翌16日は天候に恵まれ、気温が摂氏12〜16度、路面温度が13〜24
度、コースコンディションは終始ドライだった。
この日、シューマッハはF300のセットアップとサスペンションの調整
を行ない、トータルで72周を走行し、ベストタイムは1分28秒087
であった。一方、アーバインはF300のベストセッティングを見つける
作業を行ない、トータルで53周を走行し、ベストタイムは1分29秒
484であった。
ジャンカルロ・フィジケラ 談:
このテストの結果を本当に喜んでいる。信頼性で不安を感じることは一切
なく、自信を持って開幕戦を迎えることができそうだ。また、1分21秒
98という素晴らしいタイムをマークできたことで、より自信を深めるこ
とができたのも大きいよ。
アレクサンダー・ブルツ 談:
チームがレースディスタンスとタイヤテストを任せてくれたが、できれば
この期間でトップタイムをたたき出したかったよ。でも、信頼性が重要で
あることは理解しているつもりだし、ロングディスタンスを走れたことで
クルマのことが掴めてきて自信が持てたからね。バルセロナのテスト結果
でボクらが十分コンペティティブなことが分かったから、リラックスしな
がらメルボルン入りできそうだよ。
パット・シモンズ(テクニカル・ディレクター) 談:
B198はここまで5000キロ近くを走ってきたが、クルマの信頼性が
高いだけではなく、ジャンカルロが素晴らしいタイムをマークしてくれ、
クルマのパフォーマンスが素晴らしいことを証明できている。アレキサン
ダーについては、天候が良くなかったこともあり、彼がまともなコンディ
ションで走れば、ジャンカルロと同じようなパフォーマンスは発揮すると
思っている。メルボルンまでに5日間ほどテストを行なうことになってい
るので、彼はそこで素晴らしいタイムをマークするはずだよ。
であった。これらの課題は4日の夕方のテスト終了までに全てクリアされた。
チームマネージャーのスティーブ・ニールセンは、「まぁ、雨の中で何度か
テストをする羽目になったが、026について初めて充実したテストができ
た。全体的に、新車のフィーリングは良い。セッティング面でのレスポンス
も良いし、トラも速いドライバーだ。ウェットで行なったグランプリシミュ
レーションの半分あたりでは、彼はベネトンのジャンカルロ・フィジケラよ
りも速かったんだよ。まぁ、今の段階でこのことを指摘したからといって、
ウチのパフォーマンスがどれほど優れているかの証拠にはならないが、少な
くとも現段階でトップチームと同等のタイムがマークできれば、来シーズン
に向けて大きな自信につながる。」とコメントした。また彼は「4日間での
ベストタイムは1分26秒9。トラはこのタイムを初日にマークしていたが、
その後、チームはクルマのベストセッティングを見い出そうとあれこれクル
マをいじくったし、おまけに、天候も殆んど雨。セッティングが決まった後、
ドライで走ることができれば、彼はもっと速く走ることができただろう」と
付け加えた。
なお、次回のバルセロナテストは2月11日に行なわれ、ほぼ1週間連続で
のスケジュールが組まれている。そのテストでチームは、2回のフル・ディ
スタンス走行を予定している。