1998 F1 World Champion Ship
Round1 Australia Grand Prix
Qualifying Session Report
- マクラーレン・メルセデス、フロントロウを独占
シーズン最初の予選セッションでは、ミカ・ハッキネンとデビッド・クルサー
ドがポールポジション争いを繰り広げ、ハッキネンがクルサードに0.04秒
差をつけて自身通算2回目のポールポジションを獲得した。ブリヂストン・タ
イヤにとっては初のポールポジションとなる。また、マクラーレンの2人のド
ライバーはライバルにコンマ7秒もの差をつけ、チームに通算81回目のポー
ルポジションをもたらした。
- シューマッハは予選結果に満足
フェラーリのミハエル・シューマッハは、マクラーレンの2台からコンマ7秒
遅れで3番グリッドを獲得した。「ポールが取れれば文句はないが、3位でも
満足している。テストの様子からして、期待通りの結果だね。まだマクラーレ
ンのレベルには追い付いていない。このレースでは信頼性を高めるためにある
程度の妥協は必要だけど、次のレースではもっと良くなると思う。グッドイヤー
も新しいタイヤを準備しているから、ブラジルではもっと接近できるよ。」と
シューマッハはコメントしていた。
一方、エディ・アーバインはエンジンのマッピングに問題があり、チームメイ
トから1秒落ちの8位となった。
- ビルニューブはセカンドグリッドから
1997年のワールドチャンピオン、ジャック・ビルニューブは4番グリッド
を獲得。シューマッハと同じ2列目からのスタートとなる。ビルニューブは予
選開始当初はレースマシンに乗り込んだが、途中でスペアカーに乗り換え、排
気熱で弱くなったリアウイング支持部の安定性のチェックを行なった。その後、
再びレースマシンでのアタックを行なった。
フレンツェンの方は、特にメカニカルトラブルはなかったものの、セッション
終了時には5位に0.01秒差の6位に後退してしまった。
- ハーバートが3列目に
ジョニー・ハーバートは、マシンがナーバスでドライブしにくいと訴えていた
が、マシンの速さには満足しているようだ。ハーバートは午後に入ってから空
力セッティングの変更がズバリ的中し、見事に5番グリッドを獲得した。一方
のジャン・アレジはセッティングの方向を誤り12番手に沈んでしまった。
- その他
アロウズは前日同様にトラブル続きで、サロ、ディニス共にスロットルの問題
を抱えていた。
ベネトンのアレキサンダー・ブルツは、最初のアタックでスピンを喫してしま
い、チームメイト用にセットアップされたスペアカーに乗り換えなければなら
なかった。
プロストのヤルノ・トゥルーリはギアトラブルで15位。パニスはコース上で
スピンしてしまい、赤旗中断の原因を作ってしまった。その後、タイムアタッ
クを試みるが、16位に留まった。
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