1999 F1 World Champion Ship
Round12 Belgium Grand Prix
Qualifying Session Report
- マクラーレン勢、他を圧倒
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、チームメイトと
の争いに競り勝ち、今季10回目のポールポジションを獲得した。
一方のデビッド・クルサードは、最後のアタックでセットアップを
調整したものの、何かが間違っていたようでタイムアップはできず、
2番手に終った。
両ドライバーとも、ライバルたちに1秒以上の差をつけたことに驚
きを隠さなかった。
- ジョーダン勢、2列目をゲット
昨年のベルギーGPの優勝チーム、ジョーダンが2列目をもぎ取った。
ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、2度の赤旗による中断でアタッ
クラップがふいになってしまったが、3番手のタイムをマークした。
予選中も若干セットアップの調整を行なっていたようだが、車を煮詰
め切れていないことに不満を募らせていた。
チームメイトのデイモン・ヒルの方は、車のセットアップには満足し
ていたものの、やはり赤旗で1回のアタックラップを無駄にしてしまっ
た。それでも4番手の結果に満足しているようだ。
- ラルフ・シューマッハ、5番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、ベストラッ
プが期待された時にトラフィックに引っかかってしまい、予選5番手
に終った。
アレッサンドロ・ザナルディの方は、依然としてブレーキに問題を抱
えているようで、8番手に終った。
- アーバイン、6番手
フェラーリのエディ・アーバインは、フリー走行から車のセットアッ
プを行なってきたものの、予選6番手の結果にがっかり。アーバイン
はマクラーレン勢を上回るとは思っていなかったようだが、それ以外
では先頭に立てると考えていただけに落胆は大きいようだ。
ミカ・サロの方もトラフィックに阻まれたり、アタック中にアンダー
ステアが出てしまったりで、9番手に終った。2度の赤旗にも邪魔さ
れてしまい、順調にアタックできたのは1回だけだった。
- BAR、受難
2度の赤旗を招いた事故は両方ともBARの2人のドライバーがオー・
ルージュで起こしたクラッシュが原因であった。
最初にクラッシュしたのはジャック・ビルニューブで、全開で縁石を
かすめた時にバックエンドが回ってしまいスピン。車はバリアに衝突
して横転し大破したものの、ビルニューブには怪我はなかった。その
後、ビルニューブはスペアカーでコースに出たものの、ハンドリング
が思わしくなかったため、予選を終えることにした。これにより、11
番手グリッドが確定。
ビルニューブが予選を終えた数分後、チームメイトのリカルド・ツォ
ンタがビルニューブと同じ場所でコントロールを失ってバリアに衝突。
バリア内側に当たって跳ね返りマシンは大破した。この事故で2度目
の赤旗となった。ツォンタも奇蹟的に無傷だったが、マシンは使いも
のにならなくなってしまった。
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