1998テストレポート(チームリリース)
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テストレポート(1998年3月)
- ジョーダンテストレポート(1998.3.20)
ジョーダンは16日(月)から19日(木)までスペインのバルセロナサーキットで
テストを行なった。
このテストでは、ラルフ・シューマッハが前半の2日間を、デイモン・ヒルが後
半の2日間を担当し、主にシャシーセットアップを煮詰める作業と、次回の南米
グランプリに向けたグッドイヤーのタイヤテストを中心にプログラムが組まれて
いた。
ラルフ・シューマッハは16日と17日の両日とも、テストに参加しているドラ
イバーの中出トップタイムをマークし、2日間のベストタイムは17日にマーク
した1分22秒17であった。(トータル周回数は98。)
一方、デイモン・ヒルは最終日の19日に、4日間のテストに参加したドライ
バーの中でトップタイムをマークし、2日間のベストタイムは17日にマークし
た1分22秒17であった。(トータル周回数は62。)
- プロストグランプリテストレポート(1998.3.20)
プロストグランプリは16日(月)から19日(木)までスペインのバルセロナサー
キットでテストを行なった。
このテストでは、ヤルノ・トゥルーリが前半の2日間を、また、オリビエ・パニ
スが後半の2日間を担当し、次回の南米グランプリ(ブラジル&アルゼンチン)に
向けた準備と、ブリジストンタイヤの熟成プログラムを主な目的として行なわれ
た。
まず、ヤルノ・トゥルーリは、月曜日から様々なメカニカル・セットアップを
チェックし、シミュレーションデータと実際のデータの比較を行なったが、月曜
日は26周を走行したところでギアボックスのベアリングが破損したために、テ
ストを中止。翌火曜日も、21周を走行したところでギアボックストラブルが発
生。そのため、チームはこの日のスケジュールを中断し、破損したギアボックス
のパーツのチェックを行なった。
そして水曜日からはパニスがテストを引き継ぎ、ブラジルグランプリを想定した
走りでトータル51周を走行。また最終日の木曜日は、午前中に30周を走行
し、ブラジルグランプリ用に空力面の調整テストを行なった。この日のテストの
ベストタイムは1分23秒20であった。
なお、トゥルーリは火曜日にテストを終えた後、フランスのマニクールへ移動し、
木曜日に南米グランプリで使用するクルマのシェイクダウンを行なった。
- フェラーリテストレポート(1998.3.20)
フェラーリのムジェロテストは、この日4日目を迎えた。
この日のムジェロも連日のように晴れ間が広がり、気温は摂氏9〜16度、路面
温度が12〜32度というコンディションであった。
この日のシューマッハは、午前中に新しいエンジン・エキゾースト・システムの
チェックを行ない、午後はセットアップの熟成作業とタイヤテストを行なった。
この日はトータルで78周を走行し、ベストタイムは1分27秒913であっ
た。
- フェラーリテストレポート(1998.3.19)
フェラーリは16日からムジェロでテストを行なっているが、それが3日目をを
迎えた。
この日のムジェロは晴れ間が広がり、気温は摂氏10〜17度、路面温度が15
〜27度というコンディションであった。この日テストを担当したのはミハエ
ル・シューマッハで、セットアップを煮詰める作業を行ない、チームのテストス
タッフは、様々なエンジンパラメータをトライした。この日のテストでは、トー
タルで61周を走行し、ベストタイムは1分28秒015であった。
一方、エディ・アーバインは、この日フィオラノのテストコースに移動してブラ
ジルGPで使用する3台のクルマのシェイクダウンを行なった。3台のマシンを
交互に乗り換えながらトータルで27周を走行し、ベストタイムは1分03秒
290であった。
なお、ブラジルGP向けのマシンと機材は19日に発送される予定になってい
る。
- ミナルディテストレポート(1998.3.18)
ミナルディはこの日も引続きムジェロでテストを行なった。
中野信治は、ブラジルグランプリ対策のプログラムを消化しながら午前中に16
周を走行し、ベストタイムは1分31秒550であった。
午後からはテストドライバーのローレン・レドンが初めてM198のハンドルを
握った。レドンはトータルで23周を走行し、ベストタイムは1分32秒220
であった。
ジャンカルロ・ミナルディは「レドンのパフォーマンスを見て、我々が彼と契約
したことが間違いではなかったことを改めて実感した。今日はまだテストの準備
段階にしかすぎないが、徐々にペースを上げていっても、彼ならいい仕事をして
くれるはずだ。」とコメントしていた。
当のレドンは感激を隠せず、「チームが次のグランプリに向けての準備が忙しい
中、たとえ短い時間であっても、このようにテストドライブする機会を与えてく
れたことは本当に嬉しい。M198は、昨年の暮れに乗ったM197に比べて非
常にパワフル。今から次のテストが待ち遠しくてたまらないよ。」とコメントし
ていた。
- ミナルディテストレポート(1998.3.17)
ミナルディは、フェラーリと共に17日(火)からムジェロサーキットでテストを
開始した。
テストを担当したのは中野信治で、不慣れなサーキットで52周を走行した。
「ブラジルGPの前にムジェロを走ることができたのは大きいですよ。実際、こ
ここはテクニカルサーキットで、インテルラゴスにもかなり似てますからね。ク
ルマの調子もいいです。走り込みを続けているうちに本当に良くなってきてます
よ」と中野はコメントした。
この日のテストの目的は、エンジンの信頼性を高めることと、いくつかのパーツ
のチェックを行なうことであったが、両方とも満足のいく結果が得られた。
なお、このテストは18日も継続して行なわれることになっており、中野が引続
きステアリングを握ることになる。また、午後からはテストドライバーのローレ
ン・レドンが初めてM198のステアリングを握る予定になっている。
- フェラーリテストレポート(1998.3.17-18)
フェラーリは、引続きムジェロでのテストを継続している。
この日のムジェロの天候は晴れで、気温は摂氏12〜18度、路面温度は20〜
32度というコンディションであった。
この日のテストを担当したのは、前日に引続きエディ・アーバインで、エアロダ
イナミクスとサスペンションのテストを中心に行なった。この日はトータルで
57周を走行し、ベストタイムは1分28秒951であった。
翌18日(水)も好天に恵まれ、気温は摂氏12〜19度、路面温度が17〜35
度というコンディションであった。この日のテストもエディ・アーバインによっ
て行なわれた。セットアップの熟成作業とサスペンションのテストを行ない、
トータルで56周を走行し、ベストタイムは1分28秒893であった。
なお、19日(木)からはミハエル・シューマッハがテストに参加することに
なっている。
- フェラーリテストレポート(1998.3.16)
フェラーリは16日(月)から、ムジェロでのテストを開始した。
この日のムジェロは晴れ間が広がり、気温が摂氏14〜17度、路面温度25度
〜30度というコンディションであった。
テストを担当しているエディ・アーバインは、自分用のF300のセットアップ
を煮詰める作業を行ない、トラブルフリーでこの日のテストを終了した。この日
はトータルで73周を走行し、ベストタイムは1分30秒364であった。
- フェラーリテストレポート(1998.3.12)
フェラーリは前日に引続きモンツァでテストを行なった。
この日のモンツァは晴れ時々曇りで、気温は摂氏5〜8度、路面温度は10〜
24度であった。この日のテストは前日までのルカ・バドエルに代わってエディ
・アーバインによって行なわれた。午前中は主にブラジルGP向けのタイヤテス
トを行ない、様々なタイプのタイヤチェックと熟成プログラムを消化した。
この日は、トータルで66周を走行し、ベストタイムは1分26秒111であっ
た。
- フェラーリテストレポート(1998.3.9, 1998.3.11)
フェラーリは、オーストラリアグランプリ終了翌日の9日(月)、フィオラノで
テストを行なった。
この日のドライバーはルカ・バドエルで、フェラーリと正式にテストドライバー
契約を結んでから初めてのドライブとなった。
この日のフィオラノは天候にも恵まれ、気温が摂氏14度〜16度、路面温度
が25度〜26度というコンディションであった。テストは、F310Bに98
年スペックの溝付きタイヤを装着して行なわれ、トータルで80周を走行し、
ベストタイムは1分03秒792であった。
1日のインターバルをおいて11日(水)、場所をモンツァに変えてタイヤテス
トを行なった。
この日のモンツァは晴れから時々雲も出ていたが、気温が摂氏8度、路面温度
も18度とやや肌寒いコンディションとなった。前回同様テストはバドエルが
担当し、F310B(シャシーナンバー#180)に98年スペックの溝付きタ
イヤという組合せでトータル68周を走行し、ベストタイムは1分27秒322
であった。
なお、12日にはエディ・アーバインもテストに合流する予定になっている。
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