1998 F1 World Champion Ship
Round9 British Grand Prix
Qualifying Session Report

• ハッキネン、ポールを獲得
  ミカ・ハッキネンは、イギリスＧＰの予選でトップタイムを記録し、今シーズン ６回目のポールポジションを獲得した。ハッキネンは最新型のブリヂストンタイ ヤの状態に満足しており、もしクラブとアビーの両コーナーの間で小さな問題が 出ていなかったら、もうコンマ２秒は速く走れただろうとコメントしている。
  チームメイトのデビッド・クルサードは、ハッキネンから１秒遅れの４位に終っ た。クルサードは、どこに問題があるのかは明確に示すことはできないが、マシ ンが予想したペースに届かなかったとコメントしている。

• シューマッハ、フロントロー獲得
  フェラーリのミハエル・シューマッハは、ハッキネンから遅れることコンマ４４９ 秒の２番手のタイムをマークし、マシンの走りに大満足であった。彼は最終ア タックの第１区間ではハッキネンのタイムを凌いでいたが、アビーコーナーで ミスを犯し、タイム更新に失敗してしまった。

• ビルニューブ、３番手
  ウィリアムズのジャック・ビルニューブは、ＦＷ２０を３番グリッドにつける 健闘を見せた。最新の空力面での改良がマシンを路面に押えつけ、さらにセッ ションが進行するに連れて、オーバーステアも解消することができたとビル ニューブは語っている。
  ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、ベストタイムをマークした周回に、 最終セクターで僅かなミスを犯し、５番手に終った。

• ヒル、７番手
  ジョーダンのデーモン・ヒルは、コプスコーナーへの飛び込みのラインを変え たことで第１セクターのタイムをロスしたが、それでもジョーダン１９８を７ 位グリッドに押し上げることに成功した。
  一方、ラルフ・シューマッハはアビーシケインでスピンし、エンジンがストー ルしてしまった。その後、ヒル用にセットアップされていたスペアカーに乗り 換え、なんとか１０位のタイムをマークすることができた。彼は何度かセット アップの変更を行なったが、これが効を奏してハンドリングが自分の好みに マッチした。

• ザウバー勢、トップ１０に食い込む
  ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジとジョニー・ハーバートは、それぞれ ８位と９位で予選を通過。ハーバートは、レース用セッティングの方が予選用 セッティングよりも決まっていると話しているので、決勝では期待が持てそう だ。アレジは、チームにとって今季最高の予選順位を獲得できたことを喜んで いた。

• その他
  ベネトンの両ドライバーは予選では振るわなかった。フィジケラ、ブルツ共に マシンのバランスは良いのにグリップが足りないとこぼしていた。
  アロウズのミカ・サロは、ギアボックスにトラブルを抱え、４回目のアタック の途中でストップしてしまった。

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