1999 F1 World Champion Ship
Round14 Europe Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- ハッキネン、トップタイム
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、ヨーロッパグランプ
リ初日のフリー走行で2番手にコンマ5秒の差をつけるトップタイムを
マークした。チームメイトのデビッド・クルサードは3番手のタイムを
マーク。
マクラーレンの両ドライバー共にトラブルフリーの走行で、他のマシン
が路面を綺麗にしてくれるまで30分のウェーティングをする余裕すら
みせていた。このセッションではタイヤの比較を行なったようだ。
- バリチェロ、2番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、このセッション
で2番手のタイムをマークしたものの、右リアタイヤのパンクチャーで
破片が飛び散るアクシデントに見舞われた。また、フロントウィングの
アングルによってアンダーステアの兆候が見られるようだ。
チームメイトのジョニー・ハーバートは9番手。こちらはブレーキペダ
ルがスポンジーだと訴えていたが、車のバランスは悪くないようだ。
- ラルフ・シューマッハ、4番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは4番手のタイ
ムをマーク。セッション中にセットアップを変更したようで、これが良
い方向に向かったようだ。
一方のアレッサンドロ・ザナルディは12番手と冴えない。ザナルディ
のマシンはセットアップが決まっていないようで、スピンまでしでかし
てしまった。
- フェラーリ勢、3列目に並ぶ
フェラーリのミカ・サロは5番手。エディ・アーバインもコンマ数秒遅
れの6番手。両ドライバーともアンダーステアの解消とグリップの向上
のためのセットアップ作業を行なった。今回から新しいサイド・デフレ
クターが装着されているようで、決勝でも使用されるようだ。
- その他
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、ブレーキング時の挙動がナー
バスになると不満を漏らしながらも7番手のタイムをマーク。ペドロ・
ディニスの方はコーナーの進入ではアンダーステア、立ち上がりではオー
バーステアという症状に悩まされ、13番手と出遅れた。
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは10番手につけ
たものの、一瞬ヒヤリとするスピンを演じた。アレキサンダー・ブルツ
の方はチームメイトのすぐ後ろに位置する11番手。
プロスト・プジョーは、今回のグランプリにエボリューション・フォー・
エンジンを持ち込んだ。さらに、サイドポッド上部の排気出口部分を改
良したマシンを持ち込んだが、ヤルノ・トゥルーリが14番手、オリビ
エ・パニスが15番手と後方に沈んだ。
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