1999 F1 World Champion Ship
Round13 Italian Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- アレジ、トップタイム
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、このセッションでトップタ
イムをマークし、多くの関係者のド肝を抜いた。アレジのマシンはまだ
ステアリングが完璧ではないようだが、彼はセッションの大半でトップ
タイムをマークし続けた。
チームメイトのペドロ・ディニスは、オーバーステアに悩まされ続けて
いた。それでも、車のセットアップ作業を進め、7番手のタイムをマー
クした。
- ハッキネン、2番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、アレジについで2番
手のタイムをマークした。このセッションではルーティン作業を行なっ
ていたようで、先週のテストで収集したデータに基づいた走行だったよ
うだ。
デビッド・クルサードの方は4番手であった。クルサードは最初のシケ
インを突っ切ってしまったため、アンダートレイの芝や土を除去するた
めにピットストップが長くなってしまった。
- トゥルーリ、3番手
プロスト・プジョーのヤルノ・トゥルーリは、地元のグランプリで3番
手のタイムをマークした。しかし、車のバランスはまだまだのようで、
リアが滑べる症状が出ているようだ。
一方のオリビエ・パニスは、ブレーキ・ブレッドのトラブルで第3シケ
インをショートカットしてしまった。このトラブルの対処に時間を取ら
れてしまった。結局、このセッションでは15番手と出遅れた。
- >バリチェロ、5番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、5番手のタイム
をマーク。先週のテストでエアロダイナミクス面を改善できたことが良
かったようだ。
ジョニー・ハーバートの方も9番手のタイムをマーク。明日以降のセッ
ションに大きな期待を寄せた。
- フレンツェン、6番手
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、6番
手。先週のテストで十分に走り込みを行ない、セットアップを煮詰めて
いたので、このセッションでは微調整にとどめいた。車に大きな問題は
ないようで、フレンツェンも自信満々の様子。
デイモン・ヒルは、17番手と大きく出遅れた。ヒルの車にはドライブ・
シャフトのトラブルが発生してしまい、ピットストップが長くなってい
たため。
- その他
フェラーリのエディ・アーバインは10番手、ミカ・サロは12番手と
なった。今回はホッケンハイムで使用したものとほとんど同じ空力パッ
ケージを使用したが車の挙動がナーバスになってしまったようだ。
ベネトン・プレイライフの2台は、新しいフロント・ウィングとリア・
ウィングのエンド・プレートを使用したが、ハンドリングに影響が出て
しまったようだ。ジャンカルロ・フィジケラは8番手、アレキサンダー・
ブルツは16番手となった。
ミナルディ・フォードもトラブルが続いた。マルク・ヘネは第3シケイ
ンでスピンし、タイヤ・バリアにヒットしてリア・ウィングを破損した。
ルカ・バドエルもドライブ・シャフトの破損からスピンしてしまい、コー
スサイドにマシンを止めてしまった。
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