1999 F1 World Champion Ship
Round2 Brazil Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレン、トップタイム
このセッションはアクシデントのために31分も短縮されたが、2台のマ
クラーレン・メルセデスは3番手以下に約1秒の差をつけ、他を圧倒した。
トップタイムをマークしたのはデビッド・クルサード。この時点ですでに
昨年のポールタイムを上回っている。しかし、ピット内でエンジンが壊れ
てしまい、セッション終盤はコースに出られなかった。
ミカ・ハッキネンは、クルサードからコンマ2秒ほど遅れた2番手。彼は
予選に向けてセットアップを変えているが、セッション中断のためにその
セットアップを試すチャンスを失ってしまった。
- フレンツェン、3番手
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、燃料を満
載した状態でセッション3番手のタイムをマークした。彼はハンドリング
には満足しているが、セッション終盤でクルマのセットアップを確認でき
なかったのが痛いとこぼしていた。
デイモン・ヒルの方は7番手。彼は十分な走り込みができないまま決勝用
タイヤをチョイスせざるを得なかったため、タイヤ選択が正しかったのか
不安が残っているようだ。
- フェラーリ、5番手と11番手
フェラーリの両ドライバーもアクシデントのためにセッションが短縮され
た影響を受けてしまい、予選用のセットアップをチェックすることができ
なかった。
ミハエル・シューマッハはこのセッションで5番手のタイムをマーク。一
応のレベルまではセットアップが煮詰められたようだが、本人はさらに細
かいレベルまでチェックしたかったようだ。
エディ・アーバインは、このセッションではニュータイヤを使用しなかっ
たこともあり11番手に終った。
- ツォンタ、ヘビークラッシュ
BAR・スーパーテックのリカルド・ツォンタは、高速コーナーの進入で
クラッシュしてしまった。右フロント・サスペンションに問題があったた
めか、彼のマシンは時速100マイル(約160キロ)以上で左サイドから
バリアに突っ込んでしまった。ツォンタは左足を骨折した模様で、治療の
ために市内の病院に搬送された。ツォンタの意識ははっきりしており、レ
ントゲンの結果足以外には問題がないとのこと。
ジャック・ビルニューブの方は、オイルポンプの破損が発生し、セッショ
ン中にマシンをストップさせてしまい、16番手と冴えない。
- その他
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、昨夜のうちにマシンがリビル
ドされ、ハンドリングの問題が解消された。そのためこのセッションで6
番手のタイムをマークした。ペドロ・ディニスの方は、アンダーステアに
悩まされ続け、12番手に終った。
ウィリアムズ・スーパーテックのアレッサンドロ・ザナルディは、エンジ
ンセンサーのトラブルでピットに待機している時間の方が長く、14番手
に低迷。ラルフ・シューマッハは8番手であった。
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