1998 F1 World Champion Ship
Round5 Spain Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレンに隙なし
マクラーレンメルセデスの2台はこの日も朝から絶好調。ミカ・ハッキネンは
1分20秒台に突入し、このセッションのトップタイムをマークした。
また、デビッド・クルサードも2番手のタイムをマーク。ハッキネンからはコ
ンマ5秒ほど遅れたが、彼は前半のセッションでスピンアウトし、グラベルに
突っ込んでいたことを考えると、コンマ5秒はそれほど大きな差ではなさそう
だ。なお、クルサードのクルマには特にダメージはなく、後半のセッションに
はコースに復帰した。
- ブリヂストン勢、優位
この日のセッションではブリヂストン勢がタイムシートの上位に名を連ねた。
マクラーレンの2台に続くのは、ベネトンの2台。このセッションでは、ベネ
トンの2台はトラブルフリーで、しかも、フィジケラは昨日のタイヤのまま
だったというから驚きである。ブルツの方は、セッション途中でメインカーか
らスペアカーにチェンジした。どうやら、スペアカーの方が相性が良いようで、
セッション終了間際にタイムを更新した。
- アーバイン、今日もシューマッハの前に出る
フェラーリのエディ・アーバインは、このセッションで2回もコースアウトを
喫っし、1回目はフロントウィングを破損、2回目はグラベルにスタックして
しまった。それでもグッドイヤー勢の中では最速タイムをマークし、チームメ
イトのシューマッハを凌ぐ形となった。
一方、シューマッハのクルマにはトラブルが多発。セッション序盤でコースか
ら外れ、中盤にはエンジントラブルを起こしてしまった。
- バリチェロ、大健闘
スチュワートのルーベンス・バリチェロは、今日も引続き好調で6番手のタイ
ムをマークした。バリチェロのクルマには最新のエンジン、P4デベロップメ
ント・エンジンが搭載されているとのこと。一方、チームメイトのヤン・マグ
ヌッセンは、遥か後方の20番手に沈んだ。
- ハーバート、クルマの状態に不満
ザウバーのジョニー・ハーバートは、9番手のタイムをマークしたが、タイヤ
を換えたらハンドリングが安定しなくなったと不満を漏らしていた。
ジャン・アレジは、序盤に1回、後半に1回のスピンを喫っした。クルマには
大きなダメージはなく、コースに復帰することができた。
- その他
ウィリアムズの2台はこのセッションでも振るわず、フレンツェンが10番手、
ビルニューブが14番手となった。
ティレルのリカルド・ロセットはエンジントラブルが発生し、予選までにエン
ジン交換をすることになった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1998), wake@yk.rim.or.jp