1998 F1 World Champion Ship
Round13 Belgian Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレン勢、先行する
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンとデビッド・クルサードの
2人は、今朝のセッションでは共にクルマのバランスに満足することはで
きなかったが、いつものように1、2番手を占めることになった。
なお、2人はセッション中に相次いでスピンしてしまった。クルサードは
バス・ストップ・シケインで、ハッキネンはセッションが残り6分という
ところでラ・ソース・ヘアピンでスピン。クルサードはそのままコースに
復帰できたものの、ハッキネンの方はギアが抜けず、コース上に立往生。
しかも、コース上では各車がタイムアタックには行っていたため、ラ・ソー
スではイエローフラッグを振る状況になってしまった。
- ミハエル・シューマッハ、6番手に沈む
フェラーリのミハエル・シューマッハはこのセッションで6番手。しかし、
彼はこの原因をサロのクラッシュによる赤旗やハッキネンのスピンによる
黄旗のためだと考えており、悲観的にはなっていない様子。なお、彼は前
半のセッションではレース用のセットアップを調整し、後半のセッション
では予選用のセットアップ調整を行なっていた。
エディ・アーバインの方は、昨日とセッティングを変えたらクルマのパ
フォーマンスが向上したようで一安心という様子。しかし、彼も序盤でス
ピンをしてしまい、コース上に立往生してしまった。そのために貴重な時
間を無駄にしてしまった。
- ヒル、好調
ジョーダン無限ホンダのデーモン・ヒルはこのセッションでも好調な仕上
がりを見せた。ヒルによれば、クルマのバランスはかなり良くなっている
ようで、実際彼はこのセッションで3番手のタイムをマークした。
一方のラルフ・シューマッハは9番手とやや後方に沈んだ。ラルフの方は
一般道からサーキットセクションに戻る下りの斜面でアンダーステア症状
がひどくなっているとのことだ。
- ビルニューブ、4番手
ウィリアムズ・メカクロームのジャック・ビルニューブは、昨日のクラッ
シュの後遺症もなく、このセッションでも元気な姿を見せた。このセッショ
ンでも4番手のタイムをマークした。
ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、このセッションの大半をシャシー
セットアップの調整に費やし、何とかベストセッティングを見い出そうと
躍起になっていたが、8番手のタイムをマークするに留まった。
- その他
アロウズにとってはこのセッションは悪夢となってしまった。このセッショ
ンでは2台のマシン共に新しいDスペックエンジンを搭載していたが、2
台ともエンジンブロー。エンジンをCスペックに積み替えたが、最初のア
タックでサロがオー・ルージュでクラッシュしてしまった。
スチュワート・フォードのヨス・フェルスタッペンは、エンジンの不調か
らスピンを喫してしまい、コース上にマシンを止めてしまった。
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