1999 F1 World Champion Ship
Round11 Hungary Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレン勢、快調
マクラーレン・メルセデスの二人は、最後のフリー走行で1番手、2番
手のタイムをマーク。予選に向けて好調さをアピールした。
ミカ・ハッキネンは、全くノートラブルで、チームメイトををコンマ5
秒リードするトップタイムをマークした。デビッド・クルサードの方は
2番手のタイムをマークしたものの、2度に渡ってコースアウトを喫し
てしまった。マシンには大きなダメージはない模様。
- フレンツェン、3番手
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、タイ
ヤの選定作業をメインに行なった。彼は、用意されたセントラル・ウィ
ングはドラッグを考えて使用しないことを決断。このセッションでは3
番手のタイムをマークした。
チームメイトのデイモン・ヒルは、ここハンガロリンクを得意としてい
るが、このセッションでは7番手のタイムをマーク。彼は新しいウィン
グを装着しての走行となったが、2度に渡ってコースアウトしてしまっ
た。
- スチュワート勢、4、5番手
スチュワート・フォードの2人は、このセッションで4、5番手のタイ
ムをマーク。公式予選に向けて自信を深めていた。特に、バリチェロの
ベストタイムはイエローフラッグのためにアクセルを戻した周回で記録
されたものであるという。
なお、バリチェロのマシンにはリア・ウィングが追加されている。
- ビルニューブ、6番手
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは、フレッシュタイ
ヤでのアタックで見事にクリアラップを得て6番手のタイムをマークし
た。久々に上位のタイムをマークしたことで午後の予選にも希望が持て
そう。
リカルド・ツォンタも、フレッシュタイヤでのアタックを試みたものの、
オールドタイヤのラップにも及ばず16番手に沈んだ。彼はタイヤバリ
アにクラッシュしてセッションを終えてしまったが、マシンにダメージ
はない。
- その他
フェラーリ勢は昨日と同じタイヤを使用しての走行で、タイヤを温存す
る作戦に出たようだ。エディ・アーバインは、バックストレートでスピ
ンした時に、タイヤバリアに接触してリア・ウィングを傷めてしまった。
このセッション11番手。ミカ・サロは予選と決勝に向けてのセットアッ
プに努め、このセッション15番手
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、スロー走行していたアロウ
ズのデ・ラ・ロサをかわそうとしてスピンアウト。タイヤバリアに激し
くクラッシュしてマシンは大破してしまった。アレジ自身も強い打撲と
右足首を傷める怪我を負ってしまった。ペドロ・ディニスも大スピンを
演じたが、こちらはダメージもなくコースに復帰した。このセッション
では18番手。
Copyright (c) Masatsune Wake (1999), wake@yk.rim.or.jp