1999 F1 World Champion Ship
Round3 San Marino Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- ハッキネン、トップ
サンマリノグランプリの金曜午前のフリー走行では、またしてもマクラー
レンのミカ・ハッキネンが、終了間際のフライング・ラップで2番手のデ
ビット・クルサードに1秒近い差をつけてトップに立った。
チームメイトのデビット・クルサードは、オルタネータのトラブルでコー
ス上に出られた時間は少なく、僅か7周走行するにとどまった。しかし、
それ以外には不満はなく、セットアップの仕上げを行なっていた。
- フェラーリ、地元で好調なスタート
フェラーリは、エディー・アーバインとミハエル・シューマッハが3番手、
4番手となり好調なスタートを切った。
アーバインは燃料を若干軽めにした標準のセットアップでクルサードより
コンマ1秒遅いベストタイムをマークした。
一方のシューマッハは、新デザインのフロント・ウィングをこのセッショ
ンで初めて試した。マシンの調子には満足な様子で、午後もコースの状況
変化に応じたファイン・チューニングを行なう予定になっていると言う。
- バリチェロ、前回に続いて好調
スチュワート・フォード・チームのルーベンス・バリチェロは、サンマリ
ノグランプリでも好調を持続している。バリチェロはこのセッションで5
番手のタイムをマーク。チームもエンジンの改良を進めていけば、ブラジ
ルやヘレステストで発生したようなトラブルは防ぐことができると期待し
ている。
ジョニー・ハーバートは、このセッションではセットアップの方向を誤り
14番手に沈んだ。さらに、ピットレーンの進入速度違反で3250ドル
の罰金を支払わなければならなくなった。
- アレジが速い
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、マシンのグリップ不足を訴え、
エンジン・スピード・リミッタのトラブルを抱えていたが、タイムは上々。
チームメイトのペドロ・ディニスは、ブレーキング中にスピンしたものの
10番手となった。
- その他
ジョーダン・無限ホンダの2人のドライバーはヒルが15番手、フレンツェ
ンが16番手と今一つ。ヒルはグリップ不足を訴え、セッション終盤には
スピンオフ。フレンツェンはアンダーステアを訴えていた。
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは、ギアボックスのオイル洩れで
9周しか走行できなかったが、それでも8番手のタイムをマークしたこと
に満足していた。トゥルーリはアンダーステアをトラクション不足で12
番手に沈んだ。
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