モータースポーツニュース
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2001年3月
- [BTCC]アーロン・スライト、プジョー
で参戦(2001.3.26)
26日、スーパーバイクの元ライダーであったアーロン・スライトが、
プジョー・ワークスからBTCC(5レース以上)に参戦することが発表
された。
スライトは1979年にバイクレースにデビュー。1992年からスー
パーバイク選手権を戦い13勝を上げ、鈴鹿8時間耐久レースでも3勝
をあげている。昨年BTCCスーパーツーリングをテスト走行し、BT
CCにデビューするのではないかと噂になっていた。
- [F1]トヨタF1、本日シェイクダウン
(2001.3.23)
2002年シーズンからの参戦を予定しているトヨタのF1が、23日
(金)、フランスのポールリカール・サーキット(Excelis)にてい
よいよ初の走行を行う。
トヨタは現代のF1では唯一フェラーリだけが行っている、エンジン&
シャシーのすべてを自社開発するフル参戦型で、これまでWRCやルマ
ン24時間レース等で実績を残したオベ・アンダーソン氏率いるTMG
(トヨタ・モータースポーツGmbH)が主体となる。
すでに現地マルセイユには、世界各国から500名を越える報道陣らが
集まっていると伝えられ、その関心の高さを物語っている。
- [F-Nippon]ムーンクラフト、開幕戦出
場を断念(2001.3.22)
急きょスポンサーが降りたことで、開幕戦からの参戦が危ぶまれていた
ムーンクラフトだが、残念ながら開幕戦(鈴鹿)を欠場することが明らか
になった。
チームは引き続き第2戦(もてぎ)からの参戦に向けて動いているが、本
山哲、脇阪寿一などと並んで今シーズンの中心的な存在になると見られ
ていた道上龍の開幕戦欠場はシリーズにとっても大きな痛手となる。
- [WRC-Rule]新ルールを採択
(2001.3.22)
22日開催されたFIAワールドモータースポーツカウンシルの席にて、
WRCの新ルールが採択された。概要は以下のようだ。
- 事前走行レギュレーションに違反したドライバーまたはコ・ドラ
イバーは、最低1年間のライセンス停止処分とされる。
- 最初のスペシャルステージの前の最初のサービスパークは、10
分間から20分間に増やされる。
- ギアボックスとデファレンシャルは、どのサービスパークでも交
換できる。
- [F1]ルチアーノ・ブルティ、シート喪
失か(2001.3.22)
ジャガー・レーシングのルチアーノ・ブルティだが、シーズン途中でペ
ドロ・デ・ラ・ロサにシートを奪われるのではないかと噂となっている。
すでに2002年から正ドライバーとなることが決定しているデ・ラ・
ロサだが、情報によれば4月15日のサンマリノGPでシートを失って
しまうかもしれないという。
彼はチームメイトであるエディ・アーバインと比べてもそれほど劣った
パフォーマンスである訳ではない。それでも彼のシートが奪われてしま
うのは不思議な話だが、やはりスポンサー絡みの政治的な動きだと言う
ことだろうか?
現在行われているバルセロナテストでも走行を行っているのはアーバイ
ンとデ・ラ・ロサであり、ブルティには出番はないようである。
- [F1-Circuit]マレーシア、2010年
までの契約を延長(2001.3.21)
マレーシアGPのオーガナイザーは、2010年までの契約延長契約を
締結したことを発表した。
今年マレーシアGPは3月に開催されたが、シーズン開始まもなくでは
集客も見込めないため、来年からは別の時期に開催されることを望んで
いるとされる。
- [EF3000]アルデン、ユーロF3000
から撤退(2001.3.18)
アルデン・チーム・ロシアは、ユーロF3000シリーズからの撤退を
決定した。
アルデンは昨年ドライバーにワレン・ヒューズを擁し、イタリアF30
00選手権タイトルを手中に収めるほどの実力はチームだった。チーム
はダレン・マニングをドライバーとして国際F3000選手権へ参戦す
ることを決定。ユーロF3000選手権への参戦を見送ることになった。
- [F1-Person]グスタフ・ブルナー、引
退を発表(2001.3.18)
ヨーロピアン・ミナルディが新スポンサーを発表した席で、これまでミ
ナルディのテクニカル・ディレクターを勤めてきたグスタフ・ブルナー
が今年のクリスマスを最後にフォーミュラ1から引退することを発表し
た。
- [F1]ミナルディ、新スポンサーを発表
(2001.3.18)
ヨーロピアン・ミナルディは、土曜日夜新しいスポンサーを発表した。
スポンサーとなったのは、ドイツのコンピューターメーカーであるジェ
リコム。契約期間は複数年で、実質的にメインスポンサーとなる模様だ。
- [Person]ボブ・ウォレック氏、バイク
事故で死去(2001.3.17)
フランス人スポーツカー・レーサーであるボブ・ウォレック氏(58歳)
が、セブリング・インターナショナル・レースウェイの近くでバイクで
走行中、自動車と衝突して亡くなった。
ウォレックは、土曜日に行われるALMS第2戦セブリング12時間レー
スに出場予定だった。金曜日午前中に行われた最終フリー走行を終えた
彼は、午後4時30分頃ハイウェイ98を西に向かってバイクで走行中
に乗用車に後ろから追突された。彼はすぐさまセブリングにあるハイラ
ンド地区メディカルセンターに移送されたが、すでに死亡されているこ
とが確認されたという。
- [F1]トヨタ、フランス人F.ペレーラ
を起用(2001.3.17)
16日、トヨタ・モータースポーツは若手育成プログラムとしてフラン
ス人フランク・ペレーラと契約を交わしたと発表した。
ペレーラ(17歳)は1999年にフォーミュラAカートのチャンピオン
となり、2000年はスーパーAとフォーミュラCにステップアップし
ていた。
- [F1]ミシュラン&BS、タイヤ溝追加
に否定的(2001.3.16)
ミシュランタイヤとブリヂストンタイヤの現場責任者が、そろってFI
Aが検討していると言われるタイヤ溝の追加に否定的な見解を示して注
目された。
これは、今シーズン再発したタイヤ戦争により大幅にラップタイムが向
上したことから、FIAが現行の4本溝から5本へと増やすことを考え
ていると伝えられたことによる。
これに対しブリヂストンの安川ひろしディレクターも、またミシュラン
のピエール・デュパスキエ/ディレクターも、安易に溝を増やすことは
タイヤグリップの安定を損ない、F1マシンのスピードの低減よりもむ
しろ安全に対するリスクが増すものだと否定的な見解を語った。
- [F1]デ・ラ・ロサ、2002年から正
ドライバーに(2001.3.16)
ジャガー・レーシングのボスであるボビー・レイホール氏が、来期は現
在のドライバーのうち一人がレギュラードライバーの地位を追われると
認めた。彼はまた、現在テストドライバーを勤めているペドロ・デ・ラ・
ロサが来期のレギュラードライバーに昇格する予定であることも認めた。
しかし、エディ・アーバイとルチアーノ・ブルティのどちらのドライバー
がチームを去ることになるかに付いては明らかにしなかった。
アーバインは新車R2について辛辣な批判を繰り返し述べ、かなりレイ
ホール氏の心証を悪くしていると言われているが、噂によるとチームか
ら追い出されてしまうのはブルティの方だという。
- [I-F3000]フォルテック、国際F30
00から撤退(2001.3.15)
フォルテック・モータースポーツは、速いドライバーを獲得できなかっ
たことを理由に国際F3000選手権より撤退することを決定した。
第2チームであるフォルテック・イタリア・モータースポーツ・チーム
は、ユーロF3000選手権への参戦を継続するという。
- [CART]エンジン形式をターボからNA
に変更か(2001.3.13)
関係者の話によると、どうやら2003年頃からCARTで使用するエ
ンジンを現在のターボエンジンから自然吸気エンジンへと変更する動き
が具体的に動き出している模様だ。
しかし、現状ではエンジンメーカー間での話が付いているとは言えない
状況の模様だ。自然吸気を求めるメーカーがある一方で、エンジン排気
量を1.8リットルとした提案をしているメーカーもある。またIRL
が同意するなら、エンジンの最高回転数を制限した自然吸気エンジンと
してもよいという話しもあり(つまりメーカーとしてインディ500へ
の参戦を果たしたいわけだ)、かなり混沌とした状況だ。
現実的に考えれば、現在のCARTで使用しているエンジンはF1のハ
イテクエンジンと比べてイメージ的に『劣った』仕様と考えられがちで、
このようなイメージが将来も続くのであればエンジンメーカーとしても
CARTの将来に対して否定的な見方にならざるを得ない。
将来のエンジン像として求められるものは、現在参戦しているエンジン
メーカー(ホンダ、トヨタ、フォード)が全て残ることと、エンジンのハ
イテク化促進、イメージを一新するためにより鋭いエンジン音(つまり
F1のような澄んだ高音)、IRLとのエンジン仕様統合などが課題と
される模様だ。
- [F1]マックス・モズレー、ルール変更
を強行か(2001.3.12)
先の開幕戦オーストラリアGPでラップタイムが一気に3秒も上がって
しまった件で、FIAのマックス・モズレー氏は今年第4戦スペインG
Pより採用されるルール変更を強行する模様だ。もちろん強行理由は、
『安全のため』だ。
ルール変更の内容についてはまだ明確な情報はないが、どうやら空力的
な規則変更によって最高速・コーナリング速度共に押さえる方向を狙っ
ている模様だ。
前レースでのタイヤについて、実はルール違反と指摘されてもしかたが
ない現象がミシュランタイヤには見られたという。ミシュランのタイヤ
ユーザーはほぼ4本の溝が無くなり、スリック状態となっていたのだ。
FIAは、どんなときでも溝の深さは要求されるもの以上あるべきとルー
ルとしていないが、今後この点も明確にルールとされることだろう。
- [F1]F1放映権を巡り、『キルヒ』と
メーカーが対立(2001.3.12)
F1の放映権については現在、FIAの副会長でもあるバーニー・エク
レストン氏の『SLEC』社が保有しているが、2011年からの権利
について、同社に出資していた『EMTV』社を傘下に収めた『キルヒ』
が獲得する意向を明らかにしている。
しかし、サッカーのW杯放映権も持つ同社がF1をも商業ベースに支配
することを嫌った自動車メーカーらが、これに対抗する意志をFIAに
示して注目されている。
これらはF1に参戦しているフィアット(フェラーリ)、フォード(ジャ
ガー)、メルセデス(マクラーレン)、そしてルノー(ベネトン)らの欧州
メーカーで、もしもキルヒがF1を実効支配するようになるならば、メー
カーが協力して現在のF1とは別の選手権シリーズを立ち上げることも
辞さないと強硬姿勢を示している。
- [F1]HANSデバイス、F1採用は2
002年から(2001.3.11)
今年中にF1でも採用予定だったHANSデバイスだったが、ドライバー
より適切にフィッティングする十分な時間が無いため、採用は2002
年に見送られることが決定した。
このデバイスは開幕戦でデイル・アーンハートが死亡事故を起こしたN
ASCARでも採用するドライバーが増えており、今後レーシング・ド
ライバーの必須アイテムとなりそうだ。
- [F1]事故を起こしたBARシャシー、
押収される(2001.3.6)
日曜日に起こったレース中のアクシデントによりマーシャルだった52
歳のグラハム・ベベリッジ氏が死亡した事故で、ビクトリア州警察の調
査官が事故を引き起こしたジャック・ビルニューブのマシンを押収した。
また調査官は、事故の当事者であるジャック・ビルニューブとラルフ・
シューマッハの二人に対して、任意の取り調べを行ったという。
ベベリッジ氏が亡くなった直接の原因は、ビルニューブのマシンから脱
落したタイヤホイルが、偶然マーシャル達がトラックにアクセスするた
めに開けられていたウォールの隙間から飛び込んできて、彼の胸に時速
200km以上の速度で飛来したためとされる。この他に同じくBAR
から飛び散って飛来したマシンの破片により7人の観客達が切り傷や痣
を作ってしまっている。
現在ベベリッジ氏が亡くなった場所には、大量の花束が捧げられている
という。
- [F1]ホイル脱落防止鎖、再調査へ
(2001.3.5)
開幕戦オーストラリアGPの決勝レース中の事故で、ホイルがマシンか
ら脱落し、その一つがフェンスを突き抜けてマーシャルを殺傷したが、
FIAはホイルをマシンから脱落しないようにつなぎ止めていたはずの
鎖がなぜ切れてしまったのかを再調査している。
この鎖はハイテンションケブラーから製造されており、本来ならばマシ
ンからホイルが脱落するのを防ぐ働きをするはずだった。しかし、ター
ン3でジャック・ビルニューブのマシンが高速でラルフ・シューマッハ
と接触し、その後マシンが宙に浮き上がってガードレールめがけて突っ
込んできた。ここにターン3を警戒中のマーシャルがたまたまいたため、
悲惨な結果となったのだ。
前日のシューマッハの事故でもホイルはマシンから脱落してしまってい
たため、この鎖はこれまで重大な局面で一度もちゃんと機能していない
ことになる。早急に原因を調査し、きちんと機能する製品と交換される
ことを願うしかない。
- [F1]ミシュラン、緒戦の結果に満足
(2001.3.5)
復帰後第1戦のオーストラリアGPを終えたミシュランタイヤのピエー
ル・デュパスキエ/モータースポーツ・ディレクターは、その結果に満
足しているとの意向を示した。
「もちろん、私は最終的なレース結果だけについて言っているのではな
い。しかし、何のデータないこのアルバートパークで、5台ものクルマ
が最後まで走り切ったことは大きな収穫と考えている。ここで得た膨大
なデータは、必ずや来年のオーストラリアGPに重要な貢献をしてくれ
る筈だ。予選のパフォーマンスにも満足しているし、レース中の耐久性
にも満足だ。もしもラルフがあんな事故に遭わずに最後まで走っていた
ら、きっとポイントを獲得した筈。次のマレーシアGPにも大きな期待
をしているよ」
今回のレースでミシュラン・ユーザーは完走扱いとなった14台のうち
6台を占めた。
- [F1]観客も負傷(2001.3.4)
オーストラリアGP決勝レース中のアクシデントでマーシャルが亡くなっ
ているが、同じアクシデントの影響で11名ものけが人が観客にも出てい
たことが判明した。
ケガをした観客達は、ジャック・ビルニューブとラルフ・シューマッハ
のクラッシュから飛び込んできたマシンの破片で負傷したという。観客
の一人は50代の男性と言うことだが、ケガの程度などのそれ以上の情
報は今のところ明かされていない。
現在地元の警察が現場検証を進めている真っ最中で、後ほど警察により
記者会見が開かれる模様だ。
事故はブレーキングポイント寸前で発生しており、マシンは時速200
km以上のスピードで疾走していたはずだ。小さな破片が観客席に飛び
込んだだけでも、かなりのダメージを人体に与えることは十分に可能だ
と思われる。
- [F1]オーストラリアGP決勝中に事故
でマーシャルが死亡(2001.3.4)
オーストラリアGPの決勝レース中、ジャック・ビルニューブとラルフ・
シューマッハが接触した事故に巻き込まれて、コースマーシャルの一人
が死亡した。
ラルフ・シューマッハのマシンはほぼトラックの中央を走っており、ジャッ
ク・ビルニューブは彼をアウトからパスしようとした。しかしブレーキ
ングポイントまでにラルフに追いつけずにいた。ここでラルフのブレー
キングポイントがジャックが予想していたよりも早く、結果ジャックの
右フロントタイヤがラルフの左リアタイヤに接触した。まだブレーキン
グポイントにさしかかっていなかったビルニューブのマシンは、いきな
り宙に投げ出される格好となった。
空中に舞い上がったジャックのマシンは左方向に回転しながらウォール
に接触。衝撃でジャックのマシンは逆方向に速い速度で回転しながら空
中をグラベルに向かって飛行していった。この課程で飛び散ったマシン
の破片がマーシャルの一を直撃した。このマーシャルはフェンスの後ろ
に立っていたが、タイヤがフェンスを貫通して彼を直撃した模様だ。
不運なマーシャルはすぐさまコース脇で救命処置をされ、ヘリコプター
でアルフレッド病院に空輸されたが、残念ながら病院に到着した時点で
すでに死亡していたという。
- [IF3000]プロストジュニア、チーム名
が決定(2001.3.3)
プロストのスポンサーであるPSNがバックに付いたプロストの国際F
3000チームだが、正式名称は『プロストF3000ジュニア・チー
ム』となることがわかった。
これまでチーム名は前チーム名であるアポトックスから『プロスター』
となると紹介されてきたが、今年からよりプロスト色が強くなり、ペド
ロ・ディニスの指揮下強固なチーム体制作りに邁進することになりそう
だ。
- [IF3000]双子で同一カテゴリのレース
に参戦が決定(2001.3.3)
すでにペトロバスジュニアから国際F3000選手権に参戦を決めてい
る双子の兄リカルド・スペラフィコに続き、双子の弟であるロドリゴ・
スペラフィコがコローニから国際F3000選手権に参戦することが決
まった。
コローニはイモラでのテスト走行にロドリゴを起用し、そのパフォーマ
ンスに満足してドライバーとして決定したという。
この双子のブラジル人ドライバーは昨年イタリアF3000選手権を共
に戦い、兄のリカルドがチャンピオンに、弟のロドリゴが4位につけて
いた。
- [F1]ウィリアムズの抜け駆けに他チー
ムから不満(2001.3.2)
1日(木)、かねて予定されていた通り、オーストラリアGPの会場でB
MWウィリアムズ・チームが他のレースカーや一般市販車とのデモンス
トレーションを行なった。
しかし、この際にミシュランは最新スペックのものをマシンに装着、さ
らに路面温度を計測するなどしたことから、マナー違反の『事前テスト』
だと他チームから不満の声が上がることとなった。
王者ブリヂストン陣営では鷹揚の構えを見せたものの、内輪のミシュラ
ンユーザーであるベネトン・チームは特に非難を顕にしている。これは、
ベネトン・チームが今シーズン、ウィリアムズ・チームとの間でミシュ
ラン勢中の主導権争いでしのぎを削っているからだ。
- [F1]メルメット問題、シューマッハに
罰金の命令(2001.3.2)
ヘルメットの使用を巡って、ベルギーに本拠を置くベル・ヘルメットの
配給会社であるスポーツ・ヨーロッパ社からベルギーの裁判所に訴えら
れていたミハエル・シューマッハだが、同裁判所は今季F1開幕前日の
1日(木)、同選手に対して罰金の命令を下した。
それによれば、もしシューマッハがベル社との契約に反してシューベル
ト社製のヘルメットを使用した場合、契約が有効な今シーズン一杯、1
イベントにつき500万ベルギー・フラン(約1,3000万円)の罰金
が課せられることになった。(年間では約2億2千万円となる)
シューマッハがこれにどう応えるか、注目のオーストラリアGPのセッ
ション・スタートは今日午前11時、日本時間の午前9時に明らかにな
る。
- [F1]アレジに心強い味方が現れる
(2001.3.2)
プロスト・チームのジャン・アレジに、旧知で頼りにできるエンジニア
がつくことになった。
これは1日(木)チームが明らかにしたもので、ジャガー・チームから移
籍したアンディ・フレミング氏がアレジのトラック・エンジニアとして
すでに仕事を始めているということだ。
フレミング氏はアレジのフェラーリ時代にもパートナーを組んでいて、
同選手の信頼が厚い。同氏はその後、ベネトン、ティレル、アロウズ、
そしてスチュワート時代に現ジャガーに移籍していた。
なお、これと同時にプロスト・チームからはハンフリー・コルベット氏
がジャガー・チームへと移籍する。
- [WRC]セアト、ワークスサポート復活
(2001.3.1)
昨年末をもってWRCから撤退したセアトだったが、今後二つのチーム
に対してワークスサポートを行うと発表した。
セアトはコルドバで行われるWRC第4戦スペインにセアト・テレフォ
ニカ・ムービースター・チームよりワークスマシンを復帰させる予定だ。
このチームは残念ながらこの1戦のみの走行だ。
もう一つのチームはセアト・レプソルYPFで、ポルトガルとカタロニ
ア・アクロポリスラリーに出場する。
- [WRC]FIA会長、『不法テストには
厳罰を課す』(2001.3.1)
FIAのマックス・モズレー会長は、現在半ば公然と行われているWR
Cラウンドでの不法な事前テストに対し、厳罰を課すとの意向を明らか
にした。
「スポーツというのは公正に行われてこそのもの。人の目を盗んで不法
なことをするというのはスポーツマンのすることではない。FIAはもっ
と監視を厳密にして、もしもそういう輩が摘発されたならそれに対して
はドライバーにについてもまたチームについても厳罰を課す。具体的に
は出場停止処分や高額の罰金といったペナルティにになるだろう」とモ
ズレー会長は語った。
昨シーズン、プジョー・チームではサンレモラリーの際に、G.パニー
チが不法な事前テストを行なって優勝したとして、チームメイトである
F.デレクールとの間で険悪な雰囲気になったことがある。
- [F1]ジョーダン、秘密兵器を搭載
(2001.3.1)
ジョーダンホンダは、2001年のオーストラリアGPより『秘密兵器』
を搭載したことを認めた。
この『秘密兵器』、チームとドライバーのコミュニケーション時に、外
からの騒音を低減するノイズキャンセラー装置である。チームのスポン
サーの一つであるルーセント・ベル・ラボラトリーズが開発したこの装
置だが、レース中の会話が非常にクリアに聞こえるようになったという。
ジョーダンのドライバー達は、フォーミュラ1用に最適化された小型マ
イクロホン(高性能フォイルエレクトレット)をヘルメットに装着し、さ
らに車内の装置がマイクで拾われた音声をフィルタリングし、エンジン
の130デシベルの騒音を除去する。
この技術は元々最新鋭のジェット戦闘機のパイロット用ヘルメットをター
ゲットに開発されている物だという。
- [F1]アロウズ、最後に2001年新型
車を発表(2001.3.1)
ミナルディ・チームが予定を早めたため、結果的に11チーム中最後と
なったアロウズ・チームの新型車発表会が、開幕を目前にしたメルボル
ンのアルバートパークで、1日(木)行われた。
マシンはメイン・スポンサーのアロウズが残留したことからオレンジと
黒を基調としたもので、一見大きな変化はないように見える。
チーム・オーナーでもあるトム・ウォーキンショー監督は「昨シーズン、
われわれは大方の期待を裏切る活躍を示したが、今年はそれに安穏とす
ることなくチャレンジングにデザインしたものだ。今年のアロウズの活
躍を期待して欲しいね」と強気に語っている。
- [F1]オーストラリアの新人、トヨタと
育成契約を締結(2001.3.1)
28日(水)、トヨタのF1プロジェクトを推進するTMG(トヨタ・モー
タースポーツGmbH)は、オーストラリアの新人ライアン・ブリスコ
(19歳:豪)とテストドライバー契約を結んだことを明らかにした。
これはミカ・サロらのマシン開発のテストドライバーとは異なり、将来
のF1ドライバーを見据えた育成計画に基づくもので、ホンダの佐藤琢
磨らと同様のポジションとみられる。
ブリスコは「こんな幸運が舞い込むなんてとても信じられない気分だよ」
と興奮を隠しきれない様子。
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