1998 F1 World Champion Ship
Round2 Grazil Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレンは止まらない
マクラーレンの独立ブレーキシステムは、レースの競技委員会によって、この
週末の使用が正式に禁止されたが、マクラーレンのパフォーマンスに確実にブ
レーキをかけることはできなかった。マクラーレンの2人は、セッション終盤
に予選仕様で走ると、ライバルたちに1秒以上もの大差をつけることになった。
- シューマッハ、セットアップに困惑
ミハエル・シューマッハはセッション序盤に思い切って堅めのセットアップを
施したが、マシンがナーバスになったことが分かっただけで、結局、スピンを
誘発することになってしまった。セッション終盤にはソフトなセッティングに
戻したが、結局、7番手で終ることになった。
- フレンツェン、グッドイヤー勢ではベスト
ハインツ・ハラルド・フレンツェンはグッドイヤー勢最上位の3番手のタイム
を記録したが、マクラーレンのペースにはまだ1.2秒の差を付けられている。
チームメイトのジャック・ビルニューブは、序盤にコースから飛び出し、ウィ
リアムズの右フロントタイヤを壊してストップ。11番手に終ることになった。
- ベネトン、力走
ベネトンのフィジケラとブルツの2人は、それぞれ4番手、6番手の力走を見
せた。2人のドライバーは、共にマシンのグリップとバランスを改善できたと
御満悦だった。
- ラルフ、快走
ジョーダンのラルフ・シューマッハは、第1コーナーで草の上を突っ走ったに
も関わらず、快調に5番手のタイムを記録。
デイモン・ヒルは最後のアタックでスピンし、9番手以上のタイムを出す望み
を絶たれてしまった。
- その他
プロストのオリビエ・パニスはオイル洩れのトラブルを克服し8番手のタイム
を記録。一方、チームメイトのヤルノ・トゥルーリはスピンしてガードレール
に突っ込んでしまい、マシンにダメージを与えてしまった。
ザウバーのジャン・アレジはエンジンがブロー。チームメイトのジョニー・ハー
バートも、スロットルが引っかかって開きっぱなしになり、ガードレールに正
面から激突してしまった。
ティレルのリカルド・ロセットは、ピットに戻る際にガードレールに突っ込み、
マシンの左サイドを壊してしまった。一方、高木虎之介はワイヤーの留め金が
緩むトラブルに見舞われた。
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