1998 F1 World Champion Ship
Round15 Luxembourg Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- ハッキネン、トップタイム
セッション開始時にはウェットだった路面も終盤にはドライとなり、マク
ラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、このセッションで終始トッ
プを守り続けた。しかしながら、このタイムは昨日のベストタイムを下回
るものとなってしまった。
デビッド・クルサードは、路面が乾くにつれてマシンバランスのセット
アップが決まらなくなってしまい、ハッキネンからコンマ5秒遅れの4番
手に留まった。
- ミハエル・シューマッハ、2番手
フェラーリのミハエル・シューマッハは、午後からの予選のための準備を
整え、このセッションではフレッシュタイヤを装着。ハッキネンにコンマ
1秒以内に迫るタイムをマークした。
エディ・アーバインの方はレースセットアップに集中していた。そのため
10番手のタイムしかマークできなかったが、マシンのパフォーマンスに
は満足している模様。
- ラルフ・シューマッハ、3番手
ジョーダン無限ホンダのラルフ・シューマッハは、改良型のフロントウィ
ング用エンドプレートによってハンドリングも改善され、また、前戦より
も進化した無限ホンダエンジンのおかげもあって3番手のタイムをマーク
した。
デイモン・ヒルは、ハンドリングの問題を解決することができたものの、
エンジンのセンサーに問題が発生し、セッション終盤にクイックラップを
敢行するチャンスを逸してしまった。
- ウィリアムズ勢、5番手、6番手
ウィリアムズの2人のドライバーは、セッションの大半を空力セットアッ
プに費やした。ジャック・ビルニューブは2セットのタイヤを使って5番
手のタイムをマークした。ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、高速ス
ピンをしたものの、コースアウトは免れ、6番手のタイムをマークした。
- その他
プロスト・プジョーでは、マシンのダウンフォースを増やしたためにトラ
クションが増した。しかし、依然としてアンダーステア症状が消えないよ
うで、ドライバーたちは不満を漏らしていた。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、トランスミッションの問題で
セッション序盤にストップ。また、アレジはトラクション不足も訴えてい
た。
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