1998 F1 World Champion Ship
Round6 Monaco Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- シューマッハ、クラッシュで5位に後退
ミハエル・シューマッハは、カジノスクエアの出口でクラッシュし、タイヤバ
リアに突っ込んだ。その結果、右フロントサスペンションにダメージを負い、
木曜日の最速タイムをマークするチャンスを失ってしまった。「コーナーの進
入スピードが速すぎて、コースの滑べりやすい側に外れてしまい、アンダース
テアになった。」とシューマッハはコメントした。
エディ・アーバインはこのセッションでは積極的にタイムアタックを重ね、
チームメイトからコンマ1秒遅れの6番手につけた。
- ハッキネン、指定席に返り咲く
ミカ・ハッキネンは、サンデボーテでエスケープロードに入りヒヤリとさせる
場面もあったが、いつものトップの地位を奪回することに成功した。チームメ
イトのデビッド・クルサードも同じ場所で2回コースアウトしたが、3番手の
タイムをマークすることとなった。
- フィジケラ、光る
ベネトンの両ドライバーは、午前中のアンダーステアを解決しようと昼休みに
セットアップを変更したが、フィジケラの方がブルツよりもうまく問題を解決
したようだ。ブルツは8番手に終ったが、フィジケラの方は今日2番手のタイ
ムをマークした。明日はブルツもフィジケラと同じセットアップを試すことに
なっている。
- フレンツェンがビルニューブを凌ぐ
ウィリアムズのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、センデボーテの出口で
バリアに接触したものの、なんとか4位のタイムをマークし、チームメイトば
かりでなく、ミハエル・シューマッハをも凌ぐ結果となった。
ジャック・ビルニューブは9位が精一杯。最後のアタックでは、プールサイド
でリカルド・ロセットを抜きかけたところで逆に切り込まれ、2台ともウォー
ルの餌食となってしまった。
- ザウバーもまずまず
ザウバーのジャン・アレジは12番手のタイムをマークした後、アンダーステ
アがひどくてドライブできないと不満を漏らしていた。ジョニー・ハーバート
の方は徐々に調子を上げ、ニュータイヤで7番手のタイムをマークしたが、こ
ちらもアンダーステアを訴えている。
- トゥルーリ、クラッシュするが好タイムをマーク
プロストのヤルノ・トゥルーリは、午後のセッションでは10番手のタイムを
マークし、大満足であったが、ルーベンス・バリチェロを抜こうとしてタバ
コ・コーナーでバリアに接触。サスペンションを傷める場面もあった。一方の
オリビエ・パニスは、エンジントラブルが発生し13番手に終った。
- その他
ヤン・マグヌッセンはエンジントラブルでコース上にストップ。
ジョーダンのドライバーもツキがなく、ラルフ・シューマッハはエンジントラ
ブルでストップし、数分後にはデーモン・ヒルもギアボックストラブルでス
トップしてしまった。
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