1999 F1 World Champion Ship
Round2 Brazil Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- ウィリアムズ勢、トップとビリ
サーキット上空には曇がたちこめ、時折霧雨が降ったブラジルグランプリ
初日午前のフリー走行でウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シュー
マッハがトップタイムを叩き出した。彼はセッション終了間際にスリック
タイヤでアタックを行なっていた。このセッションでスリックを使用した
のはラルフ・シューマッハとジャンカルロ・フィジケラの2人だけである。
チームメイトのアレッサンドロ・ザナルディは、ピットアウトした周回に
エンジン・センサーの故障が発生して走行できず、タイムシートの最後尾
に名前を連ねることとなってしまった。
- フィジケラ、2番手
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは、ラルフ・シュー
マッハと同様に、セッション終了間際にスリック・タイヤでアタックし、
ラルフに次ぐ2番手のタイムをマークした。
アレキサンダー・ブルツは、レイン・タイヤのみでの走行に徹し、5番手
のタイムをマークした。
- ミハエル・シューマッハ、ウェットタイヤではトップ
フェラーリのミハエル・シューマッハは、このセッションで3番手のタイ
ムをマークした。彼は、このセッションでレインタイヤのみを使用したド
ライバーの中で最速タイムとなっている。また、総合でもトップのラルフ・
シューマッハから約3秒落ちのタイムをマークしている。セッション中盤
にホイールナットが緩むというアクシデントに見舞われ、スロー走行で
ピットに戻ると言うシーンも見られた。
開幕戦のウィナー、エディ・アーバインはライト・ウェット・タイヤで7
周ほど走っただけで18番手だった。
- トゥルーリ、4番手
プロスト・プジョーのヤルノ・トゥルーリは、このセッションで4番手の
タイムをマーク。しかし、濡れた路面でスピンをしてしまい、タイヤバリ
アに軽くヒットしてしまった。
オリビエ・パニスも6番手のタイムをマークしたものの、トラクション不
足を訴えていた。
- ディニス、7番手
ザウバー・ペトロナスのペドロ・ディニスは、トータルで20周を走行し、
7番手のタイムをマークした。しかし、その直後にスピンしてしまい、エ
ンジンをストールさせ、セッションを終えた。
チームメイトのジャン・アレジは17番手。ウェットコンディションでの
マシンバランスに不満を訴えていた。
- フレンツェン、8番手
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、このセッ
ションで8番手のタイムをマークした。しかし、彼のマシンはドライ用の
セットアップだったようだ。
デイモン・ヒルは12番手。マシンのハンドリングには満足しているもの
の、オイル洩れから出火してしまい、十分な走り込みはできなかった。
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