1999 F1 World Champion Ship
Round3 San Marino Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- クルサード、トップのハッキネンに迫る
マクラーレン・チームは、セッション終盤にニュータイヤを装着してア
タックしたが、ミカ・ハッキネンは午前中のタイムを更新することはで
きなかった。しかし、順位は以前としてトップをキープしている。
デビッド・クルサードも渋滞にハマったものの、午前中よりタイムをコ
ンマ5秒縮め、チームメイトから僅かにコンマ2秒遅れまでに追い上げ
た。
- アーバイン、猛追
フェラーリでは、アーバインが午前中と同じタイヤを使ってコンマ3秒
タイムを縮めた。何通りかのセットアップを試した結果、オーストラリア
で使った予選用のセットアップに近い状態に落ち着いた模様。
ミハエル・シューマッハは午前のタイムのままで5番手に後退。レース
用のセットアップを色々と試していたが、セッション終了10分前、古
いフロント・ウィングと新しいフロント・ウィングを比較しようとして
いた時にリア・タイヤがパンクし、早めにセッションを切り上げた。
- ヒル、4番手にジャンプアップ
ジョーダン・無限ホンダのデーモン・ヒルは、セッションの合間にセッ
トアップを変更した結果、午後のセッションではシューマッハを抜いて
4番手にジャンプアップした。ヒル自身はタイムアップを果たしたこと
よりも、同じタイムをコンスタントにマークできたことを喜んでいた。
ハインツ・ハラルド・フレンツェンは、セットアップに苦しみ17番手。
マシンの変更時間がかかり過ぎたため、セッション終了前に出走するこ
とができなかった。
- ウィリアムズは順調
ウィリアムズの2台は、午後になったタイムを更新した。アレックス・
ザナルディはコースアウトしてグリーンの上を走行するものの6番手の
タイムをマーク。チームメイトのラルフ・シューマッハもブレーキング
中のトラブルでグラベルを走行することになったが、チームメイトから
僅かに100分の数秒遅れただけの7番手となった。
- その他
アロウズ・チームにとっては最悪の1日となった。高木虎之介はコース
アウトして左側面をバリアにぶつけた。ペドロ・デ・ラ・ロサもスピン
オフしたが、最終的には油圧系のトラブルでストップしてしまった。
ベネトン・プレイライフのアレキサンダー・ブルツは15番手に後退。
ジャンカルロ・フィジケラはバリアに激突して右フロントを壊し、16
番手。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、ギアボックストラブルでス
ピンを喫っしコース上にストップ。11番手に後退した。ペドロ・ディ
ニスは、マシンを変更したが、余計に悪くなって13番手となった。
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