1999 F1 World Champion Ship
Round11 Hungary Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- ハッキネン、トップタイム
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、コースがダスティな
セッション序盤での走行を避け、終盤に僅か7ラップのみの走行となっ
た。しかも、最初のフライングラップでは最終コーナーでスピンしてし
まったにも関わらずトップタイムとなった。
チームメイトのデビッド・クルサードもハッキネン同様序盤での走行を
避け、7ラップだけだったが3番手となった。
- アーバイン、2番手
このハンガリーGPで3連勝を狙うフェラーリのエディ・アーバインは、
トップのハッキネンに僅かコンマ3秒遅れの2番手となった。アーバイ
ンはずっと最速ラップを刻み続けていたものの、最後にハッキネンにか
わされてしまった。
ミカ・サロの方は8番手。マシンはハンガロリンクの低速コースに合わ
せ、風洞実験のデータを元にモナコ仕様のエアロダイナミクスをモディ
ファイしたものを使用している。
- バリチェロ、4番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロはこのセッションで
4番手のタイムをマーク。
チームメイトのジョニー・ハーバートは、アンダーステアに悩みながら
もチームメイトから1秒遅れの9番手。
いずれのマシンもエンジンはシリーズ3を使用しており、新型のシリー
ズ4エンジンは公式予選から投入されるようだ。
- ウィリアムズ勢、5番手、6番手
ウィリアムズ・スーパーテックの2台は出だし良く、このセッションを
5、6番手で終えることとなった。
アレッサンドロ・ザナルディは、高速コーナーでコースアウトし、グラ
ベルに突っ込んでしまった。彼はマシンをピットに戻してチェックを行
なわなければならなかった。
ラルフ・シューマッハの方はトラブルフリーでの走行となり、ここでも
チームメイトを上回る結果を残した。
- その他
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは5ラップしたとこ
ろでスピンアウトしてしまい、グラベルに捕まってしまった。彼はグラ
ベルから脱出することが出来ず、そこでセッションを終えた。まだトラ
フィック・コンディションが悪い状態でしか走行できなかったため、こ
のセッション最下位となった。リカルド・ツォンタの方はトラブルフリー
の走行だったが、滑べりやすいコンディションの中でマシンがナーバス
になっていると訴えていた。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、ダウンフォース不足のため
にコースを飛びだし、グラベルに突っ込んでしまった。ペドロ・ディニ
スの方は、ギアボックスにトラブルが出てしまい、マシンとストップさ
せてしまった。
アロウズの高木虎之介はマシンバランスのセットアップに苦しみ、ダー
トに飛び出していた。ペドロ・デ・ラ・ロサは、ハンガロリンクは初め
て走行となるため、完熟走行に徹していた。
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