1999 F1 World Champion Ship
Round11 Hungary Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- アーバイン、初日のトップ
フェラーリのエディ・アーバインは、金曜日フリー走行の最後のアタッ
クでこの日のベストタイムをマークした。コースはダスティでグリップ
が不足している上、小雨がパラついていて必ずしも良いコンディション
とはいえない状況だったが、見事なパフォーマンスであった。
チームメイトのミカ・サロもタイムを更新。この日5番手となった。
セッション中にグラベルに捕まる場面も見られたが、幸いマシンにダメー
ジはなかった。
- ハッキネン、2番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、アーバインのタイム
を越えるべくアタックラップを敢行するものの、シケインへのブレーキ
ングでハーフスピン。そのままグラベルにスタックしてしまい、セッショ
ンを終えた。結局、アーバインからはコンマ2秒遅れの2番手となった。
デビッド・クルサードの方は3番手。ウェットコンディションでかなり
スリッピーな路面だったものの、搭載燃料を減らせばまだタイムを縮め
ることが出来ると自信を見せていた。
- バリチェロ、4番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、午前中のセッショ
ンに続いて4番手のポジションをキープした。しかし、バリチェロ自身
は天候に本弄されたことに不満気。
ジョニー・ハーバートの方は、午前中のタイムをコンマ6秒ほど短縮し、
10番手となったものの、チームメイトからは1秒ほど遅れている。彼の
マシンはリアのブレーキディスクにトラブルがあったようだ。
- ザナルディ、7番手
ウィリアムズ・スーパーテックのアレッサンドロ・ザナルディが奮闘。2
度のコースアウトでサイド・デフレクターを破損する場面もあったものの、
この日7番手のタイムをマークした。シーズン当初から悩んでいた左足ブ
レーキにもようやく慣れたようだ。
ラルフ・シューマッハは、スピンしてコースアウトしてしまい、その場で
エンジンがストールしてしまった。結局9番手に留まってしまい、午前中
のタイムを更新することができなかった。
- その他
BAR・スーパーテックにとっては辛いセッションとなった。ジャック・
ビルニューブは3回もコースアウトした挙げ句、最後にはグラベルから脱
出できずその場でセッションを終えた。11番手。リカルド・ツォンタの
方もグラベルに捕まってしまい、17番手。
プロスト・プジョーのやるの・トゥルーリは、シケインでストップした際
にタイヤバリアに激しくクラッシュしてしまった。マシンは右側面をかな
り破損している。オリビエ・パニスの方は、マシンの状態がかなり改善さ
れてきたというものの、まだナーバスな状態であると不満気。
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