだろ
うけど、今は待って事が起こるのを見ているしかないってわけさ」
マシンカラーは事前の噂通り黒と白の2色だ。
- [F1]プロスト、メルボルンで新カラー
リングを発表(2001.2.28)
28日(水)、プロスト・チームは2001年開幕戦が行われるメルボル
ンにおいて、新型車を彩る新しいカラーリングを発表した。
チームのガレージ前で明らかにされた『プロスト・エイサーAP04』
は、チームカラーのブルーをベースにパートナーシップを組むスポンサー
ロゴで飾られ、一部サイドには赤の部分が目を引いた。
- [WRC]マックス・モズレー氏、日本が
最有力候補と語る(2001.2.27)
FIAのボスであるマックス・モズレー氏は、日本とインドがWRCラ
ウンドの次期候補として最有力であると語った。
彼は全14戦という大枠を崩すことはしないが、多くのラリーのスケジュー
ルについて再検討を進めているという。
「新しいラリーを導入することについて、たくさんの話し合いをしてい
るんだ」とモズレー氏は語る。「パッとしないイベントは無くなって欲
しいし、そこで他のが入ってきても良いと思うんだよ。我々は観客の安
全性に問題があるラリーを一つ二つ上げることができるよ。このままで
はその一つか二つのラリーは存続が難しいだろうね」
- [F1]トヨタ、EMC社と技術提携を結
ぶ(2001.2.27)
26日(月)、TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)は電子制御技
術のエキスパートである『EMC』社とF1マシン開発に当たっての技
術提携を結んだことを発表した。
これにより、トヨタF1の開発には同社の技術が導入されることになる。
同チームのドライバーに決まっているミカ・サロは「マシンの開発に当
たっては、いかに各部の情報を的確に収集するかが重要なことになる。
実際に、開発中のマシンには100以上のセンサーを取り付けてデータ
を集めるんだ。今回、EMC社と組んだことは、われわれのテストおよ
び来シーズンの参戦にとても貢献できるものと確信しているよ」と語っ
ている。
- [F1]M.シューマッハ、ベル社提訴の
仮処分が延期に(2001.2.27)
ミハエル・シューマッハが契約に反してシューベルト社製のヘルメット
を使用しようとしていることに対し、ベル社からベルギーの裁判所に訴
訟が起こされた。
これについてブリュッセルの裁判所は、26日(月)にもシューマッハ本
人から説明を聞くとみられていたが、裁判官は同日法的措置を28日
(水)まで延期することを明らかにした。
ベル社では、この間にシューマッハが契約通りの行動(ベル・ヘルメッ
トを装着)することを期待していると語っている。
- [F-Nippon]チーム・レイジュン、今季
Fニッポンへの参戦を見送る(2001.2.26)
手作りチームとして、オーナーのOSAMU選手を中心にフォーミュラ・
ニッポンで活躍してきたチーム・レイジュンだが、諸般の事情により今
季は参戦を見送ることになった。
「優勝を狙える体制づくりに努力してきたが、構想を実現できる状況に
至らなかった。2002年には新生レイジュンとして戻ってくる」とチー
ム側はコメントしているが、柴原選手を擁しての参戦を進めていただけ
に、財政的な事情により急きょ参戦を断念したものと思われる。
これにより、現時点で今季Fニッポン参戦チームは、11チーム22台
となった。
- [F1]プロスト・チーム、サラザンをテ
ストドライバーに起用(2001.2.26)
プロストグランプリは今年のテストドライバーに昨年と同じステファン・
サラザンを起用する模様だ。
今年プロストはペドロ・デ・ラ・ロサをテストドライバーとして起用す
る予定だったが、突然彼がジャガーへと移籍してしまったため、テスト
ドライバーがいない状況に陥ってしまっていた。
サラザンは1999年にケガをしたルカ・バドエルの代役としてF1ブ
ラジルGPに出場した経験がある。
- [F1]フェラーリ、オールチタン製ギア
ボックスを製作か(2001.2.26)
噂によると、フェラーリはフランスのメーカー(企業名は不明)と共にオー
ルチタン製のギアボックスを制作しているという。
これまでもフェラーリは一部にチタンを使用したギアボックスを使用し
てきたが、今度のものはすべてがチタン製という。ちなみに、チタンを
使ったギアボックスを使用してきたチームは、他にミナルディがあるだ
けだ。
- [F1]ベル社、M.シューマッハを提訴
(2001.2.26)
ベル・ヘルメットの配給会社であるスポーツ・ヨーロッパ社が、ミハエ
ル・シューマッハを相手取って訴訟を起こすことが明らかとなった。
これは、シューマッハがベル・ヘルメットとの間で契約を結びながら、
一方的にシューベルト社のヘルメットを使用することを示唆したことに
対し、ブリユッセルの裁判所に訴えたもの。
シューベルトのヘルメットは弟ラルフが以前から使用しており、その経
緯で被ることになったようだ。
シューマッハは今日月曜日にも裁判所から説明を求められる模様だ。
- [F1]ミナルディ、C.アルベルスをテ
ストドライバーに(2001.2.25)
一時はフェルナンド・アロンソに並ぶもう一人のドライバーとして候補
に上げられていたクリスチャン・アルベルスが、ミナルディ・チームの
テストドライバーとして契約したことが24日明らかとなった。
アルベルスはオランダ人で、昨年国際F3000選手権でポール・ストゥ
ダート氏率いるヨーロピアン・レーシングでマーク・ウェバーとチーム
を組んでいた。
- [F1]『ユーロベット』、アロウズと決
別(2001.2.25)
かねてよりアロウズ・チームとのスポンサー交渉が難航してきた『ユー
ロベット』だが、結局物別れとなった模様だ。
イギリスのブッメーカーである『EUROBET』は、昨年からアロウズ・チー
ムのスポンサーとして年間13億円程度のスポンサー料を負担している
とされている。当初の契約は3年とみられるが、同社の関係者は「F1
で知名度を上げることを期待したが、このスポーツはあまりに効果に対
して費用が高額過ぎる!」と語っている。
同チームではメイン・スポンサーの『オレンジ』は残留するものの、同
様に『チェロ』もスポンサーから離脱するとみられ、経営面では痛手を
被ることになりそうだ。
- [F1]インドGP、始動か
(2001.2.23)
今週、バーニー・エクレストン氏はインドに赴き、インドで建設予定の
グランプリ・サーキットの視察を行ってきた。
建設が予定されているのは、インド・カルカッタ近くのバントラと呼ば
れている地区で、F1誘致を狙うインドでは2003年F1開催を目指
して建設を開始する予定になっているという。
果たして、アジア3番目のGP開催となるだろうか。
- [F1]マルボロ、フェラーリとの契約を
2006年まで延長(2001.2.23)
フェラーリとマルボロのオーナーであるフィリップ・モリスはスポンサー
契約を2006年まで延長すると22日発表した。
事前の憶測では、契約が切れる来年でマルボロはF1から撤退するので
はないかとされてきたが、EC内で決められた2007年からのタバコ
広告の全面禁止令が開始されるぎりぎりまでF1を支える決心をしたこ
とになる。
「1984年以来長きに渡ってマルボロ・フェラーリのパートナーシッ
プを続けてこられたのは名誉なことだよ」とフィリップ・モリス・ヨー
ロッパの社長であるハンス・フルリは語る。「フォーミュラ1での我々
の共同作業は、それぞれの企業にとって自尊心の源になってきたんだ。
何千人にも登る世界に散らばる我が社の従業員のね」
フィリップ・モリス社は毎年1億5000万ドルをF1やCARTに投
資しているとされるが、そのうちフェラーリに対して6300万ドル
(7620万ユーロ)が提供されていると見られる。このうちドライバー
であるミハエル・シューマッハには、3800万ユーロが支払われてい
る模様だ。
ちなみに、フィリップ・モリス社の1年間の売上高は下降を続けている
にも関わらず依然として740億ドルに達しているという。しかし、売
り上げの下降は企業としては深刻であり、今回のフェラーリのように売
り上げ上昇に効果があると思われる部分は継続するものの、光が見いだ
せない投資については投資の打ち切りが行われる予定だという。
- [F1]プロストのエンジン名は『エイサー』
となる(2001.2.23)
22日(木)、プロスト・チームは今季搭載するフェラーリV10エンジ
ンの名称を『エイサー』とすることを発表した。
エイサーは従業員35,000人を擁する大手コンピュータ・メーカー
で、今回の契約によりチーム名は『プロスト・エイサー』に、またエン
ジンのカムカバーにそのネームが刻印されることになる。
同チームのアラン・プロスト代表は「コンピュータ業界のトップメーカー
とパートナーシップを組むことはわれわれの誇りとするものだ」。また
エイサー社の代表も「F1というワールドワイドな分野での展開はわが
社のイメージをさらに前進させる」と歓迎している。
- [F1]ミナルディ、第2ドライバーにタ
ルソ・マルケスを採用(2001.2.21)
フェルナンド・アロンソに続く第2ドライバーが決まっていなかった新
生ミナルディ・チームでは、最近の噂通りタルソ・マルケスを起用する
ことを明らかにした。
前CARTドライバーであるブラジルのタルソ・マルケスは、1996
年シーズン、ミナルディ・フォードでF1参戦の経験を持つ。
- [F1]イエローフラグルール、2002
年より変更(2001.2.21)
FIA会長であるマックス・モズレー氏が20日語った所によると、来期
はイエローフラグのルールが大変更される予定だという。
現在二本のイエローフラグ鼓動でスローダウンして走行と決められてい
るが、これを明確な速度制限に切り替える。
昨年モンツァでの悲惨なマーシャル死亡事故の後に対策が検討されてい
たが、その結果イエローフラグと同時にドライバーに対して速度制限の
シグナルが発せられ、ドライバーは制限速度以下での走行を強制される
ことになったという。
またこれに関連して、現在採用されているセーフティカールールは、2
003年には廃止される。フルコースイエローの状況下ではスピード制
限があり、セーフティカーを導入する必要性が無くなるということらし
い。
- [F1]メルボルンへの物資輸送が始まる
(2001.2.21)
いまだに各チームはメルボルンに向けて最後の調整テストを続けている
最中だが、最初の物資を満載したジャンボジェット機がメルボルンの西
南に位置するアヴァロン空港に20日到着した。
次の便は21日(水)に2機のジャンボが、さらに25日(日)に3機のジャ
ンボ、最後に26日(月)に最後のジャンボが機材を運ぶ予定だ。
最初の3便は主にテレビ向けの物資で、日曜日の便で全F1チームのマ
シンやスペアパーツなどが運ばれると言う。
今年ブリジストンへの挑戦を開始するミシュランタイヤは、必要とされ
る量の倍のタイヤを用意。7番目のジャンボにタイヤを詰め込んで運ぶ
という。
ちなみに来期はトヨタが参戦するため、7機のジャンボでは運びきれな
い量になるため、8機のジャンボが用意されることになると言う。
- [F1]ジャガー・チーム、デ・ラ・ロサ
の加入を発表(2001.2.21)
ジャガー・チームは20日(火)、噂になっているペドロ・デ・ラ・ロサ
(29歳:スペイン)とテストドライバー契約を結んだことを明らかにし
た。現テストドライバーのトーマス・シェクターと共に仕事をすること
になる。
同チームのボビー・レイホールCEOは「ペドロは昨年、十分に速く、
またドライバーとして開発能力のあるところを示した。われわれは彼が
R2の熟成についても大きく貢献してくれると確信している。
- [JGTC]JGTC、今年もセパン戦の開
催を決定(2001.2.20)
14日(水)、マレーシアにおいて全日本GT選手権のセパン戦開催調印
式が行われ、今後3年間レースが開催されることが決まった。
今年のレースは6月23日〜24日に開催されるが、レース名称は、
「セパンサーキット/TV3/GT−Aマレーシア大会」に変更されると
言う。共同開催者/プロモーターであるTV3は、マレーシア最大の民
放テレビ局である。
- [WRC]アリスター・マクレー、テスト
走行でクラッシュ(2001.2.20)
19日、北スペインでヒュンダイ・アセントWRC2のテスト走行を行って
いたアリスター・マクレーが、ハイスピードクラッシュを演じた。幸い
ドライバーにはケガはなかった。
彼は3月8日から開催予定のポルトガルラリー用のマシンを与えられ、
3日間のテスト走行をこなしていた。しかし最終日である19日、道路
脇にあったバンクにマシンを引っかけてしまい、そのままマシンが横転
させてしまった。ドライバーであるマクレーとナビのイアン・グリンド
ロッドは衝撃を受けた物の、ケガもなく車から這い出したという。
「すごいスピードで起こったことなんだよ」とマクレーは語る。「6速
ギアのコーナーでちょっとワイドに走りすぎちゃったんだ。それで道路
に引っかけてしまって、横転し始めてしまったんだ。ものすごくスピー
ドが出ていたから、横転はすごく長い時間続いていたような気がするね。
このポイントまではすごくうまくテストできていたんだけど、新しい車
のポテンシャルを本当に試すためには、これくらいのリスクはしょうが
ないね」
- [NASCAR]デイル・アーンハート続報
(2001.2.19)
午後7時、NASCARのマイク・ヘルトン氏は記者会見を行い、デイ
ル・アーンハート氏がデイトナ500最終ラップでのアクシデントのた
め、午後5時16分亡くなったと発表した。
「テレサ(デイル・アーンハート氏の奥様)とアーンハート氏のご家族、
リチャード・チャイルドレス氏とそのご家族にお悔やみを申し上げる」
と沈んだ表情でヘルトン氏は語った。
アーンハート氏のマシンは、フェンスとの激突と後続のマシンとウォー
ルの間に挟まれたままコース上を長時間引きずられたため、前部が完全
にもぎ取れた状況だった。
「彼の命は衝撃の瞬間に失われていた。彼が助かる見込みは無かったと
考える」とハリファックス病院の救急担当医師であるボーマン医師は語っ
た。「救急の医師として考えるに、頭部のケガが致命傷となったのだろ
う」
- [NASCAR]デイル・アーンハート、アク
シデントで死去(2001.2.19)
近代NASCARにおける最も偉大なチャンピオンであるデイル・アー
ンハート氏(49歳)が、18日(日)に行われたデイトナ500のレース
中のアクシデントにより死去した。
トップのスターリング・マーリンを追って3位でターン3に入っていっ
た。ここでマーリンがイン側にマシンを振り、2番手のケン・シュロー
ダーがアウトに並んだ。アーンハートはアウト側を選択したが、6番手
だったラスティ・ウォレスがこれに続いた。
この後起こったことは現在詳しくはわかっていないが、アーンハート氏
のマシンに空気が当たらなくなり、いきなりダウンフォースが消え、リ
アホイルのトラクションが一瞬にして無くなってしまったかのように見
える。これによってマシンは向きを変え、イン側のマーリンのマシンに
向かって衝突。アーンハートのマシンはその衝撃で宙を舞い、右側に向
きを変えながらウォールに激しく激突した。このクラッシュにシュロー
ダーも巻き込まれている。
マシンが停止してからシュローダーはアーンハート氏のマシンまで駆け
寄り、レスキューチームと共に意識を失ったアーンハート氏を救出。アー
ンハート氏はそのままハリファックス・メディカル・センターまで救急
処置をされながら移送されたが、残念ながら死亡が確認されたという。
詳しい状況説明については、現地時間午後7時からNASCARプレジ
デントであるマイク・ヘルトン氏により行われる予定となっている。
- [F1]レッドブル、ザウバーからの撤退
を決定(2001.2.18)
レッドブルは2001年限りでザウバーからの撤退することを決定した。
今年ザウバーはフィンランド人の新人キミ・ライコネンをドライバーと
して起用したが、レッドブルは資金を持ち込む予定だったエンリケ・ベ
ルノルディの起用を求めていたのだ。この決定はレッドブルを激怒させ
た。新車C20の発表会にさえレッドブルは出席を拒否し、所有してい
るザウバーの株(全体の63%)の売却さえ考えているという。
ペーター・ザウバー氏によると、レッドブルはザウバーから2001年
限りで去り、2002年からはクレディ・スイスがザウバーのメインス
ポンサーとなると語り、両者の関係は冷え切ってしまっている事を認め
た。
- [Circuit]マニクール、サーキット改
修計画を発表(2001.2.17)
フランスGPのホストサーキットであるマニクールが、フランスGPが
始まる7月1日までに終了する予定のサーキット改修計画を発表した。
これによると、客席として4つのグランドスタンドが新たに新設され、
4610席が加えられる。ただし、2002年にはサーキットの大改修
計画が実行されるため、このグランドスタンドは仮設スタンドとなる模
様だ。
また、フランスGPまでに9つのサーキットビジョンが観客席に新設さ
れると言う。
- [F1]F1チーム、シーズン開幕直前の
テスト計画が明らかになる(2001.2.17)
F1開幕戦まで2週間を切り、いよいよ来週、各チームは新型車による
最終テストに入る。
王者フェラーリはムジェロやフィオラノなどイタリア国内でのテストを
予定。共にフェラーリ・エンジンを搭載するザウバーとプロストもここ
に参加する見込みだ。
またマクラーレンはスペインのバルセロナでテスト。ここでは南アフリ
カでテストを共にしたウィリアムズとBARも参加予定だ。
またイギリスのシルバーストーンではここを本拠地にするアロウズ、ベ
ネトン、ジョーダン、ジャガーらが集結する。
まだ今季用マシンが完成していないミナルディは、未だにテスト予定が
立たず。最悪の場合、ぶっつけ本番でメルボルンの地に立つことになる
かも知れない。
- [F1]アーバイン、新車に不満
(2001.2.16)
今週行われたバレンシアテストがさんざんな結果となってしまったジャ
ガー・レーシングのエディ・アーバインだが、新車を遅すぎると不平を
漏らした。
アーバインはジャガーの新車R2を『少し遅い』と語り、さらに、ジャ
ガーチームのスタッフが少ないことにも不平を漏らしている。特にテク
ニカルサイドでライバルチームと比べて人員不足が顕著なようだ。
スピードはともかく、信頼性の欠如はチーム側の責任であることは明白
であり、このままではもう1年ジャガーレーシングは不遇のシーズンを
過ごすことになってしまいそうだ。
- [F1]TCS、スペインGPから投入へ
(2001.2.16)
F1各チームの代表が14日(水)ミーティングを行なった結果、課題と
なっているTCS(トラクション・コントロール・システム)の導入がい
よいよ今季第5戦スペインGP(4月29日:決勝)で合意した模様だ。
この数年、FIAの技術部門とチームとの間でいたちごっこが繰り返さ
れてきたがその検出には困難が多く、現実にマシンによるコントロール
がドライビングを助けることになる。
ドライバーの腕以外の要素が加わることに対し、内外から多くの疑問が
投げ掛けられる中、電子技術の発展と共にF1も新しい世代に突入する
ことになる。
- [F1]南ア・キャラミは大盛況
(2001.2.16)
先週、6日間に渡ってBMWウィリアムズとBARホンダ、両チームの
テストが行われた南アフリカのキャラミ・サーキットでは、予想以上の
観客が見物に訪れたことがわかった。
サーキット関係者によれば、天候にも恵まれた今年は6日間トータルで
11万5000人の観客を数えたということで、これはもちろん単なる
テストの人出としてはサーキット創設以来の快挙。
南アフリカGPが開催されなくなってから久しいが、依然としてこの国
のF1熱が高いことを再確認させることになった。
- [F1]ジョニー・ハーバート、アロウズ
に加入(2001.2.15)
15日(木)、アロウズは元F1ドライバーのジョニー・ハーバートをテ
ストドライバーとして迎えたことを発表した。契約は2001年一杯だ
という。
発表の席でアロウズのトム・ウォーキンショー氏は、「ジョニーが加わっ
てくれて、グレートだよ。ヨス(・フェルスタッペン)、新人のエンリケ
(・ベルノルディ)に、経験豊富なジョニーが加わってくれたから、我々
は戦うドライバーラインナップを完成できたって訳だね」と語って、期
待をにじませた。
一方のハーバートは、「アロウズのチームの人たちは、彼らのレーシン
グパフォーマンスにすごくシリアスなんだ。でもまたその人生をエンジョ
イしているし、地に足が着いた姿勢が僕の哲学にも合うんだよね。僕に
とっては新たなチャレンジだけど、僕が実質的な貢献ができることがわ
かっているし、このビジネスをこなしてゆくことを楽しみにしているん
だ」と語った。
ハーバートはさっそく3月7日〜9日にシルバーストン行われる予定の
テストセッションに参加予定だという。
- [Charity]アルバードホールでF1チャ
リティショー(2001.2.15)
かねてよりF1ドクターのシド・ワトキンス博士が中心となって計画さ
れていた脳脊髄患者のためのチャリティ・パーティが、14日(水)、予
定通りロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた。
F1界でも有名なロック好きのエディ・ジョーダン氏やデイモン・ヒル
氏をはじめ、フィル・コリンズ、クリス・リー、ジョールス・ホランド、
ピンク・フロイド、そしてニック・メイソンといった世界の有名スター
が集結した。
パーティの収益は患者やその家族に寄付されることになっている。
- [F1]ブリヂストン、突然の人事異動に
波紋(2001.2.14)
ブリヂストンタイヤは、これまでテクニカル・マネージャーとして活躍
してきた市川良彦氏の更迭を発表した。後任には菅沼久夫氏(これまで
F2、DTM、グループCカー等を経験)が就く。
同氏は今後日本に戻り、テクニカル・センターで仕事をするということ
だ。会社側ではこれは『通常のスタッフ・ローテーション』と釈明して
いるのだが、市川氏はこれまで同社F1タイヤ開発の現場責任者として
技術部門の最も重要なポジションを務めたきただけに、シーズン直前の
突然の人事異動にBS陣営の各チームでは驚きを隠せないでいる。
- [F1]アラン・ジョーンズ、チェッカー
を振る(2001.2.13)
元F1チャンピオンのオーストラリア人アラン・ジョーンズ氏が今年の
オーストラリアGPのチェッカードフラグを振る事が決まった。
ジョーンズ氏はこの日チャンネル・ナインの解説者を勤めている予定だ
が、レース終盤に放送席を離れ、21世紀初のレースの勝者に対してチェッ
カードフラグを振る。なお、彼は過去のレースでのチャッカードフラグ
の振り方をビデオで研究し、自分のスタイルを考えている最中とか。
- [BF3]勝間田敦、プロマテクメと契約
(2001.2.12)
昨シーズン、イギリスF3選手権のBクラス(スカラシップ)に参戦して
いた日本の勝間田敦(21歳)が、今年はAクラスにステップアップ、プ
ロマテクメ・チームと契約したことが明らかとなった。
同チームは昨年までルノー・ワークスだったが、今シーズンは無限ホン
ダ・エンジンを使用する。
- [F1]ミナルディ、ミシュランタイヤを
採用(2001.2.11)
ミナルディがブリジストンからミナルディにスイッチすることが正式に
確認された。現在最終的な契約の最中であり、金曜日には正式に発表さ
れる見通しだという。
また、ミナルディは来期(2002年)のエンジン契約をフォードと交渉
中であり、できれば今年半ばまでには契約をまとめたい意向だという。
- [F1]ミナルディ、テストドライバーを
発表(2001.2.9)
ヨーロピアン・ミナルディF3000チームは8日、22歳のイタリア
人であるアンドレア・ピッチーニをドライバーとすると発表を行ったが、
この席で彼が同時にヨーロピアン・ミナルディF1のテストドライバー
もかねることも発表された。
ピッチーニは国際F3000選手権3年目のシーズンとなるが、昨シー
ズンはホッケンハイムで表彰台にも上っている。
- [F1]フェラーリ、首脳陣はすべて残留
(2001.2.8)
フェラーリ・チームのスポークスマンは7日(水)、チームの首脳陣がい
ずれも契約を更新して2004年まで残留することになったことを明ら
かにした。
それによれば、チーム監督のジャン・トッド氏、テクニカル・ディレク
ターのロス・ブラウン氏、チーフ・デザイナーのロリー・バーン氏、そ
してエンジン開発責任者であるパウロ・マルティネッリ氏の4人で、い
ずれも2001年までの契約だったがさらに3年契約を結んだというこ
とだ。
この時期に契約更新を行ったことは、当人たちに集中して仕事に当たっ
てもらうだけでなく、他チームからのヘッド・ハンティングを未然に防
ぐ狙いがあるものと思われる。
- [F1]マクラーレン、2001年新型車
『MP4−16』を発表(2001.2.8)
マクラーレン・チームは7日(水)、スペイン・バレンシアのリカルド・
トルモ・サーキットにおいて2001年シーズンを戦う新型車『MP4
−16』を発表した。
カラーリングに変更はなく見た目は新味に乏しいがテクニカル・ディレ
クターであるエイドリアン・ニューイ氏は、全くのブランニューである
ことを強調した。
「この『MP4−16』は昨年車の進化型ではない。今年の新しいレギュ
レーションに合わせ、全面的に見直された新設計のものだ。一番大きな
変更はやはりフロントウィングを中心としたマシン前部にある。(50
mm上げられた)変更による影響はエアロダイナミックス面ではとても
大きなものになる。
これに加え、リヤウィングにも大きな変更を施した。3分割されたアッ
パーウィングの交換により、モナコやハンガリーにも対応する。ロアウィ
ングは他よりも低くマウントされており、これによってより大きなダウ
ンフォースが得られる筈だ」
400人を越すメディアが出席した発表会には、ロン・デニス監督らチー
ム首脳に加え、すでに実走行に当たったとみられる3人のドライバー、
ミカ・ハッキネン、デビッド・クルサード、そしてアレクサンドル・ブ
ルツらも必勝を誓っていた。
- [JGTC]ニッサン、GT選手権参戦体制
を発表(2001.2.7)
ニッサンは7日(水)、今年の全日本GT選手権への参戦体制を発表した。
GT500クラスにはニッサンGT−Rがニスモから2台(エリック・
コマス、影山正美組とミハエル・クルム、田中哲也組)、チーム・イン
パルから1台(星野一義、本山哲組)が参戦。GT300クラスにはシル
ビアがハセミ・モータースポーツ(井出有治、柳田真孝組)とチームダイ
シン(大八木信行、青木孝行組)からそれぞれ1台が参戦する。
- [F1]デ・ラ・ロサ、プロスト・チーム
のテストドライバーに(2001.2.7)
プロスト・チームは6日(火)、ペドロ・デ・ラ・ロサを同チームのリザー
ブ&テストドライバーとして契約したことを明らかにした。契約は2年
間。
アロウズ・チーム残留とみられていたデラ・ロサは、先週突然にエンリ
ケ・ベルノルディにシートを奪われ、一時はミナルディ・チームのドラ
イバーに名前が上がっていた。
デラ・ロサはジャン・アレジ、ガストン・マッツァカーネに続く第3ド
ライバーとして、2人に障害があった場合にはレースに出場する可能性
を持つ。
- [F1]ベネトン、2001年新型車『B
201』を発表(2001.2.7)
ベネトン・チームは6日(火)、イタリアのベニスにおいて2001年シー
ズンを戦う新型車『B201』を発表した。
霧が掛かったこの日のベニスの天候の中で、かもめ型フロントウィング
を装着した鮮やかなブルーの新型車は、ジャンカルロ・フィジケーラ&
ジェンソン・バトンのレギュラー・ドライバーと共に、100人を越す
報道陣の前に姿を現した。
チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は「2001年にチャンピオンシッ
プを獲得するのがわれわれのゴールではない。将来に向け、正しい方向
で正しい進化を遂げるのがわれわれのプログラムだ」と語る。
また新型車そのものはすでにバルセロナでデビューしており、これに搭
載されたルノーのV10エンジンはバンク角が111度と言われる革新
的なものだ。
ルノー・スポールのパトリック・フォヘーレ代表が「今年は(来年の完
全ルノー体制への)過渡期であり、われわれは大いなる野心的なテクノ
ロジーを今年のマシンにつぎ込むつもりだ」と語る通り、これまでのテ
ストではすでに数々のトラブルに見舞われているようだが。
- [F1]トヨタF1、燃料はエッソ
(2001.2.6)
2002年からF1参戦するトヨタF1では、すでにタイヤがミシュラ
ンを装着することが決まっているが、今回の活動計画で燃料については
エクソンモービル社と提携することが発表された。
これにより、トヨタF1は燃料だけでなくオイルその他の潤滑系もすべ
て同社の開発したものを使用することになる。
同社のエッソブランドは以前からトヨタと親しく、トヨタが支援するフォー
ミュラ・トヨタ・シリーズの冠スポンサーも務めていることで知られる。
- [F1]トヨタ、若手育成プログラムを発
表(2001.2.6)
トヨタ自動車は、5日(月)、都内で発表した活動計画の中で将来のF1
ドライバーを育てるべく、若手育成プログラムを発表した。
それの計画によれば、20歳以下の候補者から1〜3人を選び、最終的
にはF1参戦までトヨタが支援する。
また2003年には、昨年11月に経営参画を明らかにした富士スピー
ドウェイを拠点としたレーシングスクールを設立。初代校長には先に現
役引退を表明した関谷正徳氏が就任する予定。
なお、支援はドライバーだけでなく、エンジニアについても若者を応援
して育成するシステムを確立する。
- [F1]トヨタ、F1計画の概要を発表
(2001.2.6)
2002年シーズンからF1GPに参戦することが確定しているトヨタ
自動車は、5日(月)、都内で発表した活動計画の中でF1のテストスケ
ジュール等を明らかにした。
それによれば、初のテスト走行は3月23日(金)にヨーロッパで行なう。
場所は明らかにされていないが、おそらくはこれまでの経緯からデータ
が豊富なポールリカール・サーキットとみられる。
その後はモナコのような市街コースを除き、GPが行われる世界各地で
テストを行なう予定で、日本GPの鈴鹿でも行われることになる。
トヨタ・モータースポーツ(ドイツ)のオベ・アンダーソン代表は「ラリー、
ルマンなどでわれわれは実績を作ってきたが、F1は特別なもの。数年
後にはチャンピオンを狙うつもりだが、既存チームと一緒に走るテスト
走行で全体の真ん中のタイムならハッピー」と、楽観視していないこと
を強調した。
- [F1]ミハエル・シューマッハ、モデナ
名誉市民に(2001.2.5)
フェラーリ・チームに21年ぶりのチャンピオンシップをもたらせたミ
ハエル・シューマッハに、また新たな栄誉が加わった。
それはフェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリ氏縁のモデナ市
が、シューマッハに『名誉市民』の栄誉を授与することになったもの。
(E.フェラーリ氏はモデナ市に居住、活動を続けていた)
同市のジュリアノ・バルボリーニ市長によれば、6日(火)にシューマッ
ハ自身を招いて授与式を行なう予定ということだ。
- [F1]新生ミナルディ、クラッシュ・テ
ストをパス(2000.2.5)
ポール・ストゥダート氏(オーストラリア)の手により、再生が図られて
いるミナルディ・チームでは、F1参戦に不可欠なFIAによるモノコッ
クのクラッシュを受け、無事にパスしたことがわかった。
チームではさらに今週中に、続いてロールバー・テストを受けるべく準
備中ということだ。
なお注目のドライバー・ラインナップについて、ストゥダート氏は第1
ドライバーについては8日(木)に、また第2ドライバーについてもごく
近いうちにアナウンスできるとしている。
- [F1]トヨタF1、新コーディネーター
を獲得(200102.5)
トヨタF1チームは、このほど同チーム・F1プロジェクトのコーディ
ネーターとして、ジャンフランコ・ファントュージ氏(41歳:イタリ
ア)を獲得したことを明らかにした。
同氏は1970年代半ばからフェラーリ・チームに在籍、長くゲルハル
ト・ベルガー(現:BMWモータースポーツ)のレース・エンジニア等を
務めた。
ここ2年間はミナルディ・チームで同じくレース・エンジニアとして活
躍していたが今年からトヨタ・チームに移籍し、コーディネーターとし
て新チームのために働くことになった。
- [IF3000]ヨーロピアン、ミナルディJ
rチームに(2001.2.3)
ミナルディを買収したばかりのヨーロピアン・アヴィエーション・グルー
プの総帥ポール・ストゥダート氏が語ったところによると、傘下の国際
F3000チームであるヨーロピアン・フォーミュラF3000チーム
は、『ヨーロピアン・ミナルディF3000』とチーム名を変更し、今
後はミナルディのジュニアチームとして活躍してゆくことになったとい
う。
昨年まではアロウズのジュニアチームとして活動してきた同チームだが、
マーク・ウェーバーとの契約で混乱し、遂に昨年末に袂を分かつことに
なってしまったが、これでF1ジュニアチームとしての地位は継続され
ることになった。
グループはアロウズの依頼により作成した2シーターのF1マシンも所
有しており、このマシンの運用もヨーロピアンが担当し、この名称もミ
ナルディF1と改名されることになりそうだ。
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