1998 F1 World Champion Ship
Round4 San Marino Grand Prix
Qualifying Session Report
- ミハエル・シューマッハ、フロント・ロウを逃す
フェラーリのミハエル・シューマッハは本日の予選で、わずかコンマ4秒差で
フロント・ロウからのスタートを逃した。「最後のアタックでは、最終コー
ナーをミスってコンマ数秒ロスしてしまった。そのせいでフロント・ロウを逃
したわけじゃないけど、あれがなかったらタイムはもっと接近していたはずだ。
とはいっても、大した差じゃないし、いいレースができると思う。」とシュー
マッハはコメントしていた。
チームメイトのエディ・アーバインは4番手のタイムを出し、2列目をフェ
ラーリで固めた。
- クルサード、ポール争いに競り勝つ
マクラーレンのデビッド・クルサードは、ミカ・ハッキネンとの激しいポール
争いを演じ、コンマ1秒差で競り勝った。「気温が上昇したせいで、クルマは
午前中ほど良くなかった。2度目のアタックの後にセッティングに変更を加え
たけど、あまり良くならなかったので、元に戻すしかなかった。クルマに対し
て午前中ほど自信を持てなかったし、コーナー進入でのアンダーステアがひど
くなるばかりで、そこはただやり過ごすしかなかった。」とクルサードはコメ
ントした。
ハッキネンはコースを4分の3周したところでタイヤが摩耗してしまい、ポー
ルをゲットするチャンスが消えてしまった。
- ブルツ、3列目をゲット
ベネトンのアレキサンダー・ブルツは、5位で予選を通過し、満足げだった。
「クルマがよかった。ここまで速いタイムが出せるなんて、驚いたよ。この位
置からなら、表彰台目指してまっしぐらだ。」とブルツはコメントしていた。
チームメイトのフィジケラは、午後になってクルマのハンドリングが変わって
いたので動揺の色を隠せなかった。「クルマはいじったけど、ぜんぜんよく
なくて、スピンをしてしまった。元に戻す時間がなかったので、指をくわえて
見ているしかなかった。」とフィジケラ。
- ウィリアムズ、マシンがグリップしない
ウィリアムズ勢は、6位と8位という後方で依然として悪戦苦闘している。
ビルニューブはセッションの終了間際に6位まで上がってきたが、両ドライ
バーともに、マシンのグリップ不足を訴えている。チームはウィングのセッ
ティングで対処しようとしたが、そのために直線スピードが落ちてしまった。
- その他
ジョーダンのデイモン・ヒルが引続き好調を保っている。最終的には、アー
バインによって2列目から弾き出されてしまったが、決勝では十分期待でき
る。チームメイトのラルフ・シューマッハは、ベストラップをミスでフイに
してしまい、9位に後退した。
ミナルディの中野信治はエンジンが2回もブローし、21位に沈んだ。
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