1999 F1 World Champion Ship
Round16 Japan Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- マクラーレン、トップを守る
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、午前のタイムを更新
できなかったものの、午後のセッションもそのままトップの座を守り通
した。彼はこのセッションではニュータイヤを使うこともなかった。
デビッド・クルサードは、セッション中盤にS字コーナー出口でクラッ
シュし、コースサイドで走行を終えることとなった。彼はタイヤバリア
に横から突っ込んでしまい、マシンの左サイドのボディを破損してしまっ
た。午後のセッションではタイムを更新することはなかったが、2番手
は確保した。
- ミハエル・シューマッハ、3番手
フェラーリのミハエル・シューマッハは、このセッションではセットアッ
プを煮詰める作業に専念し、ニュータイヤを使うこともなかった。それ
でも、午前中にマークしたタイムを堅持し、3番手となった。
エディ・アーバインは、燃料をかなり積み込んだ状態でのマシンバラン
スの改善作業に集中しており、10番手のタイムで初日のフリー走行を
終えた。
- バリチェロ、4番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、午後のセッショ
ンでニュータイヤを使用し、1周だけのクイックラップにトライ。この
結果4番手のタイムをマークし、一気にジャンプアップを果たした。
チームメイトのジョニー・ハーバートは20番手と大きく出遅れたが、
こちらは古いタイヤのままでの走行であったため、心配はしてないよう
だ。ハーバートも「鈴鹿でこんなに滑べりやすいのは始めて」と語って
おり、各ドライバーともスリッピーな路面に悩まされているようだ。
- ザナルディ、5番手
ウィリアムズ・スーパーテックのアレッサンドロ・ザナルディは、フレッ
シュタイヤでのアタックを敢行し、見事5番手にジャンプアップを果た
した。
チームメイトのラルフ・シューマッハは、このセッションではタイヤを
セーブし、異なるいくつかのセットアップを試すことに専念した。その
ため11番手で初日を終えた。
- その他
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは、1セット目のタイヤが不調
だったため、ニュータイヤを使用したが、これがピタリと当たり、ラッ
プタイムをハンドリングを大幅に改善し、6番手にジャンプアップ。ヤ
ルノ・トゥルーリは、古いタイヤのままでの走行となったが、酷いオー
バーステアに悩まされ19番手に留まった。
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは、オイルパイプか
らの液洩れで午前中は走行できなかったが、午後になると快調な走りを
見せ8番手まで上がってきた。リカルド・ツォンタもマシンの感触が改
善されてきたようで表情が明るいが、タイムは17番手となった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1999), wake@yk.rim.or.jp