1998 F1 World Champion Ship
Round11 German Grand Prix
1st-half Free Practice Session Report
- マクラーレン、第1セッションを制す
デビッド・クルサードは、マシンのオーバーステアがひどいと不満を漏らして
いたものの、ドイツGPフリー走行の第1セッションでトップタイムをマーク
した。
ミカ・ハッキネンは、シケインでミスを冒してしまい、2番手のタイムとなっ
た。
両ドライバーともマシンには異常がなく、トラブルフリーでセッションを終え
た。
- ミハエル・シューマッハ、ニューシャシーにトライ
フェラーリのミハエル・シューマッハは、午前中のセッションで新しいロング
ホイールベース仕様のシャシーを使用し、セットアップに時間を費やしていた。
この週末、ロングベース仕様車で走るか、旧型車で走るかはまだ決定していな
い。
チームメイトのエディ・アーバインは、旧型となったショートホイールベース
のシャシーで走行し、シューマッハに次ぐ5番手のタイムをマークした。
フェラーリの2台のマシンは共にフロントとリアに高速ストレート用に改良さ
れた最新型の空力パッケージを使用。そのおかげで直線スピードはかなりの好
記録となったようだ。
- アレジ、3番手
ザウバーのジャン・アレジは、今朝のセッションでまたも3番手につける健闘
を見せた。彼は、このセッションではソフトタイヤを使用していたが、それに
合わせたマシンのパフォーマンスにも満足していた。
チームメイトのジョニー・ハーバートもソフトタイヤを使用したが、オーバー
ステアが酷く、10番手に留まった。
- ヒル、レースを楽観視
「最初から良いタイムが出せて良かった。特に、まだシャシーセッティングが
ベストな状態まで煮詰まっていない段階でこのタイムが出たんだからね。」と
語ったのは、ジョーダンのデーモン・ヒル。
一方のラルフ・シューマッハは、ヒルよりも硬いタイヤで走行したが、グリッ
プ不足を訴え9番手に留まった。
- ウィリアムズ、トラブル多発
ウィリアムズのジャック・ビルニューブは7番手のタイムをマークしたものの、
マシンには問題が続出だった。両ドライバー共にセッション途中でリアウィン
グを交換したが、その影響のためかハインツ・ハラルド・フレンツェンは14
番手のタイムしか出せずにいた。
- その他
ベネトンは燃料を満載し、レース用のセットアップに専念していた。ジャンカ
ルロ・フィジケラは、リアが暴れると渋い顔をしていた。一方のアレキサン
ダー・ブルツは、F1では初走行となるホッケンハイムの攻め方を研究してい
た。
アロウズのペドロ・ディニスはガードレールに接触。ティレルの高木虎之介は
第1シケインでスピンを喫っし、エンジンをストールさせてしまった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1998), wake@yk.rim.or.jp