1998 F1 World Champion Ship
Round7 Canada Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- ハッキネン、依然トップ
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、フェラーリのミハエル・
シューマッハの追い上げにあったものの、午後のフリー走行でもトップを堅持
した。
このセッションではレース用のセットアップに専念したが、ハッキネンは2回
スピンし、ガードレールに接触。右リアのホイールにわずかなダメージを負っ
た。デビッド・クルサードも1回スピンしてしまった。さらに、ピット前のシ
ケインで縁石を乗り越え、フロント・ウィングが外れる場面もあった。
- シューマッハ、2位に満足
ミハエル・シューマッハは、マシンのパフォーマンスに満足している。2番手
のタイムを出したラップは、バランスが良かったと語っていた。エディ・アー
バインは、レースセットアップに取り組んでおり、7番手となった。
- ザウバーのアレジ、3位をキープ
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、午後のセッションでも3番手のタ
イムをマークしたが、ハード・ブレーキング時のマシンの挙動が不安定過ぎる
とこぼしていた。チームメイトのジョニー・ハーバートは、タイヤ温度の上昇
に問題があり、さらにセッション終了直前にホームストレートでノーズウィン
グが外れるトラブルに見舞われ、11番手に終った。
- ベネトンのフィジケラ、4位
ベネトンのジャンカルロ・フィジケラは4位のタイムに満足。チームメイトの
アレキサンダー・ブルツは、ようやくブレーキトラブルが解消したため、セッ
トアップに専念。12番手となった。
- フレンツェン、5位
ウィリアムズのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、5番手で午後のセッ
ションを終えた。午後はレースセットアップを煮詰めるためにほとんど満タン
での走行となった。
ジャック・ビルニューブは、セッション序盤にコース上でエンジンが停止し、
立往生してしまい、赤旗中断の原因となった。その後はバランスの追求に時間
を費やし、16番手に終った。
- スチュワートのバリチェロ、8位に
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、コースアウトしてマシ
ンのバージボードとフロントウィングを失ったものの、8番手のタイムをマー
クした。しかし、本人はブレーキトラブルを訴えている。
ヤン・マグヌッセンは、セッション序盤はセットアップを煮詰めていたが、タ
イムアタックに入った途端にコースアウト。結局22番手に終った。
- その他
ティレルの両ドライバーはタイヤの評価を行なっていたが、2人ともスピンを
喫っしてしまった。明日、リカルド・ロセットはP10スペックのカスタマー
・ゼテックRを使い、高木虎之介は予選のみこのエンジンを使う予定。
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