1999 F1 World Champion Ship
Round12 Belgium Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- マクラーレン勢、1、2番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、バスストップ・シケ
インでブレーキをロックさせ、シケインをまっすぐに突っ切る場面も見
られたが、このセッションでトップタイムをマークした。
デビッド・クルサードの方も、ルーティーンの走行をこなしただけだが
トップからコンマ5秒ほど遅れた2番手のタイムをマーク。共に好調さ
をアピールした。
- ラルフ・シューマッハ、3番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、このセッショ
ン3番手。久しぶりに切れのある走りを見せ、上位に食い込んできた。
チームメイトのアレッサンドロ・ザナルディは、1993年にロータス
で大事故を起こして以来のスパでの走行となったが、7番手と健闘した。
両ドライバーともに、フロントとリアのウィングに小さな改良を加えて
いるが、高速コーナーでややオーバーステアが出ているようだ。
- サロ、4番手
フェラーリのミカ・サロは、チームメイトを凌ぐ4番手のタイムをマー
ク。サロはこのセッションで2回ほどセットアップの変更を行ない、車
を煮詰めていた。
エディ・アーバインは、チームメイトからコンマ2秒ほど遅れた5番手。
こちらも基本的には車のセットアップ作業をこなしていた。
- アレジ、6番手
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、オールージュでのボトミン
グとトラクション不足、さらに、ひどいオーバーステアに悩まされなが
らも、6番手のタイムをマークした。
チームメイトのペドロ・ディニスは、リアホイールのナットがはずれな
くなるトラブルが発生し、ピットに長時間留まることになってしまった。
その後も、シケイン入口でブレーキをロックさせてしまい、縁石から高
く跳ね上がりながらもクラッシュは免れた。結局、彼はこのセッション
では17番手に沈んだ。
- フレンツェン、8番手
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、8番
手のタイムをマーク。セッション終了後には何の問題もないと語ってい
たものの、ブリヂストンのエンジニアがリアタイヤにできたブリスター
を調べているのが見受けられた。
デイモン・ヒルは、セッション序盤にはアンダーステアに苦しめられて
いた。セットアップを変更した後はそれが強いオーバーステアになって
しまった。それでも何とか10番手のタイムをマークした。
- その他
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロとジョニー・ハーバー
トは11番手、12番手となったが、その走りには満足していた。このレー
スではシリーズ4のエンジンを使用しているが、エンジンのパフォーマン
スには満足しており、スリッピーなサーキットでよりトラクションが得ら
れることを期待しているようだ。
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラとアレキサンダー・
ブルツは9番手、16番手。両ドライバーともグリップ不足とトラクショ
ン不足を訴えていた。
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