1999 F1 World Champion Ship
Round12 Belgium Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- クルサード、トップタイム
初日のフリー走行で、マクラーレン・メルセデスのデビッド・クルサー
ドがミカ・ハッキネンを押し退けてトップタイムをマークした。クル
サードは新品のタイヤでアタックを行なったが、トラフィックに阻ま
れてタイムアップはできなかった。
チームメイトのミカ・ハッキネンは、コンマ4秒遅れの2番手。こち
らもフレッシュタイヤを使用してのアタックを行なったが、トラフィッ
クに阻まれてしまった。
- フィジケラ、3番手
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラが、午前中のタ
イムを大きく更新し、総合3番手にジャンプアップしてきた。フィジ
ケラは、セッションの最後にフレッシュタイヤを装着し、トップのマ
クラーレンにコンマ5秒以内に迫るタイムをマークした。
一方のアレキサンダー・ブルツは、12番手。マシンのセットアップ
をいくつか試してみたものの、全く効果がなかったようだ。
- フレンツェン、4番手
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、コー
ナーで膨らんでガードレールにクラッシュ。3輪を失う大事故を演じ
てしまった。幸い、フレンツェンには怪我はなかった。それでもこの
日4番手のタイムをマークした。
デイモン・ヒルは5番手にアップ。このセッションでは予選用とレー
ス用の両方のセットアップを試していたが、どちらも問題ないとのこ
と。この日のベストタイムはフレッシュタイヤでマークしている。
- サロとアーバインは8番手、9番手
フェラーリのミカ・サロは、マシンのセットアップに終始していたが
午前中のタイムを更新することはできず、8番手となった。サーキッ
トの一部ではマシンの挙動が良くなっているものの、依然としてマシ
ンが安定しない箇所が残っているようだ。
エディ・アーバインの方は、アンダーステアの症状が発生し、フロン
トとリアのブレーキをロックさせていた。セッション終盤にはフレッ
シュタイヤを使用したが、クリアラップが取れず、9番手に終った。
- その他
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは、レ・コーム
で300km/hからのブレーキングでフロントサスペンションのカ
ムが飛ぶアクシデントに見舞われた。マシンはハーフスピン状態でガー
ドレールに激突したが、ビルニューブは無傷でマシンから脱出した。
チームはトラブルの原因が判明するまでチームメイトのリカルド・ツォ
ンタの走行を止めさせた。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジはアンダーステアが酷くなり
10番手に後退。ペドロ・ディニスはアンダーステアと新しいレース
エンジニアが慣れることで時間が取られてしまい、17番手に沈んだ。
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