1999 F1 World Champion Ship
Round4 Monaco Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- シューマッハ、トップ
フェラーリのミハエル・シューマッハは、サン・デボーテで縁石に乗り上
げ、バリアにヒットするアクシデントに見舞われたものの、このセッショ
ンでトップタイムをマークし、予選に向けての仕上がりが順調であること
を示した。
エディ・アーバインの方は、このセッションをトラブルフリーで走り切り、
2番手のタイムをマークした。アーバインはセッション終盤に異なるタイ
プのウィングをトライしたものの、あまりタイムアップにはつながらなかっ
たようだ。
- ハッキネン、3番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、プールセクションの走
りがスムーズにならないと悩んでいるものの、トラブルフリーの走行でこ
のセッション3番手のタイムをマークした。
デビッド・クルサードは、このセッション13番手。クルサードは、セッ
ション中に最終コーナー出口で右リア・サスペンションのプル・ロッドが
折れるトラブルが発生し、マシンをウォールに接触させてしまった。車を
ピットに戻したものの、今度はエンジントラブルが発生してしまい、セッ
ションの残り時間を走行することはできなかった。メカニックは午後の予
選に向けてエンジン交換作業に入った。
- バリチェロ、4番手
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、このセッションで
4番手のタイムをマークし、好調さを持続していることをアピールした。
しかし、車のバランス、特にカジノ・スクエアでのマシンの挙動に満足し
てないようだ。
ジョニー・ハーバートの方は、セッション終盤にニュータイヤを使用して
アタックを試みたものの、タイムアップはできず10番手に終った。
- フレンツェン、5番手
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、木曜日の
フリー走行での周回数が不足しているためにセットアップが完全ではない
ものの、このセッションで5番手のタイムをマークした。
一方、デイモン・ヒルの方は最悪のセッションとなってしまった。彼はラ
スカスでスピンしてマシンの3片とボディワークにダメージを負ってし
まった。メカニックは修復に全力で取り組んだが、それでもマシンの修復
作業にかなりの時間がかかってしまい、セッション終盤にようやくコース
に復帰することができた。しかし、ほんの僅かしか走行することができず、
結局17番手に留まった。
- その他
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジはトラブル続出で終始無言。どう
やらセットアップが間違った方向に出てしまったいるようだ。チームメイ
トのペドロ・ディニスもアンダーステアの症状がクリアできずにいる。
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは7番手。しかし、
ラルフはアタック中に集団に捕まってしまい、不満の残る結果となった。
アレッサンドロ・ザナルディの方は9番手だったが、サン・デボーテでス
ピンし、エンジンをストールさせてしまったためセッション終盤は走行す
ることができなかった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1999), wake@yk.rim.or.jp