1999 F1 World Champion Ship
Round10 Germany Grand Prix
Qualifying Session Report
- ハッキネン、マクラーレンに100回目のポールをもたらす
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、2位にコンマ5秒の
差をつけて今季8回目のポールポジションを獲得するとともに、マクラー
レンに記念すべき100回目のポールポジションをもたらした。彼は2
回目のアタックではさらにタイムを縮める可能性があったものの、第2
コーナーから最終コーナーまで泥が出ていてアタックを断念してしまっ
た。
デビッド・クルサードの方は、トラブルが発生してしまい3番手となっ
た。彼は、レースカーのリアタイヤのトレッドが剥がれて飛び、ボディ
ワークを傷めてしまったため、スペアカーに乗り換えざるを得なかった。
最後のアタックでは修復されたレースカーに乗り換えたものの、トラ
フィックに阻まれてタイムアップは出来なかった。
- フレンツェン、母国でフロントロー
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、母国
のグランプリでフロントローを獲得した。このレースでは初めて予選用
エンジンを使用し、マシンのセットアップも決まっていたこともあって
今回の躍進となったようだ。
デイモン・ヒルは、1回目のアタックで出したタイムで8番手グリッド
を獲得した。彼は、2回目のアタックではミスをしてしまい、3回目の
アタックではタイヤが破片を踏んでしまい、最後のアタックではトラ
フィックに阻まれるという不運が続き、タイム更新は出来なかった。
- サロ、4番手
フェラーリのミカ・サロは、セッション終了9分前にクリアラップが得
られ、4番手のタイムをマークすることに成功した。これはアーバイン
を上回る結果となった。彼は、週末を通じてのタイムアップに満足して
いるようで、レースでも活躍するつもりだ。
一方のエディ・アーバインは1回目のアタックでコースオフした後、マ
シンのセットアップを変更したが、思ったような仕上がりにはならなかっ
た。最後のアタック前にセットアップ変更を行ない望みをかけたが、ト
ラフィックに引っかかってしまい5番手のタイム更新は出来なかった。
- バリチェロ、6番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、予選セッション
でシリーズ4エンジンを使用して6番手となった。レースではシリーズ
3に戻すということだが、バリチェロはマシンのポテンシャルに満足し
ている様子。
ジョニー・ハーバートは、午前中のセッションでのクラッシュのために
走行不足となっている感は否めず、17番手に沈んでしまった。また、
彼はクラッシュで親指を傷めているようだ。
- パニス、7番手
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは、ダウンフォースを思いきり
減らした結果、7番手にジャンプアップすることが出来た。
チームメイトのヤルノ・トゥルーリの方は、レースカーのエンジンがブ
ローアップしてしまい、スペアカーに乗り換えたものの、そちらのエン
ジンにもトラブルが出てしまい、9番手に終った。
- その他
ミナルディ・フォードのマルク・ジェネは15番手グリットにご機嫌。
これはミナルディにとってもここ3年間で最高の予選成績となる。
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは、レースカーにエ
ンジントラブルが発生。スペアカーでのアタックとなってしまった。リ
カルド・ツォンタの方も、セットアップが決まらずアタック中にコース
アウトしてしまった。
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