1999 F1 World Champion Ship
Round10 Germany Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- ヒル、トップタイム
ジョーダン・無限ホンダのデイモン・ヒルは、フリー走行の最終セッ
ションでトップタイムを叩きだし、周囲を驚かせた。彼は、セッショ
ンの最後にフレッシュタイヤを履いた予選仕様のマシンでコースイン
し、ベストラップを記録した。
ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、セッション序盤に出したタイ
ムで4番手となった。彼は金曜日のフリー走行からずっとレース仕様
での走行となっているが、マシンの状態には満足しているようで、終
始笑顔だった。
- ハッキネン、2番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、セッション序盤に
記録したタイムで2番手となった。彼は後半のセッション中にシケイ
ンでマシンをコースから外してストップさせ、ピッとを慌てさせたが、
ギアチェンジ・システムをリセットしたらコースに戻ることが出来た。
チームメイトのデビッド・クルサードは6番手。彼はセッションを通
じてレース用のセットアップを行なうことに専念していた。
- バリチェロ、3番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロはノートラブルで
セッションを走り切り、3番手のタイムをマークした。
一方のジョニー・ハーバートの方はトラブル続き。前半のセッション
では電気系トラブルのためにほとんど走行できず、後半のセッション
では3周を走ったところでリア・ウィングが壊れてしまい、スピン状
態で第1シケインのガードレールへ突っ込んでしまった。ハーバート
に怪我はなかったが、マシンはリアサスペンションにダメージを負っ
てしまった。
- パニス、5番手
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは5番手。チームメイトのヤ
ルノ・トゥルーリも8番手。2人ともマシンセットアップは完璧なよ
うで、チームにも久々に明るさが見られている。
- その他
フェラーリのエディ・アーバインはセッション中にスピン。空力セッ
トアップを変更してみたもののタイムは上がらず7番手がやっとであっ
た。チームメイトのみか・サロはマシン状態には満足しながらも9番
手。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは18番手。彼のマシンは
コーナー入口ではアンダーステアに、出口ではオーバーステアになり、
全くバランスがとれていないとのこと。チームメイトのペドロ・ディ
ニスは16番手だが、こちらもマシンバランスの悪さにお手上げといっ
た状態。
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