1999 F1 World Champion Ship
Round2 Brazil Grand Prix
1st Free Practice Session Report

• マクラーレン、指定席へ
  午後のセッションは終了間際にウェット・コンディションとなったが、マ クラーレン・メルセデスの２人のドライバーは１、２番手のタイムを叩き 出した。
  ミカ・ハッキネンはチームメイトにコンマ５秒、ミハエル・シューマッハ にはコンマ８秒の差をつけ、初日総合でのトップタイムをマークした。し かし、マシンセッティングはまだ完璧ではないようで、アタックラップ中 にマシンがふらつく場面も見られた。
  クルサードの方はスピンアウトしてしまったことでマシンを洗浄する必要 があり、タイムアタックは１回だけとなってしまった。

• シューマッハ、３番手
  フェラーリのミハエル・シューマッハは午後のセッションでも３番手のタ イムをマークし、マクラーレン勢の背後につけた。彼はクルマのパフォー マンスには満足しており、明日の予選に期待したいといったところ。
  エディ・アーバインもチームメイトに次ぐ４番手のタイムをマーク。こち らも車のセットアップはほぼ決まっているようで、満足気。ただ、低速 コーナーでのセットアップが決まっておらず、苦労しているようだ。

• フィジケラ、５番手
  ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは、ドライコンディ ションでクルマのハンドリングが決まったようで終始笑顔だった。このセッ ションでは５番手のタイムをマークしたが、午前よりセットアップを若干 変更したことが良かったようだ。
  対照的に、アレキサンダー・ブルツの方はセットアップが決まらず、１１ 番手に沈んだ。

• バリチェロ、６番手
  スチワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、午前のセッションで トラブルが発生したが、午後に入って調子を上げ、２８周を走行して６番 手のタイムをマークした。しかも、午後はトラブルフリーでの走行であっ た。
  ジョニー・ハーバートは、１３番手とやや後方に沈んだが、クルマには油 圧系統のトラブルが発生していた。

• その他
  プロスト・プジョーのヤルノ・トゥルーリとオリビエ・パニスの２人は７ 番手、９番手というトップ１０内のタイムをマークした。チームは開幕戦 以降、空力面での改良を行なってきたが、これが実を結んでいるようだ。
  ジョーダン無限ホンダの両ドライバーは、共にオイルシステムのトラブル が発生した。デイモン・ヒルは午後のセッションでは１周しただけ。フレ ンツェンはなんとか午前と同じ８番手となったが、トラブルに悩まされて いた。

  ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは依然としてハンドリングのセッ トアップが見つからない状態が続いており、１２番手とやや後方。ペドロ・ ディニスも１５番手と沈んだが、クルマのセットアップには満足している ようで、明日の予選でのジャンプアップを狙っている。

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