1998 F1 World Champion Ship
Round4 San Marino Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- クルサード、トップへ
マクラーレンのデビッド・クルサードは、この日の朝の両セッションを席巻。
ただ一人1分26秒の壁を破って25秒台に突入した。チームメイトのハッキ
ネンよりさらにコンマ8秒速かった。「ベストは出せたものの、コーナーでは
だいぶアンダーステアになる」とマシンを降りたクルサードは語った。
- シューマッハ、マクラーレンを追う
サンマリノGP2日目になり、チームメイトに続いてミハエル・シューマッハ
も新型のサイドウィングを装着。これに最新仕様の047Dスペックエンジン
を搭載してフリー走行に臨んだ。結果的にはタイムを削り取ってみせたが、マ
シンはまだナーバスな状態にあるようだ。
- ジョーダン、大きな前進
ジョーダンの2台が4、5番手を占めマシンの熟成が進んだことを証明した。
なお、デイモン・ヒルがチームメイトを上回ったのはこれが初めてである。
マシンはロング・ホイールベース化され、エアボックスやショックアブソー
バーも新しいものが装着されている。ヒルはとてもマシンが乗りやすくなった
と語り、見事に4番手のタイムを記録した。
- その他
ベネトンのフィジケラは6番手をゲットしたが、チームメイトのブルツは12
番手に留まった。
ザウバーのハーバートはセッティングに苦慮し、14番手に沈んだ。アレジの
方はなんとかアンダーステアを解消し11番手となった。
今季もチャンピオンの有力候補だったウィリアムズの2人はマシンバランスで
苦しんでいる。昨年のこのレースで優勝したフレンツェンはかろうじて7番手
をゲット。前年のチャンピオン、ビルニューブに至ってはかろうじてベスト10
に留まった。
プロストのパニスは9番手に入ったが、チームメイトのトゥルーリは持病の
ギア・ボックストラブルに見舞われて6ラップしか周回できず、なんと最下位。
チームは午後の予選に向けて2台ともエンジンとギアボックスを交換すること
にしている。
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