1999 F1 World Champion Ship
Round2 Brazil Grand Prix
Qualifying Session Report
- マクラーレン、フロントロウ独占
マクラーレン勢はブラジルグランプリにおいてもフロントロウを独占する
こととなった。ミカ・ハッキネンは、チームメイトのデビッド・クルサー
ドを約コンマ2秒上回るタイムで、去年に続いてポールポジションを獲得
した。マシンセットアップは完璧と言える状態にはなっていないが、セッ
ティングを変更するたびにマシンが速くなっていったとハッキネンは語っ
た。
デビッド・クルサードは2番手。彼は、1回目のアタックでは慎重になり
すぎ、2回目のアタックでは逆に攻め過ぎたことがポールポジションを獲
得できなかった理由と考えている。
- バリチェロ、3番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは数千人の母国のファ
ンの後押しを受け、3番手のタイムをマークした。彼自身は決勝でマクラー
レンを打ち破ることは難しいと考えているようだが、かなり期待が膨らん
だことは間違いない。
ジョニー・ハーバートは10番手に留まったが、決勝では予選以上のパ
フォーマンスを見せられると自信を持っている。
- シューマッハ、4番手
フェラーリのミハエル・シューマッハは、4番手のタイムをマークし2列
目をゲットしたが、ハッキネンよりも1秒落ちのタイムしか記録できなかっ
たことに失望しているようだ。
エディ・アーバインは6番手となったが、彼はこの順位に満足しているよ
うだ。今回のレースではハードタイヤをチョイスしているが、これによる
決勝レースの戦略の違いもあるようだ。
- フィジケラ、5番手
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは、マシンのセット
アップに満足しており、見事にフェラーリ勢の間に割って入る5番手のタ
イムをマークした。
一方のアレキサンダー・ブルツは9番手のタイムをマークしたものの、ギ
アボックスから異音が生じたようで、コースサイドでセッションを終えた。
- ジョーダン勢、4列目
ジョーダン無限ホンダのデイモン・ヒルとハインツ・ハラルド・フレン
ツェンは、7番手、8番手の4列目という結果に少々がっかりしていた。
ヒルは、フリー走行、予選とトラブルに見舞われてしまい、セットアップ
が進んでいなかったことを原因として挙げていた。フレンツェンの方は、
最初のアタックを渋滞に阻まれ、2回目は通り雨で台無しにし、3回目は
自分のミスで失ってしまった。
- その他
ウィリアムズの2台は11番手と17番手に低迷。ラルフ・シューマッハ
は開幕戦以降のテスト不足が原因としていた。ザナルディは、レースマシ
ンのトラブルが解決せず、2回目のアタックはスペアカーで行なったが、
エンジンブローで台無しとなってしまった。
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